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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2015.04
03
CM:5
TB:0
23:24
Category : 未分類
Japan In-depth さんで「【プレゼンテーション名人になるコツ】~新・社会人へのメッセージ~」を書かせていただきました。

教官教育で一番最初にやるものです。よろしければ、リンクから御覧ください
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2015.04
03
CM:7
TB:0
00:50
Category : 未分類
 AIIBでの世界の動きをみれば、中国包囲網やら「安全保障のダイヤモンド」やらは寝言にしか聞こえない。

 それを信じて、本当にインド人を同盟国だと思っているあたりはナンだ。

 ZAKZAKの「安全保障で『中国包囲網』着々 日米豪印による『ダイヤモンド構想』」は、そう信じたい読者に向けた記事であり、迎合した記事なのだろう。だから記事の内容も寝言にしか聞こえないものだ。

 インドは中国と潜在的に敵国かも知れないが、日米豪と同盟国でもない。

 そもそも日本が同盟していい相手かどうかも怪しい。海洋の自由にしても、インドは「200マイル以内で演習をするな」と、EEZについて領海のあるかのような主張するあたり、中国とは大差はない。また、力任せで周辺国に当たる点も、中国と同じである。

 安全保障でも、インド自体には期待できない。インドには中国と直接対立する気はないためだ。中国との対峙は、基本的にはアウトソーシングするつもりで、それで日本にリップサービスに努めているだけだ。

 実際に、インドが何か安全保障で日本を助けてくれたか考えて見ればよい。なにもないことに気づくだろう。

 だが、ZAKZAKの読者、あるいはフジ産経が想像する理想上の読者は、それを認めたくはない。「インドとの同盟関係は深化している」といった話を求める。

 そこで珍無類の主張が出てくる。インドの国防省が「いずも」に乗艦したことを以って日印は蜜月であるというものだ。
軍事ジャーナリストの井上和彦氏は「就役直後で、日本最大・最新の護衛艦『いずも』を(他国の国防相に)視察させるなど、通常では考えられない。US2の輸出方針も含めて、日印の“蜜月関係”を見せつけるものだ。当然、安倍首相が提唱する『安全保障のダイヤモンド構想』を意識したものだろう。これだけで中国には強いメッセージになる」と語った。

というものだ。

 だが、「いずも」は、さしたる秘密はなく、見せたからといって蜜月になるようなものではない。それをもって「日印の“蜜月関係”を見せつける」(井上)というのは、何も分かっていないか、あるいは知っていながら筆を曲げているかといったものだ。今後、中国からお客さんが来た時に「いずも」を見せるだろうが、その時井上さんがどう言うのかは楽しみである。

 ただ、井上さんは本当にそう信じている可能性も高い。
井上氏は「中国主導のAIIBが注目されているが、安倍首相は次元の違う世界戦略を展開している」といい、こう続ける。

 「欧米諸国は『ビジネスはビジネス』と割り切っている部分がある。ただ、国家主権や安全保障の問題はビジネスよりも優先する。米国もインドもオーストラリアも『ダイヤモンド構想で中国を抑えるしかない』との認識で一致しているのだろう。

と述べたとされる。「安全保障はビジネスよりも優先する」(井上)と言い出すあたりで、本当にそうダイヤモンドとやらが成立していると信じている様子である。

 実際には、米国の対中政策は安全保障ではなくビジネスの視点で動いている。だから、米国は安全保障のダイヤモンドのような戯言には与しない。それを容認すれば、中国との経済関係が円滑にいかないからだ。

 オーストラリアも、中国は上客なので、ダイヤモンドとやらに深入りしない。

 しかし、それを見ようともせず、『米国もインドもオーストラリアも『ダイヤモンド構想で中国を抑えるしかない』との認識で一致している』(井上)と発言するあたりは、井上さんの認識には現実との乖離が伺えるのである。パラオ人のリップサービスを真に受けて、「パラオは世界一の超親日国」と言い出すのと同じように、本当にそう信じているのだろう。お気の毒なことだ。