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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
→ 新刊・既刊等はこちら

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2014.12
31
CM:6
TB:0
08:42
Category : 未分類
 西住みほとまほの戦いがスゴイもんです。

 コミケ後に宴会があって、特に厚意で映画版のガルパン、プロットとコンテを読ませてもらいましたけど、退屈に過ぎるTV版とはぜんぜん違う。内緒と言われたけど書いてしまうほどです

 まず、165分を使って1試合しかしない。展開も濃く、完全燃焼させています。ポスター案にあるように、一試合完全燃焼を実現するプロットは素晴らしい。

 実際に、試合開始までは3分もありません。みほとまほの過去の因縁、みほの怪我の真相、西住流総帥となったまほ、そしていきなり試合に入ります。

 試合は、いきなり殲滅戦となります。総帥となって日の浅いまほは実績を焦り、勝利至上主義だけではなく、ルールの穴を突き、あるいはペナルティに見合う違反を繰り返します。

 なによりも、ヒールとしてのまほが際立っております。総帥の地位を簒奪した弱みから、競合者となりえる妹、みほを抹殺する妄念に取り憑かれ、みほの乗降中を狙い砲身洗杆を空砲で打ち込み、あるいは審判抗議で車外に出た時を好機と轢き殺そうとする。そこに昔日の優しい姉の面影はありません。

 あのTV版を退屈にした最大の問題、打倒すべき敵の不在は、これで解決しています。まほはすべての憎しみを、観客からも憎まれる対象として描かれているのです。その象徴は額から頬にかけての向こう傷であり、キャラデザではTV版とは全くの別人格であることも示しているのです。

 前半、休憩前の見せ場は、まほのデスマッチ宣言と、重傷を負った運転手、麻子の退場でしょうか。観客のブーイングの中、退場する敵失格戦車があんこうチームに衝突攻撃を仕掛けます。そして、車体最前部にいた麻子は背骨を開放骨折する重傷を追う。このままでは試合ができないと青ざめるみほを横目に、沙織は観客席に向かって一言「お客様の中で戦車を操縦できる方はいらっしゃいませんか」と。

 フィルム交換後に、応と出てくる白装束の女学生…はネタバレに過ぎるでしょう。ですが、後半戦の潰し合いはスリルとスピード感にあふれています。既に試合ではない。戦車と戦車の戦いではない。人間と人間の殺し合いなのです。

 そこで、ついに直接対決する姉妹、みほとまほの肉弾の戦いのあと、互いの出生の秘密を知る。母に冷たく辛くあたられていたまほ、乳母日傘であまやかされたみほ。

 すべてはその憎しみある。母による先代の殺害と、西住流乗っ取りの経緯を、まほは知った後、自分は使い捨てられる養子としての、すべてを与えられる実子への憎しみが生まれた。養母を殺し総帥の地位を入手し、みほ抹殺に邁進してきたまほだが、審判長の蝶野から実は自分こそが…を知らされる衝撃。

 それからはPVのとおりです。正道戦車道に立ち直り戦うことを約したまほは、乗車前に…を切り、遺言状を晒しに撒いて試合を再開します。そして正々堂々あんこうチームを撃破することに成功したその時にまほは…

 そして、最後には衝撃の続編製作の話がでます。狭い日本での戦車道では限界があるとリビア人監督に告げられた次の戦場の名前と、その灼熱の砂漠を全員で叫ぶ○○○○のラストショットでしょう

 すばらしいものです。

 まあ、萌え要素は大洗チームの入浴シーンと、全員の体に戦車のアザがあることを発見し、見せ合うところでしょうかねえ。


 いやあ、コンテをよめるコネを提供してくれた某高名日本海軍研究家には感謝しかありません
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2014.12
29
CM:4
TB:0
11:23
Category : 未分類
 冬コミ新刊一揃いできました。まあ、本誌は絶賛製本中ですけどね。

2014冬コミ広告用新刊

 大きい方から
・ ハワイ攻撃って無駄じゃね?本      約600円(1円返却)
・ 東ドイツってポーランドに劣るよね本   約300円(1円返却)
・ 油圧カタパルトならどうにかなるよね本  約200円(1円返却)
です。一式では1100円になるので、できれば100円玉を持ってきていただければと思います。とりあえず150枚用意しましたけど

 今朝の5時半くらいまで「バリクパパンだっけ? パリクババンだっけ?」とやってましたけど。inddをEPSにしてINDDでPDF化する作業を始めれば早いもんです。PDFにしたあとは、手分けしてコンビニ3軒で刷りだすと1時間程度ですねえ。

 まあ、明日の朝まで概ね一人で製本ですけどね

 明日は、東 R-15b 隅田金属です  3日目(火曜日)
2014.12
28
CM:1
TB:0
09:13
Category : 未分類
 まだ刷りだしていません。誤脱字と図版調整をしています。ですが、版面率をみると、まあ間に合うでしょう。

 で、英国東洋艦隊のうち、対日戦に積極行動した艦艇の確認をしていたのですが、その時なんとなく「レーナウン、レナウン、レナウン、レナウン娘が…」と口をついてきましたが、よく考えりゃレパルスですな。

 小林亜星は偉大だということです。まあ、雑誌記事の拾い読みをみると、回顧談に玉ノ井での素敵なショッピングの話とかもありますが。2000年前くらいに同人のまえがきで書いたように「亜星万歳、六輔九千歳」といったところでしょう
2014.12
27
CM:3
TB:0
21:30
Category : 未分類
 まあ、落ちそうで落ちないのが同人で、まだ本文を書いているのですがどうにかなるでしょう。昔は前日の朝方に印刷して、当日の午前4時に完成してたりしたので、まだまだ時間がある。

 ただねえ、メインの話が「真珠湾は必要ではなかった」なので、いつものようにどうも進捗しないので、ウンウン唸っているといったあたりです。

 で、その間に、先月号の『丸』で書かせてもらった対潜戦の件について、マルチスタテックはダメで、力任せの米軍構想ならイケるといった話の説明を、シャノンの定理と絡めて説明すればよくね?と、気づいたので、同人の後ろの2ページ分ほど、書き足しました。

 図版もこんなもんです。


シャノンの定理
 ご覧いただき、よろしければ買ってください

 日時と場所は、3日目(火曜日)東 R-15b 隅田金属です
2014.12
26
CM:3
TB:0
10:45
Category : 未分類
 戦争中にも、東條英機と大川周明の対談記事とかあったんだろうねえ。

 新潮の宣伝、「安倍晋三×櫻井よしこ対談 円安 財政再建 日本経済の『先行き不安』説に答える!」をみてそう思った。

 どうせ「円安は日本の有利、財政再建には努力している、日本経済は先行き明るい」としか言わないのだから、読む価値もないだろ。読むやつもそう書いていることを期待して読むものだろうしねえ。

 まあ、今は、桜井よしこもアレ宰相をヨイショするだろう。

 だが、いずれ政府が実務上で中韓との妥協を図り、アレ宰相もそれに従わざるを得なくなった時には、桜井さんは変節をたたくんだろし、アレ宰相と園周辺の、アレ宗教政策とかが問題となったときには、私は関係ないでございますみたいな尻尾きりをするのだろうよ。
2014.12
25
CM:6
TB:0
15:16
Category : 未分類
 へぼ担当さんは、現場には一切関わったことがないのではないか。先々から拝見していると、そもそも、匂わせている発電関連の商売についても「規則はこうだから危険」ばかりで、現実にはここまで踏み込めるといった話はない。

 どの商売でも、現場は適当なものだ。原子力でも、バケツでウランを混ぜるのが現場の現実であった。その辺りの現場力を伺わせず、全く乖離した教条的発言を繰り返すあたりは、実際には現場に行かない事務商売に見えるのである。

 そのへぼ担当さんが、トラックの燃費ほかについてケタ違いの誤りをしているのも、やはり現場を全く知らないためだろう。

 へぼ担当さんは、常々非原子力エネルギー、非化石エネルギーを憎んでいる様子である。そのため、今回は薪を憎んでいる。そこで
へぼ担当@育児中‏@hebotanto
逆に加工場から家庭まで、[薪の]輸送距離をかけるのは、その分、トラックの軽油代金を増やすだけ。
エネルギーの無駄でしかない。
目安として隣接市町村が限度だろう。
東京ではどうする?奥多摩や山梨から輸送しては、軽油使用量の方が多くなりかねない。
https://twitter.com/hebotanto/status/547955824505548800

