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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2016.07
14
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Category : 未分類
 横田基地や空域の返還に文句をつけるのは不思議なものだ。

 横田は邪魔なだけだ。首都圏で無駄に地積を食っている基地であり、交通の邪魔であり、日本の思うとおりに管制できない空域を発生させている。

 それを「返せ」というのは、日本側として自然な発想である。横田に防衛・安全保障での必要性も利益もない。在日米軍の人員輸送なら空いている成田なり使いみちのない静岡空港でも使えばよい。韓国等への航空輸送なら米本土から直接行けで終わる。

 だが、返還に文句をつける連中がいる。横田返還の意見に対して反感を表明しているのだが、横田存置に何の利益があるのかが全然説明できていない。

 その文句も、返還論者の述べる利点のうち瑣末な一部を否定するといったどうしようもないものだ。「空域がなくなると便利なことがある」といった主張に対し「空域がなくなっても国内航空路は短縮されない、時短効果はない」程度である。

 これは理系カルトに似たものだ。問題全体としての利益や影響の得失が見えず、その末端にある事実関係について、自然科学、工学的に反論するだけだからだ。その基地による利益と悪影響を秤にかける発想がない。

 当然、横田や、あるいは横浜ノースドック、所沢通信所のような基地は日本防衛でも、米国の世界戦略でもほぼ価値がないことにも気づいていない。嘉手納や横須賀、秋月とはぜんぜん違うのである。それでいて高地価の首都圏を占有ししかも低開発は未利用状態に置かれていることにも全く気づいていない。


■ 米軍・自衛隊に協力しているといった満足感

 横田返還への反対により、連中は何の利益を得られるのか? 

 「オレは米軍や防衛関係者に協力している」といった満足感だけだ。

 だが、それは当の米軍や防衛からすれば、無駄な忠義である。実際には旧施設庁関係者もオフでは「あんなの要らねえ」だし、米軍としても既存権益なので職業上で維持を主張しているだけだ。本心から必要だと言っているわけではない。

 それに気づかず、ボクは米軍と防衛の味方ですと忠誠心を示し忖度する姿は、頓馬天狗でしかない。

 ちなみに、これは辺野古・普天間もオスプレイ擁護もも同じものだ。


■ 抽象的な理解ができないタイプのマニアたち

 なぜ、彼らはそのような振る舞いにでるのか?

 細部にこだわるが全体が見えず、オフィシャルの主張の逐一を批判せず「全てリアル」と鵜呑みにする、連中のそういった性質によるものだろう。

 実際、反「反基地」論者は小間物の軍事マニアが多い。一部の宗教屋さんを除けば、大概はメカミリ系のモデラーやらサバゲー屋やらコスプレ屋やらミリタリー写真屋の類だ。

 連中は実物のデティールばかり集めようとしている。そこでミクロの間違いには「この写真は軍艦武蔵であって大和ではない」といったように烈火の如く怒る。だが、構造把握や問題の抽象的理解が全然できていないので全体の問題には気づかない。

 このあたり、クモハやらキハやらウルサく、交通政策では市電もバスも同じだろというと怒り出す、どてすかでんタイプと同じだ。実際にミリタリー写真屋と鉄道写真屋を兼ねる連中は多いし、模型への入れ込みも同じである。

 だから、「基地反対者の主張はオフィシャルの主張に反する」と正直に信じ込める。そして既述の通り、「ボクは米軍と防衛の味方です」といった自負から、そのディティール知識を理系カルト的に振り回すわけだ。
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