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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 軍事ライターの文谷です
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2014.07
24
CM:5
TB:0
12:00
Category : 未分類
 佐藤守さんが、リムパックでの中国の振る舞いについて、日刊フジのインタビューに答えている。だが、媒体に合わせたリップサービスなのだろうが、アメリカは「[中国海軍を]当然、二度と呼ばないのではないか。代わりに、台湾海軍を招待すればいい」(佐藤)と述べている。これは本気なのだろうか。

 記事は「中国軍の無礼な振る舞いに米軍は怒り心頭 リムパック初招待でスパイ活動」である。演習に参加しておいて、その演習にスパイを出すのは確かに不作法だろう。旧ソ連なみに演習妨害はしていないようだが、そういう話になるのはわかる。

 だが「米軍は激怒している」(佐藤)はどんなものか。中国海軍を呼ぶ以上、その情報収集は承知している。中国への参加呼びかけと実現は、情報収集されてもメリットが高いと判断されて行われた、関与政策の一つである。敵にして憎ませるよりは、味方にまでできなくとも、こちらを理解してもらおうといった理知的なアプローチの成果であって、そこで最初にトラブルがあっても、米海軍や米政府にも、本気に怒るヤツはそうそうはいない。

 その程度で怒って「[中国海軍を]二度と呼ばない」とか「代わりに、台湾海軍を招待すれ」ば、中国海軍を敵対に追いやるだけである。力のバランスや抑止力に並び、安全保障での対話を重視する米国にはその選択肢はない。台湾海軍を呼べるのは、参加する中国海軍がNOと言わなくなってからの話である。その前に台湾海軍を呼んでも、悪いがデメリットだけでメリットはない。(台湾海軍そのものは悪くないけどね)

 リップサービスではなく、本気で考え、主張しているとすれば、自衛隊の将官の見識というのもその程度なのかと失望せざるを得ない。まあ、空幕長もアレだったわけで、役人として身内利益を守っていれば将官になれる組織というのは、どんなものだろうかね。



※  「中国軍の無礼な振る舞いに米軍は怒り心頭 リムパック初招待でスパイ活動」『ZAKZAK』(産経新聞,2014.7.23)http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140723/frn1407231529005-n1.htm

※※ アレ空幕長については、いろいろと見聞きしたこともあるけどね。統合部隊の時の旧司令(1空佐)が、交代式典で「田母神さん悪くない、悪いのマスコミ」といったのを参列して見ていて唖然としたことがあるし、海の1佐でまともそうな人が、ヤツが統幕学校長の時の副校長で思想的に同調していたのをその人の退職後に知って唖然としたこともある。その時の学生で、昔から出世ゲーム最適化だけに興じていた、ある1海佐(部下からの受けが相当に悪かったが、話くらいはしてやった)が、見事に精神右翼色に染まって帰ってきて「やっぱ、こいつ将官にしたらロクな事にならん」とおもったよ。
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