と述べている。

 だが、山梨から東京まで薪の輸送がカロリーベースで合わないというのは、どう見てもおかしい。山梨から東京まで100kmしかない。3t車に木材を満載しても、かつてのように過積載に積んでいたとしても、100kmでは20リットルも使わない。軽油20リットルは、ざっと15万キロカロリーである。対して、乾燥状態の木材を定格通り3t積んでも、900万キロカロリーに相当する。実際には木材輸送はロングベースを使う。運転手もあんまり気にしないので、過積載気味なる。輸送量はもう少し増えるだろう。

 他にも、製材でのコストについても違和感がある。
へぼ担当@育児中‏@hebotanto
薪利用では、化石燃料が不可欠。
切り出しだけでも、チェーンソーに道路までのワイヤ巻き取り、加工場までの林道輸送。此処まではどうしようもない。
その後が問題であり、建築木材ですら、長距離トラック輸送は不適切。
木造なら地元木材、というのは、あながち過大宣伝ではない。
https://twitter.com/hebotanto/status/547957008867930112

とあるが、チェーンソーや荷役機械、林道輸送で消費する燃料は微々たるものである。チェーンソーは1日つかっても4リッターもいかない。そもそも、当今ではワイヤでの集材もあまりしない。積み出しが不利な場所で、手間を掛けて国産材を伐り出してもペイしないためである。

 へぼ担当さんの主張は、山商売の実感覚とはズレている。そもそも、薪やペレット、チップ商売については、原料採取を目的とした採伐はない。薪の殆んどは国産、あるいは輸入材の製材で生まれる木っ端や、土地造成で切り出した木材が原材料である。事実上の廃材の活用に過ぎない。

 それについて、非原子力エネルギー、非化石エネルギーを憎む心情から、どうにかして非効率であると主張したいのだろう。

 だが、現場の肌感覚がないので、途方もなくケタ違いの燃料使用量であると主張している。実際に、トラックを乗り回したり、チェーンソーを使ったりしたこともないのだろう。実際にはカロリーベースでの収支は充分ペイするものであり、採伐や製材といった山元での燃料使用も微々たるものである感覚がない。

 これは、へぼ担当さんが自分の商売に言及する話でも同じである。ガスタービンの話にせよ、断熱材の話にせよ、CIF価格の話にせよ、実際にその場で仕事をしたことがないのに、肌感覚がないのに、あるように装って発言するのでトンチンカンになってしまうのである。何も知らない御仁は騙せるだろうが、ある程度アタリがつく人間にとっては自分を大きく見せようとするコケオドシにしかみえないものだ。
2014.12
24
CM:1
TB:0
12:09
Category : 未分類
韓国ではホントのエリートは検察だから

 韓国で一番頭のいい連中は、軍隊なんか行かないで検察に行くという話がある。これは朝鮮半島研究の偉い人、東大の木宮先生の話。M1で取った朝鮮半島研究がバイトに来た先生だった。

 組織が日本型なので、検察が政治プレイヤーとして振る舞えるので、デカイ顔ができるやりがいがあるんだろう。

 NHK「大韓航空前副社長の逮捕状請求へ」も、どうみても政治を見てのプレイにしか見えん。だいたい、在宅起訴で充分だろうになんで身体拘束するのかね。

 こうやって、叩きやすいあたりを叩いて、検察権力は拡大されるんだろうねえ。日本も含めて、たまには指揮権発動した方がいいと思うよ。



※ 「大韓航空前副社長の逮捕状請求へ」『NHK NEWSWEB』(日本放送協会,2014.12.24)http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141223/t10014220201000.html
2014.12
24
CM:0
TB:0
09:38
Category : 未分類
(いまごろ)表紙が出来ました。

冬コミ本誌新刊になるはずです。
今日明日にでも刷って、トンボに合わせて切ってということです。

ネット用冬コミの表紙2014

3日目(火曜日)東 R-15b ですので、よろしければどうぞ
2014.12
22
CM:11
TB:0
05:53
Category : 未分類
 従軍慰安婦以下の話に関して、中国の「三戦」は危険が危ないを云々している人は、中国は情報戦に失敗していることとの整合性を取れないのが不思議な話である。

 中国がやっているのは、基本的に宣伝の段階であって、国際社会への影響力を持たない。チベットやウイグルでの正当性主張や、南シナ海や尖閣諸島での領有権主張をみても、世界は全く納得していない。自分の言いたいことを並べる宣伝にすぎないからである。

 世界の世論に影響力をもたせる意味での、情報戦ならば、中国がそう言うのではダメで、欧米に納得させ、彼らにそう言わせなければならない。だが、中国はそれに失敗している。政府や軍機構のPR部門の立場が弱いためだろう。国内政治やヘゲモニー争いに引っ張られて、情報戦としての自由度が与えられていないので、逆宣伝にしかならない国内公式発表を繰り返している。

 この状況で、「中国の三戦に気をつけろ、従軍慰安婦や戦争犯罪で日本は悪者にされようとしている」というのは、案件がどれだけ筋悪であるのか理解できていないようにしかみえない。

 あの、ド下手クソの中国宣伝戦にも負けているのは、従軍慰安婦や南京大虐殺、戦争犯罪行為がどうしようもない位に筋悪だったためである。中国や韓国が、無実の日本を悪くしているのではない、日本がやったことが悪すぎたせいで、情報戦でど下手くその中国や韓国の発言でも世界には納得し、日本を指弾するためである。

 その点から言えば、「三戦に対抗しろ」という、日本による情報発信もどんなものかね。櫻井よしこや産経あたりが「従軍慰安婦は給与を払ったから奴隷拘束は悪くない、南京大虐殺は一般住民を5万人しか殺していないから悪くない、戦争犯罪は国際法を知らなかっただけだから悪くない」といっても、世界に対して火に油を注ぐようなものでしかない。

 昔、大火事を起こして、村じゅうを延焼させた家は、その火事については何も言わないほうが良い。アレはウチのせいではないとか、村の消防体制が悪かったというと、余計な摩擦を生むだけの話だ。従軍慰安婦や南京大虐殺や戦争犯罪はそのようなもので、国内事情から本人が反論しても、国際社会でいいことは何もない。河野談話村山談話はその知恵である。裁判の和解のようなもで、そこで不満があっても、内容は事実と異なるといってもいいことは何もない話である。
2014.12
22
CM:5
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05:30
Category : 未分類
 台湾軍だが、将官が600名いるとの由。陸海空軍、憲兵隊合計で徴兵を含めて20万チョイの軍隊で600人となると、だいたい300人に一人の割合となるもんです。

 まあ、旧ソ連軍も将官は200-300人程度に一人で、相当に非効率と言われていたので、似たようなものでしょう。

 たまに台湾軍関連記事を読むと、施策上、原住民族とか女性も将官にしなければならないみたいなので、そのえいきょうではないかと。

 台北には、護衛艦のCPOルームみたいな平将官ばかりの将官部屋があるんじゃないかね。10人くらいの将官に従兵2人の部屋で、コーヒーサーバの前に並んだり、3人に一人の新聞を読む順番待ちしたり、コピー機を紙詰まりさせたり、エロ動画を閲覧して情報保障に画面ロックされて、倅や娘世代の従兵に怒られたりしているのではないかね。将官としても、それはそれで気楽な話だろうけれれども。

 実際には、行政機構の課長級、日本だと一佐、松竹梅の松が代将か准将配置で、それで背広の軍官僚を抱えて、事務仕事をしているのだろうけれども。
2014.12
21
CM:1
TB:0
07:44
Category : 未分類
 桜林美佐さんは、去年と比較して、陸上戦力増強の主張を浸透させられたのだろうか。

 2013年末、桜林さんは、今の日本が海空重視するのは「『陸軍』が嫌い。」だからだと主張している。これは、減反政策の理由を、日本人が「米が嫌い」だからだと主張するようなものだ。具体的には、桜林さんの「自衛隊、海空偏重の人員構成を危惧」(2013年)を読んでいただければ理解できる話である。

 例によって奇妙な部分が多い。これは、状況が全く見えていないためである。

 まず、現在の財政状況下では防衛費が増えないことを理解していない。海空重視と、その結果として陸自制限について「結局、『増やす』『変える』と言っても、切り張りの繰り返しである限り、どこかが縮小されるのである。」(桜林)と述べている。海空戦力を強化するためには、どこからかお金を持ってこなければならない。今の状況では、無駄が多い陸や開発行政から引っ張ってこなければならないことを、批判しているのである。

