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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.08
04
CM:4
TB:0
06:12
Category : 未分類
 観測気球であることを理解せず、JSFさんとそのお仲間さんが、いつものように反射的に絡んでいる。時事通信「強襲揚陸艦導入へ調査費=離島防衛強化で-防衛省」への反発だが、その勘違いした絡み方はヘンテコなものだ。

 防衛は報道に、「急ぎたいですね」といっているだけである。それだけの話に、「おそらく時事通信は予算計上と配備時期の違いを分かってないんだろう・・・」(JSFさん)という批判は的外れである。19年に配備予定とは誰も断言していない。そもそも、「『従来計画よりも早くしたい』と防衛が言っている」点がニュースであって、JSFさんのイメージするような、19年度での予算化、24年度完成ならニュースにもなりはしない。

アドバルーン
https://twitter.com/obiekt_JP/status/495862039881846785

 実際には「強襲揚陸艦取得を前倒しできないかな?(防衛担当)」といったアドバルーンだろう。なんで早くしたいかについては、憶測だが
・「水陸機動団や水陸両用戦闘車の完成時期と強襲揚陸艦の取得時期が5年はズレる。それがナンだから、もう少し早いほうが良くね?」
・「将来的には予算規模も縮小するから、追い風のあるうちに予算化したいよね」
といった程度の話だろう。急ぐとなると、中期防衛力整備計画との兼ね合いだが、そこにないものを調達できないわけではない。結局は、部内や財務省との間をスムースに通すための予定表なので、予算要求での同意があれば、どうとでもなる。金も新戦車の類の調達止めれば、その額の5年分+αで出るので問題はない。まずは、早期化への抵抗感を探るための観測気球と見るである。

 それに対して、「時事通信は予算計上と配備時期の違いを分かってない」(JSFさん)とする批判は外れている。だいたい、JSFさんのように、中期防の範囲で検討して、次期防の範囲で予算化する内容では、ニュースになる価値がない。それは不自然である。

 JSFさんのお仲間の主張も、ズレている。前倒しの可能性を示唆したとするニュースに「4年間で建造できるわけはない、19年度に配備できるわけがない」と反発しても仕方がない。「『強襲揚陸艦導入へ調査費』の報に湧くTL」がそれだ。だが、今の予算制度の通例で尋ねられれば、現実にはキツイが、最短19年度と回答せざるを得ない。そのことを承知せずに、4年でできない、19年度に配備できないと批判してもしかたはない。

 防衛担当者にしても、時事通信との話で「最短でいつ出来ますか」と言われれば、19年度と答えるしかない。コンセンサス形成の時間は抜きにした、予算の通例だけで述べればそうなるからだ。「調査1年、建造4年」には不思議はない。調査費は単歳(たしか)であって、艦艇建造費も輸送艦と補給艦は、今まで4年(継続費)で作っていた前例がある。1年+4年、19年度末(2020年3月)配備と述べることは、予算の前例、通例に則ったもので、甘いものであるが、間違ったものではない。

 そもそも、4年で出来るかと文句を言っているが、今の制度では最長でも5年※※で作らなければならない。大わらわになることには、大差もない。さらに、強襲揚陸艦はガラがデカいが、装備品も大したものでもないので、急げば出来ないこともない。イージスシステムの類を積むわけでもなく、兵装もRAM程度にすれば、官給品の類で困ることはない。クリティカル・パスとなる部材、シャフト、減速装置、エレベータやドックの扉程度なら、急がせれば4年の工程表に間に合わないことはない。

 もちろん、実際には、公告(官報掲載事項)や入札や契約があるので、正味は3年半位になってしまうので、厳しいことは厳しい。支払いが伸ビル方向なので、財務を納得させることも難しくないので、5年の艦艇継続費にすると思うけどね。



※  「強襲揚陸艦導入へ調査費=離島防衛強化で-防衛省」『時事通信』(2014.8.3)http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014080300083

※※ 艦艇建造費でも、継続費として最長5年である。計画段階でそれを超えた例はない。明許繰越が使える可能性があるが、もともと5年で出来ないものなので6年とは言えるものではない。事故繰越も同じである。



