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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.08
31
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12:05
Category : 未分類

 炊飯器にトマトをまるごと入れて、ご飯を炊く話がある。「インパクトありすぎ! トマトを炊飯器にぶっ込んで炊くだけの「トマト丸ごとごはん」が意外なウマさだった」で見つけたのだが、遡ってみると最初にやったのはNHKの「わたしと野菜のおいしい関係」という番組らしい。

 ただこれ、旧海軍の「トマト羊羹のせご飯」そのものではないかね。潜水艦では生野菜が手に入らない。もやしを作った話はあるが、あとは乾燥野菜だけ。味気もないし彩りもないところに、カゴメがケチャップ原料を転用して作ったトマト羊羹が登場して大人気だったというもの。

 潜水艦ではそれをスライスしたり、賽の目に切ってご飯の上に載せて食べていたらしい。本来は、水で伸ばしてトマト・ピューレ(トマトを潰したもの)に戻したりする使い方を考えていた。だが、色と新鮮な酸味に渇望した乗員はそうして食べたという話がある。

 これは、トマトまるごとご飯と全く変わらない。グズグズになったトマトをご飯に載せて、あるいは混ぜて食べるというのは、戦争中にもあったという話だ。

 もちろん、微妙な違いもある。トマトまるごとご飯と比較すれば、トマト羊羹のせご飯は、実際にはある程度酸味が強い。逆に言えば、まるごとご飯はマイルドになっているだろう。

 トマト羊羹は、トマト・ピューレから水分を飛ばすときに、ピューレ側を加熱せずに熱風で水分をとばしている。沸騰する温度まで上げると、風味が損なわれるためという。だから、ご飯にのせ、あるいは混ぜると酸味が味わえる。

 トマトまるごとご飯は、逆に煮ることいよって、強い青臭さや酸味を飛ばしている。沸騰温度まで上げた後、60度程度で保温するためである。おそらく、それほどの酸味はないだろう。
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2014.08
30
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13:54
Category : 未分類
 アレ政権が続いているうちに、高い買い物の契約だけを済ます発想だろう。

 防衛省は概算要求では、P-1を20機分、3800億分を調達するとしている。防衛に甘く、歳入以上に金をジャブジャブ使うアレ政権が続いている間に、P-1に唾をつけておくものだろう。一回に20機も作れないので、5年国債以上の契約を可能にする立法措置まで考えていると言う。

 しかし、別にP-1を入れる必要はない。現行のP-3で困ることもないからだ。

 基本的に哨戒機は余っている。今年の初めにあった雪害被害で5機位を除籍するとしても、予算のつく運用数に対して機体数は余っている。

 寿命も当分、来ない。このため、機体あたりの飛行時間も短めになっており、寿命までの期間は伸びている。機体の寿命延長も可能なので、機体としてのP-3Cはまだまだ使える。

 性能的にも、P-1もP-3も大差はない。どちらも極端に高速な機体ではないことは変わらない。巡航速度も最高速度も、P-3Cで不満はなく、P-1への向上でも2倍も違わない。電子装備は、結局は機材の問題なので、P-3Cに同じ最新機材を積めば済む。実際に海自はだんまりで各種改装を行っている。その機材や兵装の搭載量にしても、これもまた既存のP-3Cでも問題はなく、P-1にする切実な必要はない。

 このように、必須でもない国産機生産を急ぐ理由は、アレ政権もいつまで持つかわからないためだろう。

 アレ政権の後釜は、防衛費を絞る可能性が高い。アレ政権もそろそろ怪しい。自民党を含め、どの政党が後釜になるとしても、アレ政権の後釜は、財政規律の回復を行う可能性も高い。その時に、アレ政権が宗教右派やネトウヨ層といった支持者向けに行っていた、安全保障への甘々な支出は絞られる。その時に、P-1/C-2といった必要性が怪しい国産機生産は間違いなく絞られ、場合によれば自然消滅するためだ。

 まあ、それでも新戦車の調達数増加や、新型野砲の開発・調達促進はできないのだけどね。アレほど宗教的な国難思想を持つアレ政権の下でも、防衛省は本土防衛に金を掛けることは、筋悪な主張だと認識しているということだ。
2014.08
29
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22:10
Category : 未分類
 日本の導爆索は単線だが、カナダの企業が開発した導爆索は、ハシゴ状になっている。ハシゴ状とは、2本の縦索の間に横索をつけた形。要は、導爆索の威力不足を解決しようというものだ。

 果たして、導爆索はどれくらい有効なのだろうか? 単線で幅1m程度が啓開されると言われているが、地雷の種類や深さによっては無効化できない可能性も高いのではないか。
 最新機雷の場合、離隔距離25mを取れば充分とされている。炸薬量100kgで、しかも水中爆発でも、その程度を離せば大丈夫ということだ。1mあたり1kg程度の導爆索に過ぎず、地面に密着しない状況では、威力が相当に空中に逃げる。丈夫に作った地雷や埋設深さによっては破壊不能になる可能性もある。

 地雷や機雷には、衝撃では発火しない機構がある。イタリアの対人地雷には、衝撃は逃して、じわりとくる人の踏圧だけで発火する機構があった。機雷には、戦争中でも振り子機構があり、発火機構が遅延する間に、揺れるような振動があった場合には発火は抑制されていた。他にも、単純な触角式の水際機雷(キャタピラや写真で踏んでも動作する)の類も、中のアンプルも鉛で保護されているので、全体的な衝撃には強いだろう。

 実際には、導爆索にはそれほどの効果はないのではないか。気休めか、あるいは地面が抉れた結果、地上に出た地雷を避けられる程度ではないか。安価な数物の対人地雷ならともかく、現在生産されているような、高価な対戦車地雷の類は相当数、生き残るのではないのか。

 その点からすれば、専用車まで作った92式地雷原処理車について、開発の評価も変わってくる。気休めやダボハゼな対人地雷だけを処理する機材であれば、専用車両は必要なかったとも言えるだろう。大型の導爆索が必要としても、ロケット本体だけに金を突っ込み、発射機は簡易なものとして、数物の96式装甲車か、あるいは戦車そのもので牽引する機材にするか、あるいは必要に応じて屋根の上に取り付ける程度のものに留めておいたほうが安く上がったのではないかね。
2014.08
28
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22:57
Category : 未分類
 産経新聞は、27年度予算の概算要求に「与那国島付近を航行・飛来する艦船や航空機の監視を担う部隊「第303沿岸監視隊」(仮称)を新設」が含まれていると報道している。

 与那国島に監視隊を作るのはよい。別に陸自である必要も、監視隊である必要が有るわけでもないが、真空地帯に部隊を置いておくのは悪い話ではない。

 しかし、北海道の部隊を廃止しないで、また部隊を新設するのは、問題である。

 官庁には、スクラップ・アンド・ビルドの原則がある。行政組織の肥大化を防ぐため、ある部局を作るときには、それと同じ数の、使えない部局を廃止するというものだ。例え話で言えば、農水省が、EEZでの漁業取締部局を作るのは良いが、その時には歴史的な役割を終えた養蚕部局も廃止しろというものだ。

 だが、これは自衛隊の部隊には適用されない。このため、役割を終えた部隊を残したまま、新しい部隊を作る例が多い。

 陸自の南西シフトは全くその例であり、組織の肥大化である。既に配備の意味を喪った北海道配備部隊組織を残したまま、南西シフトの新しい組織をつくろうとばかりしている。何があっても指揮官ポストを減らしたくないというわけだ。

 与那国島に監視隊を置く話でも、北海道の301、302沿岸監視隊を残そうとしているのは、その実例である。

 今となっては、宗谷海峡や国後水道に陸自の海面監視部隊を置くまでの必要はない。本来なら廃止しても問題のない部隊であるが、ポスト維持のために残存されている無駄な部隊である。南西諸島に新しい部隊を作るなら、その分、使い道のない北海道の部隊を廃止するのが当然だろう。自衛隊にもスクラップ・アンド・ビルドをやらせたほうが良い。



※ 「防衛省来年度予算、過去最大5兆円要求へ 対中シフト鮮明、南西・島嶼防衛を強化」『産経新聞』(産経新聞,2014.8..26)http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140826/fnc14082605000002-n1.htm
2014.08
27
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19:18
Category : 未分類
 ある軍事専門家との駄話の中なのだが。仮にハイパワーのエンジン積んだUAV作るなら、腰掛けでもつけて人間運べるようにしたほうがいいのではないかという話になった。

 護衛艦に搭載している中で、最も役に立つのは艦載ヘリである。しかし、その数は定数枠に縛られており、安価なヘリを採用しても数を増やすことは難しい。ならば、その汎用用途にも使えるUAV、例えばMQ-8のBでもCでも、座席つけてしまえばいい。あれは人員ではなく荷物であるとすればUAVだろうという話になった。まあ、実際に輸送中の兵隊なんて家畜人のようなもので、運搬費が充当される点から、後払証は貨物輸送のスキームだともいう。

