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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2015.03
31
CM:21
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12:17
Category : 未分類
 「無名だった武蔵について、発見がもてはやされたのは軍艦ゲームのおかげ」(JSF)という意見がある。だが、大和と武蔵は昔から対で知られている。自分が軍艦ゲームにドハマりしていて、生活の全てだからといって、一方的にもてはやすのはどんなものかね。

 JSFさんは、一方的な愛を語る。その時に、大好きなものを贔屓にして褒めるのはともかく、贔屓の引き倒しまで至る。10式戦車を擁護するあまり、極東ソ連軍が北海道に攻めてくるとか、10式戦車がなければ中国に東京周辺まで侵攻されるといった発言には飽きられるものだ。

 軍艦ゲームでも、ドハマりした挙句、武蔵を従来は無名と断じゲームで人口に膾炙したといっている。武蔵が無名の軍艦なら、海軍の軍艦の過半は無名であることだ。

 そのゲームを褒めようとするために、記事もおかしくなる。「フィリピン沖で発見 戦艦『武蔵』はだれのもの?」の主張も、無意味なものとなっている。ゲームを褒めることしか考えていないのでそうなるわけだ。

 そもそも、軍艦武蔵の所有権が問題となることがあるのだろうか?

 現物の経済的価値は鉄屑であり、しかも-1000mに沈んでいる。価値と困難性からすると、「月にダイヤがあるよ」と変わらない。

 そこで所有権で揉めることはあるだろうか? 寡聞にして大水深沈船の所有でもめた話は聞かない。月や火星の土地の所有権で争わないようなものだ。

 つまり、現物へのアクセスの難しさや、利益がない点から所有権で揉めることはない。

 それでありながら、その所有権を問題視しても無意味である。
武蔵の備品を引き揚げた際の取り扱いは発見者のアレン氏とフィリピン政府、日本政府が協議することになるでしょう。揉めた場合は裁判になりますが、日本とフィリピンの関係は良好で資産家のアレン氏は強く所有権を主張しないと表明済みなので、三者が納得のいく結論が出ると期待します。
http://thepage.jp/detail/20150330-00000007-wordleaf?pattern=1&utm_expid=90592221-29.uzRA2AXrScmfXlXFfeP6qg.1&utm_referrer=http%3A%2F%2Fthepage.jp%2F


 JSFさんは、武蔵について述べたくても、その程度なのだろう。もともと電気防食ログ速力もご存じないように、海事には疎い。武蔵について書こうとしても「武蔵の知名度向上は軍艦ゲームのおかげ」(JSF)ぐらいしかない。だが、それはできないので、現実的に問題化しない所有権を話題にし、結論も明記しない白紙の主張をしているわけだ。その意味では不誠実な記事だということだ。

 まあ、他の人にはこんな失礼なことは書かないが、JSFさんとは相互主義だからね。
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2015.03
31
CM:5
TB:0
11:47
Category : 未分類
 戦争中、日本製魚雷は米製魚雷に負けていた。

 海軍の酸素魚雷は、米国製に超越していない。高度技術を適用し、一部性能で米魚雷を上回ったものの、実戦果には繋がっていない。逆に、取扱や生産技術面でみれば米魚雷に見劣りするものであった。


■ 酸素魚雷は米製魚雷に優れない

 酸素魚雷は、米製魚雷に対して優位ではない。

 高性能として知られる高速力や大馳走距離も、現実的な戦果を産んでいない。直進魚雷なので、結局は近距離で発射しないとどうしようもないためだ。

 威力も、米国製魚雷と大差はない。酸素魚雷はその炸薬量から大威力であるとされた。だが、それは炸薬重量だけを切り取った話に過ぎない。その質を加味すれば、米製魚雷の威力が優れるとも言える。

 米製魚雷には、水雷用炸薬と艦艇起爆の有利がある。日本海軍のTNA(TNTと同等)に対して、米国が使ったトルペックスの水中威力は約3倍とされた。さらに、米国は戦前から磁気信管を使用していた。信頼性や深度調整の問題から威力を発揮したのは戦争後半からだが、航空魚雷を含めて艦底起爆を実現している。


■ 実用性と生産技術は米国製が上

 実用性と生産技術を加味すると、明らかに米国製魚雷は日本製魚雷に優れている。

 米製魚雷は動力源が熱走蒸気あるいは電池のため、取り回しは酸素魚雷に比べて圧倒的優位であった。このため、艦艇や潜水艦、前線基地では、特に高度な整備をする必要はない。

 対して、酸素魚雷は取り扱いや生産は面倒臭いものであった。高度技術に目が眩み、最大性能を発揮しようとしたためである。軍艦でも性能維持のためには、第二空気分留装置ほかが必要であった。

 なによりも、製造技術の差は大きい。

 これは日米の魚雷生産体制や、実生産数の対照的数字が表している。

 日本の魚雷生産能力は年間最大5000本程度である。戦時生産数は、必死になって作って1.2万本であった。41年12月から、産業がまだどうにか動いた44年12月までの3年間で均せば、年間4000本程度となる。つまりは余力のない全力生産だった。

 対して、米国は年間最大2.5万本であった。戦時生産数は5.8万本である。39年11月からの分や、45年8月以降の契約残分を含むが、それはおく。何よりも注目すべきは生産能力であり、相当に余力があったことになる。

 両者の差異は、気室設計・製造の差異である。

 日本は魚雷の気室を鍛造と切削で作った。燃焼用の第二空気を貯める空気タンクを大重量鋼塊から鍛造・押出と、相当分の削り出しで作っていた。部品としては相当に高級である。このため、気室はクリティカル・パスとなった。

 対して、米国は41年7月から溶接化したため、生産性が違った。魚雷そのもののコストを一気に下げることができた。

 この点をみても、米製魚雷は日本魚雷よりも優れているのである。


■ ロシアの超音速対艦ミサイルも同じ

 酸素魚雷は技術的にはスゴイかもしれないが、それで終わるものであった。実際に、酸素魚雷でなければ上げられない戦果もない。酸素魚雷で挙げた戦果は、まずは空気魚雷でも達成できた程度のものである。それでいて手間だけが嵩む意味で、問題児とも言える。

 酸素魚雷に見られる高度技術と実用性の乖離は、日本海軍だけの病理ではない。

 ロシアの超音速対艦ミサイルも、同じ傾向がある。ロシアや中国は、米海軍や海自向けに超音速対艦ミサイルを多用しようとしている。だが、おそらくは高価であり、数も余裕はない。

 もちろん、亜音速のミサイルに対して性能上は優位にある。超音速ミサイルのほうが明らかにエライ。

 だが、超音速対艦ミサイルがその性能を完全発揮できるかは怪しい。高価であることに加え、大重量であり、搭載数が限られる。おそらく、超音速ミサイルだけの攻撃では、対艦ミサイル防御が充実している海軍には通用しない。

 そのため、実際の攻撃では亜音速ミサイルと混用して、艦隊飽和攻撃を狙うしかない。そうなると、超音速対艦ミサイルの高級さや高性能は活かせないことになる。

 つまり、高性能を持ちながらも、実効上では大した成果は期待できない。酸素魚雷と同じ結果に終わる。

 ロシアの超音速対艦ミサイルも、サイズ縮小とコストの低減ができなければ、徒花でおわるだろう。ハープーンやエグゾゼ同等のサイズと価格にならない限りは、まずは技術を褒めるだけの話に終わるものである。
2015.03
29
CM:5
TB:0
16:06
Category : 未分類
 軍艦武蔵が発見されたあと、引揚・展示をしようという意見がチラホラある。もちろん、武蔵の引揚・展示は空想的でしかない。-1000mに沈んだ、船殻重量だけで5万トン程度ある沈船を引き揚げるコストや、引き上げたあとをどうするのかは全く考えていないのだろう。

