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歴史戦とやらの自滅の戦いをやっている。産経「国連日本人委員長を『即時解任せよ』慰安婦問題『不当見解』『国民運動』が外相宛に署名提出」がそれだ。
要は、国連女子差別撤廃委員会の委員長(林陽子)さんについて「日本政府のプロキシとしての自覚を持たないのはケシカラン」と怒っている。そういったものだ。
■ 傀儡じゃなきゃ駄目だって
彼らの価値観は「日本人国連職員は日本政府のいいなりにならなけらばならない」のだろう。
さらにはそれを日本国内の論理で断罪できると考えているのが不思議なものだ。
国連機構での判断や業務処理について「国会に対しては事実の経過と責任を明らかにするため、林氏を喚問するよう要求する」(国民運動)と述べている。国連職員としての勤務について、日本の国政調査権がオーバーライドしているとでも思っているのだろう。
もしそんなことをすれば、国連の事務方と衝突するだけなんだがね。
■ 自滅の戦い
歴史戦の主張は大概コレ、やればやるほど損の歴史自滅戦にすぎない。
今までは保守も知恵があった。余計なことを言わなければ古傷を抉られることもない。実際にいいことをしていた訳ではない後ろめたさもあった。
だがそのような配慮もなく、国内向けのウケだけを狙った連中が出てきて話が変わった。彼らは日本国内で、保守層の中でイニシアティヴが取れればよいとだけ考えており、そのためには国外での利益は何も考えていない。
それが歴史戦だということだ。
その上さらに、日本人なら日本政府のプロキシとなれといった珍理論を振り回している。それを得として主張する御仁もアレだし、それを掲載する新聞もアレ。その読者もアレということだ。
要は、国連女子差別撤廃委員会の委員長(林陽子)さんについて「日本政府のプロキシとしての自覚を持たないのはケシカラン」と怒っている。そういったものだ。
■ 傀儡じゃなきゃ駄目だって
彼らの価値観は「日本人国連職員は日本政府のいいなりにならなけらばならない」のだろう。
さらにはそれを日本国内の論理で断罪できると考えているのが不思議なものだ。
[自称「慰安婦の真実国民運動」は]林氏について、次のように厳しく批判した。
《日本の国体や伝統・文化に敬意を払うことなく、いたずらに皇室を貶める》《国連委員会の分を超えた暴挙であり、断じて許されない》
《林委員長を国連に推薦した外務省に対し、林氏の即時リコールを強く求める》《国会に対しては事実の経過と責任を明らかにするため、林氏を喚問するよう要求する》
日本の国柄や歴史・伝統を無視した同委員会への激しい怒りといえる。
http://www.sankei.com/politics/news/161128/plt1611280006-n2.html
国連機構での判断や業務処理について「国会に対しては事実の経過と責任を明らかにするため、林氏を喚問するよう要求する」(国民運動)と述べている。国連職員としての勤務について、日本の国政調査権がオーバーライドしているとでも思っているのだろう。
もしそんなことをすれば、国連の事務方と衝突するだけなんだがね。
■ 自滅の戦い
歴史戦の主張は大概コレ、やればやるほど損の歴史自滅戦にすぎない。
今までは保守も知恵があった。余計なことを言わなければ古傷を抉られることもない。実際にいいことをしていた訳ではない後ろめたさもあった。
だがそのような配慮もなく、国内向けのウケだけを狙った連中が出てきて話が変わった。彼らは日本国内で、保守層の中でイニシアティヴが取れればよいとだけ考えており、そのためには国外での利益は何も考えていない。
それが歴史戦だということだ。
その上さらに、日本人なら日本政府のプロキシとなれといった珍理論を振り回している。それを得として主張する御仁もアレだし、それを掲載する新聞もアレ。その読者もアレということだ。
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カストロ議長がなくなった。正確に言えば元議長、アラファト議長とカストロ議長はそのままの方が目にも耳のも馴染む。だが日本では悪い印象はない。むしろ日本は革命に同情・共感的であり、アメリカに文句をいわれてもキューバ糖を買っていた。
その半生についての紹介はあるだろう。ネットでもポチポチと述べられている。
だが、そこには誤解がある。革命キューバは最初から反米ではなかったということだ。アメリカ帝国主義への対抗心が云々といった既述を見つけたが、帝国主義はともかく最初から反米ではない。
■ 反米に追いやったのはアメリカ
キューバを反米に、東側に追いやったのは米国の行き過ぎた反共主義にある。共産主義者であるとする敵対的態度にあった。それによりキューバはソ連に近づかざるを得なくなった。
これは新中国もベトナムも同じことだ。どちらもアメリカが自ら敵方に追いやった形となっている。
朝鮮戦争までは、新中国に対しては極端な敵視はない。共産主義勢力と危険視しているものの、内戦に敗北した腐敗政権の国府とどっちもどっちだった。だが、朝鮮戦争で東西冷戦の構図ができた瞬間に新中国は不倶戴天の敵となり、国府は民主主義勢力であり、自由主義陣営の一員となった。
これはベトナムも同じ話だ。ベトコンがフランスを追い出した時点では米国を敵とはしなかった。それが南北分断を強制され、傀儡政権を建てられた結果、米国を敵とせざるを得なくなった。
まずは無駄なことをしたものだ。本来はユーゴのようにコントロール可能な範囲であったものを敵対に追いやるものであったためだ。さらにベトナムでは勝手に戦争して疲弊し、対ソ戦備と同時に新中国とも70年代まで対立していた。