 その座席も、重心位置に近いところに人間を縛っておけばいいだろう。ヘリは結構重心にシビアである。軽い機体だと、余り離れた場所に人間の重さを置くと傾く。

 先生曰く、そこに公園にあるプラスチックのベンチの類をつけ、ラペルシートかなにかで人間を機体に縛り付ければいいだろうとのこと。己は、ボースンチェア(索で作った輪っかに板をつけたもの)と安全帯でいいのではないかと言った。

 危険性は、それほどのものではない。UAVそのものの安全性を除けば、ハイラインで人間を籠に入れて軍艦の間を移送するのと大差もないだろう。アルミ管で作ったアイアンメイデンのサイズのフレームに、人間を入れて海を渡すことが許されるなら、UAVも同じようなものではないかという話になった。墜落時のディッチング用に、緊急用のリリースがあればそんなものだ。

 ただ「お前、それで移動するか」と言われると、なるべくなら勘弁だかね。安全性が担保されていても、人間が操縦していない乗り物はなんか嫌だし、落ちるときに操縦の責任者が安全なところにいて危険を共有していないと思うと、なんか損した気分になるものだよ。
2014.08
26
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12:00
Category : 未分類
 桜林美佐さんの防衛産業擁護には、お涙頂戴しかなく、何の新主張も新発見もない。「自衛隊を支える民間企業の知られざる苦労」(ZAKZAK)は全くその例である。

 桜林さんの記事には、内容は全くない。

 まず、防衛産業がいかに防衛に貢献しているか紹介しているが、ごく一部の例をつまみ食いした上で、何故そうなっているのかについて全く思慮に及んでいない。如何に自衛隊に都合が良いかの例として、総火演に「装備品に携わる防衛産業の人々も、御殿場近辺に集まり、何かあったときに備えて期間中は待機している」(桜林)とか、防衛産業が「[故障が]起きたときに、すぐに飛んでいく態勢」(桜林)故障対応が早いといったものだ。だが、なぜそのような対応を取るのか、取れるのかについて、全く言及せず、あるいは言及しない。それをすると桜林さんの、防衛産業エライ論の構造が崩れるからである。

 しかし、企業関係者が事前参集するのは、そうしないと発注者の機嫌を損ねるためである。だいたい、部隊近隣に事務所を確保するような企業は、自社製品にある問題点に気づいている会社が多い。あるいは次の受注での点数稼ぎである。防衛には、入札参加企業をランク付けするときに、何回挨拶に来たかで点数をつけることもありその類である。そして、事前参集等の機嫌取りを許すだけの利益率があるということでもある。

 また、緊急対応ですぐに飛んでくるのも同然である。緊急対応しないと、防衛はやいのやいの言う。一般競争入札であっても、結局は仕様書次第である。A社を避けB社にすることは容易である(この点は前に書いた「調達で『エレーのテネックス』と指定するべきではない」)し、経理にはそれを見ぬくことができない。その緊急対応も、大甘に見た人件費と移動経費に、さらに利益率が掛かっている。企業は緊急対応すればするほど儲かる構造である。重要物件なら、どうみても企業側に問題がある機材なのに、3日も置かずに呼ぶ。

 桜林さんにある唯一の主張、防衛産業は防衛に献身的に貢献しているの中身は、この程度のものだ。前々から防衛に対する真剣さで、無償であるかのように印象つけようとしているが、結局は企業も算盤づくである。

 そして、防衛産業側の「努力」に対し、読者の同情を得るため、桜林さんは情緒的な「可哀想」だけを連発している。防衛産業の担当者について、「企業から来た技術者の[PAC3区画への]立ち入りが制限され」いるので、自由にアクセスできないとか「子供の卒業式をすっぽかす」(桜林)、「家族旅行をキャンセル」(桜林)と、防衛産業だけに限定されれない情緒的な可哀想だけを挙げている。

 秘の区画への立ち入りが制限されるのは、企業の担当者だけではなく、一般隊員も同じである。PAC3等の区画への立入を明許されるのは関連隊員・指揮官だけで、立ち入り申請なし無条件で入れるのは将官だけである。一般隊員も入る都度に許可がいる区画に、桜林さんは企業担当者を無条件で入れろというのだろうか?

 そもそも「担当者が仕事で卒業式、家族旅行、運動会にいけなくなる」というのは、防衛産業固有の問題でもないし、さらに言えばその企業の問題である。己の知る限りでも、住重や三菱電機、五洋は担当者の長となれる要員を2-3人準備しており、卒業式、家族旅行、運動会、冠婚葬祭にはキッチリ対応していた。設計やコンサルといった、代替が用意できない企業にしても、その手の状況では最短3日といった対応をしている。

 「子供の卒業式をすっぽかす」(桜林)、「家族旅行をキャンセル」(桜林)といった防衛関連企業は、ロクな企業ではないか、あるいは当人が卒業式や家族旅行を重視していないかどっちかなのだろう。

 立ち入り制限にせよ、卒業式にせよ、桜林さんは同情心を得ようと、読者に防衛産業に対する一種の罪悪感を想起しようとしているが、その実はこの程度のものだ。まじめに取り合うべきではない。

 「自衛隊を支える民間企業の知られざる苦労」の記事について総括すれば、防衛や防衛産業の構造についての新しい発見はなく、目新しい主張はない、いつもの情緒に訴えるだけの記事だということだ。

 結局は、本人の言うとおり「企業をヨイショしている」(桜林)内容に過ぎない。ヨイショする理由は、桜林さんにある国防大事、超大事といった保守的モメンタムや、取材が容易になること、取材結果に対して全肯定すればよいので検討やクリティカル・シンキングといった面倒がないことがあるのだろう。防衛産業のプロクシやパペットとなることも当然な話である。



※ 桜林美佐「自衛隊を支える民間企業の知られざる苦労」『ZAKZAK』(産経新聞,2014.8.26)http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140826/plt1408260800002-n1.htm

※※ 桜林さんの記事は概ねこの類である。最初の単著である対機雷戦本「海をひらく」から変わらないものだ。掃海部隊本も、ことごとくが先行文献や、関係者聞き取り(これも先行文献からの孫引きに当たるものが多い)を抜書きしたものであって、主張すら先行文献と変わるものではなく、何の新発見も新主張もない。
2014.08
25
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06:36
Category : 未分類
 国民は皇統には現
皇室のご子孫を望んでおり、顔も知らない旧宮家は望んでいない。

 産経が男系子孫に拘り、聞いたこともない旧宮家を皇族に復帰させる云々を主張している。百地章さんの「皇室問題の抜本的解決は男系子孫による新宮家創設を」がそれだ。だが、国民は誰かも知らない旧宮家から
天皇陛下を出すことを望んでいない。

 国民の崇敬は現
皇室にある。皇統にもそのご子孫を望む。極端な話、女子であることは全く気にしない。ごく一部の男系論者-Y遺伝子云々の連中のように、100年以上前にわかれた遠い親戚に皇統を遷すことは全く望んでいない。

 百地さんは、男系の根拠を帝国憲法と皇室典範に置いている。しかし、前者は現行憲法ではなく、後者は最高法規ではない、単なる法律に過ぎない。これは、男女の平等を重視する新憲法や、男女間の差別的取り扱いを許さない世論に抵抗できるような内容ではない。

 また、百地さんは、旧宮家復活の条件として、そこにいる男系男子の数だけを数えているが、その資質は全く見ていない。もともと、皇族のなかでも
皇室から離れるにつれ、アレになっていき、ロクなことをしなかったのは戦前からの常識である。戦後、臣籍降下の後、自由に振る舞った結果、さらにアレになった旧宮家を皇族に復帰させて上手く行くわけもない。

 具体的に言えば、オリンピックの利権構造のど真ん中にいるアレや、その倅でネトウヨに媚びるアレの類を皇族に復帰させても百地さんは大丈夫だというのだろうか?

