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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2016.07
29
CM:17
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13:03
Category : 未分類
 長州カルトの違和感はその夜郎自大にある。彼らは高杉晋作を国民的英雄として取り扱い、明治維新は高杉の手になった国民革命と見ている。だが、それは日本国民としての感覚では過大広告である。そのために違和感を抱く。

 その理由は次の通り。


■ 日本に民族の英雄はいない

 日本には国民的英雄はいない。フィリピンのホセ・リサール、ベトナムのホーチミン、インドネシアのスカルノ、中国の孫文、インドのガンジーに相当するヒーローがいない。

 これは、アンダーソンのタイ研究での指摘から気づいたものだ。岩波の『思想』今月号は去年末に亡くなったベネディクト・アンダーソンを特集している。そこでの実績紹介で「タイはフィリピン、ベトナム、インドネシアのような国民的英雄が不在である」発見についての記述がある。

 この点では日本もタイに近い。あれほど無味透明でもないが、明確な国家英雄は存在しない。

 そもそも明治維新は例示した国の革命とは性格が異なる。他国による植民地化、別民族による支配と圧政への抵抗といった要素は小さい。レボリューションではなくリフォームかもしれないといった指摘もある。

 そこに国家的・民族英雄の成立する余地は小さい。外圧と封建制の機能不全をどうするかといった国家の問題があるものの、結局は大和民族内部の問題であるし、そこでの騒乱もほぼ従来支配階級の中でのヘゲモニー争いでしかないためだ。


■ 長州革命戦士は、あくまでご当地ヒーロー

 この状況で長州革命軍、長州維新軍と言い出しても、結局はヘゲモニー獲得で勝利しただけにすぎないし、その英雄も県の偉人でしかない。

 実際に、高杉ほかの長州革命戦士は、「長州」で括られるようにその地域区分の中で活躍したご当地ヒーロでしかない。これは吉田松陰の松下村塾も同じだ。蕃薯調所や適塾のように全国規模で思想家を輩出したわけではない。結局はその地方限りである。

 だが、長州カルトはそれを国民的英雄、革命聖地として過剰に持ち上げ、押し付ける。結局は、おらが村の偉人や県庁だけで銘柄扱いされる駅弁を持ち上げる田舎漢のアレと同じである。

 もちろん、それに気づかないから、カルトであるわけなのだがね。



 まー、東京あたりだと明治維新の英雄としては大西郷なんじゃないかね。それでも国民英雄までには届かない。その関東で高杉晋作とか吉田松陰と言われてもねえ。靖国社の遊就館の最初の部分、長州パワーの陳列なんて「なんでコレがあるの?」だった。子供心ながら、国民国家としての日本の認識とズレていることが分かっていたのだろう。
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2016.07
25
CM:18
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01:33
Category : 未分類
 佐藤正久さんは、支持者の嗜好にあった路線しか取れない。それが自衛隊を弱体化させるものであっても、支持者の意向には逆らえない。その政治力が増すとすれば、いずれは自衛隊を滅ぼすだろう。


■ 韓国の情報戦ガー

 佐藤さんはカイロくんだりしてまで「韓国の情報戦ガー」と言っている。その中身はカイロ宣言で朝鮮の独立が決した記念碑を前に難癖をつけるというものだ。

カイロで情報戦だって
佐藤正久‏@SatoMasahisa
【エジプトのカイロ、ここでも韓国の情報戦?】
メナハウスの庭にあった記念碑、韓国大使館が独立70年を記念して建立。この建立場所は、カイロ会談で三首脳が記念撮影をした場所。カイロ宣言と朝鮮の自由と独立との関係には様々な見方があるのに
22:53 - 2016年7月22日
https://twitter.com/SatoMasahisa/status/756729044536811520


 「カイロ宣言と朝鮮の自由と独立との関係には様々な見方があるのに」(佐藤)と述べている。だが、米英ソ中のカイロ宣言でそれが決したことは歴史的事実である。そしてその決定に従って朝鮮半島は日本支配から脱した。それに「様々な見方がある」(佐藤)わけではない。

 「様々な見方がある」(佐藤)にしても、韓国と北朝鮮を戦勝国と見做すかどうかの話でしかない。

 そして碑文にはその問題に関係する表現はない。「朝鮮は独立すると決まった」とあるだけなためだ。

 だが、韓国(と中国)が嫌いな支持者に合わせて、「韓国の情報戦」(佐藤)と「韓国は歴史認識問題で日本の立場を弱くするような施策をとっている」と述べている。

 これは韓国嫌いを煽り、支持者むけのリップサービスとしているだけの話だ。当然だが、日韓関係を考慮したものでも、日本自身にとっての課題である歴史認識問題の改善に資するものではなく、佐藤さん自身の選挙対策でしかない。


■ 情報戦の字義を誤っている

 だいたい「情報戦」の使い方も支持者向けでしかない。ここでは対外宣伝のニュアンスでつかっているが、碑文をみてもその効果はない。中韓が海外に碑文や記念物を置いているものを見て「情報戦ガー」と、支持者に向けて佐藤さんが憂国パフォーマンスをしているだけだ。

 そして、本来の情報戦については全く冷淡である。

 情報戦とは、防衛政策ではInformation Warfare(米海軍系)あるいはInformation Dominance(米陸軍系)を指す。現段階では、下位概念であるが、サイバー戦やさらにその下の電子戦と考えても間違いではない。

 その情報戦について、佐藤さんは何も寄与していない。

 本来なら、重点目標を達成するため、既存施策の見直しと資源の集中を主張する立場にある。「次の戦争に勝つには情報戦への投資が必要、そのために在来戦力は整備すべき」といったものだ。陸自が将来技術で先行例とする米陸軍でも力を注ぐ分野である。

 だが、佐藤さんはそれをせず、既存権益の保護に汲々としている。従来発言を見ても、推進する施策もそこに予算を集中するものではない。むしろ本土防衛用に特化した在来型戦力の維持や、国内防衛産業の利益を重視した「なんでも国産兵器開発」や「なんでも国産調達」といった、在来権益の保護ばかり主張している。

 そして、情報戦=宣伝戦として支持層のネトウヨや宗教右派に媚びる発言をしている。歴史問題等で韓国そして中国のプロパガンダに対抗しなければならない。第二次世界大戦で日本は悪くなかった。そうといった具合だ。まずは『永続敗戦論』そのものの構造である。


■ 佐藤さんは自衛隊を滅ぼす

 まず、佐藤さんのやっていることは自衛隊の弱体化でしかないということだ。政治力で不要となった本土防衛用戦力の維持を図り防衛予算配分で肝腎のInformation Warfareへの投資を減らしている。また、同様に情報戦の字義の誤用で支援者やライト支持層にInformation Warfareの理解と必要性を曇らせている。

 この点、佐藤正久さんのスタンスは自衛隊の足を引っ張り、次の戦争に負けさせようとするものである。未来の戦犯ということだ。



 まー、大っ嫌いなんだよね、この御仁。兵隊から代議士にクラスチェンジしたわりに割に、政治スタンスや歴史問題への視点で、ライト・イズ・ライトのもといた自衛隊の正解を振り回しており、全体が全く見えていない感じ。声優じゃない方のアレとくっついての商売といったように、ネトウヨ系支持者ベッタリな行動原理がね。防衛費の構造的な問題は注視せず、総花的に防衛費あげろといった話しかできないあたり、結局は昔に「米価を上げろ」しかいわなかったベトコン議員そのものだなと。
2016.07
23
CM:3
TB:0
16:11
Category : 未分類
 日本政府は、沖縄・高江のヘリパッド強行着工で何を得られるのだろうか?