 この手の旧軍兵器について、民間セクターで募金を募って回収・展示をする話は、まずは絵空事でしか見えない。


■ 落ち着き先がない

 まずは、最終的な落ち着き先が見えないあたりで、非現実的である。

 最後にどのような施設に入れて、どのように展示するのかが全く見えない。旧軍の軍艦戦車航空機が手に入り、それを復元・展示しようと考えたのだろう。だが、現物が手に入りそうだから、手を伸ばしているようにしか見えない。最終的に公共団体に寄付するとか、公衆に公開するような話はない。

 つまりは、私有物として愛玩したいが、金が無いのでファウンディングを言い出しているようにしか見えないものが多い。中には酷いところでは、海外に転売できないから、国内で見せ物にしようとしか思えない案件もある。

 また、資料として公開する気が疑われるものもある。資料館や図書館の類は、広く一般に公開するのが本義である。だが、特典として「出資者にだけ資料を見せる」といった募金法をしているところもある。これはどうみても公共に資する事業ではない。


■ 甘い資金見積り

 資金見積りが甘い点でも、空中楼閣である。

 外地に放置されている艦船を回収・復元するため、ファウンディングをすると言い出す個人がいる。だが、幾ら掛かるか全くイメージ出来ていないのだろう。

 直接工事費だけで50億から100億、赤道直下での工事なので、間接工事費も同じくらいはかかる。浅海面で露出状態にあり、既にバラバラであるうえ、堆積物に半ば埋もれている。深サルではなく五洋の工事に近い。復元についても、どうみても造船所で鋼構造のハリボテを作ったほうが安い。復元後に置く場所もない。国に渡すと言っているが、国も何の利益も産まず、コストだけかかる旧軍艦艇のレストアなぞ、寄付受けしない。

 これを1000万、2000万を集めるのが限界のグランド・ファウンディングでどうこうしようとするのは、見積として甘すぎる。


■ 当事者能力の不足

 なによりも当事者能力の不足している点で、事業実施は疑わしい。

 事業者としての当事者能力にも、疑わしいものが多い。崇高な目的のためには、他人は自分たちの計画に無批判、奉仕的に協力するものだと思いこんでいるような連中が多いあたりで、現実社会との折り合いがついていない。この点、公的性格を持つ事業を行う資格が無い。

 募金をしているのに、広報が機能しない例もある。他人のお金を集めた以上、何に使っているか、進捗がどうか、今後の見通しはどうかを説明する義務はある。だが、それをおざなりにしている話もある。

 そもそも、広報担当そのものの能力が怪しい例もある。筆者がこのブログで出している写真について、経緯や利用について問い合わせをしてきた組織がある。だが、その問い合わせの内容は、ブログ本文中で明示しているものであった。

 問い合わせをしてきた広報役員にしても、公開経歴には書くべきではないことを書いてある。組織としても「インターネットのピコピコが得意だから広報をやらせている」ようにしか見えないもので、当事者能力が疑わしいものであった。

 資料収集にしても、居丈高にリクエストをやってこじらせた話もある。崇高な目的と思っているのは本人だけの話だ。そこでオマエのもっている資料を無償で引き渡せといった言い方をしても、悪評がひろがるだけに過ぎない。


■ 公的セクターの関与がないと無理

 結局は、民間セクターによる旧軍兵器回収・展示は、日本では絵空事なのである。

 まずは、自分達の我欲のために、人の金を使おうとするあたりが病患である。マニアやコレクターが自分のコレクションの充実や、自分の商売のために他人を当て込んでいるのが見え見えとでも言うべきだろう。

 やるとしても、公的セクターか、金に恬淡な大金持ちの趣味でなければ上手くは行かないだろう。防衛省や厚労省、自治体かがやるものだ。民間でやってうまくいくのは、大倉喜八郎や益田鈍翁、徳川、島津、細川家のような大金持ち、今ならグーグルやマイクロソフトの創業者クラスがパトロンとして関与しなければ、現実味はない。

 なによりも、旧軍兵器の回収・展示は利益は産まない。その上、地代や施設維持、現物の維持補修費のコストだけがかかる。身代の限られた人間による小規模なNPOで維持できるものではない。特にその辺りで、国に寄付や、公共団体に寄付と丸投げを言い出しているあたりは、非現実的な計画といってよい。
2015.03
28
CM:3
TB:0
16:22
Category : 未分類
 ハフィントン・ポストで採用されました。

引き渡す気もないし、金を返す気もない」です

 よろしければ、御覧ください
2015.03
27
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TB:0
12:00
Category : 未分類
 そいや、ミストラル級の引き渡しについて、ロシア海軍事情通界の第一人者の判断はどんなもんなのかね。

 去年11月には「契約上、2月末までに引き渡されます、ロシアの勝ち」(大意)と主張する方がいらっしゃった。しかし、既に3月末で、4月が見えている。

 そもそも、いままでも相当に軌道修正しているんだよね。「情弱が騒いでいますが契約は絶対で予定通り揚陸艦は引き渡されます、ロシアの勝ち」(大意)と言っていて、その後に「違約金が支払われるならロシアの得で、ロシアの勝ち」(大意)と言い換えている。

 まあ、ロシア海軍事情通界は、ロシア報道を機械的に正確に訳すことに汲々としており、批判的に読めない。永遠に実用試験中のロシア製の空母モドキで、将来も威信財の域をでないのだから、ロシア製の空母モドキと呼べないいのに、航空重巡洋艦だか巡洋航空重艦だかとその能力の限界に目をつぶるとか。単にミサイル巡とかCGと呼べないいのに、親衛ロケット巡洋艦とか、修飾過多でね。物事をシンプルに言えないあたりが、そのないようがね。

 なによりも、写真や翻訳(と公表)の権利をどうしているのか一番不思議なんだよね。
2015.03
26
CM:17
TB:0
20:40
Category : 未分類
 珍味が続くと飽きられるのではないかと自重していたのですが。編集長さんから「いずも」の件で、海自と空母の関係で試しに書いてくれというオファーを受けたのでありがたく書かせてもらいました。

【「いずも」を空母と呼ばない不思議】~本格空母保有も国民は支持する~

 ヤフーの雑誌部門に、己の沖縄の見通しとか反映されるとコメントで中国人の手羽先とか言われるんだけどねえ。こういう記事とか、中国って鉄道橋落とせば戦争続けられなくなるんじゃね?という内容だと、ヤフーのコメントでは特に言われない。逆に中国の人が怒るけどね。まあ、対象が同じだけで、発火回路は日本のネトウヨも憤青も同じだからねえ。
2015.03
25
CM:13
TB:0
19:57
Category : 未分類
 Japan In-Depthで、新しい記事を掲載してもらいました
 基地が作れないなら、どうすればいいのかといった部分についてです

 「【行き場のない沖縄の米海兵隊】~米国に帰しても安全保障上問題無し~

 他にも、嶌信彦さんのように読み応えある記事も多いですので、ご覧いただけたらと存じます
2015.03
25
CM:5
TB:0
12:17
Category : 未分類
 産経は経済面でも日本マンセー記事を作る。積層型メモリーだかの話で「東芝スゲエ、サムスンはクズ」という記事だが、32層のサムスンの歩留まりが悪く採算が厳しいなら、48層の東芝も歩留まりが悪くなりさらに採算も厳しくなるだろうよ。

サムスンも不良品率が高く、採算面で厳しいとの声もある。東芝も同様の課題を抱えていたが、生産技術のめどが立ち、サンプル出荷を決めた。メモリー容量は、サムスンよりも上回っているもようだ。
サムスン超え、東芝世界一へ 3次元メモリー「48層」年内量産
http://www.sankei.com/economy/news/150325/ecn1503250002-n1.html


