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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2016.02
08
CM:3
TB:0
22:47
Category : 未分類
 JSFさんが「中国の軍艦が日本海に入ったのは初めて」といっている。

JSF_海幕の発表の引用_日本海から津軽
https://twitter.com/obiekt_JP/status/696674076123746304


JSF_日本海に入ったのはこれが初
https://twitter.com/obiekt_JP/status/696675103585599488

 だが、これは初めてではない。

 中国艦はそうとう昔(今調べたら2000年)に日本一周をしている。これは情報艦単独の行動だが、当時にはニュースになっている。その後も約1年前の2014年末に艦隊行動で日本一周をしている。こちらのほうはネトウヨが勝手に沸騰したことで覚えている人も多いだろう。

 さらに、日本海への進入であれば冷戦時代にもやっている。中国潜水艦はウラジオ沖まで頑張って行っていたとする話はある。あるいは北朝鮮に輸出したロメオ型や上海型の引き渡し行動もそうだろう。

 だが、JSFさんはいまさらそれに驚いている。「ロシア海軍との合同演習以外で日本海に入ったのはこれが初」(JSF)や「津軽海峡を渡って房総沖に進出とはどういう意図なんだろう・・・」(JSF)と不思議がっている。これは奇妙なものだ。

 おそらくは、背いっぱいの背伸びをしているのだろう。

 JSFさんの言動の基本原理は、事情通を気取りたいというものだ。

 だから、海外記事をもってきてオレはコレを知っているとやる。だが、それで終わりであって、それが何を意味するのかは全く開陳できていない。

 実際にJSFさんの記事をみてもそうなっている。ニュースで軍事関係の記事を見つけました程度の内容でしかない。それだと転載に過ぎないので、原文にくっついているキャプション程度の説明を、おそらく機械翻訳で訳してつけて「解説でござい」としているに過ぎない。拾ってきたニュースの価値や意味を自力で開陳できない。

 それでボクは「軍事に詳しいのです」と装っているわけだ。

 だが今回はそのネタ元がなかった。いわゆる解説とやらを引っ張ってくる種がない。だから、苦し紛れで「日本海に入ったのは初めて」と自分で思いついたニュースバリューっぽい言葉をつけている。

 それが誤っているのは今回の滑稽な点だ。JSFさんが自称している解説をするとしても、ネタ元があって、しかも自動翻訳できることといった条件が必要なのだろう。



 ちなみに後者は「とても上級大佐です」とか、お身内であるロシア屋さんに自動翻訳が疑われているあたりから推測できることだ。
 まあ、翻訳については己の外国語能力も「ぢぬんがぐろぐろ」レベルなんで男性女性中性複数には怪しい物はあるが、読めない言語をわかっているフリはしたことないし、自動翻訳使った時には怖いから自動翻訳によるというけどね。だいたいそれで主張が揺らぐわけではない。そこでボクは◯◯語がわかるのですよと虚勢をはっているのは惨めなものだ。
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2016.02
08
CM:7
TB:0
11:14
Category : 未分類
 古い写真を探していた時に発見。連絡官やっている時に取った写真で、三沢にある鉄の飛行機。

三沢防火機材外観

 ちなみに当時は何でも屋。海の連絡官とは別に不在の空連絡官もしており、三沢米軍についても行った時に工程確認してきてくれといわれていた。米軍土木の滑走路嵩上なんか八戸の時の先任が施工管理でビックリした。「まあ予定通り行かないけど、工程は絶対遅れない、ただ異常気象は別」と兵隊時代と全く同じことをいわれた。

 これは地上救難用の機材。滑走路上で火事になった時の救出消火のお稽古用機材なのだが、よくできている。右舷が高翼二発、左舷が低翼、尾翼にもエンジンがついている。

 機内も輸送機や哨戒機を模している。ちなみに三沢には海軍哨戒機部隊もいるので輸送機。その中に椅子もあり、ダミー人形か何かを置いておけるようなっている。床は、安価なグレーチングで水は抜けるようしてある。

三沢防火機材内部


 燃料も「ガスも使える」とのこと。当時は都市ガスと説明されたが、たぶんLPだろう。地図をみると排水用の油水分離もあるので、灯油か、ジェット燃料そのものか、あるいは灯油でもバラまいて火を付ける頭だ。



 当時、海自もこの手の機材を作った方がよいと思っていた。ただ、大湊の毒ガス処理と浚渫で一杯一杯だったので海には全く上げていない。

 後に、三術校勤務で地上救難の訓練の話を聞くと、地上救難の海曹も警備科の幹部(AB)も「飛行機に火をつけてお稽古なんてやったことがない」とのこと。

 だから、頑丈なこの手の機材の必要性はある。 自分(教育技術科)のところの先任(この人もAB)も「一度だけ除籍機の60Jを使って術科競技したら、救出だけで半日で完全に壊された、モッタイナイ」と言っていた。壊れないやつ作って火を放つ(当時、海自は防火訓練用燃料のテクノフレームを使っていた)とかやればね。