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森清勇さんが「天皇処刑と日本の共産革命に動き始めた中国 -国防動員法施行で急拡大する中国人による土地買収」といった記事を書いている。
この中身は「どうしようもない」で済むものだ。新宗教系の国難思想と中国脅威論のコングロマリットでしかない。ご本人が勝手に生理的危機感にドライブされていることを開陳するものでしかない。
■ イスラエルは光の勢力(森さん)
だが、その世界認識に興味深い点がある。イスラエルとパレスチナを喩えに出している部分だ。
これは森さんの主張を補強する部分だ。森さんが神の啓示的に確信している主張、日本も同様に中国管轄地域に蚕食される危機にあるについて、森さんなりに補強している部分だ。
だが、認識がユニークである。パレスチナ管轄地域がイスラエルを倒す獅子身中の虫であると考えているためだ。世間での認識、イスラエルがパレスチナをいいように蹂躙していることと真反対の認識である。
この点、世界二分論の影響が窺われるものだ。ゾロアスター的に世界は光の勢力と闇の勢力で争っている。光は日本-米国陣営であり、米同盟国イスラエルは当然その中に含まれる。逆に、米同盟国と敵対する勢力、イスラエルと対立するパレスチナは闇の勢力認定されることを示しているためだ。
■ 鉄板リアリズム(自己診断)
これは他の右派や「安保大事、安保超大事」の題目を唱える連中とも通底している。「イスラエルに味方することがリアリズム」といった判断だ。
実際、最近では戦後産まれ保守がイスラエル・ヨイショをしている。アレ宰相が、行ってもデメリットしかないイスラエルに訪問したことや、田母神がイスラエル軍事研修と称して物味遊山で小金を稼ごうとしたことを思い出せば良い。
だが、そこには今の米-イスラエル関係への注意がない。米国はイスラエルと距離を取りつつある。米中東政策は中立に傾こうとしている。イランに接近し、サウジに懐疑的となっている。イスラエルとの関係でも、政府や国内世論含めて占領政策には否定的である。そもそも1967年以前は米国はイスラエルと距離をとっていた。
この状況で、いまさらイスラエル・ヨイショといった判断をするのが信じがたいものだ。到底、リアルを見ている結果とは思えない。このあたり、連中のリアリズムはリアルに立脚しない空中楼閣であるということだ。
まあ、願望を投影した対中包囲網についても実現可能性に盲目なあたり、連中のリアルの水準は知れたものなのだがね。
この中身は「どうしようもない」で済むものだ。新宗教系の国難思想と中国脅威論のコングロマリットでしかない。ご本人が勝手に生理的危機感にドライブされていることを開陳するものでしかない。
■ イスラエルは光の勢力(森さん)
だが、その世界認識に興味深い点がある。イスラエルとパレスチナを喩えに出している部分だ。
イスラエルはエルサレムを首都としているが、その東半分(東エルサレム)はパレスチナの首都でもある。南西部にはパレスチナが管轄するガザ地区があり、ヨルダン川西岸一体も概ねパレスチナ管轄地域である。
このように、イスラエルは、国家の中にイスラエル官憲の力が及ばないパレスチナの管轄地域がモザイクのように点在している。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47896?page=3
これは森さんの主張を補強する部分だ。森さんが神の啓示的に確信している主張、日本も同様に中国管轄地域に蚕食される危機にあるについて、森さんなりに補強している部分だ。
だが、認識がユニークである。パレスチナ管轄地域がイスラエルを倒す獅子身中の虫であると考えているためだ。世間での認識、イスラエルがパレスチナをいいように蹂躙していることと真反対の認識である。
この点、世界二分論の影響が窺われるものだ。ゾロアスター的に世界は光の勢力と闇の勢力で争っている。光は日本-米国陣営であり、米同盟国イスラエルは当然その中に含まれる。逆に、米同盟国と敵対する勢力、イスラエルと対立するパレスチナは闇の勢力認定されることを示しているためだ。
■ 鉄板リアリズム(自己診断)
これは他の右派や「安保大事、安保超大事」の題目を唱える連中とも通底している。「イスラエルに味方することがリアリズム」といった判断だ。
実際、最近では戦後産まれ保守がイスラエル・ヨイショをしている。アレ宰相が、行ってもデメリットしかないイスラエルに訪問したことや、田母神がイスラエル軍事研修と称して物味遊山で小金を稼ごうとしたことを思い出せば良い。
だが、そこには今の米-イスラエル関係への注意がない。米国はイスラエルと距離を取りつつある。米中東政策は中立に傾こうとしている。イランに接近し、サウジに懐疑的となっている。イスラエルとの関係でも、政府や国内世論含めて占領政策には否定的である。そもそも1967年以前は米国はイスラエルと距離をとっていた。
この状況で、いまさらイスラエル・ヨイショといった判断をするのが信じがたいものだ。到底、リアルを見ている結果とは思えない。このあたり、連中のリアリズムはリアルに立脚しない空中楼閣であるということだ。
まあ、願望を投影した対中包囲網についても実現可能性に盲目なあたり、連中のリアルの水準は知れたものなのだがね。
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