■ 敵対を煽る無駄
この無駄は今の日本の外交・安保政策も同じものだ。敵であるといった理由で強硬策ばかりをしているが、結果は敵方に追いやり敵愾心を増すだけの話だ。靖国神社や従軍慰安婦、強制連行、南京大虐殺がそれ。悪いことをしたのは仕方もないので、あまりフッかけられないようにイナしておけば良いものを、現実的には何の利益もないのに敵対を強化している。それで中国や韓国との安保外交を超えた敵対を引き起こすあたりは無駄なものだ。
昔の日本はそのあたりの知恵もあったものだがね。ベトナム戦争終了と統一後、日本は統一ベトナムに援助を持ちかけていた。要はソ連に追いやることを防ぐ知恵だ。カンボジア侵攻で援助できずとオジャンになったものだが、賢いやり方だっただろう。
■ 北朝鮮も中国牽制の駒となる
ついでに言えば、今の日米には北朝鮮を抱き込む選択肢もあるんだけどね。当座の事には目をつぶり、拉致問題も残っている分だけでも返してもらい、親米に近づければ中国を牽制する道具にはなる。
米国はあれほどの戦争をした統一ベトナムを抱き込み、対中対峙のコマにしている。しかも共産党一党支配、自由と民主主義がない体制を公認して武器まで渡そうとしている。同様に北朝鮮も援助と交易、日本の戦後賠償を餌にすればできないこともない。
さらに経済的利益もついてくる。中身はともかく教育水準は高く、儒教的勤労精神もある。条件を満たせばアジア最後の経済成長のエンジンともなるだろう。
その半生についての紹介はあるだろう。ネットでもポチポチと述べられている。
だが、そこには誤解がある。革命キューバは最初から反米ではなかったということだ。アメリカ帝国主義への対抗心が云々といった既述を見つけたが、帝国主義はともかく最初から反米ではない。
■ 反米に追いやったのはアメリカ
キューバを反米に、東側に追いやったのは米国の行き過ぎた反共主義にある。共産主義者であるとする敵対的態度にあった。それによりキューバはソ連に近づかざるを得なくなった。
これは新中国もベトナムも同じことだ。どちらもアメリカが自ら敵方に追いやった形となっている。
朝鮮戦争までは、新中国に対しては極端な敵視はない。共産主義勢力と危険視しているものの、内戦に敗北した腐敗政権の国府とどっちもどっちだった。だが、朝鮮戦争で東西冷戦の構図ができた瞬間に新中国は不倶戴天の敵となり、国府は民主主義勢力であり、自由主義陣営の一員となった。
これはベトナムも同じ話だ。ベトコンがフランスを追い出した時点では米国を敵とはしなかった。それが南北分断を強制され、傀儡政権を建てられた結果、米国を敵とせざるを得なくなった。
まずは無駄なことをしたものだ。本来はユーゴのようにコントロール可能な範囲であったものを敵対に追いやるものであったためだ。さらにベトナムでは勝手に戦争して疲弊し、対ソ戦備と同時に新中国とも70年代まで対立していた。
■ 敵対を煽る無駄
この無駄は今の日本の外交・安保政策も同じものだ。敵であるといった理由で強硬策ばかりをしているが、結果は敵方に追いやり敵愾心を増すだけの話だ。靖国神社や従軍慰安婦、強制連行、南京大虐殺がそれ。悪いことをしたのは仕方もないので、あまりフッかけられないようにイナしておけば良いものを、現実的には何の利益もないのに敵対を強化している。それで中国や韓国との安保外交を超えた敵対を引き起こすあたりは無駄なものだ。
昔の日本はそのあたりの知恵もあったものだがね。ベトナム戦争終了と統一後、日本は統一ベトナムに援助を持ちかけていた。要はソ連に追いやることを防ぐ知恵だ。カンボジア侵攻で援助できずとオジャンになったものだが、賢いやり方だっただろう。
■ 北朝鮮も中国牽制の駒となる
ついでに言えば、今の日米には北朝鮮を抱き込む選択肢もあるんだけどね。当座の事には目をつぶり、拉致問題も残っている分だけでも返してもらい、親米に近づければ中国を牽制する道具にはなる。
米国はあれほどの戦争をした統一ベトナムを抱き込み、対中対峙のコマにしている。しかも共産党一党支配、自由と民主主義がない体制を公認して武器まで渡そうとしている。同様に北朝鮮も援助と交易、日本の戦後賠償を餌にすればできないこともない。
さらに経済的利益もついてくる。中身はともかく教育水準は高く、儒教的勤労精神もある。条件を満たせばアジア最後の経済成長のエンジンともなるだろう。
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火曜日に寄会に出たのだが。ヘロヘロ。先月から資料あつめて8日に実作業着手して11日から他出せず座ったままやっていたが、スランプでウンウン唸ってようやく当日朝に納品、金曜までほぼ白紙の主張で意味のない文章ダラダラで「こりゃ駄目だ」と土曜から書き直して上げた。その間、1.5時間睡眠を3-4回とっただけ。しかも当日の地震で遅延、平素にはない混み用の汽車で座れず寝られずだったのだが。
そこで出た話がニュースになっている。NHK「海自ヘリ機種選定で海上幕僚長らの処分検討 防衛省」がコレ。
なんでそれが話題だったかはこの記事がでるからだったわけだ。防衛行政を追っかけているわけでもないけど、周りからすればとんだ浦島野郎だったわけだ。
ちなみに、お昼の寄合が終わってから国立マンガ図書館で調べ物したのだが、字が読めない。さらに家に帰ったあとで納品分に致命的誤りを発見、翌日は勤労感謝の日で休みで電話も通じなかった。
また釈迦力で修正して直接、お菓子持っていって昨日謝ってきた。修正というか、修正が正しいのかを確認するのに半日、さらに表面つらだけの修正だと、どっかに論理の筋レベルで誤りが残っていると怖いので半日、快調なら4000字一本くらいにはなる程度を要した。
