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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2016.06
09
CM:4
TB:0
16:01
Category : 未分類
 中国軍艦が接続水域に入ったことで、佐藤正久さんが尻馬に乗っている。

佐藤正久と接続水域とアレ発言
佐藤正久 ‏@SatoMasahisa 【沖縄の翁長知事のコメント、抗議は? 中国海軍艦船の尖閣諸島接続水域侵入】
深夜の中露艦船の尖閣諸島接続水域侵入関係で、寝不足の朝。街頭演説を終え、京都市に向かっています。尖閣諸島は沖縄県石垣市だ。沖縄県の翁長知事のコメント、抗議如何?自治体の長として中国にも強く抗議すべきだ
https://twitter.com/SatoMasahisa/status/740714239493447680?lang=ja


 だが、翁長知事への攻撃につなげようとするのは不思議なものだ。

 接続水域に入ったことは、日中間での尖閣を巡るゲームに関しての問題である。そこで従来慣習的に守られていた政府間での暗黙のルールに触れたことを日本側は責めている。そういった状況である。

 それに沖縄県や知事は関係しない。尖閣周辺での現状の権益が失われたわけではない。

 そもそも、佐藤さんほかは「外交国防は政府の専権事項であり、県市町村といった自治体は関与する立場にない」といったスタンスにある。そこからすれば、今回の発言は都合のよいときだけ自治体を外交国防に関与することを強要するものだ。

 なによりも、自分の利益だけしか考えない点がいやらしいものだ。この発言は実質的には、佐藤さんのアレな支持層が喜ぶ反「反基地」発言にすぎない。親日反日の二元論で「沖縄が反日だから日本は危険になる」という国難カルト的発想がある。その種の愛国宗教系の支持層に支えられていることを自覚しているのだろう。

 沖縄県に「在沖米軍がいても、中国海軍はなんら制約をうけないだろ」とでも反論されれば面白いのだけどね。特にこの手の行動に対しては、海兵隊は何の役にも立たない。ライフルもったマリーンが居ても、沖合の軍艦には何の影響も及ぼせないわけだ。その意味で「普天間・辺野古は何の役にもやっていない」と言えば、佐藤さんやその支持者はどのように反論できるのだろうかね。



 まあ、政治家の機会主義的発言は「そういうものだろ」と思うが、佐藤さんの場合は何の理念もないのにそう振る舞うのがいやらしいものだ。

 そもそも、ご本尊には沖縄基地問題もなにも解決する気もない。党内での地位上昇を狙い、辺野古移転の主張への雷同をしているだけである。そこに政府や米軍よりの立場であったにしても、現実的な折衷策や摩擦減少を図る意図はない。反「サヨク」、反
「反基地」、反「オール沖縄」の雰囲気に乗ることだけに汲々としている。

 その掲げる施策についても日本全体の利益ではなく、業界益を追求するものにすぎない。まずは業界の利益代表として防衛省益をもとめるだけであり、特に陸上自衛隊のプロキシとして既に時代遅れとなった陸自現体制の存続だけを求める御仁である。この点、かつての紡績や養蚕の族議員がパペットとして滅びようとする業界の利権を守ろうとしたことにソックリである。

 まずは自衛隊の体制転換の必要性に気づかず、気づいても自分の立場を守るために主張できない。このあたりが自衛隊部内限りでのエリートであって、外に通用する人物でもないということだ。あの貧弱なヒゲ同様、自分や身内だけで悦にいっているあたりが気持ち悪いものだ。
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2016.06
09
CM:7
TB:0
06:46
Category : 未分類
 ラジオで中国軍艦の接続水域通過が報じられた。前の記事をアップする段階であるので以下咄嗟的に書く。

 ネットでのニュースであれば、NHKが「中国海軍艦艇 一時接続水域に 中国駐日大使に抗議」がそれだ。

 日本がそれを問題視するなら、同様に日本も海自の護衛艦を入れなければならない。中国が〇五四を入れたなら、日本も同クラス大の「あめ」か「なみ」がふさわしいが、今回、中国フリゲートの行動を監視していた護衛艦でもよい。

 それがゲームのルールである。片方の国が実績を積み上げたならば、モウ片方はそれを無効化させる。互いに実行支配実績を上げさせないことにより、尖閣は安定化してきた。かつて日本が前例をやぶり中国漁民を起訴したなら、中国は公船を出してそれを無効化したようにだ。

 また、アレな右派の跳ね上がりを押さえるためにもそれをすべきである。日中とも勝手に尖閣に上陸したり、経済的利益もないのにわざわざ漁労に行く活動家がいる。アレ右派の中での名声を求め、活動家が行動する時間的余裕を与えるべきではない。

 とりあえず、送る護衛艦の数は一隻でよい。一番良いのは、明示的に二隻で行動し、比較的遠い距離からうち一隻だけを分離して接続水域に入れる方法だ。それにより、能力はあるがエスカレーションさせる気がないことが示されるためだ。

 果たして、それが今の政権にできるかどうかだ。現政権は安全保障で威勢のよいことをいいながらも、肝心な決心はしない。それは最近の竹島付近の韓国の演習の例をみれば分かるだろう。



■ 以降追記した分

*  ちなみに、自衛隊の航空機が研修や広報目的で尖閣が視認できる距離まで接近している。本来ならば、それも中国に口実をあたえるため、やめたほうがよい。

**  追記(0650ころ) 中国がなぜそうしたのかについては、よくはわからない。あるいは南シナ海、アジア安全保障会議での日本防衛大臣のシャドーボクシングへの対応かもしれない。「やり過ぎたらどうなるか」といったものだ。ただ、それにしてはやり過ぎな感じもある。

