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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
→ 新刊・既刊等はこちら

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2015.01
09
CM:1
TB:0
18:45
Category : 未分類
 軍事研究2月号に「戦場は琉球列島線」を書かせていただきました。

 主張の中身はご覧になって、できればお買い上げの上で確認して頂きたいのですが
さお竹屋式が潰れにくいことは、間違いない。その理由は
とか書いてますな。最初は「さお竹屋式が何故潰れにくいのかといえば」と書いてましたが、文章が長くなるので、引用部のように書きなおした記憶があります。前のほうが良かったような気もするのですが、文章書いているときはオカしくなっているのでそう修正したのでしょう。

 それよりなにより、今読んで気づいたのは、「ピントルマウント」を「スピンドル銃架」(p.190)と書いてますね。エレベーターとエスカレーターみたいな感じで、出てしまったのでしょう。まあエベレーターとかエレベストよりはマシか。

 2月号は、なによりも井上孝司さんの陸戦用ロボット記事といった切り口の面白い記事があるので、とりあえずお手にとっていただければと思います。ハイ。

 
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2015.01
09
CM:5
TB:0
12:00
Category : 未分類
 国外での尖閣情報戦とやらは、テキサス親父の類にワイロを渡し、櫻井よしこの仲間にコミッションを支払うだけの話ではないか?

 尖閣がどちらのものかについては、世界は全く興味はない。

 日本人からすれば、フォークランド諸島が英国のものだろうが、アルゼンチンのものだろうかは知ったことではない。

 同じように世界からすれば、尖閣諸島が日本のものか、中国のものかはどうでもいい。世界には何の影響もない無人島である。どちらのものであっても、世界に全く関係はない。

 ただ、日中が戦争をされると面倒くさい。経済の混乱が起きることや、近所に権益がある場合には巻き込まれるからだ。

 だから、アメリカは喧嘩するなという。

 もちろん、アメリカは尖閣で日中両天秤で利益を得られる立場にある。施政権があるといえば「米国は味方」と日本は喜ぶ、日中間の問題に口出ししないといえば、「美国は味方」と中国は喜ぶ。

 ただ、巻き込まれるのは困る。日中が緊張以上の状態となると、米国は巻き込まれるからである。日本からは安保があるのになぜ味方しないかと責められ、中国からは領土問題で日本の味方をするのかと責められる。米国とすれば一円の利益もない尖閣で、日中市場で評判悪くなることは御免こうむるということだ。

 この前提があるのに「米国は日本の味方をしてくれない」と言い出すのは、全体が見えていないものである。北村淳さんの「人目に触れない日本の尖閣諸島サイト、世界に宣伝される中国の釣魚島サイト -軍事力のみならず情報戦でも攻勢を強める中国」 には、そう言わざるをえない。

 北村さんは『ロサンゼルス・タイムズ』の
アメリカ・日本・中国の学者によって提案された「大局的に見れば、日中両国は尖閣/釣魚島を巡ってこれ以上対立を続けるべきではなく、両国ともある程度の妥協をして島嶼をめぐる対立に終止符を打つべきである」という提言

について「この提言を一瞥すれば、誰の目にも中国寄りの提言と映ることは当然と言えよう。」(北村)と述べている

 だが、現実的に見れば、尖閣はどうでもいい島である。誰が住んでいるわけでもなく、資源があるわけでもなく、漁業資源についてもすでに分割されている。軍事的価値もない。「大局的に見れば、日中両国は尖閣/釣魚島を巡ってこれ以上対立を続けるべきではな」いことは、明らかである。

 それについて、日本は当事者だから怒れというのは、戦略家のいうことだろうか? ナショナリズムが吹き上がることは理解できるが、北村さんがそれにあわせ、現実的な利益をみずに「怒れ」というのは、迎合である。両国政府は問題を適当に誤魔化すのが一番というべきではないのか?

 世界からすれば、尖閣はどちらでもいいと考えるのは当然である。また、面倒に巻き込まれたくないので、深入りせずに仲良くしろとだけしか言わないのも、当たり前である。それを中国情報戦の勝利や、三戦の成果というのも、対中強硬派や頭の弱いネトウヨへの迎合にしか見えない。

 結局は外国からすれば他人ごとである。中国の情報戦や三戦やらがなくともそういうし、日本が情報戦や三戦をやっても、世界は「日本のものだから中国は手を出すな」と言い出す国は出てこない。

 情報戦とやらで海外で積極活動しても、米国の親日派やロビイストに金を垂れ流すのが関の山である。どうせ共和党系のシンクタンクか、テキサス親父のような提灯持ちにワイロを送り、櫻井よしこやその関連団体にコミッションを払うだけで終わる。そのような無駄金を使う必要はない。外務省のHPにテキストベタ打ちのHTML一枚貼っとくだけで十分である。



※ 北村淳「人目に触れない日本の尖閣諸島サイト、世界に宣伝される中国の釣魚島サイト -軍事力のみならず情報戦でも攻勢を強める中国」『JBpress』(日本ビジネスプレス,2014.1.8)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42604