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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2015.09
05
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14:18
Category : 未分類
 「アレ宰相の字と習近平の字を比較した、国家主席の字、下手すぎ」といった香港発大陸disの転載ツイートがある。

サインと区別がつかないネトウヨ

(名前を出すことは趣旨ではないので、ここでリンクで示す)


 以降のツイートはネトウヨホイホイになっている。なお、念のため言っておけば最初にツイートされたご本人をネトウヨと断じているわけではない。曰く「アレ宰相は達筆」、「習近平は下手」、「『踏襲=ふしゅう』の麻生はもっと上手」、「福島みずほも下手」と、政治的立場・党派に褒めてけなす話になっている。

 だが、これって揮毫(アレ)とサイン(習)を較べただけの話。「揮毫の方が、サインよりも字を丁寧に書いている」というのはマヌケなものではないか?

 実際に、習近平の揮毫は「习近平 书法」で画像検索すればわかるように、相当に練達している。

習近平の揮毫


 また、アレ宰相の崩し方も、微妙なものだ。「至」をそこまで崩すなら、「誠」のごんべん、「言」もそれなりに崩すものだ。つくりの「成」の字は単純に早く書く形をなぞっているだけ。普通はそうは崩さない。御家流なら、縦線を協調した「東」の字っぽく崩すのがセオリー。(念の為に児玉幸多の『くずし字用例事典』で確認したよ) ま、アレ宰相の字も間違いでもないけど、明治-大正期あたりの自己流くずし字に近い。

 ネトウヨ層は「伝統文化云々」をしているわりに、そのあたりは見ようともしないし、見ることもできない。まあ彼らが伝統だと信じる現今の習字・書道も、明治期と戦後も国語教育に引っ張られている。かつての伝統とは結構遠いからね。「分」の書き順とか、昭和初期まで変形を続けた「円」の扱いとか、かなの種類整理とかそういう経緯がある。

 日本のくずし字を中国の簡体字だと言い出し、あいつらは中国の手羽先と言い出すネトウヨもいた。だが、日本でも昔は「無」なんて書くのが面倒だから、殆どの場合は「无」と崩していた。今でも卒塔婆なんかの「南無」を崩して「南无」と書くご宗旨もある。ちなみにこの辺りは前に書いたが『宋元以来俗字譜』と『くずし字用例事典』を比較すれば理解は容易い。
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