 そもそも国民の
皇室に対する崇敬は、Y遺伝子とやらへの崇敬ではない。秋篠宮家に
悠仁親王おわす当今には必要はないが、
皇室に男子がなくなれば、別に女子でも構わない。むしろ、誰も顔を知らない、怪しい政治活動に関わっていた旧宮家を登極させるとなれば、国民は反発するだろう。その時になれば、皇室典範はすぐにでも改正される。

 その時の国民支持も考えないで、男系男子にこだわる理由もわからない。国民が現
皇室を支持し、その嫡々のご子孫であれば女子であることも全く問題としない状況にある。そこに男系論と、そのためにヒネクりだした珍理論、Y遺伝子理論を開陳しても、なんの役にも立つものではない。



※ 百地章「皇室問題の抜本的解決は男系子孫による新宮家創設を」『産経新聞』(産経新聞,2014.8.23)http://sankei.jp.msn.com/life/news/140823/edc14082313000002-n1.htm
2014.08
24
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01:31
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 数多久遠さんが水中グライダーについて書いている。「米海軍が注目した自衛隊無人潜水艦の正体」だが、その技術を丁寧に解説した良記事である。

 だが、その技術が国産であり、米海軍が日本の発明に注目しているとする点は、残念ながら誤りである。4年ほど前に述べた(水中グライダーで大西洋横断)が、水中グライダーによる無燃料長距離移動については、すでに80年代には構想されており、2010年には実用機による大西洋横断が成功している。日本はその後追いをしているに過ぎない。

 さらに水中グライダーについて簡単に調べると、WIKIPEDIAだが1960年ころには特許とそのアイデアの利用が考えられていたとある。その項目では、実用化の着手は88年のDARPAというニュアンスがあるが、己の記憶によると、80年代の前期には無燃料タンカーとしてつ買えるような話があった。

 だから、技本独特のアイデアということはなく、いつもの後追いである。さらに、例によって諸外国の先行例についてはあまり口外することなく、日本独自の新技術であるような発表をしたものである。

 かつてのCCVがその実例だが、技本は日本独自のチャレンジであるような発表をし、さらにそのような記事を民間報道機関がしても、放置することが多い。実際には、CCV概念研究は、少なくとも60年代西ドイツではF-104を使って研究がされている。その応用も、70年代末に米国のFBW機で実現されている。

 技本はあまり誠実でない印象がある。やっていることは、諸外国の技術の後追い、あるいは輸入品代替化レベルの話である。しかも実用化すると、外国製よりも高くつく。研究についての新規性や革新性の検証や、研究開発費の費用対効果について、まともな検討をやったという話は聞いたこともない。防衛費を無駄に使っている機関の一つである。
2014.08
23
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13:48
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 米哨戒機に中国戦闘機が危険近接した話「中国軍戦闘機が米軍機に異常接近、米政府は強く抗議」(CNN)だが、基本的には国防省サイドが限定して抗議するだけの話だろう。

 米国は、中国と対立する気はない。もちろん、安全保障では敵であり、軍事力では対峙している関係にあるが、経済的には仲間であり、協力する間柄にある。この点で、冷戦期の東西対立とは異なる。

 だから、今回も安全保障サイドの国防省が騒ぐだけで、国務省は反応しない。実際に上に挙げたCNNのニュースを見ても、米政府が抗議しているというよりも、米政府の安全保障サイドが抗議しているといったものだ。

 おそらく大統領は明確に抗議はしないだろう。述べても、トーンダウンした形で、中国という名前を出さずに「危険行為を排除する仕組みが必要だ」位で終わるだろう。

 中国は軍事的に対峙する相手ではあっても、対立すべき相手ではないたけである。

 その点を理解せずに、しかもこの程度の問題で「一触即発」と主張するのはなんだろうね

 JSFさんは
JSF?@obiekt_JP最近リムパック演習を一緒にやった米中海軍だけど、もう一触即発の緊張状態に陥ってる。合同演習をやったから仲良しなんて幻想だな、過去にも幾つも例があるしね・・・
11:01 - 2014年8月22日 https://twitter.com/obiekt_JP/status/502878152322854912
と述べているが、米中両軍の態勢が上がっているわけでもない。互いの滞在国民に退去の話が出ているわけでもない。それを「一触即発の緊張状態に陥っている」(JSF)というのは、事象の評として正しいものではない。

 中国軍機が異常接近するのは、今に始まった話ではない。嫌がらせなのだからそうしなければ意味はない。

 逆に、その関係にありながら、互いに合同演習に参加する間柄にあることをJSFさんは見ていない。

 JSFさんは、米中関係の大まかな構造を理解していないということだ。米国もそうだが、中国も米国との対立を回避しようとしている。その構造の中で、安全保障サイド、あるいは軍部がクダを巻いても、軍事関係は対峙に留まることを理解していないことの証左である。

 まあ、軍事関係のニュースに微分的に反応してもね、大勢が全く見えていないからトンチンカンなことになる。JSFさんは、英語のニュースを日本語にして記事であるとしているが、その中身は件の如しであるし、内実にしても、なぎなた読みして"a very senior general"を「とても上級大将です」だからねえ。



※ 「中国軍戦闘機が米軍機に異常接近、米政府は強く抗議」『CNN.co.jp』( Cable News Network,2014.8.23)http://www.cnn.co.jp/world/35052756.html
2014.08
22
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12:28
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 海自潜水艦がロシアに探知されたというニュースがある。ロシアによると宗谷海峡付近で、ロシア艦隊が探知した(時事通信※)と言っている。防衛省は、肯定も否定もしていない(ウォール・ストリート・ジャーナル※※)立場を保っている。

 本当に見つかったのかどうかも判断できない。基本的に電池で走っている潜水艦はまず見つからないためだ。

 あるとすれば、よほどの至近距離でアクティブ探知されたか、余程浅い状態を、上から目視観察されたかといったところだろう。

 さすがに、距離500m以下でアクティブソーナーを喰らえば場所はあきらかになる。この数字は、キロ級について言われるものだ。偶然を伴って至近距離にディッピングソーナーを落とされれば、同じように海自潜水艦でも探知されるだろう。

 また、露頂深度やそれに近い浅深度であれば、真上から潜水艦は透視される。ロシアが潜水艦の型名として「おおしお」型と特定して報道したあたりから、あるとすればこちらだろう。潜水艦にしても、ソーナー探知した目標はどうしても潜望鏡で確認したい。そこで潜望鏡を使える深度にするが、その場合は真上からは水中が透視される。あるいは、宗谷海峡東側の亜庭湾付近は水深-60m程度しかなく、場所によってはさらに浅い。潜水艦には速力に応じた安全深度があり、海底に突っ込まないようにするにはある程度のクリアランスを取る必要がある。海水透明度や太陽の位置から見れば、水深-30m以下であれば潜水艦は透視される可能性もあるだろう。

 もちろん、まったく見つかっていないヨタの可能性もある。ロシアにも日本脅威があり、ロシアの軍部も日本同様に脅威を煽ることで利益を得る立場にある。対潜戦では潜水艦以外のものを探知することも多い。それを潜水艦とそれ以外に峻別するのが対潜戦だが、確認できないものを、日本潜水艦と強弁している可能性もある。

 なんにせよ、宗谷に潜水艦を出すこと自体は、あまりしょっちゅうある話ではないだろう。当節は余り意味がないためだ。演習に応じてとしても、演習に綺麗にブツケられるかもわからない。実際に潜水艦がそこに居たとしても、訓練を兼ねた状況把握で北海道一周中に、演習に遭遇して拝観させてもらった程度ではないか。

 なんにしても、津軽、宗谷は遠すぎる上、第二線以下である。そこに主力潜水艦を差し回すのは無駄であるので、専用潜水艦をおいといてもいいのではないか。潜水艦は◯◯からも◯◯する。そのため、横須賀からだと、宗谷海峡まで片道で一週間近くかかるだろう。仮に宗谷・津軽に出すなら、それ用の、かつてのSSKのような500tクラス、あるいはドイツの206型みたいな小型潜水艦をを作っておいて、函館と稚内に置いといてもいいのではないか。



※  「『海自潜水艦が接近』=制裁、演習抗議の日本けん制か-ロシア」『時事ドットコム』(時事通信,2014.8.21)http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2014082100708

※※ 「潜水艦行動、問題なし=防衛省」『ウォール・ストリート・ジャーナル』(Dow Jones,2014.8.21)http://jp.wsj.com/news/articles/JJ10501673111827764477320290341830551911951?tesla=y&tesla=y&mg=reno64-wsj
2014.08
21
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12:43
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 機械じかけの右翼とでもいう人は居て、とりあえず媒体の意向に添うだけの記事を書こうとするのだが、物事をあまりご存じないので内容は頓珍漢なものとなる。

 宮嶋茂樹さんの「終戦記念日にお祭り騒ぎする隣国」がそれだ。彼の書いた物をみても、新発見も新しい見方もなにもない。従来のネトウヨの作文を右から左に並べ替えるだけである。

 今回の宮嶋さんの趣旨は、8月15日に中国が戦勝国として振る舞うことに対する感情的な反発にすぎない。
そんな静寂を破り、ドンちゃん騒ぎを繰り広げる民族や、われら日本人の風習や宗教観にまでケチつけ、領土を奪い取ろうとたくらむ独裁国家までいるのである。
と述べているが、単に相手が中国だから気に入らないので、宮嶋さんがケチをつけているだけの話だ。同じように米英がVJ-Dayを祝えば、何も言えないだろう。

 だいたい、戦勝記念日に、国内でどんちゃん騒ぎをするのは当たり前だろう。欧州でもV-Dayはそれぞれの国内でどんちゃん騒ぎする。ドイツはそれに「今日は戦死者を悼む日だ、お祭り騒ぎをするな」とは言わない。負けたのだから仕方がない。

 そもそも、日本も何も言える立場ではない。戦前の日本は、宮嶋さんが憎む「風習や宗教観にまでケチつけ、領土を奪い取ろうとたくらむ独裁国家」(宮嶋)そのものだった。日本の中国侵攻と、日本帝国主義に対する中国人民の戦いでは、どうみても正義は後者である。宮嶋さんの主張は、不正義を振り回し侵攻したことを全部伏せて、「日本人が沢山死んだから祝うな」と怒るようなものだ。