また朝6時までやって1.5時間だけ寝て汽車にのって市内に行こうとしたのだが、今度は雪で遅延、座れず眠れず。自分が悪いから仕方がない。
寄合で話に出たけど、みんなが101を推す。「でもまー、MCH・CH-101がいいけど、空母風に載せるものもないのも問題だから、UH-でもよくね」といったら、「いやそりゃだめでしょ」といわれた。それもそうだが、逆に輸送力や将来の掃海力が小さくなるのを承知ならSH-60でも無理とまではないのだけどねえ。ベストじゃないけど、「ヘリがないよりはマシ」かなと。(念のためいっとくと、そこには役人も兵隊もいない寄合)
そこで出た話がニュースになっている。NHK「海自ヘリ機種選定で海上幕僚長らの処分検討 防衛省」がコレ。
なんでそれが話題だったかはこの記事がでるからだったわけだ。防衛行政を追っかけているわけでもないけど、周りからすればとんだ浦島野郎だったわけだ。
ちなみに、お昼の寄合が終わってから国立マンガ図書館で調べ物したのだが、字が読めない。さらに家に帰ったあとで納品分に致命的誤りを発見、翌日は勤労感謝の日で休みで電話も通じなかった。
また釈迦力で修正して直接、お菓子持っていって昨日謝ってきた。修正というか、修正が正しいのかを確認するのに半日、さらに表面つらだけの修正だと、どっかに論理の筋レベルで誤りが残っていると怖いので半日、快調なら4000字一本くらいにはなる程度を要した。
また朝6時までやって1.5時間だけ寝て汽車にのって市内に行こうとしたのだが、今度は雪で遅延、座れず眠れず。自分が悪いから仕方がない。
寄合で話に出たけど、みんなが101を推す。「でもまー、MCH・CH-101がいいけど、空母風に載せるものもないのも問題だから、UH-でもよくね」といったら、「いやそりゃだめでしょ」といわれた。それもそうだが、逆に輸送力や将来の掃海力が小さくなるのを承知ならSH-60でも無理とまではないのだけどねえ。ベストじゃないけど、「ヘリがないよりはマシ」かなと。(念のためいっとくと、そこには役人も兵隊もいない寄合)
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理系カルトは、なぜいまさら原子力に忠義を示すのだろうか?
事故以降、電力会社以下の信用は既に失墜している。技術への信頼も責任能力への信頼もない。その発言は既に眉唾である。
だが、その連中の言説立場を擁護しようとするのは不思議だ。原子力への忠義心からか、反原発的サイドを引き下げようと躍起になっている。
■ 責任転嫁を図る野尻さん
例えば、野尻さんの発言がそれだ。

事故で発生した死者の責任を「放射線被曝の危険を途轍もなく過大に見積もっては危機感を煽っていた人たち」(野尻)に転嫁しようとしている。
■ 事故は電力会社が起こしたもの
では、放射能は安全だむしろ微量なら体に良いといえば死者は出なかったのか?
そもそも死者は電力会社が引き起こした事故によって生まれたものだ。その助長も電力会社に責任がある。安全だと言い張っていたものが次々と覆った。さらに対応は信頼を失わせた。ゴルフ場の放射能汚染の除去に責任を持たないといったものがそれだ。
死者の原因も、先が見えないことも大きい。自分の家にいつ帰れるのか、あるいは今後の生活がどうなるのかわからない。さらに誰が責任を負ってくれるのかもわからない。それが絶望を引き起こした最大の要因である。「放射線被曝の危険を途轍もなく過大に見積もっては危機感を煽った」(野尻)結果ではない。
それを直視せず、あるいは意図的に無視し、反原発サイドの責任であるかのように代言を弄する。原子力への忠義なのだろう。
もしかしたら「アゴアシ付き特別待遇でフクシマ観光でもして籠絡されたのではないか?」 そうと疑うものだ。仮に菊池誠さんあたりと前宿つきでプロパガンダ用の見学コースでも回って礼賛していたら、まずはプロキシだと軽蔑する気持ちになるだろう。
■ 原因があって結果がある
そして、いつもの理系カルトの面々が野尻さんの発言の尻馬に載っている。
原因があって結果がある。災害関連死とやらの原因も結果も電力会社の責にある。
それも理解できないのが理系カルトなのだろう。その本心は、反原発や死者の放射線を過剰に怖れる無知蒙昧を侮るものだ。そしてその死を利用して反原発サイドを叩くものでしかない。
事故以降、電力会社以下の信用は既に失墜している。技術への信頼も責任能力への信頼もない。その発言は既に眉唾である。
だが、その連中の言説立場を擁護しようとするのは不思議だ。原子力への忠義心からか、反原発的サイドを引き下げようと躍起になっている。
■ 責任転嫁を図る野尻さん
例えば、野尻さんの発言がそれだ。

尻P(野尻抱介)
@nojiri_h 尻P(野尻抱介)さんがあふらんをリツイートしました
「私の予想が杞憂ならいいのだが」と断って放射線被曝の危険を途轍もなく過大に見積もっては危機感を煽っていた人たちも、「杞憂だった、よかった」と言ってほしいな。皆さんが災害関連死の増大に手を貸したことは忘れないけど、実証もできないから謝罪は求めまい。以後、この件で沈黙してくれるなら。尻P(野尻抱介)さんが追加
https://twitter.com/nojiri_h/status/799598824696090624
事故で発生した死者の責任を「放射線被曝の危険を途轍もなく過大に見積もっては危機感を煽っていた人たち」(野尻)に転嫁しようとしている。
■ 事故は電力会社が起こしたもの
では、放射能は安全だむしろ微量なら体に良いといえば死者は出なかったのか?