 また、海兵隊は陸上戦力ではないとも主張している。水陸両用戦部隊を作ることについて「海兵隊を新たに増やして、「陸軍」が不在になってしまっては、国防に致命的な穴を自ら作ることになる。」(桜林)、「東日本大震災のような自然災害や、原発対処なども手薄にしかねないだろう。」(桜林)と述べている。これは、桜林さんが海兵隊的な戦力も陸上戦力であることを理解していないということだ。震災で米海兵隊が手伝いに来てくれたが、桜林さんは「陸軍ではないので役に立たなかった」とでもいいたいのだろう。

 なによりも、陸自の優先順位が下がったことについて、精神的に受け入れられないため、陰謀論的に理解していることには驚かされる。

 海空優先と、陸自の据え置きは、余っている陸上戦力に整理があるとする合理的な発想だが、桜林さんはそれを受け入れたくないため、次のように合理化している
 (1)「抑止力」の概念がない。

 (2)目先の脅威しか見えない。

 (3)「陸軍」が嫌い。

 (4)陸海空自衛隊の分断をもくろむ者がいる。

 (5)日本の軍事力を弱める工作が行われている

 いかがだろうか。そんなことであってほしくはないが、これらを当てはめると全てが割り切れてしまうことが悲しいのである。


 基本的には、現状に耐え切れない桜林さんの心の中の合理化である。妄念であるので、細かく逐一を否定しても仕方がない。

 その中身は、こじらせた食料自給論者が、減反政策に反対をこじらえたようものだ。米が余って余ってしょうがないのに、米の減産に反対するのが、桜林さんの立場にあたる。それに当てはめれば、つぎのような話になる。
(1)「食料自給力」の概念がない
(2)大飢饉が起きた時を想像できない
(3)「米」が嫌い
(4)農協の分断をもくろむ者がいる
(5)日本の田んぼを減らそうとする工作が行われている
 いかがだろうか。[減反政策の理由としては]そんなことであってほしくはないが、これらを当てはめると全てが割り切れてしまうことが悲しいのである。

これは、相当にトンチキな主張となるだろう。まずは、桜林さんの主張はそのようなものである。

 「陸自を減らすのはユダヤの陰謀」とするような発想では「[桜林さんとしては]あらゆる場で訴えてきた事々は[2013年中に]伝わらず、成果が出せていない」(桜林)というのは、当然の帰結なのである。

 果たして、2014年の回顧でこれらの点をどのように総括するだろうか。2014年の桜林さんは国民にアピールできず、浸潤させられなかったわけだ。その自分の願望が実現しない理由として、どのように合理化し、外部化するのか。新しい陰謀論は出てくるのかが気になるものである。



※   桜林美佐「自衛隊、海空偏重の人員構成を危惧」『ZAKZAK』(2013.12.27)http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20131227/dms1312270720002-n1.htm

※※  桜林さんの意見は、言い換えれば次のようになる
    (1') 海空戦力は抑止力ではない
    (2') 優先順位の低いロシア対策に無駄金を使え
    (3') 陸軍が好きだから減らすな
    (4') 海空自衛隊が陸を減らせというわけはない
    (5') 日本の財政を悪化させよう
2014.12
20
CM:0
TB:0
06:33
Category : 未分類
 明日、零時になれば、アイクがここに攻めてくるとか、上陸はオーバロード、本当はオーバーロード、ドイツの不意をついて…という歌が聞こえてくると冬コミというものですな。20年以上前にできた歌でも、よく覚えているもので、そうしか聞こえない。

 今季は、商業の締め切り等あって、どーも本誌が進まない。だから、旧刊増刷や小冊子を作ってました。いまようやく本誌の表紙を作り出した所ですな。

2014冬コミ小冊子



 まあ、閉じこもってこういうことをしていると、食うしか楽しみもない。外に出ないとオカしくなるので、お昼にはチャーシュー力でブッチャー辛味噌でも食いに行くかといったところです。
2014.12
18
CM:0
TB:0
12:56
Category : 未分類
 「汽車で椅子に座るのに金を取れ、それが経営だ」みたいな話を読んだ。

阿部等さんの「上野東京ライン開業で、東京以北の利便性をさらに高める提案」だが、猪口才なコンサルの浅知恵しか感じない。

 ガラガラの汽車でこんなことされたら、折りたたみの椅子持っていくか、新聞紙でも敷いて座る。独占企業がそれをやって、貧乏人は立っていろという話なら、レジスタンスの一つもする。いっそ、腹具合の悪い時にでも、金払って席に座って下痢便の一つも粗相してやろうという気にもなる。

 なんといっても「オークションのイメージで時間帯や区間により金額を上下させて常に座席の98%くらいが埋まるようにすれば、利用者の満足度も鉄道事業者の収益性も極大となる。経済学で言う厚生が最大化された状態だ。」という言葉には、ドヤ顔とイヤらしさしか感じない。

 もし、仮にこれを国鉄以下がやったら、床に蓆でも敷いて、同好の士を集めて首都圏近郊区間を大五郎でエンドレス宴会してやるよ。
2014.12
18
CM:1
TB:0
12:20
Category : 未分類
 太田文雄さんの「米が予測する2020年の中国海軍増強」だが、失礼だが、博士持っている人が、その専門分野で書く文章ではないだろう。話の中のレベルの差異が、相当にチグハグである。

 まず、サンゴごときの話を国家主席の差金というのは、まずは突飛な話である。中国海軍増強と、サンゴの密漁を直接結びつけ、『孫子」云々とするのは、どうも主張と論拠が合致していない。サンゴ漁民の動きは海保の戦力分断を狙った孫子の兵法で、福建省と浙江省は習近平が勤務した土地だから習主席の指図だという。

 まずは、こじつけもいいところだ。昭和40年代に日本赤軍がイスラエルでテロをやった、その出身が新潟出身者だった、新潟は首相の角栄の膝元である。だから、日本の首相の角栄の陰謀というようなものだ。

 そもそも、中国の海洋進出の話をするときに、ミクロのサンゴの話をしてもしょうがない話である。中国の海洋進出なら、南シナ海や東シナ海といったもっと大きな地域の話や、漁業やエネルギー問題といった抽象度の高い話をしなければ平仄は合うものではない。

 さらに、専守防衛の話については、相当にピントがズレている。攻撃的兵器として、トマホーク、ペンギン、プレデターがないと主張しているが、三者のレベルは合っていない。トマホークは戦略的な価値もあるが、ペンギンには水上戦での戦術的価値しかなく、プレデターの攻撃能力はゲリラ狩り程度の価値しか無い。

 思想的な主張はともかく、内容が粗雑なのである。トマホークにレベルを合わせるなら、敵地攻撃といった、戦略レベルで「できないことをできるようにする」ための手段の話をしなければならないはずである。例えば、 敵地攻撃中国沿岸や北朝鮮への航空攻撃あたりに必要な電子戦能力や、潜水艦から特殊部隊を送り込むための、潜水艦搭載のミゼットサブあたりの話をしなければならない。

 しかし、そこで戦術的兵器でしかないペンギンとプレデターを出すのかが理解に苦しむ。

 ペンギンは短距離のヘリ用対艦ミサイルにすぎない。それがないと言っているが、それよりも強力なハープーンやSSM-1は、ヘリを積んでいる護衛艦に搭載している。

 グローバルホークとプレデターでは、監視偵察能力の差は歴然としている。戦略偵察機として使えるグローバルホークと、直協偵察がいいところのプレデターでは、日本にとっては前者が後者よりも使いやすいし、それこそ敵地攻撃の役に立つことは明らかである。
 そもそも、いまの自衛隊装備や、行動範囲をみても専守防衛なんて誰も気にしていない。専守防衛なんか日本人でも信じていないのに、そこでドヤ顔で憲法の呪縛がと言い出してもどうしようもないだろう。

 太田さんは兵隊上がりで、歴々の職歴を持つ割には、内容的に、ハッキリ言って情けない。現役の時に、用兵統鋼の類の兵書を丸暗記するように勉強したのだろうが、その兵書の範囲を超えることができなかったのだろう。米国に官費で留学し、そこで博士号を持っていらっしゃる様子だが、やはり兵書の中のことを研究したのであって、兵書と現実をすり合わせる研究ではなかったのだろう。それなら無理にそういう話はすべきではない。



 まあ、そのエッセイをそのまま載せる、櫻井よしこの国家基本問題研究所のレベルが一番アレだと思うけどね。そもそも、題の2020年の中国海軍増強がどこにも書いても居ないのに、題名を改めないのは、研究所とやらのオツムの中身を歴然と表しているものであるものだよ。



※  太田文雄「米が予測する2020年の中国海軍増強」(国家基本問題研究所, 2014.11.25 )http://jinf.jp/weekly/archives/14637

※※ 抽象度のレベルが合わないあたり、戦車教団に近いものを感じる。日本の防衛政策の話をしていて、本土陸上防衛への投資リソースは多すぎね?という話をしている時に、「陸自の戦車は90式で中国の戦車は99式、中国の方が9強い。だから、10式でないと勝てないので買え」みたいな話をされてもねえといったところ
2014.12
18
CM:5
TB:0
01:12
Category : 未分類
 だよもんさんは、やはり調べていない。その上、背景に疑問を抱くこともできないのだろう。リザルトの入賞者を示して隊員ばかりだと言っているのだが、事実上の自衛隊専用である一般銃部門の結果を持ってきて、どうするというのだろうか?