 だいたい、メモリー容量を大きくするために48層にするのに「メモリー容量は、サムスンよりも上回っているもようだ。」というのはどんなものか。「大きくなる」と断言しないあたりで、真剣さの足りない記事である。

 なによりも、次にサムスンが49層か72層化にして、抜かれた時には記事にしない。そのあたりで、ものづくり日本やらの賞揚も都合のいいことに見えるし、それに引きづられる経済面というのも、中身を疑われるものだ。まあ、自画自賛面なんだろうけどね。
2015.03
25
CM:6
TB:0
01:53
Category : 未分類
 「【辺野古基地建設が無理なわけ】~予想される首長の抵抗手段とは?~」です。

 辺野古基地をめぐり沖縄県vs中央政府の対立となったことについて、今後の見通しが内容です。

 仔細は、リンク先を御覧ください。

 いずれにせよ、独り勝ちをするのは翁長知事です。今回、中央政府との対決ししたことにより、沖縄の政治家、政治勢力のなかで翁長知事は他を寄せ付けないほど突出した地位や権威を帯びるました。あとは負のフィードバック機構により、力を持つ知事に更に力が集まります。今後、県内の保守勢力・共産党を含む革新勢力は知事の決定に逆らえない構造となるでしょう。

 その結果、知事は中央政府と米政府に対して、従来よりも強い立場で交渉できるようになるでしょう。日米政府が辺野古基地建設が現実的に不可能と判断した時、辺野古以外での解決法も動き出すでしょう。
2015.03
23
CM:1
TB:0
21:04
Category : 未分類
 ハフィントン・ポストさんに「日本-中国-香港-台湾の伝言ゲーム」を投稿しました

 筆者の書いた記事が、伝言ゲームで中国を経由して戻ってきた時、大げさとなったという話です。実際には
長年の調査によって、日本は中国の守りの要である15本の長江鉄道橋について把握した。その位置や、上流から下流までの行程すべてについて日本は偵察済みであり、米軍に情報提供する意思を持っている
中国と開戦したらまず鉄道橋を破壊せよ・・日本の軍事専門家が米軍に提案、「身の程知らずが!」「どうやら日米は...」―中国ネット 『Yahoo Japan ニュース』(2015.3.21)

とされました。

 よろしければ、リンクから御覧ください
2015.03
23
CM:7
TB:0
12:50
Category : 未分類
 観念的なことしか書けない人に限って「内局が」という。

 自衛隊OBの発言や記事をみても、問題意識や解決策について具体的に述べる人はあまり内局が悪いとは言わず、時流が合わない程度しか言わない。

 逆に、憲法の呪縛やら、戦後民主主義の悪口しか言えない人は、なんでも内局が悪いという。観念的な話か、「防衛費を二倍にすれば」のような出来もしないことばかりを繰り返す。

 JBPress、森清勇さんの「日本に危機をもたらした東京大学の大罪」は全くそれである。「軍事忌避の東大卒が自衛隊を牛耳る形容矛盾」(森)と言っているが、例の産経新聞が騒ぐだけの軍事研究禁止以外に、どこにも「軍事忌避」があるのかを全く示せていない。

 そもそも、東大出だろうが、それ以外だろうが、個人の発想には差がある事を理解していない。だから、森さんの主張はオカシな話になる。

 森さんが防大出だからといって、他の大学がそうであると断ずるのは、何も見えていない。防大出は思想的に統制され、型から出られないからといって、他の大学がそうであると断じるのは、世間を知らなすぎる話である。

 森さんの経歴を見ても、相当に偏頗である。経歴をみても防大で理系の勉強メインで、偏った文系学問の理解だけをもって、任官してから隊内の兵書ばかり読んで様子である。自衛隊の常識だけに従った世界認識であることが伺え、しかもそれにご自身が気づいていないわけだ。

 何よりの問題は、「東大卒主流の内局に牛耳られてきた」と主張しながら、その支配や弊害を一つも示せていないことである。本文を読んでも、支配については、内局部員の過半は東大出である以上のことは書いていない。弊害にしても、軍事忌避や平和憲法が悪い以外に書いていない。

 結局は、自衛官の上に役人が居ることへの恨み節でしかない。なぜそうなったのかについて、全く思慮が及ばないあたりでも、やはりレディメイドの観念的発想しかできないことが伺えるのである。実際に、そこに思慮があればこのような主張はしないだろう。

 内局支配やその弊害にしても、大したものでもない。「内局が横槍を入れて止めた、内局が能力発揮を邪魔した」の類をみても、仮に強行してもその先がない。もともと筋悪で、内局部員がいなくとも、大臣や国会が差し止め、世論の反発を受けるものだ。例えば、「おおすみ」のエレベータがハリアーに対応しないように具体的指示したの話も、30年前なら仕方もない話である。空母建造であるとして問題点となり、政治を停滞させただろう。

 内局判断にしても、その後に時流が変われば、それに合わせて変わっている。実際に、DDHの格納庫やエレベータについて、F-35に対応できないものとなってはいない。基本は妥当な範囲だということだ。

 内局批判にしても、あまり身のある話でもないということだ。
2015.03
21
CM:2
TB:0
20:52
Category : 未分類
  『日本語学』(2010.11)読んでいたら、崎山理さんの「日本語の形成過程と言語接触」を見つけた。崎山さんはマライ・ポリネシア祖語を日本語にとっての起源の一つであると主張する方で、前にも、「『タニ』はマライ・ポリネシア祖語に由来」で紹介している。

 今回も、手、目、食について、ポリネシア祖語との関係を簡潔に説明してる。taŋan(手:上古日本語では「た」)の残滓が「たなごころ」(手の心)。mata (目:上古日本語では「まあ」)が「まなこ」(目の子、瞳)。kaən(食べる:「け」)の名残が「かなえ」(食の器)としている。

 特に、「か」=食べるの語幹は、相当に影響があるのではないか。「かま」「かまど」といった単語もそうだし、「噛む」といった同士にも影響しているのかもしれない。

 なにより「はやと」ですか。ポリネシア祖語でのpaRi-taw(南の人)を規則的に音形変化するとfayi-toになる。ファい-ト=ハヤトであり、字義も通じる。

 ほかにも、串良の地名もポリネシア系ではないかとしている。sisir(櫛で梳く)の語幹であるsir、それに道具化の接頭語、gaをつけるとgasirで串良としている。櫛の語源も案外そんなものだろう。

 他にも、ダニエル・ロングさんの「小笠原諸島の日本語変種」も掲載されていて、コレも面白い。未成熟のウミガメを示す「ういんとる」は、Winter-Turtleからの変化であるとか、妊婦を「はらめ」つまり孕婦といったかつての用法が残っているというもの。

 入植者由来の八丈方言の「なむら」=魚群も意味が拡大している。人も獣も含む群れを示す概念となったため、「自衛隊のなむら」といった用法もあるということ。

 まあ、なによりが写真機かね。ウチの父方はカメラを未だに写真機というし、己も言う。これについて、植民地等に古い言葉が残存するコロニアル・ラグと説明している。
ハワイの日本語ではカメラのことを「写真機」といったりするような現象
と述べている。実際に父方はお茶農園をやっていたが、開戦直後、昭和17年5月にブラジルから帰ってきているから、語彙もその辺りの影響があるのだろう。山刀のことをテラローサとか言っていたし、爺は97で死ぬ前の頃には「ブラジルではカルボンのことを炭という」と混乱していた。



※   崎山理「日本語の形成過程と言語接触」『日本語学』(2010.11)pp.18-31.

