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桜井よしこさんはEEZと領海の区別がついていない。
■ 謎の国際法、桜井ルール
その桜井ルールによれば、他国のEEZは神聖不可侵なので中国は出入りも攻撃もできないらしい。米潜水艦や航空機が沖ノ鳥島の周辺から巡航ミサイルを発射されたら手出しできないので中国はEEZを認めないのだ主張している。
これは「戦後70年、中国の大戦略に備えよ」※ で明言されている。
そんなこと言っている「専門家」は誰で、何の専門家なのだろうか? 知るかぎりでは浜口和久さんしかいない。仔細は「沖ノ鳥島は、日本にとって死活的な利益ではないよね」で述べたとおりである。
EEZは公海とほぼ同義である。沿岸国は漁業資源と海底資源の採掘権を主張できるだけに過ぎない。そこで水上艦隊が演習をしようが、潜水艦を潜らせようが、航空機で対潜戦をやろうが問題はない。それを知らないというのは、国家基本問題研究所とやらは相当に残念な中身ということだ。
■ ガス田に核兵器で危険が危ない
だいたい「東シナ海ガス田のプラットホームが軍事転用されるとキューバ危機だから危険が危ない」も意味不明である。中国は核も弾道弾もSSBNも持っている。わざわざ日本に近く防護も弱い海洋プラットホームに核兵器を置く理由がない。
今年、日本会議議長に就任した田久保忠衛さんが一生懸命に考えた「危険が危ない」なのだろう。だが、ここまで中身の無い話をされるのも困りものだ。
■ 品質そのものが低い
なんにせよ、この記事は従来記事と比較しても際立って出来が悪い。草稿を書くライターの質を落とした結果、頭の悪いネトウヨを雇ったとしか思えない。代ゼミ偏差値で42くらいではあるまいか。
「ウォルドロン氏は、いま日本人は13世紀の元寇以来、最も深刻な危機に直面していると警告する。」というが、今は昭和20年8月よりも「深刻な危機」であることを説明できるのだろうか? アメリカに本土侵攻されるなら深刻ではないが、中国が海洋プラットホームを作るのは「元寇以来、最も深刻な危機」だと言い出すなら、そのように発言した奴も、引っ張ってきた奴も、最終チェックした奴もどうかしている。
他にも「孫子の兵法」やら「米国の戦略物資」(具体的言及なし)やら、アレな用語ばかりが出てくる。まあ、実際に当人に聞いても説明できないだろうがね。
そして、文末SNSチェック欄でこれに言及している連中も、選り抜きのアレ精鋭である。フランシーヌの場合のように、あまりにもお◯◯さんとしか言いようがない。昔の我が国の保守派は頭が良かった※※ のだけどねえ、ゆとり教育の極致であることだよ。
※ 桜井よしこ「戦後70年、中国の大戦略に備えよ」『桜井よしこオフィシャルサイト』http://yoshiko-sakurai.jp/2015/08/20/6077
アレだ、ある事情から今後の註は*、アスタリスクに統一しようと思ったが、汚れるので※にしたよ。
※※ 岸信介は帝大出で高文を突破している。国賊と罵倒されても頭が悪いとバカにされたことはない。だが、その孫はじっちゃんの名にかけてと、解釈で憲法が変えようとするあたりで、ゆとり時代を先取りしている。
まあ、昔は政策秘書に資格試験はなかった。晋太郎汁に由来するだけで秘書になれたわけだからねえ。
■ 謎の国際法、桜井ルール
その桜井ルールによれば、他国のEEZは神聖不可侵なので中国は出入りも攻撃もできないらしい。米潜水艦や航空機が沖ノ鳥島の周辺から巡航ミサイルを発射されたら手出しできないので中国はEEZを認めないのだ主張している。
これは「戦後70年、中国の大戦略に備えよ」※ で明言されている。