帰ってきただよもん@V2ypPq9SqY
というか、http://biathlon.or.jp/hokkaido/result/%EF%BD%BD%EF%BE%8C%EF%BE%9F%EF%BE%98%EF%BE%9D%EF%BE%84%E4%B8%80%E8%88%AC%E9%8A%83%E7%94%B7%E5%AD%90.pdf … この辺見れば分かるのだが、バイアの競技人口の大方はry
https://twitter.com/V2ypPq9SqY/status/545171463162966016


 一般銃部門とは、事実上223口径の半自動銃部門である。バイアスロンだと、ボルトアクションは不利で、しかも小口径有利なためだ。

 そして、そんなものを買うのは自衛隊だけだ。センターファイヤで競技射撃をやる民間人は、連中は、ボルトアクションを使うので半自動は買わない。狩猟者には半自動を買うやつもいるが、もともとライフル所持は大型獣を対象とすることで成立している。223みたいな横風に流されてしかも少威力の小口径はまず買わない。

 そもそも、本気でバイアスロンをやるなら、直動ボルトの専用銃を買う。というのも、世界標準はそっちだし、使いやすいのもそっちだからだ。実際に、隊員でもバイアスロン選手は個人で持っている奴はいた、ISSF用だと使い勝手が違うので、おそらくは直動ボルトの専用銃である。体校なら官庁銃でそれを買う。

 だから、一般銃部門は自衛隊部門になるのである。

 あるいは、官品しか使えない兵隊専用の競技といってもよい。制式小銃はチークすら調整できないし、専用サイトも使えないし、そもそも精度も悪く、尾栓動かすのも弾倉交換も面倒である。バイアスロンのために銃を持てば専用品を買うし、それでない銃持ちは、銃が不適なのでバイアスロンなんか出てこない。

 その一般銃課程の、しかも参加者ではなく入賞者だけもってくるのは、やはりその数字の意味が分かっていない。逆に、一般銃部門に民間人や警察官が居ないことも不思議に思わないのだろう。

 行きがかり上、豊和製の銃を「競技」で使っている写真を見せたかったのだろうが、普及品でできる競技は、バイアスロンのように至近距離で大きな的を狙うのでなければ成立するものでもない。
2014.12
16
CM:3
TB:0
18:21
Category : 未分類
 だよもんさんが、また適当なことを言っている。自衛隊小銃を作っている豊和工業が民生用の銃を輸出している話について
帰ってきただよもん‏@V2ypPq9SqY
[豊和は]と言うかクロカンとかの競技用ライフル作りまくってるのだが。
https://twitter.com/V2ypPq9SqY/status/544686909419577344
ここまで全部あっていないのも珍しい。

 まず「クロカン」はスキー競技で、射撃は含まない。それはバイアスロンである。

 そして、バイアスロン用のライフルを豊和は作っていない。バイアスロン用は、22LRの弾倉式、直動ボルトである。だが、豊和はセンターファイヤだけのメーカであって、22LR用を作っていない。直動ボルトのライフルもない。

 そもそも、豊和は競技銃を作っていない。センターファイヤにしても、ブライカーやグリュンネル競技銃の銃身精度は桁が違う。22LRに至っては、ワルサーかアンシュッツかバウしかない。そもそも、ツイストが全然違い、大量生産に向いた豊和の冷間鍛造設備では作れない。作っているのは狩猟用である。

 つまり「クロカンとかの競技用ライフル作りまくってる」(だよもん)というのは、すべて完全な間違いだということだ。

 だいたい、バイアスロン用のライフルはアンシュッツしか見たこともない。おそらくは外国にはロシア製等もあるのだろうが、国内(関東しかいかないけどね)の射撃場では見たこともない。己の22LR単発競技銃(バウ)でも50万した。アンシュッツで、しかも直動ボルトやマガジン付きならもっとする。豊和が普及価格帯のバイアスロンライフルを作っていれば、国内でも入門用でパカパカ撃っているはずなんだがね。

 だよもんさんは、ものを調べてから書かない。例えば会社が持っている迫撃砲についても、思い込みだけで書いているので、商売モノのなのに間違えているような結果になっている。(http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-1010.html) 調べてから書く習慣がないから、トンチンカンな結果になるわけだ。

 だよもんさんが注目を浴びたいと、「ボクは兵隊なんだよ」と民間人にしたり顔をするのなら、適当なことは書かないほうが良いだろう。思想やスペックや国際法については、外にも詳しい奴はゴマンといる。そこで間違いばかりを連発していれば、「職場でうまくいかないから、補償行為で部外に話しているのだろう」と思われてしまうだろう。

 まあ、他の人にはこんな失礼なことは書かないが、だよもんさんとは相互主義だからね。
2014.12
16
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12:00
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 ホルムズ海峡で機雷敷設された場合の話も、どっちもピントがズレているような感じがする。

 赤旗「機雷掃海で『戦闘行為ない』? -首相、ホルムズ海峡派兵でもごまかし 軍事活動、人命失う危険」だが、赤旗も佐藤正久さんもピントがズレている。

 赤旗は、機雷除去を武力行使としている。日本近海にある遺棄機雷の除去を武力行為とは言わないが、おそらく他国の機雷を除去する行為をそういっているのだろう。

 だが、単純に機雷除去=武力行使と決めつけているあたり、赤旗の話はピント外れに見える。実際には、武力行使とならないように機雷除去はやるだろうためだ。

 機雷には持ち主がいて、そいつがいいといって合意すれば、その国が戦争していようがいまいが、除去しても何の問題もない。通航路に引っかかる程度なら、その部分が邪魔だから除去させろと言えるし、国際海峡を完全封鎖しているなら、国際社会の圧力でそれは言える。

 逆に、持ち主が知らんぷりをしていれば、無主の機雷なので除去してもどこからも文句は出ない。なんせ知らんぷりを極めているのだから、文句は言えない。スエズ運河に謎の機雷原ができたとする、どこの国も俺の国がやったとは言わない。それなら除去しても文句は出ない。84年夏の紅海機雷事件はそれだった。

 同様に、佐藤正久さんの言ってることもピント外れである。赤旗では
掃海活動について「機雷がまかれ、その敵の沿岸部に敵砲兵等が展開し、その射程下にあるときはやりにくい」と述べ、「ただし、ある程度沿岸部が制圧され、機雷掃海する場所が敵の砲迫の射程外になった場合、たとえ内陸の方で一部戦闘が継続して停戦の前であっても」掃海はできる

と述べている。だが、日本が当事国に敵認定されている場合では、砲迫の射程程度を制圧したところで、航空攻撃や対艦ミサイル、潜水艦、自爆艇、下手をするとマーシャント・レイダーの脅威もある。そんなところでいそいで機雷だけ除去する必要はない。

 佐藤さんは、支持者や党内への政治的な立場から集団的自衛権の確立で活躍しなければならない。だから、アレ宰相が言い出した、ありえないようなことも「安全保障上、必要なことだ」と強弁しているのだろう。あるいは、本当にそう信じているかだ。この点、佐藤さんも赤旗同様にピント外れである。背景に佐藤さんの利益があるあたり、理解が浅い程度の赤旗のピント外れよりもより悪質だろう。

 実際の所は、軍事的解決策以前に、まずは外交的に解決されるような問題である。

 対米対峙の関係で、ホルムズ海峡でイランが敷設する話なら、日本は局外にいてもよい。その時は日英仏中印あたりで「戦争準備の邪魔しないから、商船を通させてよ。(そうしないとどうなるか考えてね)」といえば通らせてくれるんじゃないのか。

 あそこは水深が深いので、沿岸に寄れる。イランの野砲やミサイルで火制出来る範囲に、沿岸から10kmくらいにイランの先導なしには通れないようなジグザグな航路帯作って貰えば、イランも満足するんじゃないのかね。



※    「機雷掃海で『戦闘行為ない』? -首相、ホルムズ海峡派兵でもごまかし 軍事活動、人命失う危険」『赤旗』(日本共産党,2014.12.12)http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-12-12/2014121201_04_1.html

※※  まあ「人命失う危険」という書き方もそうとうにナイーブな感じがねえ。平時の処理でもその危険はあるし、攻撃される可能性のある所に、護衛なしでフルチン状態の対機雷戦部隊を出すわけでもない。そもそも、仮になにかあっても、そのために兵隊として雇って飯を宛てがっているんだから「人命失う危険」つーのもね。
    これは、右派とか軍クラの連中もそうだけどね。「10式にしないと兵隊が死ぬ」みたいなナイーブな言い方って、共産党のこの言い方と同じなんだよねえ。
2014.12
15
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12:13
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 官公庁や地方自治体が水素自動車を買ってどうするというのだろうか?