そもそも死者は電力会社が引き起こした事故によって生まれたものだ。その助長も電力会社に責任がある。安全だと言い張っていたものが次々と覆った。さらに対応は信頼を失わせた。ゴルフ場の放射能汚染の除去に責任を持たないといったものがそれだ。
死者の原因も、先が見えないことも大きい。自分の家にいつ帰れるのか、あるいは今後の生活がどうなるのかわからない。さらに誰が責任を負ってくれるのかもわからない。それが絶望を引き起こした最大の要因である。「放射線被曝の危険を途轍もなく過大に見積もっては危機感を煽った」(野尻)結果ではない。
それを直視せず、あるいは意図的に無視し、反原発サイドの責任であるかのように代言を弄する。原子力への忠義なのだろう。
もしかしたら「アゴアシ付き特別待遇でフクシマ観光でもして籠絡されたのではないか?」 そうと疑うものだ。仮に菊池誠さんあたりと前宿つきでプロパガンダ用の見学コースでも回って礼賛していたら、まずはプロキシだと軽蔑する気持ちになるだろう。
■ 原因があって結果がある
そして、いつもの理系カルトの面々が野尻さんの発言の尻馬に載っている。
原因があって結果がある。災害関連死とやらの原因も結果も電力会社の責にある。
それも理解できないのが理系カルトなのだろう。その本心は、反原発や死者の放射線を過剰に怖れる無知蒙昧を侮るものだ。そしてその死を利用して反原発サイドを叩くものでしかない。
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現段階で話して何の利益があるのだろうか?
安倍首相がトランプさんのご機嫌伺いに行っている。ニューヨークまで政府専用機を飛ばして会おうとしている。
だが、何も話せるものはない。いまさらTPPは話せないし、アジア政策も確固としていない。そもそもトランプさんには定見がない。それを誰が補佐するのかも判然としていない。
■ 冊封ギブミー
結局は、冊封を受けにいっただけではないかね。
日本の保守・右派勢力は概ね無思慮で、米国に従属することが正解だと考えている。その米国が変わる。大好きな共和党になるが、いままでどおり従属する日本を褒めてくれるかどうかはわからない。
だからアレ宰相は馬前に忠義を示し、褒めてもらうためにアメリカにいった。トランプさんを頭領と仰ぎ唯々諾々の協力者となることを表明することで、日本の首相として認めてもらえるといった感覚なのだろう。本人もそうだし、周囲もそう考える。保守政治家が「田中角栄が米国と頭ごなしに日中国交正常化をしたので、米国から干されてロッキード」と言い出すくらいの連中である。
■ 献上品の駆けつけ警護・基地建設
そこでの献上品が、駆けつけ警護ではないかね。
そもそも、保守層には米国は日本の海外派兵を求めているといった発想がある。それに応じるために南スーダンに自衛隊を送った、さらに駆けつけ警護をやった。それでアメリカは褒めてくれると考えている。
だが、米国総体としてはそうではない。米国の外交・国防セクターが「そうしてくれたらいいけどね」程度のものだ。米国全体からすればどうでもいいことにすぎない。
これは、沖縄の基地問題も変わらない。もちろん、米国には辺野古・高江の進捗で文句をいう連中はいない。だが、それで喜ぶ連中も海兵隊しかいない。手土産に持ってこられれば、一応は褒めるがそれだけの話だ。
保守や右派層は、駆けつけ警護や基地建設進捗で米国が喜ぶ、日米関係が進展すると考えているが、それは誤りだということだ。それで籠絡できるほど米国は甘くない。
■ アレなコンサルに騙される三代目社長
得をするのは仲介業者だけだろう。利益を得られるジャパンハンドラーとそれと結びついた日本の安保関係者が成果があった成果があったと言い出す。だが、それを真に受けるのは、アレなコンサルの餌となる三代目社長くらいなものか。
安倍首相がトランプさんのご機嫌伺いに行っている。ニューヨークまで政府専用機を飛ばして会おうとしている。
だが、何も話せるものはない。いまさらTPPは話せないし、アジア政策も確固としていない。そもそもトランプさんには定見がない。それを誰が補佐するのかも判然としていない。
■ 冊封ギブミー
結局は、冊封を受けにいっただけではないかね。
日本の保守・右派勢力は概ね無思慮で、米国に従属することが正解だと考えている。その米国が変わる。大好きな共和党になるが、いままでどおり従属する日本を褒めてくれるかどうかはわからない。
だからアレ宰相は馬前に忠義を示し、褒めてもらうためにアメリカにいった。トランプさんを頭領と仰ぎ唯々諾々の協力者となることを表明することで、日本の首相として認めてもらえるといった感覚なのだろう。本人もそうだし、周囲もそう考える。保守政治家が「田中角栄が米国と頭ごなしに日中国交正常化をしたので、米国から干されてロッキード」と言い出すくらいの連中である。
■ 献上品の駆けつけ警護・基地建設
そこでの献上品が、駆けつけ警護ではないかね。
そもそも、保守層には米国は日本の海外派兵を求めているといった発想がある。それに応じるために南スーダンに自衛隊を送った、さらに駆けつけ警護をやった。それでアメリカは褒めてくれると考えている。
だが、米国総体としてはそうではない。米国の外交・国防セクターが「そうしてくれたらいいけどね」程度のものだ。米国全体からすればどうでもいいことにすぎない。
これは、沖縄の基地問題も変わらない。もちろん、米国には辺野古・高江の進捗で文句をいう連中はいない。だが、それで喜ぶ連中も海兵隊しかいない。手土産に持ってこられれば、一応は褒めるがそれだけの話だ。
保守や右派層は、駆けつけ警護や基地建設進捗で米国が喜ぶ、日米関係が進展すると考えているが、それは誤りだということだ。それで籠絡できるほど米国は甘くない。
■ アレなコンサルに騙される三代目社長
得をするのは仲介業者だけだろう。利益を得られるジャパンハンドラーとそれと結びついた日本の安保関係者が成果があった成果があったと言い出す。だが、それを真に受けるのは、アレなコンサルの餌となる三代目社長くらいなものか。
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奇襲は察知できない侵攻は発生するのだろうか?