※※  ロング,ダニエル「小笠原諸島の日本語変種」『日本語学』(2010.11)pp.118-131.
2015.03
20
CM:6
TB:0
22:30
Category : 未分類
 佐藤正久さんがチュニジアに防衛駐在官を配置しろと主張している。ツイッターによれば
佐藤正久@SatoMasahisa
【チュニジアにも防衛駐在武官は配置なし】
中東の春は、チュニジアでのジャスミン革命から始まった。[中略]ISILがエジプトやリビア等の地中海に面したアフリカ諸国に勢力を拡大している中、[北アフリカへの]駐在武官の増強は喫緊の課題だ
https://twitter.com/SatoMasahisa/status/578343220746186752


 しかし、武官を配置してどうなるというのだろうか? 今回のチュニジアでのテロと、日本人被害について、防衛駐在官を配置しても変わるものではない。

 武官とテロ被害防止には、ほとんど関係はない。武官は配置国の軍部と交際し、配置国や周辺国の軍事関連情報を収集するのが仕事である。配置国の治安維持状況を把握することが仕事ではない。また、在留日本人や観光客をコントロールする権限もない。北アフリカ各国に、マグレブからエジプトまでに武官を配置して、ISILのテロから日本人を安全にできるわけではない。

 佐藤さんの目的は、自衛隊のポスト増設でしかない。結局は出身業界への利益誘導にすぎないものだ。チュニジアの事件にしろ、ISILにしろ、そのように利用し、消費するだけだ。

 そもそも、日本にとって北アフリカの軍事情報にはさしたる意味もないし、チュニジアまで武官を置く必要もない。置いたところで電気機関車の釜炊きのようなものだ。何の役に立つわけでもない。そこに自衛官を配置することは無駄でしかない。



 少年犯罪の類が起きると、「だから道徳教育」云々するはなしみたいなものだね。海外でテロに日本人が巻き込まれると、どうでもいい国まで「万遍なく防衛駐在官を配置しろ」というのは、便乗以外の何者でもない。
2015.03
19
CM:5
TB:0
21:34
Category : 未分類
 「はつしま」の就役式と横須賀入港行事に行ってきました

 「はつしま」の仔細については、Japan In-Depthさんに書いた記事「【新掃海艇”はつしま”は世界水準】 ~新型機関砲搭載、外交的武器に〜」を御覧ください。

 就役式は雨にふられず、それなりの光量があってなかなかでした。Japan In-Depthさんに送った写真はiPhoneで、こちらの写真はGRで取りました。OBの元掃群幕僚長、横監勤務の時に管理部長だったときにお世話になった方が見えていてご挨拶した所、前の「はつしま」の艇長をしていたので参加するとのことです。
はつしま就役式

 対して、横須賀では大降りの雨の中での入港行事です。着岸は一切もたつかず、感覚的には、サンドレッドを飛ばすまで、ほぼ行き脚のままの感じです。本当にピタリと一発で停めてました。艇長以下、乗員の技量も高いのでしょう。写真はRAWの現像で頑張ってみました。
はつしま_入港

 その後、艇内外を拝見しました。細かい話をしてもナンでしょうから、特徴の六連装砲ちゃんの写真を一葉。これもGRで。
六連装砲ちゃん
2015.03
17
CM:1
TB:0
12:00
Category : 未分類
 JSFさんは、抽象的な話ができない。記事で出てくる武器の名前しか反応できない点で、理解力に残念さを伺えることができる。

 JSFさんは、中身を読んでいないフォーリンアフィアーズの記事に噛み付いている。最新号のクレネビッチさん記事「『列島防衛』」として「ロケット発射型の魚雷を地上部隊が活用せよ」(奥山真司さんの紹介)がある。その紹介文での内容だけにJSFさんは過剰反応をしている。

JSF?@obiekt_JP
海岸砲? ロケット発射型魚雷(アスロック)を地上から撃て? ・・・どうやって目標を探知する気なのか 7:45 - 2015年3月16日
https://twitter.com/obiekt_JP/status/577480794152660992

JSF @obiekt_JP
海上自衛隊の07式垂直発射魚雷投射ロケットの射程が数十km、これを地上に置いても射程が全然足りないので敵潜水艦対策にはならない。射程を延ばそうと亜音速の巡航ミサイルに載せると届くまでに時間が掛かり過ぎて意味が無い、じゃあ弾道ミサイルに付けて飛ばそうとすると大き過ぎるし高価過ぎる。8:09 - 2015年3月16日
https://twitter.com/obiekt_JP/status/577486802887426048

JSF?@obiekt_JP
というか上空に居る対潜哨戒機が短魚雷を落とせば済むわけで。なぜ地上発射型アスロックという発想になったのか。8:11 - 2015年3月16日
https://twitter.com/obiekt_JP/status/577487360033624065


 JSFさんの反応には、一見しただけでも、おかしなことがいくつかある。

 まずは、対潜戦の話にも限定したものではないということだ。紹介文を読む限りでは、潜水艦対処を明示した話ではない。対水上戦での話であれば、探知の問題はない。確かに、対水上戦用のロケット長魚雷は存在していないが、魚雷堡の延長的な使い方であれば理解できないこともない。

 また、仮に対潜戦での話にしても、JSFさんがハイドロフォンを知らないことも伺える。「どうやって目標を探知する」と述べているが、普通はSOSUS以下の海底調音式のハイドロフォンで極限した目標に短魚雷を放り込む話だと理解するだろう。外洋では無理かもしれないが、島嶼間の比較的狭い水道であればできない話でもない。

 逆に、JSFさんはアスロックがどういうものか理解できていないことも伺える。

 あれも、なんとなくの位置に放り込めば命中が期待できるだろうとする兵器である。実際に、短魚雷が感知できるかどうかはともかくとして、目標位置に厳密に落とす発想の武器ではない。

 そして、潜水艦の速力からすれば「射程を延ばそうと亜音速の巡航ミサイルに載せると届くまでに時間が掛かり過ぎて意味が無い」(JSF)といったこともない。450ktのミサイルは6分間で90nm(160km)と、「数十km」以上をカバーできるが、10ktの潜水艦はその間に1nmしか移動できない。「数十km」(JSF)以上の輸送手段として「亜音速の巡航ミサイルに載せると届くまでに時間が掛かり過ぎて意味が無い」(JSF)さんといったあたりも、JSFさんのオモシロ発言である。

 最も不思議なのが、抽象的に考えられないことだ。南西諸島線を利用して中国艦艇を封じ込めようという話と、その中で例示した話について、現用アスロック云々の反応しかできないあたりは、視野狭窄に過ぎる。

 クレネビッチさんのアイデアは、島を利用して海軍力を掣肘しようといったものである。その中でのロケット付きの魚雷といった例示は、「陸上からの攻撃手段としてそういった方向性もあるんじゃないの」程度だけの話だ。

 JSFさんは、その構造を全く把握できていない。そこでJSFさんが「現用兵器のアスロックでは~」と云々して、「クレネビッチさんは間違えています」(大意)というのは、「ボクは抽象的な話は理解できません」と告白するものだ。

 だから、JSFさんは抽象的な話ができないと判断できる。記事の字面は追えても、出てくる武器の名前しか反応できない。この点で、理解力に乏しい。思考での抽象度の調整ができず、捨象できない点で、JSFさんは残念な理解力だということだ。

 もちろん、赤の他人には思っていてもこんなことは言えない。だが、JSFさんとは相互主義だからね。
2015.03
17
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11:53
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 女性は空気に合わせて話す傾向が強いけれども、自民の議員でもそうなのだろう。三原じゅん子さんが八紘一宇云々の発言をしたとの由だが、まずは党の意見や支持層に合わせれば何でも言うよというスタンスの発露なのだろう。

 朝日新聞「三原じゅん子氏『八紘一宇は大切な価値観』予算委で発言」http://www.asahi.com/articles/ASH3J6R68H3JUTFK00N.html だが、どうせ大した信念はない。そういえば支持層が喜ぶからそういっただけの話である。

