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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2016.07
04
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16:47
Category : 未分類
 佐藤正久さんがテロにかこつけて「政府批判するな」と言い出している。

佐藤正久のテロリストに屈する
佐藤正久 ‏@SatoMasahisa
【ダッカ襲撃、政府批判はテロリストの期待するところ】
早速一部野党や一部識者は、今回の政府対応批判や、日本が対IS有志連合への参加が原因と批判しているが、日本がバラバラで政府批判を重ねることこそテロリストの思う壺、弱点を見せることになる。与野党一枚岩でのテロ対応が重要だと思う。
https://twitter.com/SatoMasahisa/status/749519203917402112?lang=ja


 政府対応批判とは、テロ事件の最中に官房長官が選挙運動を優先した批判に対するものだ。菅官房長官は事件の最中、銃撃戦の発生を知りながら新潟に遊説に出かけ、NSCに欠席した。内閣の実務を束ねる立場にありながら無責任な振る舞いをしたことへの批判である。

 それに対し「日本がバラバラで政府批判を重ねることこそテロリストの思う壺、弱点を見せることになる。」(佐藤)とは何事か。本来やるべきことをしなかった、その責任を追求されたものだ。批判としては妥当である。それに答えず、いかにもそれっぽい理由としてテロ対策を理由にする嫌らしさがある。

 そもそも、政府は国外でさほどのテロ対策を取っていない。現政権が安全保障を重視すると称し、集団的自衛権や、わざわざ海外にいって「テロとの戦い」といった勇ましいことをいう。だが、それが引き起こす反動にまったく備えていない。海外邦人やその資産の保護といった実務を強化していないのである。これも批判されるべき批判だ。

 そのような状態であるのに「与野党一枚岩でのテロ対応」(佐藤)と言い出すのは、どんなものかね。

 ならば、どんなテロ対応があるかを言ってみればよいだろう。所詮は業界団体代表であり、組織防衛の専門家である佐藤さんのことだ。南アジアの防衛駐在官(自衛隊武官)を増やすといった自衛隊・防衛省組織の焼け太りしか言い出せないだろう。実際に日揮事件をうけてのテロ対策と称しても「チュニジアに武官を置け」と、高級幹部のポスト増加しかいえなかった。

 結局は与党批判を前にして、政権の馬前で忠義を示す足軽のようなものだ。政権や支持者層に向けて「野党やマスコミはテロ対策に協力しない」とオベッカをつかっているだけだ。まあその辺りが見えていない支持者層にはそれっぽく聞こえるだろうが、その実態はこの程度である。まずは卑しい発言といったものだ。
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