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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

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2014.06
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Category : 未分類
 国産のC-2輸送機が更に遅れるという。読売新聞「尖閣防衛に影響も…空自新輸送機の配備2年延期」によると、今年度末の配備をさらに2年延期するという。航空機開発は遅れる方向に進むものなので、実際にはもっと遅れるだろう。

 C-2開発は妥当だったのだろうか?

 P-1/C-2は、国産開発と国内生産のために作られたような飛行機である。防衛省の開発サイドと、国内航空産業のための機体である。防衛上の理由や、運用側の要求によって開発が要求された機体ではない。

 特にC-17調達と比較すると、無駄遣いの一語に尽きるだろう。結局、無駄に膨大な開発費を投入し、C-17よりも低性能の機体を、おそらくC-17と同程度の価格で購入することになる。

 C-2の開発費は、分かりにくいが、おそらく2000億を超えるだろう。P-1とC-2を混ぜることによって、おそらく意図的に額がわかりにくくなっている。だが、開発段階で3500億という数字があり、その半額に以降の追加支出を考慮すれば、2000億を超える。

 国内開発のため、C-17よりも意図的に低性能にされている。C-17を買わないで済むために、C-2の性能を決めたのだろう。C-17とC-130の間に要求性能を決めたものだが、その結果、C-130に一回り大きい程度に留まっている。C-130が20t積めるのに対して、C-2は30t積める程度に過ぎない。航続距離についても、同条件で2倍の差もない。

 それでいて価格はC-17と同じ程度になるだろう。今の段階で調達予定は10機程度であり、量産効果のような価格逓減は見込めない。輸送機であるため、兵装や電子装備はないものの、100億以上、150億はするだろう。現行のC-130でも、輸入で70億程度はした。特に高価なエンジンを使い、複合材も多用し、しかも国産であるC-2はその倍以上はするだろう。対して、C-17は200億程度である。

 そして、配備の遅延である。仮に2000年にC-17を購入すれば、00年代後半には運用できた。対して、C-2が運用可能となるのは、今の段階で10年代後半であり、下手をすると20年代寸前まで遅れる。15年程度の差があった。

 結局、C-17を排し、C-2を国産開発したのは大損だったということである。

※ 「尖閣防衛に影響も…空自新輸送機の配備2年延期」『ヨミウリ・オンライン』(読売新聞,2014.6.16)http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140616-OYT1T50069.html
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