 何も得られない。基地問題の本丸、普天間-辺野古移転は却って困難となる。住民感情を無視したことで反発を強めるだけに終わるからだ。

 では、何故それを行ったのか?

 部内での得点が得られる。それだけのためだ。当然ながら、政権側にも政府内にも強硬派と穏健派がいる。


■ 現実的は利益ない

 国家全体として考えれば、①その影響、②事業が完工できる見込み、③得られる効果といった観点からの評価となる。

 そして、いずれも否定的な見込みしかない。日本政府と沖縄県の関係、反対運動から基地完成は難しい、ヘリパッドも辺野古も、嘉手納とは違う。もともと安保上ではさほど必要ではない。当然だが、ヘリパッドも辺野古も諦めたほうがよいといった結論になる。

 普通はそう考える。だから別の方法か、あるいはその進捗にブレーキを掛けたい。それが穏健派の発想である。


■ 組織と個人利益の追求

 だが、穏健派を出し抜くことで利益を得られると考えるセクターがいる。穏健派を「実行力に欠ける」あるいは「妥協的」と主張することで、政権内や政府部局内で地位向上を図ることができると考える人々がそれだ。彼らは全体的な利益とはならないことを承知している。だが、工程を進捗させた実績により、自分の、あるいはセクターの利益を得られるとも考える。

 高江の強行着工、そして辺野古での訴訟を推したのは、おそらくはそのような勢力だ。政権であれば「選挙まで大人しくしておき、そこで勝った後ならなんでもできる」といった主張となるだろうし、政府部局内であれば防衛省、おそらく沖縄局首脳部の「工程を進めることが与えられた任務である」とする建前論と得点稼ぎだろう。

 だいたい、沖縄局のやり方はどうかしている。沖縄問題では辺野古の前に泥落としの三角鉄骨、ロードシェイカーを置いたあたりでもそれが伺える。現実的な効果は見込めないのに反発だけが起きることはわかりきっていた。

 もちろん警察庁もそれに乗っかる。彼らも「基地反対運動は左翼勢力の活動であり、放置すると拡大を許す」といった建前論と組織存在価値の表明があるためだ。

 ちなみに、強硬派は「あとはどうなってもよい」立場にもある。今の政権が倒れて、その後に権威を失ったとしても自分の地位は保たれる、あるいそう考える。役人であればその前に「あがり」となれば勝利と考えれるためだ。 

 結果、沖縄では無意味な強行策が繰り返される。


■ 県の反撃はある

 今回の高江の件でも、県からの反撃がありえるだろう。高江は県道であるため、管理者の県は何でもできる。通行車両の重量制限でも、道路工事での通行止めでも、あるいは道路廃止も県の権限にある。今後のエスカレーションの結果では、知事がそれを決断する状況は生まれる。

 辺野古の訴訟も同じだ。むしろ訴訟で県が負けたときが、知事が政治決断を行う最大のチャンス機会となる。そこで平和進駐のような騒乱行為が置き、あるいは占拠されればこんどは米国がアクションを起こすことは間違いないためだ。当然だが、米政権は嘉手納に比べれば海兵隊はどうでもよいと考えており、国内外での影響を考えれば撤退させるだけに終わる。





■ オマケ

 なんにしても、一番アタマが悪いのは政府外の「強硬派」だけどね。高江は基地新設じゃない印象操作とか、反対派はプロ左翼とか、オスプレイ排斥は非科学的でオスプレイヘイトみたいなマヌケ言ってる奴は結構いるけど、全体が見えていない上に何の利益が得られるのかねと。

 軍クラの狭いサークルの中で武闘派気取ってチヤホヤされるのが関の山といったものだ。特に「反対派の車が『わ』だからレンタカー、沖縄県民ではない」と、得として居住地透視をしていたことには、○○の壁を感じたものだ。

 ま、尖閣に避難港とか公務員常置とか言ってる連中も、知能の低さは同じだけどね。
2016.07
22
CM:1
TB:0
06:24
Category : 未分類
 国立国会から神保町に歩いて移動するのが例なのだが、新興宗教のワールドメイトの深見東州さんが武道館でコンサートやっていた。驚いて撮影。

深見東州全体

 具体的には、たちばな出版(警察関連出版じゃない方)とか、みすず学苑(学習塾)の本体といわれる御宗旨。前者は汽車の中で占いの本の広告だしてる、後者は縄文太郎のアレ。

 宗教団体で指導者なんだが、宗教団体としてもユニーク。

 この間の『宗教問題』(という雑誌がある)で「政治献金が謎。政治勢力関係なしにバラまいていて、しかも何かリクエストしている形跡がない」「教祖への取材は拒否されないけど、8時間の事前学習が要求されるので断念、でもFAX取材には応じてもらえた」(大意)と不思議がられていた。

 また『やや日刊カルト新聞』が五周年記念で各宗教団体にコメント頂戴とやったところ、ポンと10万のご祝儀を出すといった他所の御宗旨と違った対応をしている。

 で、その深見さんが武道館でコンサートをするという話で、それで人が結構、集まることが不思議。タトゥーの前例以降、一見さんお断りな自称政治軍事的にリアルなアレアニメの販促とか、武道館が埋らないイベントの話をよく聞く。たぶんそれよりは集まっているのではないか。

深見東州ヨコ

 ただ写真とフランクフルターの露店は出てない。たぶん御宗旨の集まりだから、買わないと思って出さなかったのだろう

 あとは服装か。恨みもないから婉曲表現にするが、お面は善男善女フェイスな方が多い印象なのだが、よくみれば羽織った下にお揃いでハードロック系デザインの深見東州ロゴ(写真のアレ)のT-シャツをきている。オバちゃんたち、あるい老齢のご夫婦(だと思う)がそれを着ている。


深見東州

 もちろん御宗旨の教祖さんのコンサートだから、全体は清潔に着飾る感じ。なのだが、そこでシャツだけがそれっぽいのは不思議なものだった。デザインも含めて、毛色は違うがすっ飛んでいる点、みずず学苑広告に通じる部分で深見さんの世界観なのかね。

 なんにしても「変わったことをしているな」と思っていた団体が「変わっていることをしているな」と思って撮影、アップしたということだ。

 割と肯定的に書いているように見えるかもしれないけど、特に肯定する気はない。もちろん同時に否定する気もない。ご祝儀を貰えれば収めてお礼をいってその場でヨイショ的な迎合をする程度の感覚か。ある意味で「そんな汚え金出すな失せろ」よりは好意的かもしれない。宗教団体はないが、アレな団体にはそれに近い対応をしたことがある。