 そして、対日戦勝記念でのお祭りを台湾がやるならいいが、新中国にはその権利はないというのも、おかしな話だ。確かに、抗日戦で前線を作り、軍隊として積極的な作戦行動をしたのは国府軍である。しかし、八路軍も新四軍も中国軍として戦っている。共産党としても、日本占領地への浸透を試み、戦闘は避けながらも対日抵抗を行っている。「国民党と内戦していただけ」(宮嶋)というのは誤りである。ドンパチだけが戦争だと思っているのだろう。

 最後に、「[中国は]いまだに日本からODAのお恵みを受け取っている」(宮嶋)というのは、何事かね。まず、対中ODAは「お恵み」(宮嶋)ではない。事実上の戦時賠償としての借款であり、しかも中国は律儀に返済している。そのODAも現状ではほぼ集結しており、日本の利益ともなる環境関連にしか支出されていない。

 結局のところ、ネトウヨの作文を引っ張ってきて並べ替えただけの代物である。そこには全くオリジナリティーが示せないので、下卑た口語体にしているのだろう。

 実習幹部の時、練習艦隊に宮嶋さんが乗ってきたことあるけど、実習幹部からみてもその種の人間だろうとみていたけどね。本人は自衛隊をヨイショすれば自衛隊員から愛されると思っていたけど、己の周辺は気持ち悪いから近づかなかった。

 宮嶋さんに近づくのは、自衛隊に就職したのだから思想は右だろみたいなやつとか、協力して上層部の受けを良くしようみたいなやつだけだし、宮嶋さんもそういった奴とだけ仲良くしていたよ。



※ 「終戦記念日にお祭り騒ぎする隣国」『ZAKZAK』(産経新聞,2014.8.21)http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140821/dms1408210450010-n1.htm
2014.08
20
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 御宗旨の方向けの映画として混雑したわけですね。よく考えれば、親鸞や日蓮の映画とれば、映画としての中身はともかく、その御宗旨の方で満員になるわけです。

 昨晩、『大いなる沈黙へ -グランド・シャルトルーズ修道院』を見てきたのですが、やたら混んでいる。チケットも売り切れとなるため、岩波ホールはロッピでの前売り券の販売を中止し、窓口だけでの直接販売でコントロールしようとしている。「混んでいるから」と開場一時間前に並んだのですが、それでも行列は50m。岩波ホールの最終週にもなっても岩波ホールは満員なんて、まあない話です。



 しかし、内容はねえ。鑑賞のコツは、靴脱いだ足の甲を、前の椅子の尖ったところに押し付けて眠気を払うあたりかね。

 素材としては面白い。カメラが入ったことのない修道院に入るというのは、興味をそそられる。

 だが、映像は基本的には、ただ祈る映像をとるだけ。しかも、象徴的なカットばっかなので眠くなってしかたがない。

 清涼剤は掃除とか、配食とか、調理とかのカットだけど、それも少ない。

 無言の行をしているのか、観客に向けてのセリフは最後の15分に一回だけ。音は椅子をひきづる音が時折発生する位。

 項目立てとしても、聖書の一節を引いて、それに合わせたイメージを流す形なのだろうけど、抽象的過ぎてどうしようもない。アレなら、日課に倣って「起床」とか「食事」とか「就寝」とかね。あとは当直とか、雑務とか。その間にインタビュー位はいれないと持たない。月並な質問でもいいから。それでも1時間30分がいいところじゃないのかね。

 この映画で満員になるのは、キリスト者の寄合とかでの口コミなんだろうね。客層が普段と微妙に違う。普段の死に損ないの婆ァは、別の映画の話とかするのだが、今回の婆ァどもはそういうのがない。しかも、エキプ・ド・シネマの会員券を使っていない。割と国内のカソリックには修道生活に憧れる傾向があるとかいう話があるので、皆で見に来たのではないかね。

 ただ、ネットでその手評判みると「退屈しない」というのがあるが、そりゃ嘘だと思う。信心からそうとしか言えないのだろうけどね。

 いや、だんまりで中に作り物のお化けを出したり、赤子を門前に捨てておくとか、暴力旦那から逃げこもうとする商売女とか出すと面白いと思うけどね。あたふたする修道士の姿を撮るとかするとゲラゲラだと思うし、却ってそこで彼らの信仰の篤さとか真摯さが出てくるはずなんだが。



※ グレーニング,フィリップ『大いなる沈黙へ -グランド・シャルトルーズ修道院』(]A Philip Groning Film Production,2005)http://www.ooinaru-chinmoku.jp/
2014.08
19
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12:00
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 佐藤正久さんが自己の功績として「無人国境離島管理推進法案をまとめたよ」https://twitter.com/SatoMasahisa/status/500935790713516032/photo/1とツイッターで自画自賛しているのだが、その法案を作る意味はあるのだろうか?

 ツイッターでの新聞写真しと、それを佐藤さんが否定しない点から見ると、国境無人島収容と外資買取防止を主眼としており「標識や灯台等の公共施設の設置、土地の調査や権利移転の届出、国等による買取も視野に入れたもの」(佐藤)というものだ。

 だが、この法案は中露韓との間にある国境問題には役にたたず、それ以外の島については国境問題となりえない点で、無意味ではないか。

 まず、この法案は中国と台湾と問題になっている尖閣諸島には適用はできない。「「標識や灯台等の公共施設の設置」は、尖閣の問題をエスカレーションするだけだ。日本が実績を積み上げれば、中国も実績を積み上げるという構造がある。その結果、中国による対抗措置により、実績積上の効果がなくなる。その上、中国との安定した関係も怪しくなってしまう。日中関係が緊張している中でも、交易は問題なく続いており、中国は日本人の保護と日本資産や投資の保護を行っている。この状況にヒビを入れるべきではない。

 また、同じようにこの法案は北方領土と竹島にも使えない。登記簿上で双方の民有地を全部買い取ることは可能かもしれないが、現状では何の意味もない。「標識や灯台等の公共施設の設置」はやれるものならやってみろといったものだろう。

 果たして、この法案は作る意味があるのだろうか?

 そもそも、法案による利益があるのか、その受益者が誰かもよくわからない。離島の地権者あたりに金をバラまくための法案ではないかと疑ってしまう部分もあるものだよ。



※  佐藤正久「今朝の産経に、有人国…」『Twitter』(2014.8.17)https://twitter.com/SatoMasahisa/status/500935790713516032/photo/1 ※※

※※ そのコメント欄もなかなか興味深い。名前はヒスが「早く法案化されることお願いします。しかし、北海道の原野が買い占められて居ることに対する規制も考えてください。大変なことになりそうです。」(https://twitter.com/OhJiichan/status/500947730970066944)というものがある。それは外国人が原野商法に引っかかっているだけではないのかね?
2014.08
19
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通販の問い合わせがありましたので

連絡先: q_montagne@pop02.odn.ne.jp です

頒 価:
既刊本誌については、@600円(コミケでの直販は599円)
既刊パンフについては、@200円(同199円)です
送料+手数料は、特殊取扱がなければ、一式300円です

在 庫:

本 誌:
14年夏 『ラドロワを作れ』(新刊:DEX所要について)
13年冬 『将来の対中戦』
13年夏 『中国は第二列島線に進出できるか』
12年冬 『いずれ行き詰まるLCS』
12年夏 『長江鉄道橋 現代中国の急所』
11年冬 『対日攻勢機雷戦』
11年夏 『掃討しかない』

パンフ: 
14年夏 『繋維機雷の友 この厄介なものオブストラクター』
13年冬 『カメはウサギに追いつけない 潜水艦襲撃限界』
13年夏 『この廃れたものUSM 潜水艦発射対艦ミサイル』
12年冬 『磁気機雷は簡単に作れる』


表紙等の参考は

新刊: 新刊紹介記事 http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-1148.html
旧刊: 前回通販記事 http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-878.html
2014.08
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 中国がバックファイヤー買えば、海自もF-35を買うのだろう。

 バックファイヤーなら列島線を抜けられる。フィリピンには当事者能力がないので、領空は無視しても政治的にも軍事的にも大丈夫なので、そこを抜ければ第一列島線の東にでられて、AS-4の類でも発射できるだろう。※

 太平洋に中国のバックファイヤーが出てきてくれれば、海自もF-35買えるから助かるんじゃないのかね。結局は空母が欲しいけど、なかなか理由が立たない。船体の方は、どうせ強襲揚陸艦は軽空母にこさえるからできるのだろうが、艦載機を買う理由はなかなか立たない。いずれあるだろう中国実用空母の戦力化もあるだろうが、一番はバックファイヤーじゃないのかね。

 イージスはソ連のバックファイヤー対策で整備されている。最初はP-3の空対空戦闘型、空中巡洋艦を20機作る話もあったのだけれども、結局はイージスとなった。どっちにせよ、美味しい思いができた。

 そのバックファイヤーを中国が買ってくれれば、海自はまた美味しい思いができるのではないかね。どうせ前の経緯なんか忘れているから大丈夫。多分、F-35の艦載型、多分VSTOL型が買える。