 今の自民の女性議員は得てしてこれが多い。正解に合わせた回答をするというものだ。三原じゅん子さんはノンポリ的に出てきたのだが、今までをみても常に党の見解、党の風潮に合わせた発言をする。ある意味でロボットのようなものだ。

 どうせ自分の意見ではない。試験勉強を頑張って、正解を覚えた学生のようなもので、自分でそこにたどり着いたものでもなく、最善だと判断したものではない。

 今回の「八紘一宇」も、そういえば支持層のネトウヨが歓喜すると判断して、そう言ったものにすぎない。実際に発言をみても何の意味もない。
「八紘一宇の理念のもとに、世界が一つの家族のようにむつみあい、助け合えるような経済、税の仕組みを運用することを確認する崇高な政治的合意文書のようなものを、安倍総理こそが世界中に提案していくべきだと思う」
http://www.asahi.com/articles/ASH3J6R68H3JUTFK00N.html


 空虚な主張を補って、読みといてみれば、ねずみ講を許せとでも言いたいのではないかね。八紘一宇 = 天下一家だから、天下一家の会を再びとも読めなくもない。皆がねずみ講で助け合えば倒れないし、税もどうにかなるだろ。曲解してあげればそんなものだ。

 もちろん、三原じゅん子さんの主張をみても、そんなに難しいことは考えられない様子は伺える。今回の発言をみても、主張が明確でもないし、何かオリジナルの主張ができるわけでもない。そのあたりを隠すためにも、表現の強度を上げているようにも見える。

 まずは、単純に党内で威勢のいい人の発言をみて、それを真似ているだけだ。

 だだ、そのうち躓くのではないかね。

 天一の会もそうだが、ねずみ講の類は、昔から助け合いとか、そう言って保守にスリよるものだ。もちろん、三原さんの能力からみても、そういう発言をして、援助を受けようという戦略的な発想はないだろう。

 そのうち山谷さん、高市さん、稲田さんのように、アレなご宗旨に取り込まれて終わりであるようには見えるものだよ。まあ、なかには最初からガチンコでアレなご宗旨の方もいらっしゃるがね。



 この点から見ると、福島瑞穂さんは立派なものだ。自らの信じる立ち位置があって、そこから自分で考えて、敷衍した主張をしている。もちろん、社民党は歴史的役割を終えているし、原理原則に硬直的すぎて現時的な柔軟性はないが、信念に、孤節に殉じる振る舞いは立派だと思うよ。その点、60年代だったら理論的社会主義に転んで、社会主義ヨイショをするだろう、風を読むことにだけ長けた保守政党の女性議員とは大違いなものだよ。
2015.03
14
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05:07
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 産経系の記事は顧客の歓心を得ようと、無理をして中国・韓国、あるいは国内市民運動を批判しようとする

 だが、「軍事パレードやると道路が渡れない、市民生活に不自由だ」はどんなものか。、「東京マラソンで道路が使えない、どうしてくれるんだ」と同じで、それならマラソンでもオリンピックでも批判しなければならないと思うのだが、どんなものか。

 川越一さんの「【外信コラム】北京軍事パレードの大迷惑」だが、軍事パレードについて「国の威信を示すためには市民に不便を強いることもいとわない。」と述べている。

 しかし、軍事パレードを始めとする国家行事はみんなそんなものだ。西側に、日本に置き換えて考えて見ればよい。フランス革命記念日のパレードで道路を横切れるのか? 皇室ご成婚行事でそれを言い出せるのか? 

 要は、中国が相手なので、そう言っているだけだ。産経系は、自分の主張の正邪ではなく、顧客が喜ぶか喜ばないかで報道を決める。台湾や香港で親中派に反対する大規模なデモが起きれば、民主主義だといって褒めそやす。しかし、日本国内で起きたデモは、街頭ではなく言論で勝負しろと反対する。まあ、そんなものだ。

 この記事で、ある意味で顧客の歓心におもねっているのは「各国指導者にしても、[中国に寄る軍事パレードへの]招待に応えれば習近平指導部の日本批判に加担したと思われかねない。」というあたりがそれだ。抗日戦勝利70周年だから各国が日本に配慮すると思ったのだろうが、そんなことは誰も気にしない。そのあたり、顧客に合わせた報道であって、やっていることは幇間と変わるものでもない。

 まあ、台北がやる抗日戦争勝利70周年記念行事に何も言わないあたりも、顧客の顔色を伺ったものだろう。やることは同じなのにね。



川越一「【外信コラム】北京軍事パレードの大迷惑」『ZAKZAK』(産経新聞,2015.3.13)http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150313/frn1503131127004-n1.htm
2015.03
12
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21:15
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 米国がベトナムに、カムラン湾をロシアに使わせるなと言ったらしい。「ロシア軍機の旧基地使用に反対、米国がベトナムに中止要請」細かいことはどうでもいいのだが、ロシアの哨戒機がグァムまで来る云々といったことでそのように言い出したらしい。

 だがね、ベトナムからすれば「恩人との関係を切れ」と言われたようなものだ。

 ベトナムの民族独立運動については承知だろう。フランスから独立し、米国との戦いで南北統一を成し遂げた。

 その過程で、ベトナムは中国とソ連から援助を受けた。中ソは当時仲が悪く、その目的も別であったが、結果としてベトナムを助けた。その結果、北ベトナムは傀儡国家南ベトナムを倒して南北を統一した。

 そのため、ベトナムはソ連に恩義がある。中国とは、カンボジア措置その他で、その後の争いがあるので関係は良くはないが、ソ連―ロシアとは距離も離れているので、単純にありがとうという気持ちがある。

 確かに、ベトナムにとって、今重要なのは米国だろう。投資をしてくれる、市場を与えてくれる、中国との対峙で半ば味方である。今の利益では、ロシアよりも米国である。

 だが「今大事なのはオレの国だろ、だからロシアとの縁を切れ」と言われても、ベトナム人はいい気持ちにはならない。中南米のバナナ共和国ではない。米国の言いなりになって、そんな没義理をするのであれば、打倒した傀儡国家南ベトナムと変わるものではない。※

 そういうことを言い出すから、米国はアジアで巧くやれない。中南米と同じ自分ン家のショバと勘違いしたのが、戦後米外交の失敗である。

 戦後、東アジア、東南アジアの失敗は押し付けの失敗である。キリスト教価値観とか言い出して、地元の反発を考慮せず、キリシタンの李承晩やゴ・ディン・ジエムを現地に押し付けて失敗した。

 中東でも民主主義とかどうでもいいことを押し付けて失敗している。革命イランを敵に追いやり、新生イラクを骨抜きにし、シリアの不安定化も、余計なことをしたためだ。

 今回のベトナムの件も、統一ベトナムが自陣営に与したと判断したので、例によって宗主国ヅラして余計な口出しを始めたといったものだ。

 まあ、いずれベトナムの政治的民主化とか、本来米国にとってはどうでもいいことをいいだしてまた躓くのではないかね。実際、ベトナムの体制は中国の体制よりも非民主的である。民主化を叩かれる余地はある。

 そうなったら、せっかくの対中カードを失うことは目に見えている。

 だが米国は大国である。大国は他所の国の事情を知らずに国内事情だけで外交をする。だからで、その手のことを言って反発を買うのだろう。※※※



※     「ロシア軍機の旧基地使用に反対、米国がベトナムに中止要請」『Reuter ロイター』(トムソン・ロイター・ジャパン,2015.3.12)http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0M80KW20150312?pageNumber=1&virtualBrandChannel=14311

※※   エジプトは、中東戦争で北朝鮮に防空部隊を送ってもらった義理があるので、1995年まで韓国と国交を結ばなかった。北との義理はともかく、義理堅いことは悪いこともでもないわけで、まあ約束したことは信用してもいい国なのだろう。