 もちろん新しくできた御宗旨なので、「ワールドメイト」でググるとお金がらみの指摘がいろいろ出てくるけどね。
2016.07
20
CM:20
TB:0
17:03
Category : 未分類
 台湾人のクリスさんが「鳥越さんは在日!」と罵倒している。

デリカットじゃない方になりたい台湾人
☆Chris*台湾人☆@bluesayuri
「鳥越俊太郎氏東京知事選出馬へ」好奇心だからわざわざ台湾のネットで中文で検索したどころ、こんな写真が出た!在日、反日、サヨク、平和ボケ、中国の脅迫ない、この人は日本の東京の国益の為に働くとは思わない、日本には在日ばかり、正に危機ね!
8:02 - 2016年7月12日
https://twitter.com/bluesayuri/status/752880896613593089


 だが、これはギャグしかない。昔の南アで、名誉白人の日本人様が店に入ろうとするマレー人に「カラード!」と怒鳴りつける。それと同じコントだからだ。


■ 南アでもバカにされるクリスさん

 だが、これはかつての南アでも嫌悪され、馬鹿にされる行為でしかない。

 南アには人種差別論者以外もいた。特に白人だが混血の人々は反対していた。戸籍管理と血筋ではなく、「ちぢれ毛」といった身体形態で人種差別をしていたので、黒人の血が混じる白人(結構いた)には、兄弟姉妹や息子娘孫が混血認定されて黒人居住区に放逐される恐怖があった。そういった人達は大反対していた。

 隔離政策への支持者内にも穏健派もいた。慣習から隔離政策にはそんなものだと思い込みながらも、人道や道徳的な心持ちから他者に危害を与えるのはよくないと考える人達である。そういう人は「カラード!」と怒鳴りつける言い方には顔をしかめる。

 さらにゴリゴリの差別主義者は、名誉白人を認めない。「カラードがカラード怒鳴ってやがる」と馬鹿にする。


■ 裏切り者は馬鹿にされる

 だが、クリスさんはネトウヨにチヤホヤされ、名誉日本人扱いされて有頂天である。

 だが、そのネトウヨに「あなた日本人じゃないでしょ」と言われたらどんな顔をするか。見ものだ。

 日華事変や朝鮮統治の例をみればよい。裏切り者はどの勢力にも馬鹿にされる。

 そしてクリスさんはコラボレータそのものだ。デリカットじゃない方を気取って、対日(ネトウヨ)コラボレーションに夢中だ。
☆Chris*台湾人☆‏@bluesayuri
私はいつも保守派[ネトウヨ]の味方で、よく覚えてて、2014年1月同じ東京都知事選、私は田母神氏を応援してた、舛添氏の顔付きどう見ても邪悪な感覚、中文は「相由心生」と言う、顔は心の反映。やっぱり舛添は東京の為に働けない。東京都民のミスも言えるね。今回、正しい人を選んでください!東京都民の為!
https://twitter.com/bluesayuri/status/754320375220011008


 そして大きなフレームとしての中国人を敵視し、小さなフレームの台湾人にも「外省人は大陸臭に汚染されている」と蔑視している。
☆Chris*台湾人☆ ‏@bluesayuri 7月8日
台風の影響で、帰らなくなった、まだ台北にいる(−_−#)昨夜、松山駅の爆発事件時、台湾師大の地下鉄にいた、両地かなり遠いが、びっくりさせた。台北確か高雄より外省人が大勢にいる、何処でも外省の訛りの中文を話してる、日本語を聞くよりも慣れないね、やっぱり地図の距離と心の距離と言える。
https://twitter.com/bluesayuri/status/751221266481197056



■ 犬とクリスさん入国すべからす

 だが、名誉日本人と信じているクリスさんはそれが見えない。自分が差別されないとわからない。

 対日コラボレータへのご褒美として、振る舞いの意味を日本が教えてあげてもよい。たとえば入国管理に「犬とクリスさん入国すべからず」、まあ「不許Chris与狗入国」と書いておくというものだ。帰った台湾でも「犬と漢奸のクリスさんは入域すべからず」でいいのではないかね。クリスさんも和狗なので、同じDogである。お仲間と一緒に扱ってもらえれば、クリスさんも本望だろう。
2016.07
18
CM:3
TB:0
18:16
Category : 未分類
 Japan in-depthで原稿が載せていただいたのだが。

 アレ、13日の午前中に送った原稿だから、日本への影響ほかで今の話題とは状況が変わった部分がある。

 編集している安倍宏行さんが都知事選対応でメールを見落としたせいかなとは思っている。実際に忙しそうだったし、翌日二日目となると記事の鮮度からして「モウ古くなったからねえ」と思って、特に問い合わせで確認しなかった。

 それで今日になったというものだろう。

 でもまあ、主張は同じだけどね。今付け加えれば日本のEEZをへの影響だが、沖ノ鳥島や南鳥島、小笠原のEEZを失ったところでも別段の実害はない。場合によればそう判断されても受け入れを拒否し、知らぬ存ぜぬで「EEZをはありまーす」と国民を騙せばいい。国民も喜んで騙されるだろうといったあたりか。
2016.07
16
CM:14
TB:0
20:04
Category : 未分類
 野口健さんが小池百合子さん支援に回るといっている。
野口健‏@kennoguchi0821
来週の月曜日から僕も小池百合子さんのチームに加わります。

小池百合子さんを応援するわけ : アルピニスト・野口健のブログ http://blog.livedoor.jp/fuji8776/archives/51306523.html …
6:10 - 2016年7月14日
https://twitter.com/kennoguchi0821/status/753577523754045440?lang=ja


 それはそれでご自由になのだが、どんな期待があって小池さんに接近するのかね?


■ 野口さんは政治的野心が強い

 野口さんは世間には好印象を持たれている。富士山の清掃登山は結構な話だろう。

 だが、そのノンポリ面は政治志向を隠したものだ。実際に野口さんは「尖閣モグラを守れ」と環境保護を口実に尖閣上陸を狙っている。

 この点について、野口さん自身が書いている産経記事* を見れば露骨である。環境保護のために政治を使おうとしているのではなく、政治的目的のために環境問題を利用しているのである。
 アフリカではウンザリさせられるほど中国パワーを見せつけられていた。中国による大規模なアフリカ援助であるが、その目的はアフリカの資源を狙っているという趣旨の記事が現地の新聞にも掲載されるほど露骨であった。

 虎視眈々(たんたん)と他国の資源を狙う中国。周辺諸国に多大な緊迫感と被害を及ぼす中国。尖閣諸島に対し、自分にできることはないか、と考えたのが「センカクモグラを守る会」である。
http://www.sankei.com/column/news/141009/clm1410090008-n1.html


 まず、野口さんは高校生未来会議のアレに近いということだ。表面上は中立を装いながら、首相の親戚が政権やアレな企業の支援の下で動いているといったものだ。

 もちろん、カネやモノで高校生を寄せようとした結果、ロクなのが釣れずに放置されている未来会議と較べるのは失礼だろう。野口さんのほうがそのあたりはうまくやっているためだ。


■ 尖閣詐欺募金を狙う?