 トヨタが燃料電池車を販売するという。それはトヨタの勝手だし、自社の先進性を宣伝するための道具でもあるのだろう。

 だが、国や自治体が、水素自動車を買って何に使えるというのだろうか?

 水素自動車は、高い上に使い勝手が悪く、それでなければならない用途がない。

 4人乗りで520万とまず高い。最低グレードの業務車なら4台は買えるだろう。

 それでいて使い勝手は悪い。燃料はそこら辺に売ってないし、おそらく航続距離も相当短い。怖くて遠出はできないし、近場にも水素屋さんはまずない。

 そして、これでなければ使えない用途はない。強いて言えば、排気ガスを出さない程度のメリットを活かす状況であるが、それも市販されている従来型EVでよい。

 もちろん、環境への優しさを宣伝できる効果はあるだろう。企業ならそういった印象を作ることも大事かもしれない。だが、それは国や自治体が無駄金だしてやっていいものでもない。他にもハイブリッドなり従来型EV、LPGの自動車もあるし、別に自転車でもシクロタクシーでも達成できる。

 国は、国の組織がこんな車を買うのをやめさせたほうがいいし、自治体も首長や議会はそんな無駄遣いをやめさせたほうが良い。環境への優しさなら、500万で電動自転車100台買って「近場はこれで行け」と乗らせたほうがいいし、駅前駐輪場の類を改善して自転車利用拡大を計ったほうがよいだろう。



※   大内奏「トヨタ、燃料電池車『ミライ』発売 受注すでに1千台」『朝日新聞デジタル』(朝日新聞、2014.12.15)http://www.asahi.com/articles/ASGDG74VSGDGOIPE01C.html 


※※  まあ、水素の余地があれば、普通に低質油の改質とかにつかったほうがいいんじゃないのかね。そもそも、水素は運ぶのも貯蔵するのも効率が悪すぎる。この点、燃料電池も、アルコール分解で水素取り出すほうが輸送も貯蔵も簡単だし、そもそも稲わらからも直接生産できるようになったから、生産性でも勝ると思うけどね。
2014.12
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11:59
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 1.6xのxまで覚えていないし掛け算もメンドイ。だから「70mphは時速何キロ」をグーグルに聞いた。
 検索第一位が「70mphは時速何kmですか?」で、クリックすると。

70mph.jpg

 確かに、間違ってはいないと思った。

 まあ「70マイルは何キロメートル」と聞くべきだと思ったし、1.609だから、だいたい1.6倍でほとんど足りるわけだけれども。
2014.12
14
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10:37
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 産経が集団的自衛権がないと死んじゃうといって、その理屈に対機雷戦を持ってきているが、どの部分を読んでも、どのレベルでも奇妙な主張になっている。筆者は愛国精神が強すぎで、中身を咀嚼できていないのだろう。

 中国が危ないと言いたいことはわかるが、それが対機雷戦や集団的自衛権にどう影響するのかがわからない。榊原智「シーレーン阻害?中国海軍の機雷は10万個超 海自掃海活動『可能』の意義」だが、そもそもどういう主張なのかが判らない。

 中国は10万ヶの機雷を持っていて脅威だと言いたいのだろう。だが、その先の論理の展開が、全く納得行かないものだ。

 まずは、なんで朝鮮有事で、避難民を載せた艦船を中国が襲うのかが判らない。榊原さんは
 政府与党の協議では、集団的自衛権の事例として、朝鮮有事などで邦人が乗った米艦船を自衛隊が守ることも論じられた。邦人がいなくても、各国民間人が乗った外国の艦艇、船舶が避難してくるときに、自衛隊が守らず見殺しになどできるはずがない。そんなときに、北朝鮮でも中国でもいい、どこかの国が機雷を絶対にばらまかないという保証もない。

と述べている。

 だが、朝鮮有事で朝鮮半島から避難する民間人を、中国が襲う理由は判らない。

 中国が絡む事変で、中国から脱出する民間人についても、出国を許可した中国が襲う必要もない。そもそも、機雷は昨日今日に出発する艦船を狙う兵器ではないし、民間人避難については、人道用飛行機で行うのが通例である。

 また、唐突に南シナ海全体での機雷封鎖が出てくる理由も判らない。
 南シナ海でも[中国が機雷を敷設する可能性があることは]同じことだ。世界の商業海運の半分が通過する大動脈であり、「航行の自由」が強く求められている海だ。

と述べている。だが、これもそうとうにヘンテコである。

 南シナ海での戦争で中国が機雷を敷設するにしても、攻勢的にせよ防勢的にせよ、局地的な機雷原に留まる。そこを避けて通ればいい話であるし、戦争中であれば、中立国は中立義務から受忍しなければならない。

 「世界の商業海運の半分が通過する大動脈」といった書き用から、南シナ海全体を機雷封鎖するとも読めるが、それま全く現実的ではない。南シナ海はアクセス経路が多数あるので、中国海軍と民間船舶、旧式も多い機雷10万では封鎖できない。さらに言えば、南シナ海が「世界の商業海運の半分が通過する大動脈」であるのは、中国発・中国着の海上輸送があるためだ。中国自身が海上輸送を止めるなら、大動脈ではなくなるあたりにも、この話の矛盾はある。

 そして、榊原さんは、機雷戦そのものについても、割と適当に書いている。
湾岸戦争当時、イラクが敷設した1300個の機雷によって、米海軍はペルシャ湾のコントロールを一時失った。10億ドルの米イージス艦が、2万5千ドルのイタリア製機雷で行動不能になった。

とある。

 だが、機雷の脅威にさらされたのはペルシア湾湾奥だけである。そして、そこを含めて、米海軍はイラクの海上使用を完全に封止している。コントロールを失ったというほどのことはない。

 また「10億ドルの米イージス艦が、2万5千ドルのイタリア製機雷で行動不能になった。」も、混同している。イージス艦のプリンストン触雷を指すのだろうが、大事をとっての一時的な行動停止であり、それほどのものではない。そもそも、マンタは極端に強力な機雷ではなく、駆逐艦クラスを大破させるほどの炸薬量はない。おそらく、イライラ戦争で触雷し、沈没寸前までいったサムエル・B・ロバーツと混同しているのだろう。

 榊原さんは集団的自衛権は重要と考えており、それを対機雷戦で理屈つけようとしているのだろう。だが、集団的自衛権がないと日本が死んじゃうという思い込みが強すぎるので、どの部分を読んでも、どのレベルの話でも、頭から?が出るような内容となっている。この辺りが、産経品質なのだろう。



※ 榊原智「シーレーン阻害?中国海軍の機雷は10万個超 海自掃海活動『可能』の意義」『産経ニュース』(産経新聞,2014.12.13)http://www.sankei.com/column/news/141213/clm1412130009-n2.html
2014.12
13
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 小笠原の日本会議系議員が「駐在所の警察官が2人、2丁の拳銃・10発の実弾」しかないとアジっているのだが、隣の父島に火器も弾薬もあるので、母島に限定するのは、誤魔化でしかない。

 日本会議「これでも日本は平和ですか?-小笠原島民からの訴え」では、なぜか火器の所在を母島限定にしている。村会議員の高橋研二さんが「仮に中国人が大勢上陸して、暴徒化した場合、母島は駐在所の警察官が2人、2丁の拳銃・10発の実弾で島民を守ることができるのか」と主張したとのことだが、そのようになっている。