フォークランド紛争の理解を誤った例がある。英国はアルゼンチンの侵攻を察知できず、奇襲を受けたために島を占拠されたというものだ。
その例はこのようなものだ。

この発言は「フォークランドは奇襲であり、英国が侵攻を察知できなかったため発生した」といった思い込みを反映したものにすぎない。
これはフォークランド紛争発生の背景を全く理解できていないことを示している。
フォークランド侵攻はアルゼンチンの行動を察知予測できないから発生したのではない。英国が対応できないためアルゼンチンは侵攻したのであり、英国も侵攻されても対応できないと拱手していたためにアルゼンチンの侵攻を許した話だ。
■ フォークランドに対応する気力はない
フォークランド紛争の背景は、英国に対応する気力も体力もなかっただけの話だ。
70年代末、大英帝国崩壊は最終段階にあった。60年にアジア・アフリカ各国が独立し、68年にスエズ以東から軍事力を撤退させた。そして70年代には英連邦体制から欧州共同体へのシフトを決意している。英国がEECへの加入を決めたのが73年である。
さらに、英国病によりとれる政策の制約は大きい。戦後英国は長期の経済停滞にあった。英国病と呼ばれたもので欧州のお荷物である。東方世代で、お理工系の教育だけに特化していたみなせさんはご存じないだろうが、当時英国は経済的な底である。
このため英海軍力も遠征能力を失っていた。正規空母の処分がその象徴である。経済停滞により維持する余裕がなくなり、植民地放棄により所要もなくなったとして海軍力は整理された。英海軍は戦略原潜と対潜戦、対機雷戦に特化した海軍となっていた。
この状況で、英国はフォークランド防衛の意欲も充分な能力もなかった。本土から1万2000kmも離れており、経済的には無意味な離島で地域大国アルゼンチンと戦う意味はなかったためだ。
■ 77年占拠には対応していない
実際に、英国はアルゼンチンによるフォークランド占拠に為す術もないと放置している。
77年の侵攻着手にも軍事的対応を行っていない。既述のとおり、気力がないといった問題から、英労働党政権はアルゼンチンによる一部占拠にも軍事対応を行っていない。サッチャー政権も、侵攻前には打つ手なしとして最終的には香港式の外交解決を考えていた。
このあたりは紛争の背景として周知のものだ。
例えば、公刊されている防研の『フォークランド戦争史』(2014.3)pp.2-4.に詳しい。みなせさんは
と発言されている。、普通に日本語で公開されている。他にも有斐閣『国際政治』でも85年ころに似たような特集がある。
それを読んだことがないのは残念なものだ。みなせさんも、ドミトリー・ドンスコイさんも戦闘史や武器の話ばかりしか読まないのでは、視野狭窄となりいずれは恥をかくことになるだろう。
■ 隠蔽・奇襲で成功したのか?
つまりは、フォークランド紛争を全く御理解されていないということだ。
フォークランド侵攻が成立した条件を、隠蔽による奇襲成功と考えていることが誤りなのである。「『フォークランドは相手が小部隊だから隠蔽できた』」(みなせ)と述べているが、占拠は隠蔽の結果ではないし、そもそも小部隊だから成立したわけではない。オペレーション・ロザリオは艦隊規模を投入した上陸戦であり、後詰を含めれば旅団規模が準備されていた。
その点をもって日本本土防衛を語るのは乱暴なものだ。そもそもが新宗教的な国難思想からか日本上陸を恐れているのだろう。このあたりは、その排外的な政治的スタンスから窺えるものだ。
そこで、中国は日本に攻めてくるとフォークランドの例を持ち出した。だが、それを日本侵攻に当てはめるのは無理だ。強いて言えばオーストラリアによる昭和基地侵攻でしかないものだ。
■ 所詮は理系カルト
結局は、中途半端な知識を振り回して恥をかく例だ。ご両名は米軍教範の翻訳や3DCGといった、そこに存在する軍隊やその装備について表面的に模倣することに熱心なご様子である。
だが、その背景にある政治経済な条件、広くいえば社会科学にも注意を向ける必要があるだろう。ミクロに理系カルト的に兵器のネジの数を数えることよりも、社会全体を見る必要があるようにみえるものだ。
フォークランド紛争の理解を誤った例がある。英国はアルゼンチンの侵攻を察知できず、奇襲を受けたために島を占拠されたというものだ。
その例はこのようなものだ。
みなせ_C90お疲れ様でした@Ton_beri
アタイみたいな素人が同じ事書くと「偵察衛星で事前行動を察知できて、P-3Cで叩いて殺せるから大部隊上陸なんてありえない」ってレスが一杯来るんだお。
@borozino 今の中国に日本に上陸する能力がないとする理由ってなんなんですかね?(暗黒微笑
https://twitter.com/Ton_beri/status/797124966613327873
ドミトリー・ドンスコイ@borozino
っ「フォークランド紛争」救いはモンタニが既に退役してる事w
https://twitter.com/borozino/status/797126343766908928

みなせ_C90お疲れ様でした @Ton_beri 13 時間13 時間前
@borozino それで通じてくれれば、仕事が楽ですw
「フォークランドは相手が小部隊だから隠蔽できた」って感じで色々な言い訳があり、湾岸も、第4次中東戦争も、ぜーんぶ当てはまらないそうです。
https://twitter.com/Ton_beri/status/797128967836745728
この発言は「フォークランドは奇襲であり、英国が侵攻を察知できなかったため発生した」といった思い込みを反映したものにすぎない。
これはフォークランド紛争発生の背景を全く理解できていないことを示している。
フォークランド侵攻はアルゼンチンの行動を察知予測できないから発生したのではない。英国が対応できないためアルゼンチンは侵攻したのであり、英国も侵攻されても対応できないと拱手していたためにアルゼンチンの侵攻を許した話だ。
