FC2ブログ

RSS
Admin
Archives

隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
→ 新刊・既刊等はこちら

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2014.05
15
CM:1
TB:0
12:00
Category : 未分類
 「中国が人工島を作っている」という毎日新聞の記事であるが、人工島であってもEEZが主張できるとする誤りをしている。「南シナ海:南沙滑走路建設…中国『主権の範囲内』主張」※ では、毎日新聞による事実説明として
 満潮時に水没する海面下の岩礁(暗礁)は国連海洋法条約で領土と見なされないが、埋め立てて領土にすれば排他的経済水域(EEZ)が主張できる。(同記事
と述べている。

 しかし、これは誤りである。国際海洋法では、領海や接続水域、EEZ、大陸棚を主張できる島については「自然に形成された陸地」と明確に示している。法庫から引く
第121条 島の制度
1 島とは、自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、満潮時においても水面上にあるものをいう。
2 3に定める場合を除くほか、島の領海、接続水域、排他的経済水域及び大陸棚は、他の領土に適用されるこの条約の規定に従って決定される。
3 人間の居住又は独自の経済的生活を維持することのできない岩は、排他的経済水域又は大陸棚を有しない。
houko.com「海洋法に関する国際連合条約」http://www.houko.com/00/05/H08/006.HTM#s8
とされている。

 つまり、中国は岩礁に浚渫土を盛り上げて人工島にしても、海洋法上の権利は主張できないということだ。

 実際に、日本が沖ノ鳥島で浚渫をせずに保護しているのも同じ理由である。島としての権利を主張するためには、人工島にしてもダメである。そのため、護岸で四囲を囲み、さらに自然に増えるようにするためにサンゴの増殖を図ろうとしている。

 「埋め立てて領土にすれば排他的経済水域(EEZ)が主張できる。」(毎日新聞)についてはおそらくは、中国側報道に引きづられたか「中国側はそのように主張している」が脱落したかではないか。

 いづれにせよ海洋法を逐一覚える必要はないにせよ、その根幹部分や理念を理解しておかないと、三沙の件では中国の主張の奇妙な部分を指摘できないので、斜め読みでもしておいたほうが良いだろう。



※ 「南シナ海:南沙滑走路建設…中国『主権の範囲内』主張」『毎日新聞』(毎日新聞,2014.5.14)http://mainichi.jp/select/news/20140515k0000m030074000c.html

※※ 海洋法で言えば、ソ連/ロシアによる「ピョートル大帝湾は歴史的海で領海」という主張は国際法の本にはよくでているけど、「日本政府は認めていない」ってのはあまり知られていない。
 中級課程の時に、それでメシ食っている目黒の教官に「『歴史的海湾』って今の海洋法でどーなっているの」(もちろんもっと丁寧にね)と質問して答えてくれたので初めて気づいたよ。そりゃ、日本政府は認めるわけもないね。
スポンサーサイト



2014.05
15
CM:2
TB:0
11:59
Category : 未分類
 東神田の運輸会社では、リアカーでの運送が2割の売上を叩きだしているという。支店は6台のトラックと2台のリアカーで構成されるが、回転率も相当に高い。なんせ一方通行も渋滞もないので、営業エリアにはどこでも5分で着くという。

 ……1982年の話ね。「リアカー運送 大車輪」※ によれば、東神田問屋街にある福山通運で、切れ者が色々努力して導入したら大成功とのこと。

 今ある自転車やらリアカーの宅急便も、エコである以上に、経営での高効率があるのかもね。なんせ、路駐や一通、渋滞といった問題を回避できる点で優れものだ。

 そういえば、山本夏彦がオーナーの工作舎(『室内』で有名)の引越は大八車でやったとの由。短距離で極端に重いものもないのでソッチのほうが早い、と『室内』で自慢していたコラムがあった。ただし、単行本ではない。



※ 「リアカー運送 大車輪」『朝日新聞』(朝日新聞,1983.7.2)p.21 ただし都心版(地方面)