 内容自体は、日本会議で日本会議系の議員がアジっただけである。高橋研二さんをググってみると、草莽全国地方議員の会での、慰安婦像設置に抗議する全国地方議員の会として、抗議文に賛同議員として名前を載せている。そういう思想の方なのだろう。草莽全国地方議員の会は、国立国会の新館すぐ脇で、道挟んだ反対側で大音響でデモ活動をしている。しかも、こっちが眼が痛くなるようなマイクロ読んでいるときに何回かやられたので、あいつら全員落選すればいいのにと思っている。だが、思想は自由である。あまり頭のよくないアジテーションをしても、咎めることできないわけで、それは構わないだろう。

 だが、その中で母島限定で「駐在所の警察官が2人、2丁の拳銃・10発の実弾で島民を守ることができるのか」というのは、都合の良い主張だ。要は、村内には海自の基地が三つあり、父島には海保もいて、それなりの火器と弾薬を持っている。その辺りを承知しているので、逃げているわけだ。

 そもそも、母島のすぐ隣の父島にもそれなりの火器と弾薬がある。というのも、父基分の弾薬保管関連の調整と申請をやったことがあるので、そのあたりは承知している。具体的には言えるものではないが、弾は10発ということはない。そもそも、火取法でも許可不要で800発までは保管できるので、多分それ以上持っているのだろう。また、海保も小銃以下を保有しているのでバカにもできない。

 かりに父島所在戦力で対処できなくても、すぐそばに硫黄島がある。そこからヘリで陸戦隊を送ってもよいし、P-3Cでも対潜爆弾は使えるし、物量投下傘で小火器や弾薬くらいは下ろせる。小笠原諸島は、別段に警備戦力の穴でもない。

 高橋さんは、人口450人の母島に何丁の小火器と弾薬が必要だと思っているのだろうか。そもそも「中国人が大勢上陸してくる」ことも、その中国人が悉く「暴徒化」するというのも、日本会議系の思想をお持ちの高橋さんの想像に過ぎない。

 だいたい、小笠原は明治9年までは無主地であり、入会のような島だ。各国の入植者や船乗りや漁民が集まってできた島で、◯◯人は暴徒化するとかいうのも、相当にケツの穴の小さい主張だろう。



※ 「これでも日本は平和ですか?-小笠原島民からの訴え」『日本会議の主張』(2014.11.17)http://www.nipponkaigi.org/opinion/archives/6998
2014.12
12
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 桜林美佐さんが「自衛隊はトイレットペーパーがなくてかわいそう」と言っている。陸自のことだろうと読むと、果たして陸自の話である。海空自や機関には、そんなことはないからだ。

 桜林さんは、それを「トイレの紙がない自衛隊の実情を見よ 浮き足立っている防衛論議」と題した記事にしている。だが、紙不足は陸だけで、海空にはないことに気づかず、その理由も考えないあたりは、桜林さんは、観察力も考察力も不足しているのだろう。

 結局は、予算要求や執行をキチンとやっていないだけの話である。前にも官舎や旅費の件でも書いたが、それ用に予算を積まない陸自が悪いし、その予算を勝手に絞ってトイレットペーパーやコピー用紙を買っていない。

 自分たちが要求しない上、自分たちで勝手に買わないだけの話である。それを「陸自のように所帯が大きいと予算上どうしても日常に関わるものが削減されがち」(桜林)と述べるのは、誤りだということだ。

 装備品の価格や維持費に較べれば、コピー代やトイレットペーパーの費用は多寡がしれている。あのチープな紙で陸自14万人がいくら尻を拭いても、年に1億円は行かない。予算要求では、現実的な上限があるが、ネトウヨばかりを呼ぶような、講師謝金の類を減らせばそれくらいは出る。実際に、桜林さんも結構、講師をやっている。講師謝金、交通費、宿泊費は承知しているので、それを減らせば大丈夫なことは分かるのではないか。

 いずれにせよ、予算要求と執行での陸自の悪習を指摘せずに「政治側にも、うわべではない自衛隊の実情にもっと興味を持ってほしい」(桜林)と、逃げの結論に結び付けるのもおかしな話である。そもそも金が潤沢な時期でも、陸自には紙がなかった。「陸がかわいそう」と、仮に予算を増やしても、役所の通例で、どうせ無駄な物買いにでも。トイレットペーパーを増やさないし、不足は解決しない。



※ 「トイレの紙がない自衛隊の実情を見よ 浮き足立っている防衛論議」『ZAKZAK』(産経新聞,2014.12.10)http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141210/plt1412100830002-n1.htm

※※ 消耗品の類は、数が足りなくなると、普段使わない連中まで、自分の分は手元に置こうとするようになる。そうするとますます足りなくなる。逆になくならないことがわかれば、一気に余るだろう。タバコの配給のようなものだ。
2014.12
11
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18:31
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 だよもんさんは、報道内容をそのまま信じて、その真偽について検討ができない。ウォールストリートジャーナル日本語版にある「貧弱な個人用装備で戦う中国軍兵士―防弾チョッキもなし?」にある「中国人民解放軍では各中隊に部隊長と政治教官用の2台の無線装置しか支給されていない。」を無批判に信じている。それを真に受けて、すべての中国軍が無線機不足であると判断して次のように述べている。これはだよもんさんは報道内容について、批判的に読めない証拠である。
帰ってきただよもん @V2ypPq9SqY
中隊に無線機が2台……実質指揮系に1台?侵攻作戦に使われるような精鋭の所は
別だろうけど、中国軍のこの比率はやばいのでは。
まあ無線の混線の心配はなさそうではあるが。火力要求とかどうするんだ。
FO任せ?敵の逆襲なんかで打撃部隊出てきたら対処間に合うのか?
https://twitter.com/V2ypPq9SqY/status/542296612697960450

帰ってきただよもん @V2ypPq9SqY
ネタはともかく、これが事実なら無線の数が示しているのは基本的に末端中国軍は
防御戦闘で有線を張っているのでもない限り、分遣隊はあんまりだせんし、
基本的に中隊単位でしか行動できない。
いあ、指揮統制を行うのは無線だけではないが、その作戦速度はryであるな。
https://twitter.com/V2ypPq9SqY/status/542299530067079168


 軍隊にせよ、行政にせよ、あるいは商売にせよ、重大不足を言い立てることはある。日本でも、かつて、蓮舫さんの仕分けに対して、陸自はわざとボロボロになった制服(常装)のズボンを持ちだした。バカにしているようにしか見えない話だが、明きメクラの自衛隊ファンには騙される奴がいた。そのあたりを見抜けず、心底信じるようなのでは、初級幹部も務まるものではない。

 無線機不足を強調するために、一部の部隊についての情況を引っ張りだしてきた可能性を考えられないのは、だよもんさんの限界を示すものだろう。それでは、チョロい幹部だといわれても仕方がないということだ。

 普通は、そこに不自然さがあれば、報道を疑う。中隊に2台しか無線機がないのであれば、機械化部隊であれば、戦車や装甲車は10台に1台しか無線機がないことになる。だよもんさんは、それが事実であれば、中国軍の機械化部隊はは手旗や発光信号で動いていることを疑わないのだろう。

 そして、重大不足を言い立てる背景や、無線機の定義や、部隊の水準に差があるのではないかと疑う。まともな幹部なら、装備不足を主張したいため、「無線機は地上無線機のような、本格的なものを指すだけで、携帯無線機は含まないのではない」とか「後勤部隊やレディネスが極端に低い部隊を含んでいるのではないか」と考えるはずだ。「部隊に砲が2門しかない」が野砲だけを指しており、迫撃砲は持っている可能性や、「中隊に機関銃が2丁しかない」の中隊が、ダンプ車両中隊といった可能性を疑うものである。だが、だよもんさんそれがにないのは残念である。

 もちろん、普段は他人様には、このように失礼な批判はしない。だが、だよもんさんとは相互主義なので、だよもんさんが幹部として足りない部分が多すぎることは。心置きなく指摘させていただくものだ。まあ、一番アレだったのは、だよもんさんが商売道具の国際法に全く無知なところだけどね。

 そもそも、中国メディアの構造を知らないで、中国を語るあたりも不注意である。ソースは南方メディア、しかも『南方週末』である。中国では政府批判は許されないと言われるが、北京から離れればその制限も緩む。特に珠江デルタでは、海外報道と組み合わせることで、やんわりとした政府批判が可能である。『南方週末』は、その中での体制批判の勢いがもっとも強いメディアである。『南方週末』が、中国国防について批判する立場で、極端な例を挙げたとも見ることができるが、それをご承知ないのも、幹部としてはやや知見が足りないといえる。



※   「貧弱な個人用装備で戦う中国軍兵士―防弾チョッキもなし?」『ウォール・ストリート・ジャーナル』(ダウ・ジョーンズ,2014.12.9)http://jp.wsj.com/news/articles/SB10063842500352674697504580326530693269518