■ フォークランドに対応する気力はない
フォークランド紛争の背景は、英国に対応する気力も体力もなかっただけの話だ。
70年代末、大英帝国崩壊は最終段階にあった。60年にアジア・アフリカ各国が独立し、68年にスエズ以東から軍事力を撤退させた。そして70年代には英連邦体制から欧州共同体へのシフトを決意している。英国がEECへの加入を決めたのが73年である。
さらに、英国病によりとれる政策の制約は大きい。戦後英国は長期の経済停滞にあった。英国病と呼ばれたもので欧州のお荷物である。東方世代で、お理工系の教育だけに特化していたみなせさんはご存じないだろうが、当時英国は経済的な底である。
このため英海軍力も遠征能力を失っていた。正規空母の処分がその象徴である。経済停滞により維持する余裕がなくなり、植民地放棄により所要もなくなったとして海軍力は整理された。英海軍は戦略原潜と対潜戦、対機雷戦に特化した海軍となっていた。
この状況で、英国はフォークランド防衛の意欲も充分な能力もなかった。本土から1万2000kmも離れており、経済的には無意味な離島で地域大国アルゼンチンと戦う意味はなかったためだ。
■ 77年占拠には対応していない
実際に、英国はアルゼンチンによるフォークランド占拠に為す術もないと放置している。
77年の侵攻着手にも軍事的対応を行っていない。既述のとおり、気力がないといった問題から、英労働党政権はアルゼンチンによる一部占拠にも軍事対応を行っていない。サッチャー政権も、侵攻前には打つ手なしとして最終的には香港式の外交解決を考えていた。
このあたりは紛争の背景として周知のものだ。
例えば、公刊されている防研の『フォークランド戦争史』(2014.3)pp.2-4.に詳しい。みなせさんは
米軍あたりが、論文を公開してくれてたりすると仕事がはかどりますが、アクセスする手間を考えると、すごく大変なのです。
https://twitter.com/Ton_beri/status/797131548105392128
と発言されている。、普通に日本語で公開されている。他にも有斐閣『国際政治』でも85年ころに似たような特集がある。
それを読んだことがないのは残念なものだ。みなせさんも、ドミトリー・ドンスコイさんも戦闘史や武器の話ばかりしか読まないのでは、視野狭窄となりいずれは恥をかくことになるだろう。
■ 隠蔽・奇襲で成功したのか?
つまりは、フォークランド紛争を全く御理解されていないということだ。
フォークランド侵攻が成立した条件を、隠蔽による奇襲成功と考えていることが誤りなのである。「『フォークランドは相手が小部隊だから隠蔽できた』」(みなせ)と述べているが、占拠は隠蔽の結果ではないし、そもそも小部隊だから成立したわけではない。オペレーション・ロザリオは艦隊規模を投入した上陸戦であり、後詰を含めれば旅団規模が準備されていた。
その点をもって日本本土防衛を語るのは乱暴なものだ。そもそもが新宗教的な国難思想からか日本上陸を恐れているのだろう。このあたりは、その排外的な政治的スタンスから窺えるものだ。
ドミトリー・ドンスコイ@borozino
そういえば某脳みそクルクルパーなパンダ野郎が「日本ではとっくのとうにチマチョゴリ云々」とか言ってましたね
韓国で韓国人がチマチョゴリ着ないのも日本人によるヘイトスピーチへの対策ですかそうですか
https://twitter.com/borozino/status/797131867166150656
そこで、中国は日本に攻めてくるとフォークランドの例を持ち出した。だが、それを日本侵攻に当てはめるのは無理だ。強いて言えばオーストラリアによる昭和基地侵攻でしかないものだ。
■ 所詮は理系カルト
結局は、中途半端な知識を振り回して恥をかく例だ。ご両名は米軍教範の翻訳や3DCGといった、そこに存在する軍隊やその装備について表面的に模倣することに熱心なご様子である。
だが、その背景にある政治経済な条件、広くいえば社会科学にも注意を向ける必要があるだろう。ミクロに理系カルト的に兵器のネジの数を数えることよりも、社会全体を見る必要があるようにみえるものだ。
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分別ざかり四十郎五十郎が無根拠に政権をヨイショするさまは興味深いものだ。その政府与党の無謬性への信仰は、指導部の無謬性を疑うことが許されなかった昔の共産党そのものでしかない。
■ TPPは日本有利だからトランプが反対している(田中)
アレ右派は政府与党を無根拠にヨイショするのは不思議なものだ。特に、いい年をこいてそのような発言をするのは、分別にかけるものだ。
例えば、マンガ家の田中圭一さんの発言がそれだ。「ボクの大好きな政府与党が推すTPPは日本に不利なわけがない」と勝手に信じ込んでいる。

だが、自民党がTPPを日本有利・アメリカ不利とした証拠はどこにあるのだろうか?
TPPの交渉は秘密交渉であり、その内容は議会ですら公表されていない。
それでなぜ「自民党政権が引き継いで交渉に次ぐ交渉でなんとか日本に有利な状況にして、今やトランプが破棄したいと言いだすようなことになった」(田中圭一)と断ずるのだろうか?
そもそもトランプさんがTPPに反対する理由も誤っている。田中さんは「日本有利だからトランプさんは破棄したい」と言っているが、そのような発言はない。
結局は、信仰でしかない。政府与党の無謬性を信じるものだ。これはかつての共産党員と全く変わらないものだ。
■ 政府はトランプ勝利の準備をしていた(和田)
衛星政党ニッコロの和田政宗さんも同じだ。沈む船から与党に乗り換えたいこともあってか、政府与党の無謬性主張に余念がない。

では、なんで政府与党はTPPを通そうとしているのだろうか?
