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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2014.12
25
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15:16
Category : 未分類
 へぼ担当さんは、現場には一切関わったことがないのではないか。先々から拝見していると、そもそも、匂わせている発電関連の商売についても「規則はこうだから危険」ばかりで、現実にはここまで踏み込めるといった話はない。

 どの商売でも、現場は適当なものだ。原子力でも、バケツでウランを混ぜるのが現場の現実であった。その辺りの現場力を伺わせず、全く乖離した教条的発言を繰り返すあたりは、実際には現場に行かない事務商売に見えるのである。

 そのへぼ担当さんが、トラックの燃費ほかについてケタ違いの誤りをしているのも、やはり現場を全く知らないためだろう。

 へぼ担当さんは、常々非原子力エネルギー、非化石エネルギーを憎んでいる様子である。そのため、今回は薪を憎んでいる。そこで
へぼ担当@育児中‏@hebotanto
逆に加工場から家庭まで、[薪の]輸送距離をかけるのは、その分、トラックの軽油代金を増やすだけ。
エネルギーの無駄でしかない。
目安として隣接市町村が限度だろう。
東京ではどうする?奥多摩や山梨から輸送しては、軽油使用量の方が多くなりかねない。
https://twitter.com/hebotanto/status/547955824505548800

と述べている。

 だが、山梨から東京まで薪の輸送がカロリーベースで合わないというのは、どう見てもおかしい。山梨から東京まで100kmしかない。3t車に木材を満載しても、かつてのように過積載に積んでいたとしても、100kmでは20リットルも使わない。軽油20リットルは、ざっと15万キロカロリーである。対して、乾燥状態の木材を定格通り3t積んでも、900万キロカロリーに相当する。実際には木材輸送はロングベースを使う。運転手もあんまり気にしないので、過積載気味なる。輸送量はもう少し増えるだろう。

 他にも、製材でのコストについても違和感がある。
へぼ担当@育児中‏@hebotanto
薪利用では、化石燃料が不可欠。
切り出しだけでも、チェーンソーに道路までのワイヤ巻き取り、加工場までの林道輸送。此処まではどうしようもない。
その後が問題であり、建築木材ですら、長距離トラック輸送は不適切。
木造なら地元木材、というのは、あながち過大宣伝ではない。
https://twitter.com/hebotanto/status/547957008867930112

とあるが、チェーンソーや荷役機械、林道輸送で消費する燃料は微々たるものである。チェーンソーは1日つかっても4リッターもいかない。そもそも、当今ではワイヤでの集材もあまりしない。積み出しが不利な場所で、手間を掛けて国産材を伐り出してもペイしないためである。

 へぼ担当さんの主張は、山商売の実感覚とはズレている。そもそも、薪やペレット、チップ商売については、原料採取を目的とした採伐はない。薪の殆んどは国産、あるいは輸入材の製材で生まれる木っ端や、土地造成で切り出した木材が原材料である。事実上の廃材の活用に過ぎない。

 それについて、非原子力エネルギー、非化石エネルギーを憎む心情から、どうにかして非効率であると主張したいのだろう。

 だが、現場の肌感覚がないので、途方もなくケタ違いの燃料使用量であると主張している。実際に、トラックを乗り回したり、チェーンソーを使ったりしたこともないのだろう。実際にはカロリーベースでの収支は充分ペイするものであり、採伐や製材といった山元での燃料使用も微々たるものである感覚がない。

 これは、へぼ担当さんが自分の商売に言及する話でも同じである。ガスタービンの話にせよ、断熱材の話にせよ、CIF価格の話にせよ、実際にその場で仕事をしたことがないのに、肌感覚がないのに、あるように装って発言するのでトンチンカンになってしまうのである。何も知らない御仁は騙せるだろうが、ある程度アタリがつく人間にとっては自分を大きく見せようとするコケオドシにしかみえないものだ。
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