 もしかしたら、野口さんは塩漬けの東京都の尖閣詐欺募金にいっちょ噛みしたいのではないか? 

 それであれば小池さんへの接近もわかりやすい。小池さんも野口さんもの「尖閣モグラを利用する会」に関係しているためだ。

 詐欺募金は宙に浮いている。その目的が失われたためだ。

 それを使うには、尖閣関係の支出を造るしかない。

 ちなみに、これはすでに環境保護とネトウヨ思想のコングロマリット、葛城奈海さんが口にしていることだ。

 もちろん葛城さんはこの金にいっちょ噛みはできない。ネトウヨおばさんとして有名であり、左派やノンポリには辟易されている。そして右派内部にも田母神同然の神がかりと認識されており、主流派から相手にされていない。つまり名声も影響力もないため、何もできない。

 だがノンポリを装い、世間的にも「良さげ」なことをしている野口さんなら抵抗は少なく、できない話ではない。小池さんが都知事になれば、その金を自分の政治目的に利用でき、さらに政治的売名にもできる。そう考えているようにも見えるものだ。


■ まず、曽野綾子をマッキンリーにオンブスマンすべき

 アレ保守の登山家として日本に貢献したいなら、そんなことよりも先にやるべきことがあるだろう。

 まずは、楢山節でも歌いながら曽野綾子さんをオンブスマンして、マッキンリーあたりに連れて行ってあげることだ。老人は適当な時期に死ぬべきと主張している曽野さんは、無駄に生きながら老害を振りまくのには堪えられない毎日だろう。後輩アレ保守として先輩アレ保守の願いを叶えるべきではないかね。

 さらに希望を述べれば、お二人とも大嫌いのなので、できれば一緒に片付いてほしいものだ。

 もちろん、死んだり大怪我したりすることを望むものではない。

 ただ、どこぞのクレパスでコールド・スリープしてくれるだけでよい。アルプスのアイスマンさんみたいに五〇〇〇年ほど休息していただき、未来科学で復活してもらうのが三方よしかね。日中関係も改善しているので、野口さんも好きに尖閣に上陸してモグラの保護でもできるだろう。


* 野口健「尖閣諸島は固有種の宝庫 モグラ、サワガニ、ツツジ…」『産経ニュース』(2014.10.9)http://www.sankei.com/column/news/141009/clm1410090008-n1.html
2016.07
14
CM:10
TB:0
14:39
Category : 未分類
 横田基地や空域の返還に文句をつけるのは不思議なものだ。

 横田は邪魔なだけだ。首都圏で無駄に地積を食っている基地であり、交通の邪魔であり、日本の思うとおりに管制できない空域を発生させている。

 それを「返せ」というのは、日本側として自然な発想である。横田に防衛・安全保障での必要性も利益もない。在日米軍の人員輸送なら空いている成田なり使いみちのない静岡空港でも使えばよい。韓国等への航空輸送なら米本土から直接行けで終わる。

 だが、返還に文句をつける連中がいる。横田返還の意見に対して反感を表明しているのだが、横田存置に何の利益があるのかが全然説明できていない。

 その文句も、返還論者の述べる利点のうち瑣末な一部を否定するといったどうしようもないものだ。「空域がなくなると便利なことがある」といった主張に対し「空域がなくなっても国内航空路は短縮されない、時短効果はない」程度である。

 これは理系カルトに似たものだ。問題全体としての利益や影響の得失が見えず、その末端にある事実関係について、自然科学、工学的に反論するだけだからだ。その基地による利益と悪影響を秤にかける発想がない。

 当然、横田や、あるいは横浜ノースドック、所沢通信所のような基地は日本防衛でも、米国の世界戦略でもほぼ価値がないことにも気づいていない。嘉手納や横須賀、秋月とはぜんぜん違うのである。それでいて高地価の首都圏を占有ししかも低開発は未利用状態に置かれていることにも全く気づいていない。


■ 米軍・自衛隊に協力しているといった満足感

 横田返還への反対により、連中は何の利益を得られるのか? 

 「オレは米軍や防衛関係者に協力している」といった満足感だけだ。

 だが、それは当の米軍や防衛からすれば、無駄な忠義である。実際には旧施設庁関係者もオフでは「あんなの要らねえ」だし、米軍としても既存権益なので職業上で維持を主張しているだけだ。本心から必要だと言っているわけではない。

 それに気づかず、ボクは米軍と防衛の味方ですと忠誠心を示し忖度する姿は、頓馬天狗でしかない。

 ちなみに、これは辺野古・普天間もオスプレイ擁護もも同じものだ。


■ 抽象的な理解ができないタイプのマニアたち

 なぜ、彼らはそのような振る舞いにでるのか?

 細部にこだわるが全体が見えず、オフィシャルの主張の逐一を批判せず「全てリアル」と鵜呑みにする、連中のそういった性質によるものだろう。

 実際、反「反基地」論者は小間物の軍事マニアが多い。一部の宗教屋さんを除けば、大概はメカミリ系のモデラーやらサバゲー屋やらコスプレ屋やらミリタリー写真屋の類だ。

 連中は実物のデティールばかり集めようとしている。そこでミクロの間違いには「この写真は軍艦武蔵であって大和ではない」といったように烈火の如く怒る。だが、構造把握や問題の抽象的理解が全然できていないので全体の問題には気づかない。

 このあたり、クモハやらキハやらウルサく、交通政策では市電もバスも同じだろというと怒り出す、どてすかでんタイプと同じだ。実際にミリタリー写真屋と鉄道写真屋を兼ねる連中は多いし、模型への入れ込みも同じである。

 だから、「基地反対者の主張はオフィシャルの主張に反する」と正直に信じ込める。そして既述の通り、「ボクは米軍と防衛の味方です」といった自負から、そのディティール知識を理系カルト的に振り回すわけだ。
2016.07
13
CM:10
TB:0
20:19
Category : 未分類
 宇都宮さんは立候補すると未来を失う。これはどう選挙戦を戦っても変わるものではない。

■ 戦力比は10:10:10:2

 まず、宇都宮さんには勝機がない。大雑把だが現段階での得票雰囲気は、小池・鳥越・増田・宇都宮で10:10:10:2だ。

 池・鳥・増の前三人はまだ誰が勝つか分からないし、展開次第でそれも変わる。

 だが、宇都宮さんはどうあがいても勝てない。唯一勝利する可能性は、前三人が集まった場所に隕石でも落ちてくることだけだが、たぶんそこにも宇都宮さんはいるのでやはり勝ち目はない。

 おそらく、前の都知事選の田母神さんよりも酷い結果となるだろう。既存政党支持がない点では同じだが、支持者の学力偏差値はおそらく宇都宮さん陣営が高い。死票を嫌い、あるいは宇都宮さんへの投票は支持者が忌み嫌う自公候補への投票と同じことに気づき、「支持はするけど投票はしない」選択肢を選ぶためだ。

