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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.05
24
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Category : 未分類
 バレーボールはもともと工場のレクレーションであって、最初からスポーツではない。

 歴史を見てもアメリカでレクレーションとして生まれて、レクレーションとして広まり、特に工場労働者に受け入れられた。大雑把にいえば、それ以外にはあまり普及しないスポーツであった。実際に、オリンピックでの競技となっても、強いのは社会主義国や紡績工業が盛んな軽工業国であった。工員寮や職場単位でできるレクレーションとして普及し、工場毎に競い合ったためである。

 東洋の魔女も、基本は紡績工である。Wikipediaから引っ張ってくると、1961年は全員ニチボウ、62年は10/12人がニチボウ、64年五輪がニチボウ、クラボウと、光学メーカーのヤシカである。女子工員が余暇にバレーをやり、安上がりなので工場や企業同士で交流試合をしているうちに強くなったものだ。

 しかし、今日、余暇でバレーボールをやる工員はまずいない。産業構造の高度化により、かつての紡績労働者のような単純工は減った。寮生活も無くなった。工員は各個人で家を借りて生活する。日帰りだから夕方にバレーボールなんかやらない。バレーボールを支える土壌がまず無くなった。そもそも昼休みにはレクレーションとしてスマホをいじっている状況である。

 だから、バレーボールそのものも振るわなくなった。高度な選手が減っただけではない。観客も減っている。もともと自分がバレーをやっているからバレーをみるのであり、バレーをやらなければバレーなんぞ見やしない。

 バレーボールはスポーツとしての歴史的役割を終えたのである。

 かつて、バレーボールを支えた企業にしても、すでに期待するものはない。観客は減ったので宣伝効果はない。全国的にハイライトを浴びるスター選手もいないので、それを見て企業に入ろうというような人材募集につながらない。そもそも、今の工場はそれほど人は要らなくなっている。

 だから、企業はバレー部を廃止するのである。NHK「バレーボール女子 パイオニアが廃部に」は、スポーツとしてのバレーボール衰退の流れに沿ったものである。

 これからも、Vリーグの廃部は続くだろう。企業の体力低下といったものもあるだろうが、そもそもスポーツとしてのバレーボールが衰退したのであるから、これは仕方がない話だろう。企業バレーボールは、サッカーや野球よりも早く滅びることになるだろう。


※   「バレーボール女子 パイオニアが廃部に」『NHK NEWS WEB』(日本放送協会,2014.5.23)http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140523/k10014686581000.html

※※  もちろん、バレーに恨みはない。怪我続発の海自名物ハンドボールや、タッチ方式にしても人死がでるラグビーよりはよほどマシである。
   だが、バレーもレクレーションで楽しくやればいいのだが、本気でやるとアキレス腱を切ったりするのでロクなものではない。知っている限りで、いい年こいた中級幹部二人がアキレス腱を切っている。

※※※ まー、競技スポーツは大概嫌いなのでが、射撃はいいものだよ。相手と競うよりも自分の技量を競う類で、あくまで個人だから面倒くさくない。玉もそれほど高くもない。許可はめんどいけど、ゴルフよりよほど安いよ
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