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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2016.09
07
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Category : 未分類
 町立図書館が会報の類を寄付されて喜ぶだろうか?

 石川の穴水町図書館での個人資料処分が問題となっている。寄付元曰く日本民俗学会の会報、芥川龍之介全集の初版本の価値がわからないのかというものだ。

 だが、いずれにせよ大したものでもない。会報は揃いで国会、大学、県図書館にある。芥川全集の初版といっても一巻の初版は1954年、少なくとも6000、おそらく1万は刷っている。さして貴重な本ではない。(追記、戦前版もあるが所詮は昭和初期。揃で1万円しない程度にダブついてるし、もともと全集の初版にはさしたる価値もない)

 寄付された方も内心迷惑なのに、その本が処分されたといって怒られたのはたまらない。寄付元も図書館を貸倉庫かなにかと勘違いしたものだろう。


■ 市町村図書館は本を捨てる

 市町村図書館は本を捨てる。円本以降の刊本に関して永久保存する気もない。

 まず、今回の件で、それを知らずに永久保存すると思い込んだことが誤りだ。

 しかも、利用される見込みのない本である。開架、貸出メイン、人気は文芸の町立図書館である。会報の揃いがあって読まれるか? 旧版全集が読まれるかといったところだ。読みたい奴は大学なり県立なり、あるいは国立国会の遠隔地サービスを利用する。

 この点からすれば、要らないものを押し付けたようなものだ。寄付元は地方の名士かもしれないが、その資料には何の価値もないものでしかない。図書館からすれば断るに断れず、迷惑であったということだ


■ 古書店に売るべき

 もし、本当に貴重だと思っているなら古書店に売るべきであった。

 古書店は市場価値があるかぎりは処分しない。会報揃は欲しがる客がいないでもないので、捨てられることはなかっただろう。ただ初出誌揃ならともかく、旧芥川全集の揃いを初版でほしがる奴がいるかどうかは知らない。まず何の価値もないからだ。

 あるいは、後進の研究者に渡す方法もある。それでいけば会報揃くらいは押し付け先は見つかるかもしれない。

 だが、それをしなかった。愛着から自分で本を始末できない御仁が「資料を身近に置いておきたい」執着の故の寄付だったということだ。

 言い換えれば、図書館を無料貸倉庫としてあつかったともいえるだろう。

 だが、図書館は貸倉庫ではない。何の利用もなく、さして価値もない資料を渡されても整理対象となることは免れない。いずれは処分される程度の古本だったということだ。


■ 嫌なら死ぬまで抱えておけ

 問題は図書館が寄付元がご存命中に処分したことだが、大元は処分されて仕方ない資料を押し付けたた挙句に文句をつける寄付元のやりかたにもある。「バアさんが大事にした本は売れない」なら死ぬまで抱え込んでいれば問題なかった。それなのに善行きどりで町立図書館に押し付けたことが一番悪かった。そういうことだ。
 
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