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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
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2015.01
05
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20:04
Category : 未分類
 国立まんが図書館に行ったら、永田町の改札内に「本日休館」とあるので急遽、神保町に行き先変更。咸享酒店で飯食って、岩波ホールで「幸せのありか」を見てきました。

 まあ、アレ映画っぽいけど、見たい映画ばかり見ていると視野も狭くなるものです。だから、岩波にかかった奴は見ることにしているのでそうしただけの話です。

 

 ま、内容的には「見ていて苦痛ではない」といったあたりでしょう。見ていて苦痛ではないし、とはいえ、絶対、当たり映画ではない。前の席のカップルが、終わったあとでどうやって感想を言い合うかと考えると選択ミスだろうといった感じですな。まあ、ネーチャンは早大図書館の例のコピーカード持っていたから、一文か教育あたり(想像)だろうからなんとかフォローするだろうけど。

 内容的には、脳性麻痺で知的障害と判断されていたが、外界の状況は把握しているけどそれを外に伝えるすべがない兄ちゃんの話で、最後に遂に、といった中身。

 ただねえ、やっぱキツイ。「素晴らしいこと、世界の起きた奇跡を伝えます」臭がするのと、作劇として淡々としすぎている。事実を元にしたとしても、脚色しないと映画にはならないのではないかね。若い娘っ子のナマ乳ひと揉みするあたりとかあっさりしすぎ。

 とはいえ、そこで描かれる福祉体制は結構悪くはない。日本よりもポーランドの方が進んでんじゃないのかという感はある。主人公は知的障害者施設に入るが、そこでも日本の介護施設なんかよりも扱いは丁寧な感じがある。話の筋とは全然関係ないけどね。

 ポーランドは特に敬虔なカソリック国※ だから、共同体で面倒を見るのは当然といった雰囲気があるとか、献身行為というほどでもないけど、お手伝いは当然みたいな感覚でのボランティアが多いのではないかねえ。

 案外、社会主義時代でも、教会主導の福祉は当時の日本よりもよほど優れていたのではないのかね。もちろん、金も食い物もモノもないけど。

 そういったあたりを考えると、今の日本、介護の類を市場経済に丸投げするものナンではないかね。介護に金を突っ込んでも、介護職の給与も待遇も改善されない状況と、介護はこれから伸びるといって居酒屋チェーンあたりから参入している奴らがいるところを見ると、全部、ゼニゲバ経営者が抜いているんじゃないかと思うよ。

 とはいえ、全部公務員にすると効率も落ちるし何の工夫もしない。

 その辺りは、まともな宗教や慈善団体に頼むのが正解なんじゃないかね。まあ、政治介入にかまける日本会議とその構成団体は真っ平だけれども。



※ 字幕だけど、最初の民主選挙のシーンで「修道女の方々にも選挙権は付与されました」みたいな字幕がある。社会主義一党独裁ポーランドにしても、党員は洗礼を受けるわ、治安部隊は教会には銃を向けられないわ、秘密警察がヨハネ・パウロ二世の即位で涙する(秘密警察云々はこないだのワレサの映画ね)ような国だからねえ。
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