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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2015.04
18
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11:14
Category : 未分類
 JSFさんが、ロシアほかが新型戦車を用意したから日本も戦車の更新が必要と言っている。

Jの字_ゆとり上陸作戦ふたたび

JSF‏@obiekt_JP 日本の周辺国、ロシア、中国、韓国がみな新型戦車を用意してるのに「日本は古い戦車の改造でいい」と主張されてもなー
2015年4月17日 https://twitter.com/obiekt_JP/status/589184227700178944 


 陸上国境で接してもいない日本が、なんで戦車を更新しなければならないだろうか?

 物事には優先順位というものがある。

 防衛力整備についても、陸軍国なら戦車は優先順位は高いだろう。だが、海軍国である日本では戦車の優先順位は低い。基本的には持っていればよいものだ。しかも、日本戦車は90式が主力となっている。性能で大差のない10式に更新する必要はない。

 日本にとっては、それよりも外洋海軍力整備が優先される。中国との対峙で比較劣位に陥らないために、または世界的規模の脅威への対抗のためには、海軍力整備を優先しなければならない。

 しかも、防衛予算には限りがある。優先度の低い陸軍力の、さらに低い戦車に金を突っ込むべきではない。本来であれば、その分は海空戦力整備に回さなければならない。

 JSFさんは、この全体的な構造が見えていない。そして新車信仰だけで10式を推すのだが、主張できる利点にしても「スラロームで射撃ができるからスゲー」程度のモノだ。
JSF‏@obiekt_JP @SERVE411 何時もの事です。スラロームしながら射撃が出来る足回りの先進性には触れてもいないですし…
2015年4月17日 https://twitter.com/obiekt_JP/status/589190449828495360

スラロームで自車の未来予想位置を推測させないことだけで、1両10億の戦車を更新しろと言い出しているのである。擁護にしても粗雑で無理なものだ。

 またJSFさんの無理強い擁護でも、それ以上に示せる長所ないことにも気づくべきである。軽くなったことについての輸送負担軽減も、橋梁重量限界にしても、90式と大して改善するものではない。本土防衛の優先順位の低さからすれば、スラローム以下は無視できるものである。

 中国による日本本土上陸戦の脅威を示すため、新型揚陸艦の4隻目が進水した云々をしている。
JSF‏@obiekt_JP 仮想敵の揚陸戦力か。中国海軍の071型ドック型揚陸艦は既に3隻あるけど、更に4隻目が今年進水したという情報があったと思うんだけど。 中国第4艘万吨级071型坞登舰下水(2015年1月23日) http://www.chinanews.com/mil/hd2011/2015/01-23/472204.shtml …
2015年4月17日 https://twitter.com/obiekt_JP/status/589193454019739648


 だが、その程度でどうなると本気で信じているなら上陸戦について何もご存じないことを示している。

 逆に、その程度ではどうにもならないことを知りながら、「防衛予算を増やして10式増やせ」とか「戦車を減らすと日本が滅びる」と言い出す、一種新宗教的な亡国焦燥感に駆られる支持者を騙しているなら誠実ではない。

 上陸戦は、制海権を確保しなければできるものではない。そして、対日侵攻する上で、中国は日米海軍力に対し東シナ海での制海権や制空権をとれる見込みはない。日米は中国制海権・制空権の成立を拒否できればよいのである。

 そもそも、新型揚陸艦の4隻目ができたところで揚陸戦力で対日上陸戦には足りない。そもそも、護衛戦力も、上陸支援火力も不足している。あのクラスの整備にしても、まずは南シナ海を指向したものだ。

 実際のところ、JSFさんの上陸戦理解は「ROROで上陸戦はできます、港湾を取ればすぐに使用可能です」といったものだ。輸送所要量も把握できず、上陸正面との距離や揚陸作業での所要時間も、それを加味した輸送サイクルといったものも考えるものではない。現実は軍艦ゲームとは違うことを全く理解できていないわけで、やはり、ゆとり上陸作戦でしかないわけだ。
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2015.04
18
CM:2
TB:0
11:12
Category : 未分類
 消防吏員のもやい銃は、官庁銃ではないらしい。

 もやい銃とは、大遠距離にロープを発射する銃のこと。銃刀法では、火薬式鋲打機(今はほぼコンプレッサー)や捕鯨砲と同じ産業用の銃の扱いになるのだろうが、消防のもやい銃まで警察扱いとは知らなかった。

 鉄砲関係の更新に必要な講習申請で某警察署の生活安全課に行ったのだが、そこで中途消防が3人がかりで来て、もやい銃を出している。それならばまだしも、新しい免許人といって、消防吏員が個人でてきて、ルールですので家族調査と面接です、と言っている。公的団体同士の話で、個人名を秘せばこの辺りは言ってもいいだろう。

 あのもやい銃が、猟銃と同じで各個人に免許されるものだとは知らなかった。もちろん公安委員会や自治体次第で、官庁銃(非猟銃扱い)にするところもあるのだろうけれどもね。産業銃以外でも自治体運営の飛行場での鳥獣駆除なんかの散弾銃なんかも、官庁銃あつかいするのと、個人扱いするのと二つあるのかもしれない。理論上で言えば、美術品扱いの銃で、公安委員会からは火薬の譲受許可を得る形もあり得るけれども。

 もちろん、自衛隊の火器は銃刀法からみれば官庁銃にあたる。別の法律体系である自衛隊法で「武器」(=兵器)として存在している。銃刀法が想定している猟銃への許可とは全く別物となっている。だから、警察の面接等で「禁止されている自動装填銃(フルオート)や拳銃とは無関係ですよね」と念を押されると、「もちろん会社で使ったことしかないです」という。

 当然だが、「『桜にWのマーク』は武器」(JSFさん)が問題提起しているような、非実在のエアー法律の「武器取締法」(不存在)とは全然関係はない。

 まあ、正しい自衛隊法と銃刀法知識を普及するために念押しさせてもらったよ。まあ、JSFさんとは間違ったことはなんでも指摘し合える相互主義だからね。