和田さんは「政府はトランプ勝利も見越し」(和田)ていたと述べている。それならば、TPPに出目はない。まだ可能性のあるクリントンさんが勝ってから進めればよかった話だ。それができなかったことは、「政府はトランプ勝利も見越し」(和田)ていなかった証拠でしかない。
これも政府与党の無謬性信仰に乗っかったものだ。
和田さんには自主性はない。転び公妨(ただし私人)といった珍妙行動のように和田さんは自由奔放に行動しているように見える。だが、基本的にはネトウヨのアレ支持者に乗っかるしかなく、その期待や許容の範囲でしか動けない。そうしないと自分の価値がなくなるためだ。
だから、頭のよわい支持者の期待から離れる行動はできない。それが政府与党の無謬信仰への迎合である。米国共和党議員の進化論や中絶拒否と同じようなものだ。
それが「政府はトランプ勝利も見越し」(和田)ていたという発言である。
■ いい歳こいて何も見えない
一番不思議なのは、四十郎五十郎がそのような口を利くことだ。
普通は分別ざかりの年頃だ。普通は田吾作な発言をすれば恥をかく。だからそのようなことは言わない。
だが、物事を批判的に観察できないネトウヨ空間に嵌っているとそうなるのだろう。田中さんの委託先をみると、アレな軍オタゴロや軍装系ゴロとの付き合いがある。和田さんはニッコロ系空間にどっぷり沈んでいる。
ご両名は戦争末期でも日本の勝利を疑わなかった連中に似ている。田舎の農民は敗北寸前まで日本の勝利を確信していたという。米戦略爆撃調査団報告を見ると批判的精神を持っていた都市民や知識階級はマリアナ陥落から東京初空襲時期には日本の敗北を確信していた。だが、批判的視点を持たず、翼賛態勢を諾々として受け入れていた連中は最後まで勝利を確信していた。
さらにいえば、それに賛同する連中も同じだ。田中発言、和田発言を嬉々としてリツイートする四十郎五十郎もまずはその程度の頭だということだ。
兵隊でそうしているやつの中身をみても、まあ野球とサッカーと車、SFと萌えミリを完全受動で消費するだけの階層である。やはりその程度なのだろう。それで幹部でございとか言われても困るものだがね。
■ TPPは日本有利だからトランプが反対している(田中)
アレ右派は政府与党を無根拠にヨイショするのは不思議なものだ。特に、いい年をこいてそのような発言をするのは、分別にかけるものだ。
例えば、マンガ家の田中圭一さんの発言がそれだ。「ボクの大好きな政府与党が推すTPPは日本に不利なわけがない」と勝手に信じ込んでいる。

はぁとふる売国奴 金曜日 東a26a@keiichisennsei
そもそもTPPって、民主党政権時に菅直人がアメリカから押しつけられて右往左往していたのを、自民党政権が引き継いで交渉に次ぐ交渉でなんとか日本に有利な状況にして、今やトランプが破棄したいと言いだすようなことになったのに、なぜ民進党は猛反対して採決を妨害しているのだ? 7:18 - 2016年11月8日
https://twitter.com/keiichisennsei/status/796008906262605825?lang=ja
だが、自民党がTPPを日本有利・アメリカ不利とした証拠はどこにあるのだろうか?
TPPの交渉は秘密交渉であり、その内容は議会ですら公表されていない。
それでなぜ「自民党政権が引き継いで交渉に次ぐ交渉でなんとか日本に有利な状況にして、今やトランプが破棄したいと言いだすようなことになった」(田中圭一)と断ずるのだろうか?
そもそもトランプさんがTPPに反対する理由も誤っている。田中さんは「日本有利だからトランプさんは破棄したい」と言っているが、そのような発言はない。
結局は、信仰でしかない。政府与党の無謬性を信じるものだ。これはかつての共産党員と全く変わらないものだ。
■ 政府はトランプ勝利の準備をしていた(和田)
衛星政党ニッコロの和田政宗さんも同じだ。沈む船から与党に乗り換えたいこともあってか、政府与党の無謬性主張に余念がない。

和田政宗@wadamasamune
トランプ氏勝利にあたり毎日新聞は「政府与党はトランプ氏との人脈もほとんど無い」と書いているが、しっかり取材したのか?9月にある省の幹部と話をしたが政府はトランプ勝利も見越し人脈構築の手を打っていた。素直にトランプ勝利を受け止めるべき 21:43 - 2016年11月9日
https://twitter.com/wadamasamune/status/796589166775664640
では、なんで政府与党はTPPを通そうとしているのだろうか?
和田さんは「政府はトランプ勝利も見越し」(和田)ていたと述べている。それならば、TPPに出目はない。まだ可能性のあるクリントンさんが勝ってから進めればよかった話だ。それができなかったことは、「政府はトランプ勝利も見越し」(和田)ていなかった証拠でしかない。
これも政府与党の無謬性信仰に乗っかったものだ。
和田さんには自主性はない。転び公妨(ただし私人)といった珍妙行動のように和田さんは自由奔放に行動しているように見える。だが、基本的にはネトウヨのアレ支持者に乗っかるしかなく、その期待や許容の範囲でしか動けない。そうしないと自分の価値がなくなるためだ。
だから、頭のよわい支持者の期待から離れる行動はできない。それが政府与党の無謬信仰への迎合である。米国共和党議員の進化論や中絶拒否と同じようなものだ。
それが「政府はトランプ勝利も見越し」(和田)ていたという発言である。
■ いい歳こいて何も見えない
一番不思議なのは、四十郎五十郎がそのような口を利くことだ。
普通は分別ざかりの年頃だ。普通は田吾作な発言をすれば恥をかく。だからそのようなことは言わない。
だが、物事を批判的に観察できないネトウヨ空間に嵌っているとそうなるのだろう。田中さんの委託先をみると、アレな軍オタゴロや軍装系ゴロとの付き合いがある。和田さんはニッコロ系空間にどっぷり沈んでいる。
ご両名は戦争末期でも日本の勝利を疑わなかった連中に似ている。田舎の農民は敗北寸前まで日本の勝利を確信していたという。米戦略爆撃調査団報告を見ると批判的精神を持っていた都市民や知識階級はマリアナ陥落から東京初空襲時期には日本の敗北を確信していた。だが、批判的視点を持たず、翼賛態勢を諾々として受け入れていた連中は最後まで勝利を確信していた。
さらにいえば、それに賛同する連中も同じだ。田中発言、和田発言を嬉々としてリツイートする四十郎五十郎もまずはその程度の頭だということだ。
兵隊でそうしているやつの中身をみても、まあ野球とサッカーと車、SFと萌えミリを完全受動で消費するだけの階層である。やはりその程度なのだろう。それで幹部でございとか言われても困るものだがね。
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産経がマイク・ホンダ議員が落選したと喜んでいる。
「自民・山田宏参院議員「朗報だ!」 米下院選でマイク・ホンダ氏落選 慰安婦問題で日本非難決議を主導」
「マイク・ホンダ議員が落選 米下院選 慰安婦問題で日本非難決議を主導」
かれらが自称している歴史戦やらの勝利だと思い込んでいるのだろう。ホンダ議員は慰安婦問題で日本を非難していたからだ。
■ 歴史敗戦は変わらない
だが、それで何か状況が変わるのだろうか?
