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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.10
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Category : 未分類
 日経「空自の緊急発進、最多の533回 14年度上半期」※だが、基本的にスクランブルは日本の事情で上げる。件数(確か、2機2ホップで1カウントだったと思う)を増やしたければ、幾らでも増やせる。いわば、火事場に消防車を何台送るかに似ている。スクランブル件数は、必ずしも、そのまま周辺国の脅威に直結するものではない。

 防空識別圏は広めにとってある。このため、日本に向かって飛んでこない飛行も相当数拾ってスクランブルをかけることになる。

 ロシアの場合、沿海地方やハバロフスク地方から樺太やカムチャッカまでの飛行も拾ってしまう。彼らが東シナ海やそこから太平洋に出るときには、特に対馬海峡を通らざるを得ない。(※※ 領空侵犯の多くは対馬海峡での、おそらく航法ミスの親戚)それをもって脅威とは言いがたい。

 中国にしても似たようなものだ。領土問題で揉めている尖閣付近をうろつくのはともかく。太平洋に出ること、それ自体は文句を言えない。中国海軍の航空戦力伸張という意味では脅威かも知れないが、その飛行自体は日本に危険でもない。

 そんなに深刻になるものではないということだ。空自や発表した統幕にしても、それは承知しており、変に発表すると突っ込まれるので、事実関係しか言わない。

 もちろん、報道機関がロシアの脅威が増えたとか、中国の脅威は切迫しているというのを期待はしている。そうすれば、防衛省の省益となるからだ。省益という言葉が悪ければ、彼らが理想とする防衛態勢に寄与することが期待できるからといってよい。

 スクランブル件数については、その程度のものだと承知して見ておいたほうが良い。OBあたりがホニャララの脅威がと言い出す時の論証にするだろうが、それもポジショントークというやつだ。もちろん、本気でそう言い出すのは居るが、あんまり頭は良くはない。特に空自戦闘機パイロット上がりは独善的な奴も多いので、眉に唾つけて7割掛け位に聞いたほうが良い。

 そのうち、中国のスクランブルへのスクランブルといった間抜けな自体も増えてくるだろう。中国は、最近、日本と衝突する形で防空識別圏を設定している。日米はその範囲どころか、中間線の向こうには始終飛んでいる立場である。ぞのうち、日米機に対する中国軍のスクランブルがヨリ遠距離に出てくるだろうが、それにも日本側はスクランブルを掛けるのだろう。

 役所は決まったことしか出来ないので、それはそれで仕方がない。不経済も極まりないが、それが領域警備というものであり、領土は神聖なので国はそこで手は抜けない。国家とは不経済なものなのだということだ。

 だが、それで跳ね上がったスクランブル件数だけを見て、「彼らはホニャララを狙っている」というのは、相当に頭の悪い発言だ。



※  「空自の緊急発進、最多の533回 14年度上半期」『日本経済新聞』(日本経済新聞,2014.10.15)http://www.nikkei.com/article/DGXLASDE15H0A_V11C14A0PP8000/?n_cid=TPRN0005

※※ 前に海図上に落としたことがある。「領空侵犯といってもカスっているだけだからね」http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-767.html
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