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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.09
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Category : 未分類
 福島第一原発でまた凍土壁を作るという。読売が「凍土壁建設、山側本格化へ…規制委が追加認可」でそのように報じている。だが、前回も凍る凍らないで揉めているし、今回もその繰り返しになるだろう。

 国は、影響下にある企業には金のかかることばかり要求し、実行させる。自分たちが事業で実施すれば会計検査で国損扱いとされることまでやらせる。

 今回の、凍土壁は経産のリクエストといわれるが、まともな要求ではない。普通の企業であれば、大規模な半永久凍土壁と言った馬鹿なものは採用しない。遮水壁としては通常は鋼製矢板を使う。深いというなら、堀で地盤を下げてから打てばいい。振動で配管というなら、離隔距離を多めにとり、場合によれば敷地内側に振動抑制でスリットをいれれば良い。あるいは、アースオーガで杭穴を掘り、それを横につなげていって、コンクリートの類でも流し込めば良い。ソイルセメントでは水を通すなら、アスコンにすればいい。ロックフィルダムもその手の方法で止水している。

 しかし、東電は国の影響力下にあるので唯々諾々となる。通常なら拒否する凍土壁についても、国の規制の下で成立している東電は言うことを聞いてしまう。代案すら提案しないどうしようもなさである。

 これは、理研も同じである。STAP細胞の検証実験がそれで、論文撤回があったので、本来不要なものをまだ行っている。岩波の『科学』では、それは下村博文文科大臣による、検証実験は必要、そこでは小保方さんの協力も必要とする意向が影響しているとしている。

 これも、理研は国の金で食っている企業だから、唯々諾々とする話だ。普通なら、盗人に追い銭はしない。主管官庁のエライヤツが、山師兼詐欺師を押してきても、「『日本の世界最先端』が大好きなだけのオカルト野郎」と内面馬鹿にして無視するが。だが、理研にはそれができない。

 いずれにせよ、使われるのは国民や国の金である。凍土壁であれば、電気代で国民に払わせる。STAP検証であれば、直接支出ではないが、国の金である。間接的には別の事業にツケ回しされる。言うことを聞けば、旨味のある発注、あるいは契約変更があるし、言うことを聞かなけねれば、発注や契約変更で旨味が減らされる。

 国も、官需企業もこんなものだということだ。東電は利用者を見ずに国を見る。理研も国の顔色だけを伺う。国はその種企業にはなんでも言えるし、その長は自分の趣味趣向を押し付けることもできる。

 仮に宰相がアレなら、例えば経営委員に同じアレ同志を2-3人放り込めば、公平不偏をモットーとするNHKでも東電や理研のようにコントロールできるかもね。さらに、総務大臣もアレ同志を据え、内閣もアレ同志を集めておけば、誰も文句は言えないのではないかね。



※  「凍土壁建設、山側本格化へ…規制委が追加認可」『読売オンライン』(読売新聞,2014.9.18)http://www.yomiuri.co.jp/national/20140918-OYT1T50056.html?from=ycont_top_txt
   まあ、規制委は効果には関与しないで、安全か否かの判断で許可出すだけだからねえ

※※ 牧野淳一郎「3.11以降の科学リテラシー」『科学』(岩波書店,2014.9)p.0914
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