 そもそも、選挙運動もうまく展開できるかも厳しい。宇都宮さんには陣笠都議区議はいない。今までは共産・社民から都議区議とその支援者、票田コミで借りられたが、今回はそれもできない。この点も、金も含めてネトウヨ信者の力を借りられた田母神さんよりも悪条件にある。


■ 鳥越さんが負ければ戦犯

 そして、宇都宮さんは戦犯になる可能性が高い。既に述べたように池・鳥・増の三人は現段階では団子状態にある。この状況で野党統一候補の鳥越さんが負ければ共産・社民含めて「宇都宮さんが立候補したせいだ」となる。

 そうなると、次の選挙で推薦を得られる可能性がなくなる。次に単独立候補しても今回よりも支援も得票もなくなる。

 つまり、年齢的に69とあと1-2回は都知事選にでられる立場でありながら都知事への道を閉ざす結果となる。

 逆に、今回譲れば次の都知事選で良い勝負ができる可能性が高い。

 別に鳥越さんが負けても構わない。次の統一候補者の可能性が高くなるためだ。民進に恩を売れること、さらに鳥越さんを支持することで、民進支持層にも存在をアピールし「共産系」といった嫌悪感も逓減できる。

 だが、宇都宮さんは今回立候補した。つまり将来の都知事選で本命候補の地位を失い、戦犯となってしまったということだ。


■ 鳥越さんが勝てば不要品

 さらに悲惨なのが鳥越さんが勝利した場合である。その場合は、宇都宮さんが存在感を失い、不要品となる。

 今回、宇都宮さんが持つ最大の武器は「宇都宮票があれば選挙に勝てる」に尽きる。

 だが、鳥越さんが勝てばその武器の価値は無効化される。「宇都宮さんの単体票はさほどではない」「基本は共産党票に乗った人」となれば、次の選挙ではマトモに協力すら要請されなくなる。今回の上杉隆さん同然の扱いとなるということだ。

 当時に、政策実現のパワーも失う。同じ理由で鳥越さんが勝てば、誰も宇都宮さんのいうことは効かなくなる。宇都宮さんのやりたい政策、あるいは「この問題を変えたい」という問題意識について、都政共産党にも反映させることはできなくなるだろう。

 つまりは、泡沫候補の立場に陥るということだ。都知事選挙で負けたあとの磯村さん、明石さんと同じで、政治的には何の力もなくなった不要品となるのである。


■ 回避策は「立候補しないこと」だけ

 これらの問題を回避する唯一の方法は、立候補取りやめである。それで鳥越陣営に恩をうって将来の都知事選の可能性を残す。それしかない。

 最悪でも要は明日の朝、立候補の届け出をしないことだ。この状況では野党統一陣営にさほどの恩は売れないが、支持者の戦略的投票により宇都宮さん自身の単体票が実態よりも小さく表示される不利をさけることができる。

 もちろん、立候補は宇都宮さん本人だけで決められるものでもないといった問題もあるだろう。支持組織内の政治状況、半径10m以内の人的関係により、湊川的な立候補を強いられている可能性もあるだろう。

 だが、それは将来を失う道である。その場合には、次の選挙ではポスターも貼りきれない選挙になりかねない選択でしかない。




■ (オマケ)

 「どこが勝つか」とか「どのような戦いになるか」よりも「戦争が終わると、どのような情勢になるか」のほうが面白いんだよねえ。戦争もそうだけど、武器の性能や戦術的な判断よりも「全体の構造がどうなっているか」とか「どのように構造が変わるのか」の方が好きだから、商業誌でもあまりドンパチの記事が書けないんだよねえ。

 もちろん、早朝に鳥・宮合意とか、明日の届け出に誰も来ないとかあればそれはそれで面白いけどね。支持者の手前? 死なない程度に軽く腹を切って、晒でも巻いて会見すればいいんじゃないかな。



■ 20時25分追記

 この記事を反映後、前記事のコメントをチェックして教えてもらってググったのだが。
 NHK「東京都知事選 宇都宮氏が立候補取りやめ 7月13日 19時31分」だって、今気づいたよ。
2016.07
13
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12:05
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 産経新聞は過去主張との不整合性を問われたらどうするのだろうか?

 昨日の段階から、その成否はともかくとして都知事選の野党候補者は調整段階にあることは明らかであった。

 だが産経は読者への迎合、あるいは願望から野党も分裂するといった筋書きに拘泥した。

 昨日は、このような記事を掲載している。
宇都宮健児氏(69)は12日、報道陣の取材に応じ、『現在のところ、出馬の意志は揺らいでいない』と述べた。[中略]リベラル票が割れるのは必至だ。」
http://www.sankei.com/politics/news/160712/plt1607120035-n1.html


 そして今朝になっても次のように述べている。
元日弁連会長の宇都宮健児氏(69)は出馬の意向を堅持しており、野党も分裂含みの状態となった。
http://www.sankei.com/politics/news/160713/plt1607130018-n1.html



■ 調整に成功したらどうするのだろうか?

 調整が成功した時、書いた記者は今度はどう書くのだろうか?

 別段、急転直下の結論ということは珍しくもない。だが、今まで調整段階にあったことを見抜けなかったことを告白するような形になってしまう。

 普通はそれが怖い。だから調整段階にあり、その成功の見込みは高いと思いながらも、「候補者調整が鍵」や「調整を否定しなかった」と書く。

 そのての慎重さの記事は産経では見たことがない。結局は自陣営と敵陣営を分け、自陣営の有利を宣伝し、敵陣営の不利を申し立てるだけだ。

 おそらく、従来主張の矛盾についても「[産経の]読者はすぐに忘れる」と考え、それよりも「読者の願望に添った情勢見積もりを書かないとソッポ向かれる、PV伸びない」とでも考えているのだろう。


■ それなら野球もそう書けばよい

 それなら、産経は野球の記事もそう書けば良い。

 産経は基本的に大阪の地方新聞である。その読者に迎合し産経WESTで試合開始直後からその場しのぎで書けば読者の歓心を買えるだろう。

 例えば「巨人先制点、阪神有利変わらず」「中盤戦巨人リードするも打線の維持が割れるのは必至」「巨人は終盤でも投手継続の意向を堅持、守備崩壊含みの展開」といった具合だ。*

 産経なら、試合が負けた翌日でもそれを続けられる。「阪神の戦いは無駄ではない、巨人一強支配への抵抗」とでも書けるし「後楽園審判の判断は無効:パール塁審(インド)語る」「(書評)阪神が戦ってくれて感謝しています -球界が賞賛する阪神巨人戦」とでも書けるだろうよ。

 あるいは「【野球ワールド】巨人外国人選手は遺伝子操作人間」や「2049年の球界地図(読売新聞内部資料)」「【断末魔の巨人経済】窮地に陥った巨人軍、読売新聞の販促縮小で球場ガラガラの可能性大」とかね。

 まあ、産経読者のレベルなら、それでもいけると思うよ。歴史戦やらの単なるバリエーションの連発記事に納得するくらいだから。



* オリンピックやら国際試合の中継はどこも似たようなものだけどね。特にサッカー。所詮は球蹴り遊びなのに「先制点奪われるも、日本有利」「前半性落とすも、日本に勝機」「まだまだ逆転可能」「奇跡は起きる、日本チーム」といっていて辟易するものだよ。
2016.07
12
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12:17
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 鳥越俊太郎さんを都知事選に出すといった話だが、左派、国政野党からすれば久々のヒットではないか。