---オマケ(6時半位に追記)---------------------------
TBSラジオを聞いていたら、生島ヒロシの番組に「団玲子」の内蔵番組があってて「こんなに若い声なのか」と訝しく思ってググったら「檀れい」という別人だった。耳で聞くと紛らわしいもので佐藤栄佐久みたいなもんだ。あと、団玲子は10年前に亡くなってるね

んー、外務省で「へえ、あんたも加瀬俊一ってんだ」から始まる物語ってないかと思ったが、NANAは読んだことないのでそれ以上はしらないのだが。上京列車の中で「吉田茂っていうんだ」でもいいのではないか。
2014.08
03
CM:6
TB:0
12:29
Category : 未分類
 防衛省が戦時徴用の話をしている。毎日「民間船:有事の隊員輸送 船員を予備自衛官として戦地に」だが、なんで船員を予備自衛官にしなければならないのかが全くわからない。

 自衛隊の輸送を民間船で行うことには何の問題もない。これは平時だけではなく、戦時でも変わらない。逆に、軍艦や軍隊に所属する艦船でやらなければならないという決まりはない。

 あるとすれば「船舶を自衛隊の命令で動かすためには、自衛官化が必要」という発想だろうが、船長を自衛官にしても、民船以上に指示通り動くとも思えない。

 船長=艦長は、艦船の行動について一義的な指揮権な責任を持つ。艦船の保全について疑義があれば、船長=艦艇長の判断で作業中止できる。これは商船でも海自艦船でも変わらない。

 民船の船長を自衛官にすれば、なんでも言うことを聞くと考えるのは、間違いだろう。
 従前の例を見ても、民間船舶を徴用するときに、船長を兵隊にする例はあまり聞かない。旧日本海軍が太平洋に出した漁船転用の哨戒艇位なものか。民間商船を使うときにも、商船士官を海軍士官に転換した例は、まずはない。商船か、あるいは船団に運航指揮官を配置することはあっても、船長に海軍士官の階級を与えることで、軍の指揮権下に置くという発想は、ない。これは日本軍隊だけではなく、英国の例でも同じである。

 もちろん、特設軍艦にするなら、公表された名簿に記載された海軍士官の指揮下に置かなければならない。だが、フェリーを特設軍艦にする意味もない。軍艦の地位を与える理由が考えつかない。

 あとは、記事にもあるが、そこらの水上艦艇上がりの予備自に商船運航を命じても上手くはいかない。操縦の感覚どころか、運行体制がぜんぜん違う上、それなりの習熟をしなければ使えたものではない。戦時徴用運航なら、悩むかもしれない乗船中の船員も自由意志の上で金で釣って、スペシャルボーナスと身分保障をつけて運航するのが一番手っ取り早いだろう。



※ 「民間船:有事の隊員輸送 船員を予備自衛官として戦地に」『毎日新聞』(2014.8.3)http://mainichi.jp/select/news/20140803k0000e040096000c.html
2014.08
02
CM:22
TB:0
12:58
Category : 未分類
 昔から保守派は「日本人は平和ボケで軍事的常識に欠けている」とか言って、あんま軍事的にも常識ではないような主張をする。戦車大好きな連中の言う「74式なんて旧式戦車は通用しないから10式買え」とか、陸軍国の例を上げて「中国では最新の」みたいな話なんか全くそれ。「新品戦車買ったほうが旧式戦車を改修するより安い」というのもそれか。車屋の「車検が高いので新車」みたいな、売る側の理屈でしかない。

 似たような連中が言っているのが、兵隊の専門性が高くなったから徴兵制はないという主張だが、それも珍妙な話だ。軍隊を知らない連中が、軍隊の中を勝手に想像したロジックなのだろう

 というのも、実際のところ、兵隊には専門性は要らないためだ。下士官ならともかく、兵隊にやらせる仕事には専門性なんかありはしない。実際にマーク持たないやつにやらせる仕事は幾らでもあるし、本来兵隊に期待するのはそのレベルであるからだ。

