fc2ブログ

RSS
Admin
Archives

隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
→ 新刊・既刊等はこちら

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2016.09
27
CM:4
TB:0
13:26
Category : 未分類
 シリアはどの勢力も勝てない。アサド政権、反政府勢力、ISG、ヌスラ戦線、クルドと入り混じっており、どこもシリアを統一できる見込はない。


■ 「仲良くしろ」以外にはない

 そこからすれば、まずは「仲良くしろ」というしかないのではないか?

 反体制勢力とアサド政権にはそれしかない。相手を不倶戴天とし米露を背後に敵対しているが、どちらも相手を打倒できる見込はない。

 シリアでのスンニ・シーア派代理紛争も同じである。

 アラビア半島周辺はサウジとイランの一種のグレート・ゲームとなっている。アメリカから距離をとられたサウジと、米国との関係改善を果たしているイランの対立は、観念的に汎スンニ連合とシーア派の対立と観念的に捉えられており、各地で代理戦争となっている。これはシリアとイエメンで顕在化しており、アラビア半島諸国でも内政上の問題ともなっている。

 これも、相手を打倒できる見込はないし、どちらに肩入れできるわけでもない。


■ 放っとくしかない

 シリアは「仲良くしろ」とだけ言って、あとは戦争に飽きて受け入れるまで放っとくしかない。介入したところで他を圧倒できる見込もない。

 この点で、どの勢力が何をやった、あの勢力は妥協にふさわしくないといってもどうしようもない。人類の敵といったコンセンサスがあるISGへの攻撃を除けば、あとは「仲良くしろ」で放っとくしかない。


■ 日本のショバではない

 特に日本からすれば、「仲良くしろ」以外は言ってはいけない場所だ。何も分からないふりをして「みんななかよく」というのが正解だ。

 まず自家の庭先での話ではない。中東は中東で話し合えであるし、かつてヨーロッパのショバだったことからすれば、欧州が面倒を見るべき地域である。

 日本も、今は金持ちでもないので大金も出すべきでもない。何かで冥加金を取られるにしても、出すべきは世界経済の大旦那となった中国であり、日本は付き合いで最低限をだすだけでよい。



まー、不思議なのはシリア難民問題が華やかなときに、日本も難民受け入れとかいい出した連中の話ね。結構、安全保障系の御仁もいたのだが、彼らはその前のロヒンジャのときは何も言わなかった。人道的とか国際社会でのといった発言も、それを言えば褒めてくれるときだけなのだろうなと思ったよ。
お題目はともかく「お見舞金くらいで済ましたいのが日本の本心」とは誰も言わないのも不思議なものだがね。隣の国で難民が発生するなり、ボートピープルが到着するならともかくね。
スポンサーサイト