※※※ 今回のロシアへの基地提供云々も、米大使以下の、国務省方面は「ベトナムは無視すればいいから」として伝えているのではないかね。
   かつて米国は日本にも「キューバの砂糖買うのやめてくれ」といった。だが、米大使レベルで、「とりあえず、伝えなければならないから伝えたけど、優先順位低いから、それよりも日米安保だから」と、有耶無耶にしている
2015.03
11
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07:04
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【将官ポストが多すぎる陸自】~防衛費削減しながら戦力増強する方法~ http://japan-indepth.jp/?p=16262 です
ぜひとも御覧ください。
2015.03
10
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23:21
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文谷数重「中国は太平洋『第2列島線』を目指す! -中国の水上艦隊は琉球列島線を突破することはできない。巷の中国脅威論の現状認識をただす 日本優位の前提条件は沖縄の航空基地」
http://gunken.jp/blog/archives/2015/03/10_0000.php

文章がねじれるといった泥沼でへーこらしている※ ので、今日はこれだけ。というか、外に出ていないので、見本誌も見ていないのです。

でも、多田智彦さんの『艦載巡航ミサイル』が楽しみなんで、今からポストまでいって回収して、チャーシュー力あたりで飯食いながら読んできます。まあ、松屋のカレギュウ3連チャンは飽きたということです。


※   所詮はチンポ絵なのに、3Dデータとかオシャレっぽくて偉そうなので、文中では「ポンチ絵」にしといた。
※※  別に発注受けてチンポ絵書いているけど、昔はロットリングの類で書いたが、いつのまにか鉛筆書きをパス化して終わりだねえ。
2015.03
08
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04:12
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 マンガ雑誌を買わなくなってから相当経つ。41だから対象層としては当然といえば当然なのだが、とはいえ大衆アサ芸を読むわけでもなく、マンガの単行本は見る。NDLの帰りには大抵は高岡書店まで歩いて冷やかす。

 永田町から岩波の店頭寄って、高岡行ってマンガ見て、明倫館で出物を探して、東京堂経由で飯田橋まで歩くのは、パターンみたいなものだ。

 大学生時分からそうしている。NDLもエントランスが磁気で、Iの字が出ることから行っていた。家を出て、大学に行かずに永田町に行ってNDL入って、神保町経由で飯田橋(定期が川越から飯田橋経由で早稲田)まで歩いてそのまま家に帰るとかもしていた。逆に大学に行くときは、護国寺か江戸川橋から歩いた。だから高田馬場をあまり知らない。

 ただ、神保町で買うものの嗜好は変わった。

 むかしは雑誌は『諸君』を買っていたが、今では『世界』だから変わるものだ。ただし『正論』を小馬鹿にしていたのは変わらない。

 雑誌は買うものではなく、届くものになった。毎回届くには『東亜』、『外交』、『民族学』、『鏡報』、『明報』、『新華月報』、『人民中国』、『プロシーディングス』、『陸戦研究』、『クーリエ・ジャポン』、あと『海幹校戦略研究』だが、むかしはアフタヌーンの類を含めて雑誌は本屋で買っていた。

 読み物・小説の類は買わなくなった。読んでも大体は回顧談の類。最近だと岩波の『徳川制度』か。

 どっちかというと、明治大正昭和の古新聞を眺めるようになった。普通に実話の方が面白いものでもある。あとは、特別展の図録の類を古書店で拾って読むとか、そういった方向にシフトしている。

 マンガの嗜好も相当に変わった。当節コレは面白いから買うというものは、よつばと!、高杉さん、銀のニーナくらいか。みんな独身男のところに女の子が来て、その微妙な関係の話だ。女のところに男の子では単なる擬似親子になるからだめなのだろう。あとは親父の愛人と暮らす俺みたいなやつかね。

 学生時分から、女の子とメカと鉄砲みたいな奴はお歯が合わなかったし、絵空事にしても物語中のリアリズムがないのも駄目だったから、怪力乱神も目が拒絶した。TVマンガでも、女の子とメカと鉄砲である艦これの類は全く駄目。

 当節は、その手のマンガばかりになった、だから、高岡にいっても冷やかすだけになることが多い。

 だが、行かないと行かないで何か物足りない。習性いだからしょうがないが、東京市内にでるととりあえず神保町には行く。50になっても60になっても行くんじゃないのかね。「なんとなく」で。

 そこでいつも思うのが、いつかはビックになって新世界菜館か揚子江菜館で飯食ってやるぞと思っていたが、別に金がないわけでもないのに入らないのも不思議。咸享酒店で飯食っているから、値段的には同じといえば同じなのだが、あの二つは入り難いものだ。


 飯話も際限ない。学部生時分に行って、今行かないのか江戸川橋の「みつぼ」。早稲田や高田馬場とは違い、江戸川橋は学生を舐める雰囲気はないのが良かった。今行けない理由は単純で、駅まで車で行くから飲めない。平成5年くらいは串が80円だった。
 今は居職なので、兵隊づとめのように帰りに飲みに行こうということもない。だから、池袋の「おもろ」も「サイゴン」も、麹町の「パウケ」も行きたいけどいけない。行ってもいいけど、酒飲むだけでは腰が重い。何かで出る用事があって、しかも誰か相手がいないとねえ。
 とはいえ、家で同じモノばかり食っていても面白く無いので、市内に出た時には無理に最近食いにいっていない飯屋、あるいは新しい店に行こうとはしている。そこで、久しぶりに池袋のカイラクでオバケ餃子食おうと思ったら、オシャレになっていて驚いた。アレはいつからあった店だったかは思い出せないが、学部生の時ににあったかどうかだと思う。ちなみに飯田橋駅北口、神楽河岸の2kg餃子は食ったことはない。
 その点、高岡は明瞭で、昭和60年前にはあった。小学生の時分に、少年サンデーグラフィックスを買った記憶は未だに消えていないものだよ。

 まあアレだ、原稿を書いていて、行き詰まって現実逃避なのだが、それも文章を書くといったあたりで、酒のんで二日酔いで酒のんで紛らわすみたいな話だ。酒が弱いゆえに、二日酔いはしたことないけど
2015.03
08
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03:25
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 神崎の蘭子さんは己だと思ったよ。無駄にMarsルモグラフつかっているのだが、中高生の己もそうだった。ステッドラーの方が高級だと思って使っていた。しかも青紙の鍛造切り出し、日に一度は砥を当てたヤツで削っていたけど、歳取ると鉛筆はみんな同じですね。

 子供の頃の、昭和五〇年代のノーブランド鉛筆は酷かった。黒鉛は滑らかではなくガリガリ、軸材も低級品で、またカッターで削るから刃先が逃げる。

 中学校に上がるころ、伯父から貰ったステッドラーにした時には驚いた。軸材の木目の通りがいいし、芯もいい感じでそれからズッとドイツ鉛筆。大学でもステッドラー製図ペン、Marsマティック(ロットリングの類)と舶来信仰だった。しかも定規もテンプレもステッドラーで、製図なんかで「この0.5ミリの線、右に0.3ミリズレている」とかやっていたよ。別にサークルでアニメも作っていたり、同人のパースとかもそっちでね。

 でもま、兵隊取られて学校に行ってからは、なんでも良くなった。今の事務用シャーペンでも事務用定規でも精度は十分にあるので、製図は全然困らない。普通に芯先をクルクル回して線引けば、製図はそれでいい。あんまり道具にはこだわらないし、いつの間にかCADになるとねえ。

 この歳になると、建築土木系の垂直水平の字を書くよりも、手紙差し出しとかで柔柔な字を書く方に努力するようになる。児玉幸多さんの字引見ながら、仮名のたぐいを如何に崩すかとなる。そうなると、プラチナの安万年筆プレッピとか、あかしやの筆ペンを使うようになると、まずステッドラーは使わない。