 艦載機とすれば、海自パイロットで運用できる。海自の航空用兵職域は、絶対そうしろというし、その他職域も海自じゃなければダメという。そもそも、空自パイロットを連れてきても協調性が全然ないし、エリート意識が強すぎるのでうまくいくわけがない。

 まあ、F-35でなくともいいのだけどね。T-4にサイドワインダーでもつければ充分だし、オスプレイにAMRAAMつけてもいい。P-3Cにフェニックスつけるよりはどっちも容易である。最悪、T-4なら胴体中央部にはミサイルはつく。キャノピーから機外胴体に電線這わせてガムテで固定すればいい。オスプレイならランプからミサイルを蹴りだしてもどうにかなる。

 T-4に着艦できるかどうかはしれない。でも、やる気なら「おおすみ」でも発艦できるだろう。不安なら雑なカタパルトで射出してやってもいい。戦闘後はパイロットに脱出させて、使いすててもいいだろうよ。北海じゃなければそうそう凍死もしない。

 なんにせよ、海自だから、指揮官は無理にでも出ようとする。その将官飛ばすときには、サンドパイプを吹いて将官旗上げ下げするような狂ったことをするのだろうよ。




※ もちろん、中国哨戒機にそれができるかわからない。どうやって日米艦隊を探すのかはしらない。
2014.08
16
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隅田金属 17日(3日目、日曜日) R-02aです

新刊
2014.08
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09:54
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 今年も8月15日。終戦の日が来ました。今日は毒蝮も戦争を語り継ぐサークルに行くといいます。悠里も母親の空襲の話を、駒形で空襲にあって、国府台まで赤子の悠里を背負って逃げる話の録音を再放送するとのことです。

 そして例年通りにTBSラジオで、御年97歳になる秋山ちえ子の『かわいそうなしゃち』の朗読が始まりました。

 戦争中に起きた動物の出征。お国のために水族館から出征したシャチのおはなしは、昭和時代に小学校教育を受けた人ならみんな知っている内容です。毎年、あの暑い夏の一日の記念日に、秋山ちえ子は戦争を語り継ぐため、相模湾、江ノ島での悲劇を朗読をします。

 敵の潜水艦を沈めるために調教されたにシャチ。秘匿名称はオルカ金物。生物爆雷として潜行中の潜水艦に体当たりするように条件付けをされたシャチ、ジョーイのお話です。

 体当たり用の爆雷を取り付けられたジョーイですが、戦局が悪化し外地での運用が不可能になります。御役御免で除隊したはずのジョーイは、江ノ島にある水族館に戻り、毎日近くの海で遊んでは帰ってくるといったように、ノンビリ過ごしていました。

 ですが戦争は内地まで近づいてしまいました。すでに特攻隊は何遍も飛び立っていました。そして内地でも、水中でも、体当たりで敵を沈めようとする体当たりの潜水艇が準備されていたのです。

 ジョーイは、特攻隊の人の潜水艦を襲ってしまうかもしれません。だから、軍隊からシャチを殺しなさいという命令が出てしまったのです。

 水族館では、ジョーイに毒薬を注射しようとしますが針は海獣の厚い皮を通さずポキリと折れてしまいます。大好きな魚に毒の入れて与えようとしても、知能の高いジョーイはそれを見抜いてしまいます。

 飼育員のおじさんたちは、命令違反を承知でジョーイを外海に逃がそうとしますが、水族館で育ったジョーイは外海で生きていけず帰ってきてしまうのです。

 それでもジョーイは褒めてもらいたくて芸をします。飛び上がって回転したり、上半身を水上に突き出してみたり、逆立ちをして尻尾を立ててみたり。飼育員さんを鼻先に乗せようとしたりして、ほめてもらおうとするのです。それを見ていたみんなは、銃殺や干上げて殺すことはとてもできない。餓死させるしかないだろうと決めました。

 しかし、そんなことを知るジョーイではありません。よい芸を見せれば今まで育ててくれた人間が餌をくれるものと信じています。芸をすれば体力が奪われてしまうというのに。そして、ジョーイはどんどん弱っていってしまいました。流線型の体は脂肪が減って痩せ馬がでてしまいました。ほとんど衰弱して、ただ浮かぶだけになってしまいますが、飼育員の長谷川さんを見つけると芸をみせようとするのです。

 ジョーイを子供のように思う飼育員の長谷川さんは辛くなって、辛くなって、ついに食料のサバやイワシを、ジョーイに分けてしまいました。限られた燃料を使って、汚穢船を転用した支援船で網を引いて手に入れた皆の食べ物です。「ジョーイ、腹が減ったろう、おいしいか、おいしいか」と食べさせる長谷川さんに他の飼育員のおじさんたちは何もいえませんでした。所長も、大学の人も、配属された海軍の将校さんも何も言わずに、見守っていました。中には涙を流している人もいました。

 みんなその晩に話し合いをしました。「ジョーイを殺すことなんかできない」「心を鬼にしてプールからジョーイを追い出そう。銛でついてもいい、音でいじめてもいい、普通のシャチとは違う体になってしまったけれども、外に出れば、お腹が空けば魚を食べるだろう。」

 でも、海軍の人は申し訳なさそうに口を開きました。「ジョーイが三浦半島まで出てしまったら、水中特攻部隊の若い人を殺してしまうかもしれません」

 戦争は過酷でした。特攻隊は東京のすぐそば、相模湾の近くにある三浦半島でまで用意されいたのです。そして、毎日、敵の軍艦に体当りする訓練をしていたのです。

 そして、特攻隊の人の乗る、体当たりで敵を沈める潜水艇は、あまりにも小さすぎて、爆雷をつけていないジョーイであってもぶつかれば沈んでしまうかもしれないのというのです。

 飼育員のみんなも黙ってしまいました。実は戦争がどうなっているか、軍隊の方針がどうであるのかということは誰の頭にもありませんでした。でも、みんなは特攻隊の兵隊さんが、自分の子供のような年齢の兵隊さんの身の上を思うとなんともいえませんでした。特攻隊の兵隊さんたちは水族館の側に寄宿しており、上陸日にはジョーイの芸を楽しみに見に来ていたくらいですからなおさらです。

 学徒出陣してきた分隊士さんの中には、学生時代に研究で水族館に通っていた人もいました。若い下士官を連れた将校さんは、彼らをジョーイの鼻先に乗せてやれるように懇願しました。若い下士官も軍服を着ながらジョーイの鼻や背に乗って無邪気に喜んで、ジョーイに貴重品になった特別配給の飴を食べさせようとしたりしているのも見ていました。

 そして、その兵隊さんたちの潜水艇は安全なものではなく、ちょっとした不具合で沈んだままになってしまう。そのまま殉職してしまうことも知っていました。みんなは、もう若い人が、訓練で死ぬのはやりきれないです。

 長谷川さんが口を開きました。「もう、ジョーイには何の餌もやらない」みんなは、下をうつむいて何も離しませんでした。ただただ、長谷川さんを囲んで味のしない合成の理研酒をまわし飲むだけでした。

 それから3週間たった夏の暑い日、長崎に原爆が落ちた4日後、ジョーイはプールで沈み、窒息してしまいました。せめて綺麗な体で埋めてあげようと、一端引き上げて爆雷取付具や安全尖外しを取り除き、ガスが堪って膨れたお腹を開いたとき、本当は風呂桶のように大きなジョーイの胃袋は湯たんぽの大きさまでしぼんでいたそうです。

 いまでもジョーイが死んだ8月15日には、鎌倉建長寺で慰霊祭が行われるそうです。
 『かわいそうなしゃち』でした。
 それではみなさん、ごきげんよう。



2009年夏『瀛報』(ようほう)29号のまえがきから、一部修正。

参考
谷甲州「ジョーイ・オルカ」『星の墓標』(1987.7 早川書房)
秋山ちえ子 朗読「かわいそうなぞう」『大沢悠里のゆうゆうワイド』(TBSラジオ、2012.8)
2014.08
14
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 新刊表紙です。正確には、「大型のラドロワを作れ」と書きたいけど冗長だし、「DEにはLCSは不適不要」と書きたいけど3文字の縦中横は見栄えがね。

 ちなみにこの写真、仏海軍写真を仏国防省のPR部署の許可で使ってます。著作権もね。米海軍は著作権に伴い権利放棄なので使えるけど、英海軍はクラウンコピーライトなのでダメ、でもフランスはわからない状況だったけど、頼めば教えてくれるし、大概は許可くれますね。

 夏コミは、17日(3日目、日曜日)の、R-02aです

ラドロワ宣伝用
2014.08
13
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12:00
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 インドが自前でUS-2を作れるようにしてくれlといっているのだが。くれてやれば何に使われるかわかったものではない。従来、東西陣営がインドに渡した航空機や艦艇技術はインドが独自に発展させて、訳の分からないものまで作られている。

 US-2あたりは、ヒマラヤでの対地攻撃とかに使われるのではないかね。インド軍には、ヒマラヤの高山地帯で使うような、高高度性能が優れた機体や、山地での短い滑走路で使えるような機体はない。その意味で、US-2はその意味でも便利な機体である。

