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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.11
16
CM:2
TB:0
19:21
Category : 未分類
 なんで『フィガロ』がやったフランスの世論調査やら元大統領のインタビューを、ノーボスチ通信から孫引きするのか不思議なもの。だから、直接『フィガロ』を読んでみたのだけども。あまりにも面白い記事を見つけたので紹介する。

 『フィガロ』で引き伸ばしの話が出ている。"Mistral : Hollande veut décider sans "pression""2時間前の記事だけど、とりあえずオランド大統領は、面倒事はしたくないので引き延ばしたい様子。

 内容は、オランド大統領が、「ウクライナ問題が解決したら引き渡すよ」と言ったとのことだ。フランス語は読めないので、グーグル先生の翻訳で読んだ。仏語を日本語にしても、念の為に英語にしても、内容的には一致するので問題ない。

 当然だが、ウクライナ情勢はいつ解決するかはわからない。体の良い引き伸ばしだ。

 もちろん、これは最終決定ではない。とりあえずロシアと欧米、国内向け世論の反応をみてみようかというものだだろう。それに一喜一憂してもしょうがないのだが。

 ただし、揚陸艦については「引渡しもしない、契約破棄もしない(だから金も払わない)」という選択肢の実現性をさぐっていることも伺える。今の情勢では、フランスにとってはそれが一番よい解決法であるためだ。もちろん、ウクライナがどうなろうと、フランスは内心は売り払いたいし、2隻目も売りたいが、それは現実的な選択肢ではない。

 ちなみに、問題先送りは、プーチンにとっても、極端に悪い話ではない。引き渡されないにしても、契約解除にしても、どちらもロシア包囲網の強化を印象づける。だが、引き伸ばしであれば政治的なショックも少なくて済む。契約は生きていると言えるからだ。

 既支払分云々にしても、いい抜けはできる。フランスは契約に従って、キチンと建造している。その実費だとも主張できる。預かった金ではなく、建造に要した費用の一部で、既に使用したと強弁する余地はある。その引渡しが、ウクライナ情勢が終わったあとになるかもしれないだけの話だ。

 なんにしても、実物の揚陸艦も、金もフランスの手元にある。決めるのはフランスであって、やいのやいのロシアが文句をつけてもしかたがない。欧米も同じようにか、それ以上にフランスに渡すなと、やいのやいのいうので相殺される。フランスは自分の都合を優先して、引き渡すか、契約解除か、引き渡さずに契約解除もしないかを、とっくり時間を掛けて判断できるということだ。



 まー、そこで「商道徳だから支払え」とか、名誉ロシア人(自称)としての名誉を掛けて息巻いてもしょうがない。

 もともと、自分の判断がうまくいかないフラストレーションなのでしょう。「情弱には理解できませんが、ロシアに引渡します」とか「情弱は理解してませんが、違約金でロシアはウハウハです」と大見え切った以上、後もない。(一回後退したけどね)

 ただ、「フランスは売って欲しい、支払って欲しい」願望と、「フランスは売るだろうか、支払うだろうか」検討は別のものだよね。そして、検討に対して反発しても、せんないことじゃないの。

 まあ、事情通を目指すなら、翻訳権があるかないかの怪しい内容を公開するよりも、情勢みて、フランスに可能な行動をみて、判断すべきじゃないの?



※  "Mistral : Hollande veut décider sans "pression""Le Figaro"(Le Figaro,2014.10.16)http://www.lefigaro.fr/flash-actu/2014/11/16/97001-20141116FILWWW00021-mistral-hollande-veut-decider-sans-pression.php
   速報のようなので、ルモンドとか、あるいは英米系新聞の後追いも注視すべきか

※※ 「10式戦車が欲しい」という願望と、「10式戦車は必要か」という検討を切り分けられなかった連中に近いよねえ。
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2014.11
16
CM:1
TB:0
14:35
Category : 未分類
 こないだの技本パンフにあった電気防食とUEP対策の件が、会計検査で引っかかっている。※ 要は、計測機器について納入期限が来ても現物がないのに検査調書を作ったという話。

 実際に、納入期限にモノがないのは、よくある話である。

 3月は31日までだが、4月3日とか5日に来ることはある。それを信じられるなら、31日付で作っといて、現物が届いてから31日付の調書を上げれば良い。

 納期が怪しい時や「この業者信用できない」となった時には、不合格にする。できていないのを承知で、31日段階での完成品を持ってこさせて、検査不合格にして、2週間の再検査として手直しを指示する。つまり、これで期間は2週間伸びる。業者としても契約実績に傷がつかないから、いうことは聞く。これを「3月は45日まであるけんのぅ」とよく言っていた。

 だが、この件では、6月30日まで現物ができていない。契約相手方が、商売よりも技術を売り物にする会社だから、間に合わせようとする心が弱いのだろう。己も一回、磁気センサで「なにを言い出すのかこの会社」と思ったことがあるし「それは非現実的だ」、「やれるものならやってご覧」といったこともある。

 技本の件は、しかたがないので、おそらく同じ機能を持つ機械をそこに設置して、当座をごまかし、その後に本物をいれたのだろう。通常はバレないものだが、会計検査でそれがバレた。馬鹿正直に完成写真でも撮っておいて、そこに違うものが映りこんでいて、それが現物と違うことに気づかれたのだろう。

 下手に代替機をいれないで、全く不動作でもいいから本物のガワだけでも入れておいて、機械は後で嵌めれば良さそうなものだがね。機械が半年で壊れることもあるし、それは保証期間云々なのだがねえ。

 まあ、技本はそのあたり甘そうな感じはする。普通は会計検査はなるべくさせない。

 海自なら飛行機乗りませんかとか、艦艇で訓練状況を見ませんかという。検査官の半分は出向なので、相身互いで、問題をつつく可能性を減らせるのでそれに乗ってくる。

 でも、たまに指揮官がマヌケがしっかり検査させろとか言い出すとおかしくなる。会計検査に100%耐えられる行政機関なんかないのにね。

 他にもテクニックはある。旧施設庁にはヤバイ時には、突かれてもいいところの検査書類に大穴をあけるとか、そういったノウハウを得々として語る爺様がいた。免れて罪なしの類で、褒められたものでもないが、本当にヤバイならそれをすればよい。

 まあ、発表を見ても世知慣れていない感じだっだ。やはり技本は引っかかるべくして引っかかったのだろう。



 とはいえ、技本は言うほど悪質でもない。半分は、誤魔化すのが下手で引っかかるような処理をしたやつも悪いが、正味半分は、技術バカの会社の納期遅れと、そこの営業がアレなせいでもある。

 本当に悪質なのは、こっちの方※※ だろう。東方の第334会計隊なのだが、支払いの権限を持っている会計係長(調書には苗字がでている)が偽造書類を作り、自分の口座に国庫金400万を振り込ませたのはなかなかのもの。詐欺というか横領そのもので、それに比べれば、技本の方は問題でもない。「コラッ」と減俸程度で済む話で、その後でバリバリ働いて取り返せば良い程度のものだ。



※「物品の調達に当たり、契約物品が納期までに納入されていなかったにもかかわらず、納入されたとする虚偽の検査調書を作成するなど会計経理が不適正」『平成25年度決算会計報告の概要』(会計検査院,2014.11.7)http://www.jbaudit.go.jp/report/new/summary25/pdf/fy25_futo_510.pdf

※※ 「職員の不正行為」『平成25年度決算会計報告の概要』(会計検査院,2014.11.7)http://www.jbaudit.go.jp/report/new/summary25/pdf/fy25_futo_520.pdf