 メモ書きもも、安シャーペンでいい。そのうち気に入ったものパイロットのカルノをとりあえず120本買っといてある。芯は2Bならなんでも同じ。野帳のレベルブックに走り書きだからそれで充分。

 まあ、ドイツ製の文具を使うこともなくなったものだ。
2015.03
07
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04:20
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 宮嶋茂樹さんの精一杯の背伸びは、見ていて痛々しい。

 先に書いたが、宮嶋さんは番長清原と同じである。顧客や媒体から与えられた役割であり「不肖・宮嶋」を演じなければならない。要は顧客であるネトウヨ層に媚びなければならない。

 だが、主張に全く独自性がない。先行するネトウヨ層向けの言論をそのまま取り込んで、表現の強度を上げる以外のことができない。

 ZAKZAKでの最新記事「川崎中1男子殺害の残虐さ『少年法』のあり方変えないと」は全くそれだ。

被害者は中学1年生、犯人もそろって未成年。そんな「検証」したら、更生を前提とした少年法の精神に反するやて。少年法も日本国憲法と同様に、神聖にして犯すべからずやてか。(宮嶋)

と、中身にはなんの新味もない、

 これは手垢のついた『正論』『WILL』的な言動でしかない。顧客層であるネトウヨや、宗教的右派が持つ憲法や人権への否定的感覚、要はネトウヨ層の、想像されたサヨクへの反発に乗っかっただけで、主張部分にはどこにも宮嶋さんのオリジナリティはない。独自性を示せないのでしかたがないので、正書法ではなく関西弁音写として主張の強度を増やしているだけである。

そんなもんは、ありきたりのことしかコケんワイドショーのコメンテイターや、青少年の健全化、愛国心、道徳の向上に屁の突っ張りにもならん教育評論家に言わせとったらエエ。(宮嶋)

も、自身に跳ね返る主張である。宮嶋さん自身も、結局はネトウヨ層向けの右派言論として「ありきたりのことしかコケん」(宮嶋)状態であり、「青少年の健全化、愛国心、道徳の向上に屁の突っ張りにもならん」(宮嶋)主張しかできていない。

 宮嶋さんにできるのは、自分が如何に右派であるかの主張でしかない。

 これは、独自性のある主張ができないためだろう。

 元来、写真家であるので仕方がないことだ。それなのに商業的に『正論』『WILL』的路線に近づき、求められるままに過激な発言をし、「不肖・宮嶋」といったキャラ付けをされた。あとは顧客の求めるままに、写真家の能力を越えて、「不肖・宮嶋」背伸びをして反サヨク的発言をしているだけである。

 この点、宮嶋さんは番長清原と同じなのである。メディア露出の快楽にハマり、スポーツ紙が作った愚連隊の番長キャラを演じるうちに、愚連隊の真似をして、内面も取り込まれて零落した番長清原と変わるものではない。

 見ていて気の毒なものでもある。既に写真家としても自分の好きなモノを撮ることもできない。男女自衛隊員の写真集にしても、宣伝材料的なお行儀の良い写真でしかない。自衛隊の見せたいような、古い行儀の良い兵隊像を撮影する機械でしかない。

 仕事でスゴイが、仕事以外でもスゴイのが人間である。エリート海曹がエロビデオを見るしかない居住区や、課業外でパチンコに励み借財を重ねる落差を宮嶋さんは知りながらも、その撮影を自ら禁じている。これは不自由な言論の極みである。宮嶋さん自身が、自分で自分を型に嵌めた結果であるが、気の毒なものであることだ。



※   宮嶋茂樹「川崎中1男子殺害の残虐さ『少年法』のあり方変えないと」『ZAKZAK』(産経新聞,2015.3.5)http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150305/dms1503051140007-n1.htm
2015.03
06
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12:12
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 産経によると。台北は未だに米国から潜水艦を買うつもりがあるとしている。だが、果たして本当だろうか?

 産経台北支局長の田中靖人さんは、署名記事の「米、台の制服組トップが会談 対中抑止力構築を協議」で「台湾は、米海軍主催の環太平洋合同演習(リムパック)への参加や通常動力型潜水艦の購入を求めており、今回の厳氏の訪米で議題に上ったとみられる。」と述べている。

 だが、去年、門馬理良さんが『東亜』で紹介した話と矛盾する。門馬さんは聯合報系列の『聯合晩報』(電子版)を引いて、台湾は自前で潜水艦をつくる予定であるとする話を紹介していた。建造は台湾造船公司であり、16-19年度に設計し、早ければ24年に完成するという相当に具体的な話である。

 この点からすれば、いまさら米国からの通常潜を購入しようとする話はおかしい。そもそも、米国には売るような通常潜はない。このため、日本からの技術導入を図ろうという話もあったとされているほどである。日本マンセーを欲しがる編集部や産経本社の意向を考慮すれば、田中さんがこの辺りを書かないあたりも不思議である。

 産経の特派員さんについては、前にも疑問を抱く報道があった。「スクープなのか、それとも」がそれだ。

 その記憶もあったので田中靖人さんで検索してみた。

 すると、田中さんは現地紙をチェックしていないのではないかを疑う、台湾の記事に行き当たった。「現地紙を確認せず米国紙から得た情報で上げているのではないか?」とするものだ。「『台湾の声』【田中靖人支局長に質問】産経新聞は台北に支局を置く必要はあるのか」がそれだ。
【編集長の一言】[田中記者の]今回の記事の内容は間違っていないが、台湾に駐在しながら何故自分で取材せず、米国のマスコミを根拠に記事を書いているのか?しかも日本に偏見を持つニューヨーク・タイムズを選んでいる。何か特別の意味でもあるのかを教えてもらいたい。
垂れ流しの記事なら、台湾に駐在する必要もないのではないか


 このあたりからすれば、田中さんの記事は、はたして現地情報を正しく伝えているかを疑って読まなければならないだろう。産経新聞にしても、国内報道同様に、海外報道も注意して読む必要があるということである。
2015.03
06
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06:36
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 『政策特報』に、マインドコントロールを指図する記事があった。電信柱が立っていることを憎むように洗脳しろというものだ。

 「自民党『ITS・道路調査会』無電柱化小委員会中間とりまとめ」がそれだ。
<電柱に対する意識改革> 1 政治、行政、経済界は一致団結し、あらゆる手段を講じて電柱が立っている状態を普通とする日本の常識を打破し『電柱がないことが常識』となる意識改革を進めること
『政策特報』(自由民主党資料頒布会,2014.8.1)pp.28-30.

電柱を無くすことで土木設備業界は儲かる。だから道路族はそう言い出すのはわかる。だがねえ、マインドコントロールはないだろうよ。まあ「おフランスでは」の類を駆使しようというものか。

 実際には、電柱の方が単価は安いし、災害復旧も容易である上、電話やら光ファイバ敷設にも都合がよいものだ。やっていいのは、高圧電線くらいではないかね。

 ちなみに、『政策特報』は全48ページ位で1冊5000円する。中期防についての党の見解が書いてあるかと読んでみたが、公表された中期防そのものを紙焼きしただけだった。総会屋の雑誌よりも酷いものだ。
2015.03
04
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19:46
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 東北大学の『外邦図デジタルアーカイブ』だが。地図や海図についての権利者ではないにもかかわらず、著作権者であると主張しているのは、どういうものか。
、デジタルアーカイブ及び各画像の転載・再配付等については、事前に著作権者(東北大学大学院理学研究科地理学教室・東北大学附属図書館)の許可を受けなければなりません。「本サイトの利用・著作権について」『外邦図デジタルアーカイブ』外邦図デジタルアーカイブ
http://chiri.es.tohoku.ac.jp/~gaihozu/ghz-copyright.php


 地図の著作権は参謀本部、海図は海軍の水路部が持つ。平面上の地図・海図を平面的に写真複写しただけの東北大学は無権利である。そこで自分を著作権者と述べるのは、なにものであるかということだ。