 別にインドが、国産化した機体を何に使おうと構わないというならそれもいい。だが、馬鹿正直に軍事利用しないと友好国インドが約束したからと信じると馬鹿をみるだろう。
 インドは信義則が通用しない相手である。条件が変われば簡単に契約を解除するし、外交的な同盟関係も始終、掌返しをしている。それに較べれば、中国の方が面子を掛けるのでまだ信用できるものだがね。実際に中国は円借款をきちんと返しているわけだし。

 アレ宰相はインドとの対中包囲網を夢想しているのだろうが、インドは中国の圧力が自分のところに来なければいいとしか思っていない。日本やベトナムを焚き付けて、太平洋や南シナ海に圧力を逃がせればいい位の発想である。実際に、東シナ海での防空識別圏の件では、インドは日本に味方せず、中国の主張をそのまま肯定している。

 アレ宰相は、頭の弱さをいいことに、いいように手玉に取られているようにしか見えないものだよ。


※ 「飛行艇輸出で部品製造容認 対インド、早期合意へ譲歩」『47NEWS』(全国新聞ネット,2013.8.13)http://www.47news.jp/CN/201408/CN2014081201002090.html
2014.08
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 桜林美佐さんの防衛関連記事は「企業が無償の奉仕で政府・自衛隊に協力している」構図に持って行こうとする傾向がある。防衛産業をヨイショするのが仕事なのだからそんなものなのだろう。実際に、防衛産業を保護育成のためには談合も悪くない、愛国無罪と主張したこともある。

 その「企業の展示会参加、まずは国の先導から」でも、やはり読んでいて気持ち悪い部分がある。
各社がパリ[の武器見本市]へ飛び立ったのはなぜか。それは政府が進めようとしている防衛産業施策を盛り上げるためと言っても過言ではないだろう。このあたりは、ぜひ安倍晋三首相にも知っていただきたいところである。
というところだ。防衛産業は「政府が進めようとしている防衛産業施策を盛り上げるため」(桜林)パリにまでいったという、無償奉仕をしているとでもいうような主張だ。

 見本市に出展するのは、自社製品を売りつけるためである。受注して利益を得るのは企業であり、そのための営業負担であるのに、それを防衛という崇高な目的意識に協力するための好意であり、防衛に対する無理解を持つ愚民の批判を乗り越えての国策協力であるとするのは、ヨイショしか見えない。桜林さんの記事に特有な不愉快点である。

 桜林さんは、迎合しかできないのではないか。防衛大事、防衛産業大事という人々に「防衛大事、防衛産業大事」というだけである。そもそも、なぜ大事かは説明できず、そこに携わる人が一生懸命であり、無償(実際にはそんな奴はいない)の奉仕をしているからといった、浪花節的な人情話しかできない。

 桜林さんの、新事実を伝えない人情話だけのを読むと、苦労した人へのフリーライドにしか見えない。そこで批判すべき構造があっても、国家のためだと強弁して肯定する部分にも、自分の頭で考えているのかと不快に思うものだ。

 実際に、本を読んでも、周知報道をあつめて、そこに過剰な思い入れを伴う人情要素をつけるだけである。経歴には、ジャーナリストとか、防衛・安全保障問題を取材とあるが、新しい発見はどこにもない。ながら視聴しかしないテレビ番組製作ならそれでいいのだろうが、文字にして読むと不快感だけが募り、批判的にしか読めないものである。



※ 桜林美佐「企業の展示会参加、まずは国の先導から」『Zakzak』(産経新聞,2014.8.12)http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140812/plt1408120830003-n1.htm
2014.08
12
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 サッカーでまた監督を変えたという。「アギーレ新監督、家族も日本定住へ『長く住むことを望んでいる』」だが、ドクターショッピングならぬ監督ショッピングで、今度はメキシコ人にしたらしい。サッカーのことは全くわからないのだが、監督を変えれば勝てるものとも思えない。

 サッカーを含め、集団スポーツは駒が悪ければ勝てない。監督を良くしても、飛車角抜きでは勝てるものでもないだろう。

 逆に言えば、駒が良ければ監督なんかどうでもよい。野球なんかやったこともないが、王と長島、ベイブルースと沢村と権藤、板東(知っている限りを並べた)を貰えれば、己が監督でも勝てるだろう。

 お雇い外国人に何億も大枚はたくくらいなら、駒の育成に金を出しといたほうがいいのではないか。どうせ、サッカーしかできない、出来ない坊主を集めて、勉強もさせずにボールを蹴転がせているいる私立学校はすでにある。それを全国的に、一校に集めてやらせればいいだろう。

 あるいは、自腹を切らず、他人の金を突っ込まれているのに「試合を楽しんでくる」という若造どもに、負けたら心臓抉って神様に捧げるとか、一番しくじった奴の首でサッカー焦るとか、マイルドにどっかの鉱山で強制労働とか脅しつけてもいいけどね。

 まあ、何やってもサッカーしか楽しみのない国に勝てるものとも思えないし、サッカーで勝ったからといってどうなるものでもないものだがね。

 何にしても、監督に1億2億突っ込むなら、2000万で釜本でいいんじゃないのかね。余った金は駒の育成か、それとも途上国にサッカーのボールでも寄付してやったほうが有意義ではないかね。ちなみに釜本以外のサッカー選手の名前は全く知らない。
2014.08
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12:00
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 産経新聞野口裕之さんの「ハマスはベトコンを見倣え」なのだが、ベトコンが戦時国際法を満たした立派な勢力だと言い出すのは、如何か。

 野口さんは
ベトナム戦争(1960~75年)で北ベトナム軍と共闘したベトコン(南ベトナム解放民族戦線)もゲリラ戦術を採ったが、交戦者資格を満たしており、テロリストではなかった。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140811/mds14081111300007-n4.htm
と述べている。しかし、当時は「ベトコンは交戦者資格を満たしている」とする意見はメジャーではなく、特に産経はケチョンケチョンに言っていた。

 そのベトコンを褒めて、ハマスを貶すのは、何事だろうか。

 おそらくは、「ベトナムは中国と対峙する同盟国だからよく言う」程度の話ではないかね。

 産経新聞の報道には、同盟国だから眼をつぶる例が多い。今回のベトナム報道がそれだ。当時はドミノ理論云々を本気で支持していたのに、00年ころからベトナム礼賛に変わった。一番アレなのは、90年代後半のころの大ベトナム展の図録で「ベトナム戦争を正義の戦争」と今更言い換えたのには驚いたものだ。

 これは、産経の韓国報道でも中国報道でも同じである。日本の同盟国の時には、軍政や人権侵害には何も文句を言わない。それが日本と対立するようになると、なんにでも文句をつけるようになる。

 日本との近さで相手を褒めたり罵倒したりするのは、まずはまともな新聞ではない。書く方もアレだし、読む方もアレだ。そのうち、対中対韓の嫌がらせとして北朝鮮に接近した時には、産経は北朝鮮を褒め、読者も北朝鮮を援助せよというのだろう。



※ 野口裕之「ハマスはベトコンを見倣え」『MSN産経ニュース』(産経新聞,2014.8.11)http://sankei.jp.msn.com/world/news/140811/mds14081111300007-n1.htm
2014.08
10
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23:37
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 読売新聞の「人工心肺使わず、高齢者の心臓バイパス手術急増」http://www.yomiuri.co.jp/science/20140809-OYT1T50120.html?from=ycont_top_txtを見て思い出したのだが。

 昭和20年代か30年代の新聞で読んだ記事だが、心臓手術の時に脳みそを冷やす話が出ていた。人工心臓以前であって、血流が維持できないので、最初に障害が出る脳を冷やすと言う話。

 東大だかの方法だと、首?のあたりから頭にいく血流を抜いて、冷やして送る方式。都内の病院の方法だと、首から上を氷(寒剤ぶっかけているかもしれない)で囲んで外から冷やすというもの。記事中では後者の有効性に疑問も挟まれていたが「別にこれで大丈夫」というもの。

 最近でも、脳低温療法とかをやっているが、やり方は後者の方法でも存外に大丈夫なのかもしれない。救急用に、そういう機材を作れば売れるかもしれない。

 まあ、コミケ作業中であれだということです。

 本誌は「ラドロワにしろ」というもの。表紙写真について、フランス海軍から許可取れたので、いまから表紙を作る所。本文は、まあ10%位かね

 パンフは、オブストラクターについて。掃海を妨害する防掃具だが、そのあたりで簡単にね。これは完成して刷りだして折終っている。
2014.08
10
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  落合信彦さんが、オバマ大統領は無能だと主張している。「駐日米国人 オバマの元で働きたいと誰も言わぬと落合信彦氏」がそれだ。曰く、イラクからの撤退が早過ぎる。イラクでのISISの内乱を招いた。シリアやウクライナの緊張をコントロールできていない。韓国と中国の接近を阻止できていないという。

 しかし、いずれも介入しても怪我をするだけの話ではないのか。イラクやシリアやウクライナに介入すれば、イラク戦争と同様の泥沼になる。それでいて、米国へのリターンはない。ウクライナはもともと緩衝地帯であり、シリアも米国にとって敵とでもいうべき国である。イラクにしても、奥地はもともとコントロール不能であった。混乱がそれらの国内に収まっている限りは、基本的にはどうでもいい。

