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佐藤正久さんが、沖縄の地方自治に文句をつけている。龍の柱を建てることは文化侵略であり、発注先が中国であることは問題というものである。
龍の柱は、琉球ナショナリズム勃興の表象であり、中国の侵略とするのは的はずれである。もともと首里城に建立されていたものを、モニュメントとして大通りにも置く発想にすぎない。「『龍柱』建立問題。危険な兆候?侵略は文化から」と、佐藤さんは中国の侵略であると結論づけたいのだろうが、実際はむしろ琉球ナショナリズムの勃興に近い。
沖縄では、もともと自分たちは独立国であったとする認識が急速に広まっている。琉球文化や琉球語の復権はその象徴である。琉球王朝の記憶を呼び起こすモニュメントも同じものだ。特に、近世に完全な独立国ではないような事実は、些細な問題にすぎない。自分たちが独立国であったと信じ、その表象であると信じれば良いだけの話である。他例も多い。カンボジア人が自民族で作ったわけではないアンコール・ワットを誇ること、近世になって他所から越してきたトルコ人がヒッタイト銀行を作ることと同じである。
佐藤さんがそれを「中国化である」と非難するのは、明らかに琉球ナショナリズムを見誤ったものだ。日本から離れるのかと煽るのは、沖縄の本土への反感を強くするだけの話である。佐藤さんの該当ツイートにぶら下がっているような、醜悪かつ低能な支持者へのリップサービスかもしれないが、沖縄の反感を醸成するだけの主張であり、日本国家にとっての不利益でしかない。
もともと佐藤さんの活動は、国益に繋がるものではない。防衛の省益、中でも正確に言えば陸自利益の代理人に過ぎない。防衛予算と陸自への配分増大が目的である。だから、解決する上で、在日米軍とのつながりという防衛省の既得利益が小さくなる可能性のある沖縄問題には冷淡である。その動きを塞ぐためには、何でもかんでも非難する。防衛省の利益増大化に繋がる「中国の脅威」に持って行く、道路に建てるモニュメント一つにしても、利敵行為であると非難するわけだ。国益を振り回しながら、国益を損なう上、ある意味で、国を危うくする代議士でもある。みずぼらしいヒゲを寝タバコででも焼いて軽く顔面火傷すればいいと思うものであるよ。
※ 佐藤正久「【那覇市で一括交付金で「龍柱」建立問題。危険な兆候?侵略は文化から】」(ツイッター、 2015年1月15日)https://twitter.com/SatoMasahisa/status/555965121231454208
※※ 例えば、佐藤さんは従軍慰安婦問題に声高に反論すべきと主張している。このあたりで、余計なことをして日本の立場を悪くする以外の何物でもない。自分や支持者の溜飲を下げる程度の利益のためには、国益を損なうことも厭わないのだろう。
【那覇市で一括交付金で「龍柱」建立問題。危険な兆候?侵略は文化から】尖閣諸島は沖縄県だ。その沖縄県の那覇市が、いくら友好とはいえ、街中に15mの大きな龍柱を2柱建てるのとは?費用約2億7千万の約8割が一括交付金だ。違和感を覚える。http://www.sankei.com/smp/west/news/150116/wst1501160007-s.html …
https://twitter.com/SatoMasahisa/status/555965121231454208
龍の柱は、琉球ナショナリズム勃興の表象であり、中国の侵略とするのは的はずれである。もともと首里城に建立されていたものを、モニュメントとして大通りにも置く発想にすぎない。「『龍柱』建立問題。危険な兆候?侵略は文化から」と、佐藤さんは中国の侵略であると結論づけたいのだろうが、実際はむしろ琉球ナショナリズムの勃興に近い。
沖縄では、もともと自分たちは独立国であったとする認識が急速に広まっている。琉球文化や琉球語の復権はその象徴である。琉球王朝の記憶を呼び起こすモニュメントも同じものだ。特に、近世に完全な独立国ではないような事実は、些細な問題にすぎない。自分たちが独立国であったと信じ、その表象であると信じれば良いだけの話である。他例も多い。カンボジア人が自民族で作ったわけではないアンコール・ワットを誇ること、近世になって他所から越してきたトルコ人がヒッタイト銀行を作ることと同じである。
佐藤さんがそれを「中国化である」と非難するのは、明らかに琉球ナショナリズムを見誤ったものだ。日本から離れるのかと煽るのは、沖縄の本土への反感を強くするだけの話である。佐藤さんの該当ツイートにぶら下がっているような、醜悪かつ低能な支持者へのリップサービスかもしれないが、沖縄の反感を醸成するだけの主張であり、日本国家にとっての不利益でしかない。
もともと佐藤さんの活動は、国益に繋がるものではない。防衛の省益、中でも正確に言えば陸自利益の代理人に過ぎない。防衛予算と陸自への配分増大が目的である。だから、解決する上で、在日米軍とのつながりという防衛省の既得利益が小さくなる可能性のある沖縄問題には冷淡である。その動きを塞ぐためには、何でもかんでも非難する。防衛省の利益増大化に繋がる「中国の脅威」に持って行く、道路に建てるモニュメント一つにしても、利敵行為であると非難するわけだ。国益を振り回しながら、国益を損なう上、ある意味で、国を危うくする代議士でもある。みずぼらしいヒゲを寝タバコででも焼いて軽く顔面火傷すればいいと思うものであるよ。
※ 佐藤正久「【那覇市で一括交付金で「龍柱」建立問題。危険な兆候?侵略は文化から】」(ツイッター、 2015年1月15日)https://twitter.com/SatoMasahisa/status/555965121231454208
※※ 例えば、佐藤さんは従軍慰安婦問題に声高に反論すべきと主張している。このあたりで、余計なことをして日本の立場を悪くする以外の何物でもない。自分や支持者の溜飲を下げる程度の利益のためには、国益を損なうことも厭わないのだろう。
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