 そもそも、原著作者(保護期間は切れている)への表記が全くなく、その利用に敬意を払っていないあたりで、大学の権利主張は軽蔑すべきものである。

 当然「いかなる組織・個人も、その意図や理由のいかんにかかわらず、このデジタルアーカイブを営利目的で使用することはできません。」(東北大学)も無効である。

 この手の著作権の主張をみると不愉快になるものだ。要は、他人が作った画像に勝手にコピーライトを表示すること権利の侵害である。

 例えば、Dragonar「インド海軍艦艇公開レポート」での、ポスターの平面複写を自分の著作物であると主張するあたりがそれだ。著作権について何も理解していないのだろう。実際に、聞きに行った講演会の内容を勝手に文字起こして公開するあたりは、その常識を疑うものである。
2015.03
04
CM:9
TB:0
06:23
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 和田政宗さんが安重根記念碑の看板について「公共機関が、暗殺者の記念碑はこちらですよ、と案内している訳で、あまりにおかしいと思う。」(和田)と述べている。「日本にとっては暗殺者で、『犯罪者』と政府も認めている人物」(和田)だからだそうだ。

 ならば、上野の西郷さんの銅像にも、その看板にも文句をつけるべきだろう。西郷さんは内戦を起こした逆賊である。和田さんの理屈であれば、政府が謀反人とみとめた人物の銅像を公的空間に置くべきではないし、看板設置ももっての外ではないか。

 西郷さんは後に名誉回復がされているという話であれば、安重根もおなじである。

 日本は、韓国と国交を回復した。これは、韓国の独立を認めたことである。その独立運動の過程で起きた事件について、日本はそれを罪とはみなさないというとこだ。和解譲渡は係争を集結させるということは、そういうことだ。

 和田さんの主張は、まったく思慮に欠くということだ。今日の英国政府がガンジーを反逆者として扱うことができるか、スペインがホセ・リサールを罪人として扱うことができるかを想像してみればよい。それができないあたりで、和田さんの頭の中身は推測できるだろう。

 実際に、和田さんはネトウヨ主張丸出しの質問主意書を出している。「質問主意書でネトウヨ主張(和田政宗さんね)」がそれだ。そこでも述べたが、まずはアスホールタイトであることだよ。

 国内外の看板やら博物館展示をみて、ニューロンを発火させるのが仕事だと思っているのだろう。
2015.03
03
CM:7
TB:0
00:42
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 2次防で海自が高速攻撃機を8機買う話があった。対艦攻撃用にA-3スカイウォリアーを買うつもりであったと言う話だが、どのような攻撃を行うつもりであったのかは語られていない。

 通常兵器であれば「時代的にはブルパップかスキップボミング、後にウォールアイが完成するだろうと考えていたのではないか」といったあたりか。実際に、後々になってマーベリックとハープーンが登場する。仮にスカイウォリアーを購入しても対艦攻撃手段にこまることはなかっただろう。

 ただ、実際は敵艦隊への核攻撃を考えていたのではないかね。日本が核不拡散体制に参画するのは昭和45年のことであり、それまでは核武装についてはそれなりに考えていた。30型大型ロケットなんか、どうみても核弾頭を前提としたシステムである。A-3スカイウォリアーも、高高度一航過で核爆弾を落とす頭だったのではないかと考えるものだよ。昭和30年代の話だから、戦術核は普通に使うだろうという時代だからねえ。

 もちろん、実際にはスカイウォリアーは購入されていない。仮に採用されたとすれば、対艦攻撃専用の航空隊もつくられただろうし、後継としてA-7コルセアか、ホーネットか、トーネードあたりを買ったのではないか。

 実際には後にP-3Cを買い、ハープーンも採用されたわけで、高速攻撃機を買っても使い勝手はかわらない。その点で今から見ればスカイウォリアーはあまり要らない装備なんだろうが、当時はそれなりに必要だと思ったのだろう。
2015.03
02
CM:9
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12:41
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 野口裕之さんは、自分の主張を一言で言えないようだ。産経ニュース「中国人の来日目的が観光から『敢行』に変わる日」は、ようは「中国人観光客が気に食わない」というものであるらしい。

 だが、つける難癖もないので、国防動員法とやらを持ちだしている。その結果、中身は中国の法律の紹介だけとなっており、字面はともかく、なぜそれが問題であるのかを説明できていない。

 その展開も奇妙である。野口さんは、信念かあるいは商売かは不分明だが、中国の危険性を主張したい立場である。そのため「法の上位に君臨する中国共産党の凶暴性」を述べている。だが、野口さんの言うとおり、共産党が法よりも強い立場で国家国民に対して自由に振る舞えるなら、法律の条文を云々する意味は無い。共産党はその領導力で無視するだろうためた。

 具体的にはこの部分である。
殺到した中国人を目の当たりにして、2010年7月に施行された《中国・国防動員法》の条文を改めて点検した。法の上位に君臨する中国共産党の凶暴性が憑依したつもりで、法文・法理も「共産党好み」にウラ読みしなければ、国防動員法の恐ろしさは実感できない。法律は、情勢次第で、観光客も、留学生も、研修生も、永住者も、日本を含め海外にいる中国人は騒擾・内乱を起こす侵略の先兵となれと、本国が発する司令を事実上担保する。


 逆に、法の支配の萌芽とも言える。国防動員法とやらの明文化は、逆に共産党が持つ絶対的な領導力に対して、ある程度の制約となることを理解していない。

 また、野口さんの危機意識も奇妙である。中国大使館が在日中国人を国防上の理由で把握しているだろう云々の想像部分である。だが、徴兵制や動員制度が厳しい国でも、国外に住む徴兵/動員対象の青年を大使館が把握するだろう。
 条文にハッとした。2013年11月、駐日中国大使館は在日中国人に「重大な緊急事態」に備えて連絡先を登録する旨通達した。法律のいう《指定場所》には大使館も含まれる…。大使館は海外における《潜在》戦力の掌握と、イザというとき、本国の命に基づき動員命令を発布する司令塔だと、小欄は観る。

なぜ、こんな程度のものにハッとするのか理解できない。逆に野口さんは平和ボケとやらで動員制度や徴兵制度への理解が足りないのではないかと伺えるものである。

 そもそも、国防動員法の類は他の国にもある。台北やシンガポールにも似たような法律はあるだろう。だが、それには何も言わない。

 結局は、過剰な中国敵視の結果、観光客まで敵兵に見えるというだけの話である。野口さん個人がそのような信念をもっているのか、産経新聞がネトウヨ層の顧客に媚びるための商売づくかは分からないが、そのあたりだ。安全保障での対立だけの頭しかないので、経済では互恵的なパートナーであることの表出について理解できないのである。

 実際のところ、中国留学生や中国観光客は国防どころではない。留学生は学業の成果とバイトで必死であるし、観光客は化粧品と炊飯器を買うのに大わらわである。

 そして、彼らは軍事的な訓練も受けていない。大学での軍事教練とやらは、1日で終わる基本動作教練である。愛国心ある学生でも大学の教練について「20kmも歩くんですよ」とか、「1時間も不動の姿勢をさせられて」と不満を述べる程度である。そして一般人民はまったくその手の教練を受けていない。中ソ対立と人民公社がなくなって以降、そんなものだ。

 野口さんの記事は、主張は不明確な上、問題意識そのものがオカシイのである。



※ 野口裕之「中国人の来日目的が観光から『敢行』に変わる日」『産経ニュース』(産経新聞,2015.3.2)http://www.sankei.com/world/news/150302/wor1503020013-n1.html
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 『丸』2015年4月号で記事を書かせてもらいました
 文谷数重「図解・わかりやすい『機雷戦』の戦い方」pp.119-129がそれです

 ご覧の上、お買い上げ頂ければと思います