 産経新聞の「あり得ない徴兵制 高度化した兵器、短期間では習熟不可能」はそのいい例である。記事では
陸自OBは「自衛隊に徴兵制はマッチングしない。プロ集団じゃないと(現代戦に必要な)兵器を使えないからだ」と説明する。自衛隊を含め先進国の軍隊は兵器や通信機器が高度化され、徴兵制を導入したとしても短期間で習熟するのは不可能なのだ。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140802/plc14080210060012-n3.htm
とある。だが、みんながみんな「高度化した兵器」を使うわけではない。総務科での兵隊の仕事はお茶くみと電話取りだし、補給要員なら物品受払と言った程度で、兵器なんか使いもしない。仮にその手の戦闘部隊に配属されても、単純労働はいくらでもある。砲兵なら信管回し、航空部隊でも列線整備での機体磨きや掃除のたぐいである。

 本来なら徴兵制に現実性はないのは、「そんなに兵隊は要らない」というものに尽きる。だが、それを言うと「自衛隊は人出不足」といった、それまでの主張に引っかかるので「高度な兵器」云々を言っているだけである。それを軍事的常識と言われても困るものだ。



※ 「あり得ない徴兵制 高度化した兵器、短期間では習熟不可能」『産経新聞』(産経新聞,2014.8.2)http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140802/plc14080210060012-n1.htm
2014.08
01
CM:11
TB:0
12:37
Category : 未分類
 辺野古の工事で、山型鋼を溶接して作った妨害物を門前においたという話だが。抗議よけなのは明らかなのに、ロードシェイカーだと擁護するのはなんだろうね。

 もちろん、そういった機材はある。飛行場地区に入るときに振動させて、落とすものを落としてから進入させるロードシェイカーというものだ。海自だと管制隊の脇においてあって、管制班とか地上救難はまじめに使っていた。それ以外はメンドイから、飛行場に入るときも避けて通るのだけどね。

 しかし、それを門前に置くのはおかしい。交通を妨害する要素であるし、それで怪我をする可能性は十分にあるためだ。置きたいなら内側に置くものである。

 そもそも、未舗装道路の類を走らない限りは、ロードシェイカーは要らない。当節、まともな道は全部舗装されている。そこで走っていて泥濘の類は着かないし、陸上部隊の基地では、それが持ち込まれてもたいした問題はない。

 障害物以外の何物でもないわけだ。今回の工事では、防衛省-沖縄局側が相当に強硬すぎる。海面への進入禁止に加えて、危険性を伴う妨害物を柵外に、敷地外に置くのは尋常ではない。

 だいたい、どうやっても抗議は避けられない。そんなものを置いても抗議が近づかないわけでもないし、何かあれば防衛側の落ち度になる。柵外で侵入抑制をやるのはやめて、門内の敷地に侵入阻止のための機材を、ボラードでも鉄条網でも正々堂々とおけばいい。柵外の、一般の交通に開放された部分にそれを置くのはやり過ぎだろう。抗議者が憎いので不愉快にしようという発想しかないのかね。

 国と抗議者は、力的に対等な立場ではない。国側は抗議に対してはあるていど鷹揚に対応しなければならない立場にある。海保や沖縄県警はそれを承知している様子だが、今回は沖縄局がアレすぎる。役人がアレ政権の顔色伺いで余計なことをしているのか、元々いるアレ役人がアレ政権の態度を利用して、役所の穏健派の反対を押し切ったかだろう。

 ちなみに、防衛省の事務官にはそういうアレ役人は一定数いる。世間には基準があるというのに、国防と愛国という言葉を振り回せばなんでも許されると思い込んでいるバカ愛国者は5%くらいはいるかね。自分は自隊警備にも出やしないのに、抗議対応等で自衛官に「生ぬるい」とか平気で言うヤツや、隊員なら、どんな不愉快でも経済的不都合でも(オレの言うがまま)に耐えろとかフザけたことを言うやつ。そういう奴に限って、頬桁張ってやろうかという顔で強く出ると、すぐに腰が引けるのがアレだがね。

 まあ、一番マヌケだと思うのは、侵入阻止のための障害物であることに眼をつぶって、ロードシェイカーであり工事遂行のための設置だと言い張る応援団だけどね。サヨク憎さに、国側のやり過ぎには気づかないふり(JSFさんがいい例だね)をするのは、偏頗な思考以外の何物でもない。