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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.05
26
CM:4
TB:0
12:00
Category : 未分類
 結局は、JSFさんとそのお仲間は、兵器のスペックしか興味がないのではないか。ツイッターを見ても、人民解放軍が陸軍そのものを指すこともご存じない様子である。

 JSFさんとDragonerさんは、ツイッターで人民解放軍の英語名称について語っているが、英語名称を知らないことよりも、人民解放軍そのものに無知であることに驚かされる。PLA.jpg
dragoner‏@dragoner_JP
初歩的な疑問になってしまうのだけども、人民解放軍をPLAにすると、中国人民解放軍陸軍、海軍はどうなんの? と。海軍はPLAN? PLN?
https://twitter.com/dragoner_JP/status/470577855399591936

JSF‏@obiekt_JP
@dragoner_JP 人民解放軍陸軍はPLA ArmyでPLAA。海軍はPLAN
https://twitter.com/obiekt_JP/status/470578406078160897
これらのツイートは、二人して人民解放軍の成り立ちや、その構造を知らないことを示している。その発言は、中国の軍隊について、西側的な同格な陸海空軍が分立している構造にあるという思い込みそのものである。

 しかし、中国人民解放軍は、三軍が並立する軍隊ではなく、事実上陸軍組織そのものである。成り立ちも、現組織もそうであって、陸軍組織に海軍や空軍、第二砲兵が属している形態になっている。陸海空同格なのは、儀仗隊位なものだ。

 歴史的に見ても、人民解放軍の海軍や空軍は、成り立ちからしても陸上戦闘部隊に、起義した艦艇や、捕獲された航空機が参加する形になっている。海軍は1949年にできたことになっているが、当座は軍区海軍であり、その地の陸軍にくっついている形であった。

 組織をみてもも同じようなものだ。

 総参謀部での部局をみても、海空軍が陸軍組織に従属している様子が伺える。陸軍はその職域に対応した部もあるにも関わらず、海軍と空軍に対応するのは、陸軍組織が仕切る作戦部の下に、一ランク下の海軍局と空軍局を持つだけにすぎない。

 あるいは、実際の指揮系統を見ても、陸軍組織と海空軍にレベルに高低があることが明らかである。軍区司令官と海軍司令官が同格であるあたりや、空軍は独立せず軍区に属する点、制度上にも、海空軍が陸軍組織は同格ではない。

 そもそも、人民解放軍陸軍といった言い方もあまりしない。JSFさんが後に「人民解放軍陸軍」について
JSF‏@obiekt_JP
@dragoner_JP @BigCalibre_John すみません、正式な外文名はPLAGFでした。PLAAだと国防大学ですね・・・
https://twitter.com/obiekt_JP/status/470581495527006209
と言い出している。だが実際には、PLAで終わりで、PLAGFとはそれほどいわない。さらに、それが指すのも人民解放軍の内の陸上戦闘関係部署程度の意味であり、海空軍と第二砲兵を抜いた程度のニュアンスにすぎない。

 結局JSFさんほかは、解放軍が陸軍そのものであることを理解していない。だから、自分たちの常識である同格・並立の陸海空三軍を解放軍に見つけだそうとしているわけだ。

 JSFさんもDRAGONERさんも、中国製戦車や戦闘機のスペックや、強いとか弱いとかいう話をしていても、中国の軍事制度や、人民解放軍の特性、日本の安全保障との関係は全くわかってないということである。

 結局は、小学生の鉄道マニアが、国鉄の汽車のスペックや駅名を全部を覚えて自慢しているようなものである。新幹線が何キロ出だせるかで他人に喧嘩は売っているが、結局はスペック馬鹿であり、交通政策は理解できないことに似ている。



※ まあ、他の人にはこんな失礼なことはいけないけど、JSFさんとそのお仲間とは相互主義だからね。

※※ 特にJSFさんなんか、英語の文章や動画をいつも引っ張ってきて、英語の部分を日本語にしただけの解説もどきをしているけど。普通はPLAとだけ書いてあってPLAGFがマイナーな表記なことに気づかない。さらにPLAAとか言い出すのは何なんだろうね。あとは簡体字と本字(繁体字)と、日本語の新字体が異体字ですらない書体差であることに気づかず、わざわざ簡体字で表記するのも不思議なもんだ。
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2014.05
26
CM:1
TB:0
11:59
Category : 未分類
 オリンピックほかを口実として、競技場ごときに金を突っ込むという話だが。高すぎるから改修でいいだろという話に、「ラグビーの国際試合に間に合わないから1700億突っ込む」といっている。ちなみに、竹富島を訴えたくて仕方がなかった文科相の言である。

 時事通信の「新国立『改修では間に合わず』=下村文科相」では
 下村博文文部科学相は[中略]新国立競技場(東京都新宿区)の建て替え計画に対し、改修で対応すべきだとの意見もあることについて「改修だと計画を最初からやり直すこととなり、19年開催のラグビーワールドカップに間に合わない」と述べ、19年3月の完成を目指して計画通り進める考えを強調した。
とある。

 しかし、急ぐなら今の競技場をそのまま使ったほうがいいだろう。今の躯体を補強し、模様替えするだけなら、早くできるし、改修費は100億もかからない。そもそも、運動会なぞそこらの河原でも野原でもできる行事である。それに1700億も支出しようとするのは、常識では考えられない事態である。1700億あれば何ができるか考えればバカバカしくてボール遊びに支出できるものか。

 結局は、1700億円を業界で分けるだけの頭だろう。オリンピックを口実に、アタマが悪い割には金に汚ないIOC以下のスポーツ諸団体やら、監督官庁の文科省関連団体、建設業界で金を分けるチャンスが目の前にある。それを白紙に戻すことはできないと言っているようなものだ。

 まあ、オリンピックなんか金の無駄遣いだから、やめればいいのだがね。それでもやりたいなら、どっかの野っ原でやればいいだろう。東京にも広い土地はある。荒川土手、江戸川土手、多摩川土手に石灰で白線引いて競技すればよい。そのために専用の競技場などバカバカしい限りであることだよ。



※  「新国立『改修では間に合わず』=下村文科相」『時事ドットコム』(時事通信,2014.5.23)http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014052300252