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北村淳さんは、JBpressの読者に迎合しているのではないか?
中国の危険が危ないと言えば勝手に喜ぶネトウヨ系読者に阿っているのではないだろうか?
JBpressでは、北村さんは次のように述べている。
だが、それで日米は何を警戒しなければならないのだろうか?
平時に領海を無害通航されても何も困らない。中国軍艦が沖縄や東京外湾に入って何の不都合があるのか。「邪魔なら出て行ってくれ」といえばいいだけの話だ。
さらに「人民解放軍軍艦が尖閣諸島(中国側によれば中国領域だが)」を「『無害通航』」することは、日本領域であることを示すだけのことだ。なぜそのような不利を行うのかが不思議なものだ。
この北村さんの記事は、ネトウヨ系の読者に媚びる記事ではないか? JBpressの安全保障記事は、国難主張系の宗教のような危機感に合わせたものになっている。それに合わせ、頭の良くない読者の危機感を刺激するものでしかない。
逆に、ある程度の知識階級ならばその珍妙さに気づく。無害通航の要件を知らずとも「平時に領海に入られて何か困ることがあるか?」や「尖閣を日本領海扱いすることはない」と、漠然とであっても考えられるためだ。
その点で、この記事は誠実ではない。頭のわるいネトウヨ系読者のネトウヨ系発想に迎合して事実を曲げるものであるためだ。間違いは間違いであるとは言えないかもしれない。だが、少なくとも媚びるべきではない。
記事には他にも不思議なものもある。
いまさら「米国の行動により、武器の持ち込み」をと云々して意味があるのだろうか? フィリピン、ベトナム、台湾、マレーシアは先行して飛行場を作り、少なくとも前三者は対空火器を含んだ武器の持ち込みをしている。中国は持ち込みに遠慮はしない。
さらに、面積狭隘、地形平坦な人工島においた対艦・対空ミサイルのほうが脆弱な部分はある。それで米軍艦や航空機を一掃することは難しい。逆に米軍は人工島でほぼ曝露に近いこれら装備を容易に撃破できる。
北村さんは専門家であるので、この辺りは気づかないこともない。
だが、中国の危険は危ないを強調するためにそう書いている。そうにしか見えないものだ。
まずは、安全保障系の記事には読者の恐怖心を煽る傾向がある。自分達の商売や持っている知識を「価値がある」と示したいのだろうが、単に技術論にすぎないものを亡国の音曲であるように針小棒大することが多い。そして、この記事での「無害通航」や「対艦ミサイル」もその伝にしか見えないものだ
※ 北村淳「遅すぎた米国『FON作戦』がもたらした副作用 - 中国軍艦が『航行自由原則』を振りかざして日本領海を通航する?」『JBpress』(日本ビジネスプレス,2015.11.5)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45163
中国の危険が危ないと言えば勝手に喜ぶネトウヨ系読者に阿っているのではないだろうか?
JBpressでは、北村さんは次のように述べている。
「中国が今回のFONOPを逆手にとって、アメリカや同盟国に対する“中国版FONOP”を実施するかもしれない」という警戒の声も上がっている。
すなわち、次のような可能性があるというのだ。
「数週間前に中国海軍小艦隊がアリューシャン沖12カイリ内水域を航行した(本コラム「アラスカ沖のアメリカ領海を中国艦隊がパレード」http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44738)ように、中国艦艇がグアム沖やハワイ沖で『無害通航』を実施し、公海自由原則の尊重を逆アピールするに違いない」
「それだけではない。調子に乗って、人民解放軍軍艦が尖閣諸島(中国側によれば中国領域だが)や沖縄、それに東京湾口沖12カイリ内水域を『無害通航』しないとも限らない」
アメリカのFONOPに支持を表明した日本としても、中国海軍艦艇による日本領海内での“中国版FONOP”に備えなければなるまい。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45163?page=5
だが、それで日米は何を警戒しなければならないのだろうか?
平時に領海を無害通航されても何も困らない。中国軍艦が沖縄や東京外湾に入って何の不都合があるのか。「邪魔なら出て行ってくれ」といえばいいだけの話だ。
さらに「人民解放軍軍艦が尖閣諸島(中国側によれば中国領域だが)」を「『無害通航』」することは、日本領域であることを示すだけのことだ。なぜそのような不利を行うのかが不思議なものだ。
この北村さんの記事は、ネトウヨ系の読者に媚びる記事ではないか? JBpressの安全保障記事は、国難主張系の宗教のような危機感に合わせたものになっている。それに合わせ、頭の良くない読者の危機感を刺激するものでしかない。
逆に、ある程度の知識階級ならばその珍妙さに気づく。無害通航の要件を知らずとも「平時に領海に入られて何か困ることがあるか?」や「尖閣を日本領海扱いすることはない」と、漠然とであっても考えられるためだ。
その点で、この記事は誠実ではない。頭のわるいネトウヨ系読者のネトウヨ系発想に迎合して事実を曲げるものであるためだ。間違いは間違いであるとは言えないかもしれない。だが、少なくとも媚びるべきではない。
記事には他にも不思議なものもある。
タイミングが遅かったFONOPのおかげで、人民解放軍に対して“正々堂々”と各種ミサイルシステムを人工島に配備させる“立派な口実”をアメリカ自身が与えてしまったのである。そして、人民解放軍が持ち込むであろう地対艦ミサイルと地対空ミサイルの中には、アメリカ海軍にとって防御困難な極めてやっかいな代物が少なくない。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45163?page=4
いまさら「米国の行動により、武器の持ち込み」をと云々して意味があるのだろうか? フィリピン、ベトナム、台湾、マレーシアは先行して飛行場を作り、少なくとも前三者は対空火器を含んだ武器の持ち込みをしている。中国は持ち込みに遠慮はしない。
さらに、面積狭隘、地形平坦な人工島においた対艦・対空ミサイルのほうが脆弱な部分はある。それで米軍艦や航空機を一掃することは難しい。逆に米軍は人工島でほぼ曝露に近いこれら装備を容易に撃破できる。
北村さんは専門家であるので、この辺りは気づかないこともない。
だが、中国の危険は危ないを強調するためにそう書いている。そうにしか見えないものだ。
まずは、安全保障系の記事には読者の恐怖心を煽る傾向がある。自分達の商売や持っている知識を「価値がある」と示したいのだろうが、単に技術論にすぎないものを亡国の音曲であるように針小棒大することが多い。そして、この記事での「無害通航」や「対艦ミサイル」もその伝にしか見えないものだ
※ 北村淳「遅すぎた米国『FON作戦』がもたらした副作用 - 中国軍艦が『航行自由原則』を振りかざして日本領海を通航する?」『JBpress』(日本ビジネスプレス,2015.11.5)http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/45163
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