 なによりも左派統一候補として政治的スタンス、知名度、人物といった点で妥当な候補者である。

 まず政治的スタンスとして統一候補に妥当である。民進党-共産党のラインで互いに許容できる範囲にあるし、自民公明層の一部も共感できる範囲にある。その点で共産党色の強い宇都宮さんよりも有利な立場にある。相乗りに向く。

 そして知名度は高い。名前は全国区であり東京でも顔も名前も知られている。その点、自民都連の増田さんよりも有利にある。増田さんは官僚あがりであって選挙も岩手県だけ、東京で選挙に出たことはないので名前は知られていない。経歴を見ても美濃部時代の「秦野はやっぱり警察官」のアレの繰り返しに近い。

 人物としても候補としての適合性は低くはない。職業政治家ではないが、政治的発言は充分にしている。その点でタレント候補や参院選で出てきたミュージシャンとは違い政治に関与する理由が納得されやすい。


■ 勝算もある

 さらに勝算もある。

 鳥越さんが統一候補になれれば、選挙戦術として圧倒的な優位に立てる。本来、鳥越vs小池の一騎打ちでは女性防衛大臣・東京選挙区・年齢といった要素から小池さんが有利にあるだろう。だが、相手が分裂選挙なら勝てる。

 単純に、参院選での支持政党別投票結果を機械的に適用できるとすれば勝てるだろう。東京の選挙区・比例とも民進・共産・社民ほかと自民・公明の得票数はほぼ拮抗。そして後者が二つに割れる。

 実際にも圧倒的有利ではないが、さほど遜色もないはずだ。自民支持層は知名度から小池百合子さんに多く流れるだろうが、増田さんを推すと考えられている公明の支持層は小池さんには票を流さない。

 勝算を考える上で、ネットでの悪評は問題とはならない。例えばガンの罹患歴を問題にしようとしているが、要はネットの悪口であり、今までそれで選挙に落ちた例はない。今後も似たような悪口はあるだろう。だが、それは「音楽に政治を持ち込むな」と同じで、本当はサヨク嫌いを隠した主張に過ぎない。ネトウヨ層しかマトモに聞かないだろう。


■ 宇都宮さんは説得できるだろう

 あとは宇都宮さんを説得することだ。

 宇都宮さんは現段階(12時のニュースでそういっていた)では降りる気はないといっている。都知事選出馬の経歴と得票数、政治活動の実績への自負、年齢的なチャンスといった要素から、そう簡単に降りられる立場ではない。

 だが、本来調整は不可能な関係ではない。政党は統一候補を優先しているし、何よりも両者の支持層がそれが正解と考えている。特に支持層の動向からすれば、宇都宮さんは強くは出られない。さらに「戦犯」となると以降の政治力を失う可能性もある。

 特に共産党・市民活動系が表に立って、説得でこじらせることなく「鳥越さんに票を、宇都宮さんに敬意を」といった形で名誉ある撤退の構造を作れば調整は可能だろう。面子を立てるなら13日の夜まで引き伸ばしさせ、両者会談の上、鳥越さんに宇都宮さんの要求を飲ませて得点させ、合意する形か。



 まー、ここで残念なのが田母神さんが、おロープになったことか。政治資金でケチつけず、宗教政党あたりと組んでもう一度ハッスルしてくれれば、支持者にアレな人を含む小池さんの票をそれなりに食ったはずだからねえ。三者共倒れの構図を見てみたかったものだ。
2016.07
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00:01
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 山田太郎さんを押していた連中にアレさを感じたものだ。山田太郎さん本人には含むことはない。主張としてもどうでもいいものだ。別に好むわけでもないが、嫌うわけでもない。

 だが、そこに「オタクの代表者」を見出した支持者がアレだった。「[エロ]表現規制を許すな」と反表現規制を唱える。それを重視していた民主ほかの左派をサヨクといって嫌う。そういった連中の集まりであったためだ。

 そのスタンスも、ある意味、権力側に依願することで目溢しを求めるといったものだ。権力に奉仕することで権益を守ろうとするパチンコ屋の業界団体の親戚のようなものだ。

 だが、表現規制を掲げる割に、その大本である表現の自由、報道の自由、思想信条の自由への主張はサヨク的として冷淡な点、何を言っているのかといったものであった。

 「ホタルを残せ」「自然は大事」と主張しながらいいながら「ハチは攻撃的だから嫌い、イラナイ」とか「セミはウルサイから不快」といったようなものだ。まずは身勝手な理屈である。そこに現実性はなく、主張としても本気が疑われる。

 さらに先を見る目がない点もアレだった。傍から見ていれば、簡単にいえば「俺達の麻生」に乗っかった連中が再び引っかかったようなものだ。同じように推す連中はことごとくボンクラであるし、さらにそれを利用してオタク内のヒエラルキーを上げようとする連中の嫌らしさも垣間見えた。

 いずれにせよ、連中は山田太郎さんは「自分の願望を完全に叶えてくれる」と信じこんだのだろう。その救世主願望への刺激により、勝手にニューロン発火してハッスルした。その辺りもボンクラに見えた。

 そのうち宗教にも引っかかるんじゃないかね。オタクの権利を求める連中のご都合主義やその代弁者渇望といった感情は、空想的な救世主期待論であり、受け身の豊穣神待望スタンスやUFO呼び寄せ論のようなものだ。いずれは「世界の終わりの時に、オタクだけを助けるUFOが来る」みたいなアレを言い出すのだろう。




 まー東京都のエロ規制のとき、それに文句をいった菅首相(当時)についての連中の扱いを見ればね。
2016.07
11
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08:41
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 参院選で与党が勝利したが、これは政権が争点隠し・先送りを行った結果である。選挙前を意識してか、ここ半年ほど政権は強引なことはできなかった。通常国会ではさしたる法案の採決もできなかったし、TPPも進捗はなく基地問題も工事中断といった妥協を強いられている。年金運用の成績発表も選挙後に先延ばしした。

 決断を問う選挙となれば、勝ち目は薄いと判断した結果である。今となっては米国が腰砕けとなったがTPPへの参加を決める、あるいは消費税引き上げの是非を問う形となればまずは勝てなかった。

 選挙での勝利を意識する限り、現政権は何も決心できないのではないか?

