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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.06
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Category : 未分類
 昭和18年に重光葵が「日本の需むる所は単に日支が強力して東亜の建設に当る精神を確立していくのみである。」と書いているのだが、コレって「汪政権は対米戦のためにタダで資源を出せ」といってるだけだよねえ。

 日本は大陸での戦争なんかどうでもいい、日本が重慶の蒋介石と戦う必要性が薄くなった無くなったのだから、あとは中国人同士で仲良くやってくれとも言っているのだが。これは汪兆銘の足許を掬う情勢になっている。

 そうみると、汪兆銘は気の毒でならない。このままでは中国は滅んでしまうかもしれないと、国民党No2の立場を捨てて、救国の志で南京国民政府を作るものの、どちらからも傀儡視される。実際に傀儡で、日本とマトモに交渉できないし、交渉しても軍部が出てきて全部オジャンにされる。

 その挙句、太平洋戦争が始まると、大陸はどうでもいいから、好きにやってくれと日本に言われる。もともと日本からの援助も投資もないものだが、資源だけは勝手に持っていかれる。鉄鋼石、蛍石、桐油といった戦争に必要な物資は軍隊が表に出てきて持っていく。事実上、支払いはない。日本から輸出するものがないのだから、日本円やクレジット供与されても買うものはない。

 まあ、傀儡政権の主班になんかなるものではないということですな。汪兆銘や周仏海以下は全部漢奸であり、偽物と呼ばれている。本人にはそれなりの志もあるし、日帝から中国人民の生命財産を保護する役割も果たしているのだが、裏切者、協力者であることだけで、功罪の罪が大きくなるというものだ。

 傀儡政府を作る側も、傀儡政府を立てるのは上辺だけだしね。作る側はどうせ言うことを聞くと思っていて、無理難題をふっかけるし、自分たちの利益になることは傀儡政権の異見は無視して強硬実施する。中国の例だと、持って行くなといっても資源は持っていくし、それは飲めないと言っても治外法権は撤廃しない。

 これは、沖縄の仲井真知事とかイラクのマリキ首相とかも同じではないかね。両者ともそれなりに理想はあると思うのだが、それを支援する日本政府や米政府が勝手にやるのでロクなものではない。

 沖縄の仲井真知事は辺野古の埋立はもう少し穏健にやってくれといっているが、日本政府はそれを聞かずに、力で取り締まる気マンマンで、成田の二の舞になりそうな雰囲気がある。特に今の政権だと、何を言ってもダメで、トラブルが起きれば、辺野古移転の協力者として自分が一番の板挟みになる。

 イラクのマリキ首相は、自業自得な部分も大きいが、それでも同情の余地もある。一方的に力の裏付けであった米軍に撤退されて、それでいてイラクの平和云々の責任を言われる上、やり方にも米国が人道やら民主主義云々してきて、国内政治の自由度を損なうのは何様といったところだろう。

 特に、前者、仲井真知事は汪兆銘化するのではないかね。辺野古埋立で揉めはじめて、闘争レベルまで激化したら、それを許したヤツは誰だということになり、裏切者、琉奸、偽知事と言われるのではないかね。特に、国が稲嶺市長と直接交渉しようとし、県との約束を反故にされると仲井真知事は面目を失う。悪名だけが残るのではないかと思うよ。



※ 重光葵『重光葵 外交意見書集 第2巻』(現代史料出版,2007.12)p.227
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