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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.07
13
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04:19
Category : 未分類
 見てきた講演会について文字起こしをするのはともかく、勝手に公開するのはいかがなものか。

 Dragonerさんが自身のブログで上げている「マーチン・ファン・クレフェルト講演会要旨。クレフェルト、イスラエルの戦略を語る」(http://dragoner-jp.blogspot.jp/2014/07/blog-post.html)と「マーチン・ファン・クレフェルト講演会要旨。質疑応答編」(http://dragoner-jp.blogspot.jp/2014/07/blog-post_12.html)だが、これは彼が記事として上げて良いものなのだろうか?

 これらの内容は、どうみてもDragonerさんの著作物ではない。要旨といいながらも、内実はあきらかに講演会の文字起こしである、著作物としての権利を主張できるのは、講演者はクレフェルトさんであり、Dragonerさんではない。Dragonerさんが口語を文章体に改め、あるいは助長な部分を一部を省略したからといっても、彼の著作物にはならない。

 講演会の文字起こしについて、複製や発表の権利を主張できるのは、著作者であるクレフェルトさんであり、あるいは講演会を主催した戦略研究学会だということだ。Dragonereさんではない。

 講演会については、参加者には聞いたものを文字起こしして公表する権利はない。一般的には録音撮影も許可制であるし、録音や撮影を許可してもそれを公表し、複製を配布する権利はない。文字起こしも同じである。それを公表するには権利者の許諾が必要であるが、Dragonerさんはそれを持っている様子はない。

 簡単にいえば、新作落語の発表会に行って、聞いた内容を勝手に本にするのと変わるものではない。三遊亭圓朝の新作落語はそれで文字にされているが、できたのは著作権法ができる以前、明治時代だから法的に許されただけの話である。

 いずれにせよ、この記事は著作権的にはキレイなものではない。親告罪なので、権利者が訴えなければ刑事上の問題にはならないが、どうせ訴えないだろうと多寡を括って勝手に公表しても権利を侵害したことには違いはない。講演会について、Dragonerさんがネットでの公表について許諾を得ていなければ、そういうことになる。



※  「マーチン・ファン・クレフェルト講演会要旨。クレフェルト、イスラエルの戦略を語る」『Dragoner.ネット』(2014.7.3)http://dragoner-jp.blogspot.jp/2014/07/blog-post.html

※※ 「マーチン・ファン・クレフェルト講演会要旨。質疑応答編」『Dragoner.ネット』(2014.7.12)http://dragoner-jp.blogspot.jp/2014/07/blog-post_12.html

§ Dragonerさんの著作権感覚については、「インド海軍艦艇公開レポート」中のリンク先のこの写真を見た時に違和感を感じた。他人のデザインを複製的に撮影した写真について、自分が権利者であることを主張していることに気づいていないのだろう。キャパの写真を自分で撮って、そこに「撮影は自分、権利も自分」と書き込むようなものだ。、

§§ Dragoner「インド海軍艦艇公開レポート」『Dragoner.ネット』http://dragoner-jp.blogspot.jp/2012/06/blog-post.html
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