※※  無線機の所要にしても、戦闘時しか考えられないのは、だよもんさんの素養を疑うものであり、勤務年数に応じた商売感覚を備えているかを疑うものである。「火力要求とかどうするんだ。FO任せ?敵の逆襲なんかで打撃部隊出てきたら対処間に合うのか?」とか「中国軍は防御戦闘で有線を張っているのでもない限り、分遣隊はあんまりだせんし、基本的に中隊単位でしか行動できない。」といっているが、正面でドンパチしている時以外の面倒には全く頭が及ばないのだろう。
     実際に、だよもんさんは4科系統の常識や感覚がない。実際に、燃料所要量を5倍甘く見積もっていたりする(「概略を掴むのが士官の仕事だと思うのだけれども」)後方での無線所要は一切考えられないのだろう。
2014.12
10
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20:00
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新年1月号に書かせていただきました

毒ガス対処は、自衛隊の化学兵器防護と、消防の一般有毒ガス対処の二つに分かれるよという内容です。
比較的抽象的な話に、実際にやってた仕事の例をブチ込んだぶぶんが、自分でもわかりにくいなと思いますが
よろしければご覧の上でお買い上げください
2014.12
10
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05:40
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 日豪は防衛・安保で接近している。だが、日豪同盟とやらについて、なんでオーストラリアもそこまで熱心なのかもよくわからない。中国との対峙と天秤にかけると、何の利益もないはずなのだがね。

 米国は、経済的な利益のために、中国との関係強化を狙っている。確かに、米国は安全保障の分野では、軍事力での優位を維持しようとはしている。だが、経済面では中国との関係も深化させようとしている。全体で見ると、中国とは協調ベースにある。

 東南アジアも、韓国も、インドも同じである。いずれも、急速成長する中国軍事力について、脅威を感じている。だが、経済的な成長のためには中国と協調する必要がある。そして、中国軍事力は当座の問題ではない。全体としては中国と仲良くしようとしている。

 しかし、唯一、日本は中国と対決ベースにある。特に現政権は、政治的な立ち位置から、中韓とは睨み合う形にある。特に、その支持層が、観念的な右派や、宗教右派であり、中韓憎しで固まっており、柔軟性もないため敵対以外を許さない。そのため、中国と対決ベースにある。※

 この点、オーストラリアは日本と同盟すると、どばっちりを受けると思わないのだろうか?

 オーストラリアは、日本との同盟により、孤立し、あるいは貿易や投資の面で不利益を受けるリスクがある。東アジア、東南アジア、南アジア、米国は、日本を除き、中国と協調的である。その環境の中で、強大な力を持つ中国と張り合っている日本と同盟を組むということは、そういうことだ。

 観念的な「アジア人の脅威」にドライブされて、日本と同盟を組むとしたら、オーストラリアの首脳は、あまり頭は良くないようにも見える。周りを見ないで「安全保障のダイヤモンド」や、失敗したTRIM外交を推し進めた、観念的右派の日本の首相と同じようなものだ。実際に宗教的な右派であり、単純な嫌悪による左派嫌いといったあたりの非現実的な部分でも、両首脳は似ている。

 そもそも、日豪同盟は、両者にとって本当に利益になるのか怪しい部分がある。

 日本にとっても、オーストラリアに引き釣り回されそうな感はある。オーストラリアは、白人世界から見捨てられたくないのと、人工的に小国であり、自国防衛に不安があるため、国防以外に何の利益もない米国の戦争に毎回出ている。そのような戦争に、米豪2国に迫られて、日本も付き合わされるとしたら碌なものではない。

 日本は、自国防衛には大して不安はない。単独では中国とのゲームには負けるかもしれないが、それでも、本土防衛は自国だけでもどうにかなる。その意味で、日米同盟にしても、米国が同盟の利益を感じる程度、日中の戦いで米国が支援してくれる程度の、同盟義務を果たせばいい。オーストラリアのように、訳の分からない戦争に、前線での戦闘部隊を差し出してまで米国に協力する義理もない。

 もちろん、日本の国益がかかれば海外派兵もあるだろう。だが、日米同盟に加えて、日豪同盟の縛りで、機械的に派兵するような状態に巻き込まれるのは、ゴメンといったところだ。

 日本としても、オーストラリアとの防衛・安保での接近は、もう少し考えてからのほうがいいだろう。特に、現今のように、まともな合意もなく、憲法について、解釈を閣議決定で変えてどうこうする※※ ようなやり方は良くもないだろう。



※   日中も、軍事力で対峙するけど、経済的には接近したほうが利益なんだけどねえ。日中はどっちも、対外関係で強い指導者を装っているから、そのせいでどうしようもない。
    特にアレ政権とその支持層は、強制云々以前に、組織的な管理買春や、借金による奴隷拘束といった面でどうやっても勝ち目のない慰安婦問題で、しかも日本には一円の利益もないのに、自分たちの利益のためだけに騒いでいるからねえ。

※※  そういえば、昭和20年の特高月報の原稿だかに、東条内閣時代の事件として「
    明治大帝から賜った憲法を守れ」という落書きの例があった。実際、東条は輔弼と輔翼を一人でやるという意味で、明治憲法でも許されない独裁者だからねえ。まあ、憲法を守れは、戦後レジュームでもないし、戦後平和主義の産物でもないということだね。
2014.12
09
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13:07
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 海保を海自の下に入れたら、その利点が全くなくなってしまう。

 浜口和久さんは「海上自衛隊の組織の中に海上保安庁を組み入れ、指揮命令系統を一本化し、即応能力を高め」ろと主張している。その理由は、事態対応能力の向上である。

 だが、海保の利点は、軍隊ではないことにある。海保の船艇は公船であり軍艦ではない。さらに、80年代には船体にストライプが入れられており、それを強調している。これは60年代にUSCGがハル・ストライプの表象を取り入れたことからの、流行の後追いである。軍艦ではないことを意識させるものであり、その行動が、行政権の一環としての警察権行使であることを強調するものである。


 領域警備、出入国、漁業のトラブルで、各国がカッターや巡視船を出して、軍艦をあまり出さないようになっているのは、それが理由である。行政として事務的対応をしていることを示すためであり、軍艦を出して戦闘を辞さないというシグナルを与えないためである。

 東アジアでも、それがやり方である。日本は最初からそのようにしているし、中国も、韓国も、台湾もそのようになっている。

 この点を考慮すると「海保を海自の組織下に入れろ」(浜口)とする主張は筋が悪い。海保で角を立たせずに収められる可能性を失うものであるからだ。近所トラブルで、いきなり警察を呼んだり、裁判を起こすようなものであり、全くスマートではない。

 浜口さんは、強硬策を述べることしかできていない。本人のホームページを見ても
「隣国によって1平方メートルの領土を奪われながら放置する国は、その他の領土も奪われ、遂には領土を全て失い、国家として存立することをやめてしまう[中略]尖閣諸島、竹島、北方領土だけではない。森林、自然資源、港湾から防衛地区までが隣国に狙われている。
「濱口和久オフィシャルページ」http://www.hamaguchi.ne.jp/

と述べている。支持層、顧客層がそのような連中なので、それに合わせているのだろう。

 だが、「奪われる」とか「狙われている」とする、危険が危ないとする発想で、政策提案という商売をすると、非現実的なことしか言えなくなる。それが「海保を海自の下に入れろ」である。



※ 濱口和久「海上自衛隊に海上保安庁を組み入れよ」『ネットアイビーニュース』(データ・マックス,2014.11.29)http://www.data-max.co.jp/politics_and_society/2014/11/24136/1129_hmg_1/

※※ 浜口さんは
給油口の大きさ・形状を同じにすれば、海上自衛隊の補給艦を洋上に待機させることにより、海上保安庁の巡視船も給油の時間を短縮することができる。加えて、自衛艦と巡視船の基本的部分の規格を統一することによって、船の運用の共通化も図ることができる
と述べているが、海保の燃料は、半分は軽油であるし、小型艇だと洋上給油したところで、乗員が持たないので意味は無い。
2014.12
08
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21:21
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 川上村のレタス農奴制だけれども。そこのレタスを買うというのは、非人道的行為に加担するということでもある。

 だから、クリーンなイメージを持つ企業は、フェアトレード・レタスとかやればいいんじゃないかね。レタス使う大企業はあまり思いつかないけど、モスとかロイホとか、多少高めで、ゼニゲバイメージの少ないところは、好感度をあげるために、倍の価格で購入してやればいいのではないかと思うよ。原材料費のレタスなんて多寡しれているんだしねえ。