中国が沖ノ鳥島を島だと認めないのは、射程3000キロを誇る米軍の巡航ミサイルが北京を襲う可能性への恐れだと専門家は見る。米国との戦闘を想定すれば、中国は北京を起点に半径3000キロ以内の海を確保し、米軍の接近を許さないのがその戦略の基本となる。沖ノ鳥島周辺の日本のEEZを断じて許さないと主張するのは、周辺海域を逆に中国の支配下に置く意思であろう。
http://yoshiko-sakurai.jp/2015/08/20/6077
そんなこと言っている「専門家」は誰で、何の専門家なのだろうか? 知るかぎりでは浜口和久さんしかいない。仔細は「沖ノ鳥島は、日本にとって死活的な利益ではないよね」で述べたとおりである。
EEZは公海とほぼ同義である。沿岸国は漁業資源と海底資源の採掘権を主張できるだけに過ぎない。そこで水上艦隊が演習をしようが、潜水艦を潜らせようが、航空機で対潜戦をやろうが問題はない。それを知らないというのは、国家基本問題研究所とやらは相当に残念な中身ということだ。
■ ガス田に核兵器で危険が危ない
だいたい「東シナ海ガス田のプラットホームが軍事転用されるとキューバ危機だから危険が危ない」も意味不明である。中国は核も弾道弾もSSBNも持っている。わざわざ日本に近く防護も弱い海洋プラットホームに核兵器を置く理由がない。
国家基本問題研究所副理事長、田久保忠衛氏は、これら[東シナ海ガス田の]海洋構築物が軍事転用されれば日本にとってのキューバ危機になると警告する。しかし、重大な意味を持つ中国の海洋開発を日本政府は国民に知らせずにきた。日本の安全保障政策を担う国家安全保障会議(NSC)局長の谷内正太郎氏の訪中後に、政府は初めて発表したが、政府の反応は総じて鈍い。
http://yoshiko-sakurai.jp/2015/08/20/6077
今年、日本会議議長に就任した田久保忠衛さんが一生懸命に考えた「危険が危ない」なのだろう。だが、ここまで中身の無い話をされるのも困りものだ。
■ 品質そのものが低い
なんにせよ、この記事は従来記事と比較しても際立って出来が悪い。草稿を書くライターの質を落とした結果、頭の悪いネトウヨを雇ったとしか思えない。代ゼミ偏差値で42くらいではあるまいか。
「ウォルドロン氏は、いま日本人は13世紀の元寇以来、最も深刻な危機に直面していると警告する。」というが、今は昭和20年8月よりも「深刻な危機」であることを説明できるのだろうか? アメリカに本土侵攻されるなら深刻ではないが、中国が海洋プラットホームを作るのは「元寇以来、最も深刻な危機」だと言い出すなら、そのように発言した奴も、引っ張ってきた奴も、最終チェックした奴もどうかしている。
他にも「孫子の兵法」やら「米国の戦略物資」(具体的言及なし)やら、アレな用語ばかりが出てくる。まあ、実際に当人に聞いても説明できないだろうがね。
そして、文末SNSチェック欄でこれに言及している連中も、選り抜きのアレ精鋭である。フランシーヌの場合のように、あまりにもお◯◯さんとしか言いようがない。昔の我が国の保守派は頭が良かった※※ のだけどねえ、ゆとり教育の極致であることだよ。
※ 桜井よしこ「戦後70年、中国の大戦略に備えよ」『桜井よしこオフィシャルサイト』http://yoshiko-sakurai.jp/2015/08/20/6077
アレだ、ある事情から今後の註は*、アスタリスクに統一しようと思ったが、汚れるので※にしたよ。
※※ 岸信介は帝大出で高文を突破している。国賊と罵倒されても頭が悪いとバカにされたことはない。だが、その孫はじっちゃんの名にかけてと、解釈で憲法が変えようとするあたりで、ゆとり時代を先取りしている。
まあ、昔は政策秘書に資格試験はなかった。晋太郎汁に由来するだけで秘書になれたわけだからねえ。
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