 むしろ、そのような地域に介入ずべきではないと米国人は考えている。それをやって大怪我をしたのが前のブッシュである。

 だが、落合さんは
オバマの目線は、ただ国内の支持率にしか向いていない。「世界の警察官」の役目を果たすつもりなど毛頭なく、面倒くさい外交問題は先送りするだけだ。
と不思議なことを述べている。

 これらの国への介入は、オバマ大統領のイニシアティブではない。米国人の世論は、世界の警察官は割にあわないのでやるべきではないというものであり、それは充分に妥当な結論である。実際に、国内の支持率に注視すれば、本格介入という選択肢はないのである。

 しかし、落合さんはそれを無能だという。オバマ大統領がイニシアティブをとって、世論に反して、割の合わないウクライナ、シリア、イラクに介入しないことを指して、無能というのは、そうとうにオカシイことではないか。むしろ落合さんのいうように、世界の警察官を気取って介入するほうが無能の証だろう。

 韓国と中国の接近も、中国が強くなれば近隣の国が靡くのは当たり前の話である。米国の政策でどうなるものでもないのに、それを阻止できないことに文句をつけても仕方もないだろう。それを言えば、歴史問題をこじらせた結果、中韓接近をさらに助長した、安倍はさらに無能ということになるのだが、落合さんが『SAPIO』でそう主張するのかが不思議である。



※ 「駐日米国人 オバマの元で働きたいと誰も言わぬと落合信彦氏」『Newsポストセブン』(小学館,2014.8,8)http://www.news-postseven.com/archives/20140808_269690.html
2014.08
09
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 1978年の新聞を読んでいると、護送船団の極みで、銀行CDの稼働時間まで文句をつけている話がある。「住友銀行の自動支払機時間延長『独走困る』と大蔵省」がそれ。

 中身は、銀行のCD、支払いしかできないキャッシュディスペンサーをのばそうとすると大蔵省が必死になって止めようとしている。その理由は「他の銀行の客が奪われる」という、今から見ればわけのわからない話。

 その住友がやろうとしていたのも、
平日 0800-1700を、0800-1900に延長し、
土曜 0800-1400を、0800-1600に延長する程度のもの。
ちなみに、当時は日曜日は稼働してない。

 そもそも、CD・ATMは窓口がやっていない時間にもサービスをするためであって、平日の課業時間外や土日こそ動かさなければならないはずなのだが、当時は窓口が開いている時に、脇で動くものであった。時間外稼働は+2時間といったもの。

 駅のキオスクの隣に自販機を置いといて、キオスクの営業時間が終わって暫くすると自販機の電源を抜くようなものだ。今から見るとマヌケで極まりないことをしていたわけだ。

 それを、ほんの少し多少延長しようとしただけで、大蔵省が必死になって止めようとするのも、アレな話だ。記事によれば、届け出だけで済む話なのだが、それを止められるのも、今から見れば訳の分からない裁量行政である。コネを作るだけのMOF担とかも出来わけだ。

 ただ、いまでもこの手の裁量行政も残っている。警察の風営法まわりがそれ。鉄砲の窓口と風営法の窓口が一緒なのだが、こっちにはものすごい丁寧なんだが、風営法の方は厳しい上に、どうみても裁量行政じゃね?と言う感じ。

 己は技能検定の申し込みに行った時の話なんだが、同じカウンターの隣がパチンコ屋の改装計画。己達からすれば軽微な模様替えなんだが、それについて建築主事でも言わないような、避難路への動線だの天井の灯火感覚からの床面照度みたいなことまで文句をつけて、とりあえずリジェクトしようとしていた。

 でもねえ、避難路への動線については基準法も消防法も完全にクリアしているし、灯火についても、灯具の数が尋常じゃない。明るさはどうみてもコンビニ並み、労安法どころかJIS規制の倍以上の照度が確保されているんだけどね。

 まあ、口挟む話じゃないから、同然挟まないし、パチンコ屋も反論したら、裁量行政が更に進むので、却って面倒なので黙っているのだろうけど。



※ 「住友銀行の自動支払機時間延長『独走困る』と大蔵省」『朝日新聞』朝刊(朝日新聞,1978.9.11)p.3
2014.08
08
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 核開発中の北朝鮮と国交を樹立して、経済援助ってできるのかね。

 最近、あまり聞かなかった拉致被害者の件について、NHKが「政府内では来月中には[調査結果が]伝えられるという見方が出て」いると報じている。「拉致被害者調査で局長級協議 調整へ」がそれである。

 拉致被害者について北朝鮮が連絡を呉れるとして、当然、その被害者は返してくれるとして、その見返りはなんになるのだろうか。

 当初は、北朝鮮が調査について応諾したのは、日本との人道的船舶による交通再開や、朝鮮総連関係者の再入国だけが目的だとする話があった。中国と韓国の接近への面当てではないかという話もあった。

 しかし、その程度で自国の非を認めるものだろうか。北朝鮮は、自国の政府と、政府を指導する党と、党を指導する指導者の無謬性で成り立っている。指導者が神聖であり過たないと言う構造は、戦前の日本の国体を以上である。

 その無謬性について傷つく代償としては、北朝鮮は国交回復と、空前の額の戦後処理金(北朝鮮からすれば戦争での賠償金)が前提なのではないか。

 日本が敵対を止め、金を寄越し、しかも現状の北朝鮮の体制を、核開発含めて全て肯定することが、全ての拉致被害者還付の条件であるとすると、実際にそれを日本が飲めるかどうかは難しいのではないか。そもそも、拉致は犯罪であり、その被害者送還は、本来は無条件に行うものであるとするのが日本側の立場である。

 仮に、日本側が「国交回復と戦後処理金と、さらに現状の体制肯定ができない」といえば、北朝鮮は被害者については「再調査の結果、存在しない」とか言うのではないかねえ。国交回復だけだと、2人だけとか、戦後処理金で5人とか、そういった値切り交渉※※ になって長期泥沼化になるのではないかとも思うよ。

 そうこうしているうちに、また核実験や長距離弾道弾の発射でもやると、今のアレ宰相は米国を忖度して交渉をやめるとか言い出すのではないかね。北が核を持つのも今に始まった話ではないし、それを搭載できるかもしれないミサイルはとっくに日本には届く。それがいまさらアメリカに届こうが、日本にとっては大差ないものなんだがね。



※ 「拉致被害者調査で局長級協議 調整へ」『NHK NEWSWEB』(NHK,2014.8.7)http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140807/k10013610941000.html

※※ 難しい話だけどね。いまでもカードだから待遇改善はしているだろうし、拉致被害者のとして存在を認めれば、酷い扱いはしないから、金額や核問題との関係で、交渉は長期化させてもいいという判断もあるかもしれない。
2014.08
07
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 金田秀昭さんは、『外交』での「南シナ海波高し」で、新中国の南シナ海主張を崩壊させるために、台湾に11段線の説明をさせればいい主張している。新中国が南シナ海領域として主張している9段線は、民国の11段線を受けたものである。台湾が11段線には国際法的な根拠はないと言えば、新中国の海洋進出について根拠を失わせるとする主張である。

 しかし、台湾は「11段線はファンタジー」というだろうか?

・ 台湾は海洋権益からそうは言えない
 まず、台湾も海洋利益確保のため、11段線内の島嶼や岩礁を放棄できないので、根拠を弱めるような発言はできない立場にある。南沙諸島については、太平島を始めとして、台湾が一番いいとこどりをしている。そこから得られる、あるいは得られるかもしれない海洋での経済的利益からすれば、中国領土としての主張を交代させるような発言はできない。

・ ナショナリズムからもそうは言えない
 また、ナショナリズム刺戟の面からも、台湾の政府にそのような発言はできない。中国人にとっては、南シナ海が中国の歴史的領域であることは自明である。11-9段線は、その感覚を地図上に表したものであり、そこからの後退は、中国人には神聖な領土の喪失に映る。そのような判断をした政権を、両岸のいずれも問わず、中国人は許さない。もしそのような発現をすれば、台湾の政府は信を失い倒れてしまうだろう。

・ 新中国と友好関係からそうは言えない
 そもそも、台湾には新中国と対立する理由はない。

 今の台湾には新中国と対立する気はない。そんなことを考えているのは日本とベトナムとフィリピンだけで、それ以外の国は中国と積極的に対立する気はない。台湾も、わざわざ9段線を叩いて新中国を怒らせる必要はない。南シナ海での共通利益もある。

 新中国による南シナ海支配は、台湾にとって悪い話ではない。まずは、同じ中国人であるため、台湾支配地域に新中国が干渉するおそれは現段階では殆どない。その上で、新中国がベトナムやフィリピンと対立してくれて、そこが焦点となっているためので、台湾が支配している島嶼に難癖が付く可能性が減っており、現状は利益である。