 あるいは、研修受け入れるにしても、フェアな研修をやってますみたいなね。1日8時間労働+2時間残業、でも、地方最低賃金+100円と、残業代加算、週休二日で農業経営や機械整備の研修は確実実施とかね。

 そうすれば、末端価格で50円位高くても買うんじゃないですかね。「フィリピン人・中国人を騙しその膏血絞りとった川上村レタス」と、「仕事はキツイけど、同一賃金同一労働です」のフェアトレード・レタスがあれば、己は後者を買う。

 この国も、他国民にも厳しいけど、自国民にも厳しいからねえ。労働警察は強化して、サービス残業やら偽装請負やら、ドンドン刑事罰与える方向にした方がいいんだけどね。

 まあ、一番労働的に無駄だと思っているのは、ガソリンスタンドの旗振りね。昨日、火工廠跡のドミノ・ピザの前でみたけど、拘束時間中、人出が余っているからという理由で、道路に出て旗振りさせても客は入らないと思うし、己はそんな人間の無駄遣いをしているようなヤツがコントロールしている店には入らないけどね。外にやらせることも探せばあるだろうよ
2014.12
08
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06:32
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  「中国軍機が2日連続飛行 空自がスクランブル」(産経)だが、当たり前だが戦闘機は随伴していない。産経を選んだのは、機種名を述べている点であり、他意はない。統幕発表で産経の意見もないから面白くもつまらなくもない。

 Su-27系でも、南西諸島の手前までが実質的な航続距離の限界(600km)となる。経済速力で往復1.5時間、滞空1.5時間といったところだが、その滞空1.5時間も、ちょっとでも出力を上げればすぐに燃料がなくなる。戦時には日本側要撃機との交戦を考慮すると、その先にでるのは難しい。

 その第一列島線の向こうに出られるのは、燃料問題から大型機しかない。今回のスクランブルが対象とした機体も「Y9情報収集機のほか、Y8早期警戒機2機とH6爆撃機2機」とされている。これらは、空中では脅威ではない。旧式戦闘機でも落とせるし、極端な話、哨戒機にミサイルでも積めばそれでも対処できる。

 戦時に、第一列島線の向こうに作戦機を送り込めるかというと、難しいということだ。SU-27の随伴により列島線を超えようとしても、Su-27が引き返したあとに、低速のY9、Y8、H6の類は日本側戦闘機により攻撃されてしまうだろう。

 そして、航空哨戒ができなければ、中国は第二列島線以内での、米艦隊邀撃も難しい。もちろん、中国は衛星を持っているが、追尾はともかく、衛星が洋上の艦隊を確実に発見できるという話はない。確実に捜索するには、哨戒機を出す必要があるが、既に述べた理由から、哨戒機の列島線突破は難しい。

 中国が、実際に米艦隊を要撃できるのは、第一列島線の内側、しかも、南西諸島線からある程度、大陸側になるだろう。

 逆に、米艦隊水上部隊も、現状では準備なしに東シナ海奥深くに踏み込もうともしないだろう。

 その点では、中国A2ADには、フリート・イン・ビーングとしての効果もある。その状態は利益であるので、中国も無理して遠距離邀撃はしない。

 だが、米空母機動部隊他は、第一列島線の向こうから東シナ海や、沿岸部海際を叩ける。(琉球列島線や九州西部も叩かれるだろうけど)米軍は叩き続けて、ついに中国のA2ADを撃破するのではないかね。

 撃破しきった後は、米海軍のことだから、大陳島や、舟山のあたりに艦砲射撃とかして、勝利宣言するのだろう。室蘭や釜石や日立、豊橋への艦砲射撃のように。

 もちろん、中国のA2AD能力を、米国が問題ない程度まで撃破しきれるかどうかわからないけれども。

 まあ、日米中戦自体が、何の利益があるか全然わからないけどね。中国は、いずれ熟柿のように落ちてくる台湾を武力回収しないだろうし、それ以前に台湾も中立化するだろうが、そこで中国に基地を貸すようなことをしたら日米に何されるかわからないので、普通はやらないし。尖閣ごときで全面戦争するほど日中政府も頭悪くないだろうしね。


※ 「中国軍機が2日連続飛行 空自がスクランブル」『産経ニュース』(産経,2014.12.7)http://www.sankei.com/politics/news/141207/plt1412070050-n1.html
2014.12
06
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19:50
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 北米部族は、契約なんかアッケラカーのカー。法でも縛れないが、氏族の名誉が架かると顔面蒼白になって徹夜で働くという。

 季刊『民俗学』の最新号、大給近達さんの「ポトラッチを使って作ってもらったトーテムポール」に、アーチストをポトラッチで縛った話がある。ポトラッチとは、北米ネイティブ・アメリカンが行う、実施したらお返しをしなければならない、互報型の大盤振る舞いのこと。

 博物館のため、カナダで収拾にでた大給さん。最初にトーテムポール製作と購入をハイダ族、ニズガ族、クワキュートル族のアーティストに直接、頼んだところ、快諾を得た。9月契約の11月20日引渡しの契約。

 大給さんが、フィールドサーベイから11月頭に戻ってきた所、全く手をつけてない状態を見る。カナダの研究者に相談しても、彼らは誇り高いから、カナダの契約や法律を守る気もないだろうねえいわれたとのこと。

 だが、大給さんはそれでは困る。それで一計を案じて、有力なレストランに氏族のアーチストを招いて、ポトラッチを宣言。帰りの飛行機があるので、お返しのポトラッチはあのトーテムポールでいいよというと、件の3人は緊張して青ざめたという。

 その深夜から3人は徹夜して掘り始め、一週間で完成。「アーチストは『ポトラッチをされて、もし製作が間に合わなかったら、氏族の恥になると思って頑張った』」(大給)とのこと。

 相手に与えられたら、返さなければならないという頭はあるし、それを守る律儀さもあるということだ。最初に手付かずの段階でも、約束は守るつもりはあるが、時間とか、ささいなことをガタガタ言うな、といった感覚なのだろう。

 このあたり、中国ビジネスで聞く話と同じ。契約とか約束は適当だけど、それで面子が潰れるような事態になると必死になって完遂するというアレ。中国が日本にODAをきっちり返しているのも、まあそれがあるのだろう。中国は面子に掛けても日本に滞納できないわけだ。

 まああれだ、現地人はとか、中国人はとかいうが、日本人でも、時間とかルーズなのもいるからねえ。

 遅刻プロフェッショナルになると、集合時間になって「今から行く」とかそういうのもザラだし、遅刻先生もついた後で「だから一生懸命走ってきたじゃないか」と逆に怒ったり、いかに約束を守ろうか努力しているのを力説するのもなんだがね。

 まあ、遅刻プロ相手は、約束の刻限になったら無視して行動するに限る。待つから、待っているだろうと多寡を括って来ないわけだ。「来ないから帰る」とでもやって、リアルで取り合わなければ、大概は次から遅刻しない。多分、別の遅刻を待たせられるところを待たせて、こっちにくるのだろう。あるいは、それでも遅刻するなら、次から約束しないに限る。



※ 大給近達「ポトラッチを使って作ってもらったトーテムポール」『民俗学』(千里文化財団,2014.11)p150
2014.12
05
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06:00
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 「軽減税率があるよ」といえば納得すると思っているのだろうね。衛星政党の党首が軽減税率として8%とか言っているのだが、標準額軽減額の区別に苦労した挙句に、2%しか違わないとか、やる意味もないだろう。

 支持者をそれで納得させられると思っているとしたら、支持者も相当に甘いと見られているだろうし、党の発想も相当に甘いだろう。

 計算がラクだから、10%でいいと思うよ。あとは、負の所得税あたりで調整すればいいんじゃないの。消費税だけに限っても、所得税の課税点以下の世帯には、月に1万づつで年間12万支給とかでさ。

 軽減税率とかも、一部の業界が得するだけだからやめたほうが良い。日本酒が標準化税で、調理酒が軽減課税とかマヌケなことになる。その区切りなんて出来たもんじゃない。政権党と衛星政党の口利き業界だけが軽減されるようなこともあるだろうしねえ。

 それより、まあ、空前の利益挙げているところから、金をかっぱげと思うがね。愛知の自動車メーカーなんて、こないだまで租税回避して前5年間は鐚一文払ってないとかいう話もある。絶望工場で搾取した分、難癖つけて奪う税制でも己は文句は言わない。