 例えば、憲法改正や残業代ゼロ法案がそれだ。宰相が推進を望む政策は国民受けが悪い。それを通すには議席数が必要だ。だが、その議席数を確保するためには選挙で勝つ必要がある。結果、国民受けが悪い政策を隠すしかない。

■ 衆院選は近い

 次の選挙は、解散がなければ18年12月の衆院選である。そこで半年前までに争点隠しをするには、18年7月以降は死んだふりをしなければならない。逆に、前の安保法案のような不人気政策での対立を18年7月以降まで引き伸ばされると選挙に負ける。今のような議会での圧倒的優位を失い、不人気法案を通す力の源泉を失う。

 実際には、解散の自由度も失われている。民進と共産は戦術的連携は小選挙区では覿面の効果を及ぼす。そのため今回も衆参ダブルの選挙はできなかった。不人気政策で揉め、不利な状況を解散で打開しようとしても、かつてのように民共共倒れが期待できない状況となると、二の足を踏む。

 つまり、現政権はなにもできない。特に憲法改正に手を掛けるなら、一気呵成に持って行かないと次の選挙に引っかかる。そこまでの度量があるとは思えないが、政治生命と引き換えに強引に進めようとしても解散は効果的に使えない。この状態では、与党内での無理押しも難しい。

 ちなみに、その次の参院選ではまず与党は負ける。前回参院選での与党勝利は、民主大敗の成果であって、次はそこまでの勝利はえられない。つまり今回の与党と衛星政党で参院2/3を占める状態は、前回の民主大敗の影響を引きずった結果にすぎない。

 このため、政権は不自然なる多数党を維持に汲々とするしかない。不人気政策に着手すれば、その不人気政策を実現する基盤が失われる。憲法改正手続きに着手すれば、憲法改正の実現に必要な力を失う。憲法改正できる状態を失いたくないために、憲法改正に手を出せない状態となるだろう。


■ 改憲は未開封グッズのようなもの

 ある意味、宰相が信念にする改憲ほかの不人気政策は未開封プレミアグッズのようなものだ。中身は欲しいが、開封すればその価値は失われる。だからシュリンクに手をつけられない。そのような状況となる。
2016.07
07
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06:33
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 カンボジア映画「シアター・プノンペン」、べた褒めするくらいに最高です。最近岩波ホールで放映したものだとワイダの「ワレサ 連帯の男」以上、「イラン式料理本」なみの映画でした。




■ 引きこまれて退屈なし

 この映画「アジアの珍しい映画を見てみましょう」や「世界の新鋭監督」とは全然違う。脚本がエラくよく出来ていて、ドラマツルギーがガンガン湧いてくるもの。

 バイク駐輪場として使われているかつての映画館、深夜オーナーが自分が撮ったポルポト前の映画をみている。そこに原付をとりにきた主人公、遊び放題の女子大生がスクリーンに映る主人公が自分のオッカサンであることに気づく。

 その劇中映画自体はアレ。近代化以前のカンボジア、現地の王子さま(白馬に乗ってる)に嫁入りする村一番の器量良しの娘が、横恋慕する弟王子にさらわれる。そこに刀を持った仮面の農民が現れ村娘を救って王宮まで送り届けるが、その間に二人には恋心が生まれてというもの。スゲー素朴かつ雑。

 さらに、映画そのもの最初のあたりの演技もアレ。なんつーか日本のTVドラマっぽい棒立ちと長台詞で「外れかな」とおもわせるもの。

 だが、すぐに引き込まれる。

 劇中映画の筋立てや質は全然問題にならない。後のシーンで首都にポルポトが迫る状況で映画館に避難し、砲爆撃に怯える農民に向け、一晩中劇中映画が放映されるシーンではむしろリアルでしかない。

 また、演技でのアレさや長台詞はなし。 なんというか、劇中劇について主人公が「そんなセリフいわせなくとも演技でわかる」とも言い切っているあたり、最初の演技や劇中劇のアレはわざとじゃないの?といった感じにもなる。実際におっ母さんのPTSD、酒呑んでばっかの映画監督の身の崩しよう、警察大佐のトーチャンの封建的価値観とDVと「コイツ、もう少し可愛がってやれば記憶も戻るだろ」といった容疑者取り締まりのアレっぷりはなかなか。


■ なにより脚本、さらに劇中映画の脚本家もスゲー

 そして、映画そのものの脚本(あるいはスクリプトか)も、劇中劇の脚本家も完璧。これはスゴイもの。中身をバラすわけにはいかないので「観に行け」としか言えない。その素晴らしさから110分の映画で全然ウトリともならない。なによりも素晴らしいのは映画が完成したあとだね。

 ただ、難を一つ言えば愚連隊、カミナリ族のニーチャンが改心する部分は欲しかった。初盤ではグロック振り回すだけの粗暴な青年だった男が、最後は自分が何をするべきか、社会でどう振る舞うべきかの自覚まで至っている。アレ、監督か教授か坊主の振る舞いをみて突如改心するようなところがあったほうが良かったかなと。

 あとねえ、全然金かかってない。撮影場所は自宅、映画館、寺院、蓮畑、収容所、大学だけ。小道具も村祭りの衣裳小道具レベル。それで全然問題なし。


■ 評価してない映画評はクズ

 逆に、映画評で全然評価しないあたりはアレ。『BEGALE the movie/ビーグル・ザ・ムービー』の映画「カンボジア映画『シアター・プノンペン』レビュー」http://beagle-voyage.com/movie-the-last-reel-review-2015.html がそれ。

それでも全体としては稚拙、というか冗長な印象を受けた。特に脚本に多くの要素が積み込まれた結果それらを捌くことができず、退屈に感じる時間帯が点在することになってしまった。100分少しの映画だがテンポが悪くて実際よりも長く感じてしまう。


 ぜったいヤッツケで書いてる。カンボジアの歴史的背景だけ書いてそれっぽい話にしたようにみせているが、映画そのものへの具体的な評価や問題点の呈示がない。

 そもそもホントにみているのかね。「退屈に感じる時間帯が点在」(BEGALE the movie)とか、どこがとね。冗長な部分や略していい部分もあっただろうが、退屈となるものではない。あるいは、単純な娯楽作品以外はみんな「退屈に感じる時間帯が点在」ではないのかね。



 なんにせよ、岩波ホールでは今月末までしかやっていない。見られるうちに見に行くべきでしょう。
2016.07
05
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22:54
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 バングラディッシュのテロ事件で、各県警が合同捜査本部を作ったという。時事通信「合同捜査本部を設置=ダッカテロで神奈川県警など」によれば、昨日捜査本部を作り、「殺人や殺人未遂、逮捕監禁容疑などを視野に捜査する。」(時事)という。また「7人の遺体が日本に到着し次第、検視や司法解剖を行う。」(時事)という。


■ 何の利益もない

 だが、人と金の無駄遣いではないか?

