fc2ブログ

RSS
Admin
Archives

隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
→ 新刊・既刊等はこちら

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2014.07
25
CM:3
TB:0
12:00
Category : 未分類
 警察の警備課、まあ公安は、交渉して良い相手かどうかは教えてくれるが、個人情報は教えないものだ。

 毎日新聞「岐阜・大垣署:発電施設めぐり中部電子会社に反対派情報」だが、警察の方から電力会社に個人情報を与え、反対運動を妨害したとの由である。

 だが、今まで2回ほど、仕事で違う警察の警備課に違う話を聞きに行ったことがあるが、個人情報までは教えてもらったことはない。向こうも「交渉しても大丈夫な相手ですよ」とか「極端に心配するような相手ではないです」位しか言わない。

 そもそも、彼らは情報を独占することで利益を得て、地位を維持しようとしている。公安警察もそうだが、自衛隊の情報マークもそのような性格がある。自分たちをブラックボックス的なデータベースにして「○○はXXか」という質問に対してのみ、イエスかノーかでしか答えない。その過程も、何を元にしているかも教えない。酷いものになると、半日で回答できるのに、おそらくわざと2週間を費やしたりする。

 だから、情報独占が崩れることを恐れる。例えば、情報マークが教えてくれないことについて、己たちが判断してペーパー(これは己が起案した)を上げたら怒鳴り込まれたことがある。おそらく、その手法が情報のやり方そのもので、どうにかして彼らのデータベース、あるいはソース、多分、警察署レベルの警備課に接触したと思われたのだろう。音頭とった施設庁(当時)からの出向者(6級クラス)が対応してくれたが、まあ上手だった。怒ったほうが勝手にベラベラ喋ってネタばらししたり、やっぱり上のレベルには自分たちで別にペーパーを出していたことが分かって、まあ面白かったけれども。

 仮に地方政治だとすると。市役所と議会関係のところに話を聞きに行って、そうなるだろうなという結論を出してみる。別に賛成派になりそうな人のところでも、反対派になりそうな人のところでも、教えてくれといえば大抵は教えてくれる。そこで「こうなる」という話も大抵は見えてくる。あとは、議会の発言追いかけて、それを言い出しているあたりの議席数と得票数と後援会の発表、特定の団体からの選出なら、その構成員の人数と増加減少の傾向を肉付けに使うだけの話だ。

 それほど重要な情報独占を、警察側が危うくするという意味で、今回の岐阜県警の件は相当異様に見える。そこまで教えてなにかメリットが有るようには見えない。

 もちろん、公安警察は市民運動や環境活動家は敵だと考えるだろうが、反対運動を潰すにも、そこまで教える必要もない。誰それを切り崩せといったことを、個人名ではなく組織名や地名で示唆すれば済む話だろう。議員が絡むにしても、公安警察からすれば議員風情のためのそこまでする必要もない。組織の論理として、なんでそういう訳のわからない事をしたのかが不思議なものである。




 ま、風力発電ごときにそんなことまでするのも、ご苦労さんだけどね。所詮は、サラリーマンの仕事である。電力会社にしても、警察にしても、風車ができてもいいし、できなくともいい位のもんだと思うがね。まあ、警察が変に組織に忠義立てする真面目人間なのかね。

 己が警察まで御用聞きしたときも、上が聞けというから調整して私服を着て、私有車両つかって聞きに行った話だけで、出来ないものが出来るような話になるわけでもなし、出来ても出来なくとも大勢には影響しない。金額に多少影響する程度の話。所詮は仕事で、己の生き死ににも、己の給料に関係しないからどうでもいいやと思っていたよ。もちろん、外面には出さないけど、戻った後で同僚にした世間話も「あいつらMP-5をあんなに持っていやがる」だったからね。



※ 「岐阜・大垣署:発電施設めぐり中部電子会社に反対派情報」『毎日新聞』(毎日新聞,2014.7.24)http://mainichi.jp/select/news/20140724k0000e040200000c.html

※※ 情報マークは海曹や海曹上がり幹部の方が優秀な印象がある。彼らはプロなので、なるほどねという能力があるし、その分野には勘が鋭いし、「やはりそれをやっているのね」といったものがある。
 だが、これが一般幹候上がりの幹部になると、情報マークはちょっと困る感じもする。まともそうだと思うのは、やっぱり部内幹候や他マークだった。特に同期の情報はなかなかだった。「隧道」を読めないのはいいのだが、「ずいどう」でトンネルという意味だと教えても「なんでそうなるんだ」と怒る。英語の授業でも「今日は最後まで英語を喋らないで済んだ」とか、専門の仕事の件でも、現物と赤本の違いで、「赤本がこうなっているのだから正しい」と、現物が間違っていると言い出す困ったちゃんだった。隧道先生は、宴会係とそこでの追従役が仕事じゃないのといった感じだった。

※※※ どこぞの最高司令部で「部屋が冷えない」と文句つけてきたのも情報だった。10畳間くらいなのだが、なんで冷えないというのかわからないし、それなりに冷えていたが、当人たちは暑いという。わけがわかったのは1週間後で、己が行くときは2-3人しかいないのに、午前中の○○の頃には10人位が詰めて、ノートパソコンも10台位を入れた状態になるらしい。
 「エアコンの前で火をくべているようなものだ」と説明しても、そこの偉い人は納得出来ない顔だったが、知り合いだった先任幹部(やはり部内のひと)は、熱を捨てる先もないことも含めてすぐに飲み込んで「じゃあ仕方ないね」と得心してくれた。当座の解決策は、まあ情報区画と矛盾しないように気をつけてエアフロー作って、あとは薄着だったけどね。
スポンサーサイト