*** 追記(0700) 書いたあとで気づいたことだが、日本側護衛艦はどこにいたのかが意図的に隠されているような気がする。日本護衛艦も接続水域にいた/入ったとすれば、護衛艦による対抗措置の必要は減るし、意味もない。もちろん、中国側が積み上げた実績に見合う程度に、日本は別手段で、一つぶんの実効支配をつみあげる必要はある。

**** 追記(0710) もちろん公海同然の接続水域であるので、国際法的には問題はない。ただし、従来の日中のゲームの範囲を超えるものであり、長時間行動したように意図した行動である。この点でゲームのルールに関わる行為である。

***** 逆に言えば、この事件をおおごとにすること自体が日本のシャドーボクシングであるようにも見える。東シナ海ガス田での活動への文句と同じ伝であるともいえるかもしれない。

(最終更新は0715)
2016.06
09
CM:0
TB:0
06:43
Category : 未分類
 愛国カルトの望むことをいうだけで金が貰えるのだから、いい商売なのだろう。

 産経によれば、群馬「正論」懇談会とやらでケント・ギルバートさんが講演したという。

 「ケント・ギルバート氏『9条こそ憲法違反』 」では、そこで
日本の現行憲法について「何よりも問題なのは、憲法前文などで明記している国民の生存権を否定しかねない9条2項。自国を守る軍さえ否定する条文こそ憲法違反だ」と強調。
http://www.sankei.com/politics/news/160608/plt1606080045-n1.html

したとのことだ。


■ 気楽な商売

 聴衆は「憲法9条で国が滅ぶ」と、勝手に危機感をドライブさせている連中相手である。ゼロ戦ハゲの蛙小説をわざわざ買うような、アレな御仁なのでチョロいものだ。

 その望むとおりに「憲法9条で国が滅ぶ」と言えばいい。

 彼らは日本防衛力や日米同盟の威力を知らない。「憲法で戦争を放棄させられたのだから、日本は戦争ができない」と信じきっている。愚かゆえに純な魂である。

 あとは簡単な話だ。「自衛隊は軍隊ではないので戦えない」や「民主主義が憲法違反を許さないので戦争ができない」「憲法が徴兵制を許さないので戦えない」とでも言えばよい。あるいはカエル禿的な天賦人権への拒否感や自己犠牲の強制に合わせ「今の若者は自分勝手だから戦争できない」といった応用もあるだろう。


■ 借金持ち同士の連帯保証

 別にさしたる準備も要らない。聞く方は最初から信じてかかるから、資料その他も要らない。

 論拠は身内の引用で足る。「[産経系の論客の]誰それが『正論』でそう言っている」でよい。桜井よしこさんが山田吉彦さん、百地章さん、井上和彦さんあたりを挙げて「(トモダチのネトウヨ論壇の)権威によると、そう言っている」とやるアレだ。*

 もちろん、引用される論客も講演者の発言を使って持論を補強するのだから、お互い様だ。これはある種、ギャンブル中毒者が相互に連帯保証人になってサラ金から金を借りるようなものでしかない。

 そして、「正論」懇談会の客はその程度の口演をありがたがって拝聴してくれる、しかも永続敗戦論スキームで「宗主国の白人様」とありがたがってくれるのだから、ギルバートさんも楽なものだ。しかも正論の会は個人でも年会費4万を取れるので、まず養分としても申し分はない。


■ 日本以外でも使える

 まあ、この手法は別の国でも使えそうだから、ギルバートさんが日本で飽きられても困らないだろう。日本がだめになれば、中国に行って粉青向けに米国対中政策の不正義でもブツ。そこでも飽きられたらインドにでも行って、ヒンドゥー至上主義者向けにパキスタン核武装批判でもするのだろう。








* オマケ

 ちなみに、ネトウヨ系主張の使い回しは産経系や正論だけではない。

 JBPRESSの森清勇さんでも顕著なものだ。(あそこは他の記事については結構マトモなのだが、ただ森さんの安全保障記事だけは抜群の違和感を感じる)

  実際、最新記事の「ひた隠す爪をむき出しにされる日本共産党 -顔では分からない暴力革命政党の裏側」では
日本共産党に関する記事が目立つ。月刊誌『正論』は5月号から3か月連続で共産党特集を組んだ。『WiLL』その他でも共産党関連の論文が散見された。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47038

「ご維新のほんの20年前に登場したこの新しい政治思想(Communism)は[中略]明治人は「共産主義」と訳した(高山正之著『スーチー女史は善人か』)。
同頁

一度は共産党に入党したことのある藤岡信勝拓大客員教授は[中略]「共産党に市民権を与えてはならない、と呼びかけたい」(『正論』2016.6)と書いている。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47038?page=5

とネトウヨ主張のリサイクルをしている。

 ただ、森さんには選球眼が悪く、独自性が全く無いので、その主張は別のネトウヨ主張にも使われない。その点でネトウヨ連帯保証の輪は形成していない。まず『正論』、『WILL』、高山正之さん、藤岡信勝さんを選ぶあたり、筋悪を見抜く目がない。さらに読んでみると森さんが見つけた主張は全くなく、文章も上記引用元のコングロマリットでしかない。