 日本の警察が何を捜査し、刑事事件としてどうするというのか。日本の警察が国内で調べても何の意味もない。あるいはバングラディッシュに行き、何事であるかを調べたとしてもどうなるものでもない。捜査しても刑法犯として起訴できるわけでもないし、起訴して罪を責めても日本の治安が改善するわけでもないし、バングラディッシュや南アジアでのテロを防遏できるわけでもない。

 そもそも、司法解剖の必要もあるのか? これは戦死者の遺体を解剖するようなものだ。刑法犯として実際に罪に問える見込みもない。それなのに遺体にメスをいれても、無駄にその尊厳を損なうだけだ。情報収集としても、報道のとおり刃物で殺された、いや実際は銃弾で死んだといっても何の意味もない。

 だいたい、解放作戦をしたバングラディッシュ政府側の弾が出てきたらどうするのだろうか? そうなれば、テロリストに殺されたといった構図から、バングラディッシュの解放作戦の失敗で殺されたといった話になってしまう。それは両国関係にとって何の得にもならないことだ。


■ 警察のスタンドプレート政権の言い訳

 これは、必要のないことをやろうとするものだ。結局は警察のスタンドプレーと政権の言い訳である。

 警察はいつもの縄張りの拡大をしようとした。自分たちの存在価値を示し、情報機関として国外問題にもイッチョ噛みしようとした。それが捜査本部であり、司法解剖である。街頭カメラや自転車二人乗り摘発同様の自己組織拡大のアレだ。

 そして、政権は自らの無為無策を糊塗しようとした。政権はそのスタンス、アレ右派的な男性性誇示、「オレはつよーい」といった自己像を守るために大言壮語した。海外邦人を守る、指一本触れさせない、テロと戦うというようなものだ。だが、実際には何もできていない。それを誤魔化すため、警察が言い出した合同捜査本部を持ち上げたというものだ。

 何よりも、バングラディッシュには「人命第一」くらいは言っても良かったのではないか。南アジアの軍隊や警察が粗暴で熟練が足らず、さらに人命・人権軽視なのは昔からわかりきったことだ。人質の生命には配慮するだろうが、国内での動揺沈静化のために問題を早期解決しなければならないいといった現地部隊の使命からすれば、両者をどのような形でバランスさせてくれるかは考えても良かっただろう。このあたりを承知していれば、バングラディッシュ側が聞いてくれるかはともかく「抑制的にやってくれ」くらいは言うべきであった。(ちなみに、イタリアはそう申し入れたとのことだ)

 もちろん、支持者の手前、強いリーダーを装わなければならない現宰相には無理な話なのだろうが。
2016.07
04
CM:7
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16:47
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 佐藤正久さんがテロにかこつけて「政府批判するな」と言い出している。

佐藤正久のテロリストに屈する
佐藤正久 ‏@SatoMasahisa
【ダッカ襲撃、政府批判はテロリストの期待するところ】
早速一部野党や一部識者は、今回の政府対応批判や、日本が対IS有志連合への参加が原因と批判しているが、日本がバラバラで政府批判を重ねることこそテロリストの思う壺、弱点を見せることになる。与野党一枚岩でのテロ対応が重要だと思う。
https://twitter.com/SatoMasahisa/status/749519203917402112?lang=ja


 政府対応批判とは、テロ事件の最中に官房長官が選挙運動を優先した批判に対するものだ。菅官房長官は事件の最中、銃撃戦の発生を知りながら新潟に遊説に出かけ、NSCに欠席した。内閣の実務を束ねる立場にありながら無責任な振る舞いをしたことへの批判である。

 それに対し「日本がバラバラで政府批判を重ねることこそテロリストの思う壺、弱点を見せることになる。」(佐藤)とは何事か。本来やるべきことをしなかった、その責任を追求されたものだ。批判としては妥当である。それに答えず、いかにもそれっぽい理由としてテロ対策を理由にする嫌らしさがある。

 そもそも、政府は国外でさほどのテロ対策を取っていない。現政権が安全保障を重視すると称し、集団的自衛権や、わざわざ海外にいって「テロとの戦い」といった勇ましいことをいう。だが、それが引き起こす反動にまったく備えていない。海外邦人やその資産の保護といった実務を強化していないのである。これも批判されるべき批判だ。

 そのような状態であるのに「与野党一枚岩でのテロ対応」(佐藤)と言い出すのは、どんなものかね。

 ならば、どんなテロ対応があるかを言ってみればよいだろう。所詮は業界団体代表であり、組織防衛の専門家である佐藤さんのことだ。南アジアの防衛駐在官(自衛隊武官)を増やすといった自衛隊・防衛省組織の焼け太りしか言い出せないだろう。実際に日揮事件をうけてのテロ対策と称しても「チュニジアに武官を置け」と、高級幹部のポスト増加しかいえなかった。

 結局は与党批判を前にして、政権の馬前で忠義を示す足軽のようなものだ。政権や支持者層に向けて「野党やマスコミはテロ対策に協力しない」とオベッカをつかっているだけだ。まあその辺りが見えていない支持者層にはそれっぽく聞こえるだろうが、その実態はこの程度である。まずは卑しい発言といったものだ。
2016.07
02
CM:17
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03:05
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 信者は詐欺師のいうことを喜んで信じる。

 UFOを信じる人に、「オレ宇宙人とトモダチ」といえば強力な説得力を発揮する。「電話で宇宙人からいろんな情報を教えてもらった」「NASAで宇宙人と連絡している友人によれば」と言えばその中身を信じる。

 仮にTVで否定論者に反論されても、自信に満ちた態度を示せばUFO信者の信頼は維持される。「信じないなら電話出てみろ」と自称金星人と繋いだ携帯を渡したとしよう。常識人はくだらないパフォーマンスと見抜いてバカにする。だが、UFO信者は自信に満ち溢れた態度を看取り、これが真実だと喝采するのだ。

 なによりも周りからは馬鹿にされる宇宙人の存在、交歓を肯定してくれる点は大きい。毒電波で操られていると信じる御仁に、毒電波の発信元と意図を明快に説明してくれるニセ医者は救世主である。この国は中韓といった悪の宇宙人に操られている。日本人は邪魔っけだと思われており、日本人を皆殺しにしようとしている、だが、日本人は憲法で縛られており宇宙人と戦えないので滅亡する。そういった危機感を持っているUFO信者には、詐欺師は神様にもみえるだろう。

 だがら、「詐欺師さまは超能力を持っている」ことも疑わない。なにせ宇宙人さまとトモダチで日米の情報機関を通じていつでも電話できるくらいであるためだ。「2日でスペイン語をマスター」とか「初めて馬に乗ったが障害が飛べた」とかも疑いもせずに信じる。

 当然、詐欺師のいうことは何でも信じきる。これは宇宙人以外でも変わらない。地球空洞説の取材で経費にアチャーなことをやらかしてしまい、「地底人とコネをつなぐのには動物園に入る必要がある」「だから『品代 ゾウ 450万円』を経費で認めろ」と主張したとしよう。常人は「何をいってるのか」とリジェクトする。だが、UFO信者はそこにある世間の常識との乖離も「取材源の秘匿だ」とアクロバティックな理屈で合理化するのである。

 あるいは、オカルトが大好きな政治指導者も引っかかっているかもしれない。ヒトラーやレーガンが占星術師に引っかかった前例もある。その詐欺師に「宇宙人技術で海水から石油を汲み出せる」や「『できない』といわれていたのは宇宙人を隠すNASAの陰謀」とでもいわれ、目の前で手品で海水と石油をすり替えられれば、オカルト好きはそれを信じこむ。しょせんカルトもオカルトも一字違いだ。

 一度信じ込ませればあとは簡単な話だ。「太平洋よりも日本海側の海水が適する」「これ、ウチのカーチャンの特許、これで海水は石油になる」といったアレな意見にもホイホイ乗っかって国帑をむしり取られるだろう。剣呑剣呑