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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2015.04
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Category : 未分類
 ノルマ的な伝道活動は胡散臭く勘弁してほしいものだ。施設の境界の中ならばともかく、外に出て、しかもマイクとか使って活動されるのは困るし、自宅訪問はもっと困る。これはどの御宗旨でも変わらない。

 クリスチャン・トゥデイ「世界中で一斉伝道 グローバル・アウトリーチ・デー、今年も5月に」 によると
G.O.D. は、世界中のクリスチャンが5月最後の土曜日に一斉に伝道する日で、ドイツの宣教団体「ノー・リミット」代表のワーナー・ナッチガル氏が中心となり、2012年から始まった。[中略]今年も5月22日(金)から31日(日)にかけて、同様の企画「SHINE JAPAN」が開催される予定だ。

とのこと。

 日本でそれをやって先はあるのだろうか? しかも欧州本部の言うがままである。発想も「ミーが霊的未開国を教育してやるザマス」といった雰囲気に満ちている。
東日本大震災という歴史的災害を通して、[日本の]人々の心が驚くほどに開かれているこの時期が日本にとっては完璧な時、「今が救いの日だ」とナッチガル氏は力強く語った。[中略]スタッフも、日本は変わりつつあると話す。昨年の活動を通して、日本人の霊的な飢え渇きを強く感じたと感想を語った。

先進的な欧州のキリシタンとして、霊的な内面指導を後進国に施すといった発想が見える辺り、結局は戦国末期の伴天連や明治初期の耶蘇そのものに見える。

 中身は、既存キリスト教に閉塞感を感じた人々が「ヌルい」とハッスルしているといったものだ。実際に、ナッチガルさんはペンテコステ運動(コレ自体は悪い話ではない)につながる系統のご様子である。

 だが、「もっと伝道をすべき」といって、街頭やら住宅地に出てこられても日本人も困る。それを知っている既存教団もいい顔はできない。

 なんにせよ、日本はパプア・ニューギニアではないので、単純な伝道は意味を成さない。素朴な精霊信仰でも、奇形的変化を遂げたカーゴ・カルトでもない。すでに確固たる宗教基盤はある。神仏あるいは伝統的キリスト教ほかの宗教が根付いている。そこに上から与える形の伝道行動をもっていっても、大した成果もあがるものでもない。有効なのは、迷った時の選択肢としての宗教であり、その中でのキリスト教の救済でである。

 このあたりを承知しているの「ハッスルされても迷惑」だというのが、既存教団なのだろう。日本のキリスト者も内心で「やめとけ」とか「派手にやらないほうがいい」とかアドバイスはしたい、だが、まあキリスト者的に伝道は「いいコト」であるので言いにくい。そして、「伝道を否定するのか」とか「その積極性のなさが日本でのキリスト教団の組織率の低さを」とか反論されるのが目に見えているので、避けているのだろう。

 なんにしてもね、宗教にしても政治経済や社会制度にしても、本国的な、指導的な善意を押し付けたことでロクなことにならない。これは昔から朝鮮や満州、南ベトナム、韓国といったあたりで歴然としているものだよ。
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