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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2016.05
03
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19:33
Category : 未分類
 誰も言ってない「不磨の大典」を振り回すヤツは、たいていはアレだ。

 アレ右派が「護憲派は現憲法を『不磨の大典』として死守している」と揶揄している。「不磨の大典」で検索するだけでこれだけでてくる。過半は改正反対論をバカにしようというものだ。(例えばコレ)

 だが、改正反対派のうち、改正そのものに反対する人はほとんどいない。今の憲法そのものに改正手続が明記されているのだから、それは当然である。


■ 手続きと内容への反対

 実際には現政権の憲法改正のやり方と、その中身がアレすぎるために反対されているだけの話だ。

 まずは手続きへの反対が大きい。これは昨年の戦争法案での解釈改憲やコンセンサス形成の無視といった手続きの反発である。本統に必要ならば、世論は海外派兵でも憲法改正にも同意する。だがその必要もなく、議論を尽くさないことに文句をつけている。

 そして内容への反発である。立憲主義軽視と言われるものもそれであるし、人権を制約する内容への反発でもある。そもそも9条に自衛権を明記するだけなら、さしたる反対もない。


■ アレ右派こそが教条的

 このあたりを理解できていない点で、アレ右派には現状を全く見えていない。そして「『不磨の大典』だから改正に反対している」といった見方をしているのは、彼らの頭の中にいる反対派は全て60-70年代のステロタイプな左派なのだろう。時代の変化を理解できていないということだ。

 むしろアレ右派こそが教条的なんだけどね。保守=現実的といった80年代を引きずっているだけで自分で考えようとしない。ライト・イズ・ライトで頭が固着している。与えられたものが正解だと思うあたりで、宗教右派と通底しているのは尤もなものだ。その連中のいいだす現実主義となると、冷戦構造そのものだからねえ。

 まあ「不磨の大典」を使って揶揄している御仁は、頭はそれほどよろしくないと見て差し支えないもんだ。
 
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