・ 9段線だけが主張ではない。
 以上が、台湾が新中国の9段線批判に乗っからない理由である。

 さらに付け加えれば、そもそも9段線を叩いても新中国の海洋進出の根拠は無くならないという問題もある。

 例えば、新中国による南沙支配については、日本の新南群島支配を下敷きにしている部分もあるためだ。南沙諸島は日本に支配された実績を持つのは日本である。その日本は南沙を台湾に属するとした。そして、台湾は中国に属する。このロジックについては、9段線の無根拠が明らかになっても崩れるものではない。

 つまり、台湾を引き釣り込んで、新中国の南シナ海進出を止めるということは、まずは無理であるということである。

 安全保障関係の人たちには、台湾を以って新中国を制するアイデアがあるのだろう。かつての両岸関係からの発想だろうが、今の台湾は昔のように新中国と対立する存在ではない。

 その種の夢想よりも、台湾が新中国に取り込まれることを阻止することを考えるべきではないか。台湾の中立化は避けられないにせよ、台湾が新中国に味方することを阻止するアイデアを考えた方がいいだろう。今までの台湾は日本の、日米の都合のいいように動いてくれる友好国であり、歓待する発想だけで進むよりも、台湾に、向こうについたらどういうことになるかを示す方策も同時に示す時期ではないか。



※ 金田秀昭「南シナ海波高し -法による対中包囲を」『外交』(時事通信,2014.7)pp.70-73
2014.08
06
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 小堀桂一郎さんが、産経新聞「『8・15」に思う 「国連憲章史観」改訂求める秋だ」なのだが。
国内の歴史戦の様相である。即ち国連憲章史観への固執といふ情念は、近隣の反日国家のみならず、日本国内にも存在し依然蠢動(しゅんどう)を続けてゐる。彼等が歴史修正主義に向ける敵意と憎悪は国際社会に於ける旧連合国の体制派のそれと全く同質である。
小堀桂一郎「『8・15」に思う 「国連憲章史観」改訂求める秋だ」『産経新聞』(産経新聞,2014.8.6)http://sankei.jp.msn.com/life/news/140806/art14080603410001-n1.htm
と述べている。なんでも、戦争について反省することは「占領利得」にしがみついている奴の言い分だとのことである。そして「身近の国内に蟠踞(ばんきょ)する対敵内応分子」であり、排除すべき第五列だと主張している。まあ、どう「排除」するのか伺ってみたいものだがね。

 なんにせよ、その主張の方向が、イアン・ブルマさんが、『外交』最新号で指摘する構造とあまりにもソックリなのが面白い。ブルマさんは日本の右派について
いわゆる日本の戦争犯罪は、中国、米国、あるいは左派の日本人のプロパガンダであり、東条英機元首相らの英霊は正式に靖国神社に祭られるべきだという主張[している]
ブルマ,イアン「第二次世界大戦の消えることのない歴史」『外交』(時事通信,2014.7)p.37
と述べており、それに小堀さんの主張があまりにも綺麗にハマっている。これを読むと、小堀さんの主張がテンプレートに沿った戯画な発言に見えてしかたがない。

 そして、彼らの発言が保守派の足を引っ張っているというブルマさんの指摘ももっともである。
憲法改正を支持しているかもしれない多くの日本人さえ、安部首相の愛国主義的なやり方での改正は望んでいないだろう
ブルマ,(2014)
ある意味、小堀さんみたいなアレ右派が喋れば喋るほど、保守派の立場は悪くなる。

 そのいい例が、靖国社である。昔みたいに「戦死した倅に会いに行く場所」とか「一度もあったことのない父に拝礼する」場所であれば、誰も悪くは言わない。問題は、靖国神社や神道系の連中が、政治的に余計なことをいう、この種右派と連中と結合したことである。※※※ なんにせよ、政治利用の結果、戦死者も行きたがらない神社になってしまっている。戦死者のみなさんも、集会場所として使いにくくなって迷惑至極だろう。

 さらに、こういうことを言う連中は、職業右派を呼び寄せるのが鬱陶しい。小堀さんたちは、孤立しているから、それに乗っかって自己の利益を最大化させようとする金と自己顕示欲の亡者を排除できない。その結果、運動がさらに嫌らしいものになる。今日、わざわざ広島で集会を開く日本会議がそのいい例である。日本会議そのものも怪しい宗教団体ベースであり、それに乗っかる田母神俊雄さんやら井上和彦さんもロクなものではない。

 田母神さんや井上さんの職業右派のやっていることは、戦死者と罹災者をいいように自己利用し、個人的な経済的利益を吸い取るものだ。見ているだけで不愉快になるものであるよ。いずれ天罰覿面で、道を歩いているときに躓いて、転んでドブ川に突っ込んで、ヘドロから首だけ出してあの兵六ヅラが涙目にならないものかね。



※ 小堀桂一郎「『8・15」に思う 「国連憲章史観」改訂求める秋だ」『産経新聞』(産経新聞,2014.8.6)http://sankei.jp.msn.com/life/news/140806/art14080603410001-n1.htm

※※ ブルマ,イアン著,大熊義明訳「第二次世界大戦の消えることのない歴史」『外交』(時事通信,2014.7)pp.36-39

※※※ 最近は軍隊にいったこともない爺ィ共が、日本軍隊の服装をして参拝していて不愉快この上ない。
2014.08
05
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 「米、地ビール、金券…達人に教わる『賢いふるさと納税』」 だが、これは税金のダンピングではないのかね。

 ふるさと納税で、お礼に特産品の類を配るところがあるという。納税先(名目上は寄付金だが、実態は同じ)は任意なので、お礼目的で納税先を決める奴も出てくる。

 本来は、地元に納税する額の一部を他所に納税するわけだが、そこで金品が戻ってくることを期待して、ふるさと納税をするのは、住民税のダンピングではないのかね。

 事実上の現物還付にしても、一部商品に限定しているあたりも、提供元企業と、自治体・議会との癒着も疑われるのではないか。

 そもそも、住民税はサービスの対価であって、他所の住民からそれを吸い取れる構造は不健全ではないか。ふるさと納税をするのは、非住民なので、行政コストがかからない。金だけを貰って、行政サービスをしないというのは、居住自治体からの吸血行為ではないか。

 商品券を配るというのは、他所の自治体からの吸血行為そのものだろう。記事中に
全国で使えるということでは、鳥取県日吉津村のイオン商品券も見逃せない。
「1万円で2千円の商品券ですから、あまり還元率は高くありませんが、金券2千円がもらえると思うとうれしい。
とある。ここまでくると、下品この上ない、住民税のダンピングそのものだ。

 日吉津村の住民が、限界まで、自分の村にふるさと納税をしたらどうなるのだろうね。

 住民税の一部が、2割が割引になる制度なのだから、日吉津村民も活用すればよい。住民税の1割について、2割引きなのだから、5%税金が節約できる。住民税の制度は控除額の関係から累進性が高いので、金持ちほど割引幅が大きくなる。イオンであっても商品券は換金性が高い。金持ちほど、チケット屋に売るなり、地金価値に近い金貨(売っているかは知らない)でも買って換金するのだろうね。

 というか、日吉津村を見たら、山村でもなく、お金に窮してではない点で、さらにゼニゲバ感と不快感が湧くものだ。

大きな地図で見る
境界線を見るだけで、王子製紙の固定資産税があるから、財政状況がいいから他所と合併したくないという自治体なのだが、金に余裕が有るのなら、ふるさと納税での事実上のキャッシュバックなんてみっともない事するなと思うがねえ。役場か議会に、収益最大化みたいな、さもしいMBA商法を考えている奴いるのだろう。やっていることは抜け駆けなのにね。



※ 「米、地ビール、金券…達人に教わる『賢いふるさと納税』」『女性自身』(2014.8.4)http://jisin.jp/serial/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84/economic/10144

※※ イオンを誘致しているあたりも、税収をストローするためなのではないかね。農地転用や固定資産税の査定で面倒見るかわりに、事業税をカッチリ貰えれば儲かる程度の頭じゃないのかねえ。
2014.08
04
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 今朝、書いた強襲揚陸艦の件だが、通例だと4国みたいね。

 気になって平成26年予算と22年予算を見てきたけど、継続費でやっているのは護衛艦と潜水艦だけ。あとは国債で建造している。

 国債とは国家債務負担行為で、1年で執行できない予算を2年、3年、最近だと4年、5年で執行し、ほぼ最終年度に支払う制度。※ 

 対して、継続費は1件の工事を、5年かけて行う制度で、支払いは毎年だいたい5等分にする制度。

 で、22年と26年予算見ると、大型艦(26年度予算なら、26ASRなんかそれ)をやっているけど、継続費の項目にない。つまり、4国でやっている。

 そして、いままでの「おおすみ」と「ましゅう」も、4年でやっている。4国なのだろう。

 となると、強襲揚陸艦も、前例に倣うと4国だろうね。まあ、財務は5国に伸ばしても、金の支払いが先になるから嫌がらないとは思うけどね



※ 前に戦車教団は「国は単年度予算主義なので、戦車改修みたいに、1年を跨ぐ事業はできない」とか言っていたが、最新は車両整備でも2国(10式戦車なんかそう)、外国製車両購入なんかは5国になっているね。