変わらない。この問題での日本の立場は悪いままで終わる。米国でも、ホンダさんの選挙区でもそうだ。ホンダさんの選挙区で新しい当選した新人議員も従軍慰安婦問題へのスタンスは変わらない。敗戦前日本が正しいとは言わない。
つまり、歴史戦ファイターは馬鹿にされる状況はそのままだということだ。産経や山田議員の「従軍慰安婦問題は中韓の陰謀」は通用しない。そもそも、管理売春や人身売買といった悪いことをしたことには違いない。
■ ルーズベルトが死んでも戦争は負けた
ホンダ議員落選での狂喜乱舞はぬか喜びにすぎない。
まずは、戦争中のルーズベルト死去(45年4月)と同じだ。ホンダ議員が落選したといって喜ぶさまは、ルーズベルトが死んだと喜ぶことと同じだ。
どちらもその先にある敗戦は変わらない。
むしろ、努力することで敗北をより深刻にする。圧倒的劣勢の状態で神頼みだけで戦いを続けるのは傷口を広げる行為でしかない。
■ ネトウヨの尻馬ライダー
まともな保守なら歴史戦ファイターに引導を渡すべきだ。
だが、日本の右派はネトウヨ系価値観に支配されている。無知蒙昧な連中が保守を支持しており、数的劣勢ゆえにまともな保守は対抗できない。これが産経やら山田議員やらのマヌケ発言跋扈
の要因ということだ。
そのうち他の尻馬ライダーも同じことを言い出す。具体的には和田政宗議員やら佐藤正久議員も歴史戦の勝利であるように言い出すだろう。
「自民・山田宏参院議員「朗報だ!」 米下院選でマイク・ホンダ氏落選 慰安婦問題で日本非難決議を主導」
「マイク・ホンダ議員が落選 米下院選 慰安婦問題で日本非難決議を主導」
かれらが自称している歴史戦やらの勝利だと思い込んでいるのだろう。ホンダ議員は慰安婦問題で日本を非難していたからだ。
■ 歴史敗戦は変わらない
だが、それで何か状況が変わるのだろうか?
変わらない。この問題での日本の立場は悪いままで終わる。米国でも、ホンダさんの選挙区でもそうだ。ホンダさんの選挙区で新しい当選した新人議員も従軍慰安婦問題へのスタンスは変わらない。敗戦前日本が正しいとは言わない。
つまり、歴史戦ファイターは馬鹿にされる状況はそのままだということだ。産経や山田議員の「従軍慰安婦問題は中韓の陰謀」は通用しない。そもそも、管理売春や人身売買といった悪いことをしたことには違いない。
■ ルーズベルトが死んでも戦争は負けた
ホンダ議員落選での狂喜乱舞はぬか喜びにすぎない。
まずは、戦争中のルーズベルト死去(45年4月)と同じだ。ホンダ議員が落選したといって喜ぶさまは、ルーズベルトが死んだと喜ぶことと同じだ。
どちらもその先にある敗戦は変わらない。
むしろ、努力することで敗北をより深刻にする。圧倒的劣勢の状態で神頼みだけで戦いを続けるのは傷口を広げる行為でしかない。
■ ネトウヨの尻馬ライダー
まともな保守なら歴史戦ファイターに引導を渡すべきだ。
だが、日本の右派はネトウヨ系価値観に支配されている。無知蒙昧な連中が保守を支持しており、数的劣勢ゆえにまともな保守は対抗できない。これが産経やら山田議員やらのマヌケ発言跋扈
山田氏は「朗報だ。本当に良かった。万歳した。乾杯した。日本にとっては本当にいい方向にいくのではないか」と述べた。
http://www.sankei.com/politics/news/161110/plt1611100029-n1.html
の要因ということだ。
そのうち他の尻馬ライダーも同じことを言い出す。具体的には和田政宗議員やら佐藤正久議員も歴史戦の勝利であるように言い出すだろう。
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夕刊フジのWEB版、ZAKZAKにモディ首相ヨイショが載っている。歳川隆雄さんの「【永田町・霞が関インサイド】良好な関係を「対中カード」に モディ印首相10日来日 」がそれだ。
中身は産経の通常運転、現政権政策についての翼賛記事となっている。インドにいいようにされ、中国との対峙を日本だけが背負い込む構造に陥っていることや、原発等でのインド口約束で騙されていることにも全く触れていない。
■ クジャラート暴動を放置したモディ州首相
それよりも唖然とするのは、モディさんの州首相時代を褒めている点だ。
モディさんはヒンドゥ至上主義者、あるいはヒンデゥ民族主義者として知られる。安倍首相が日本会議や宗教右派とズブズブなことと同じようなものだ。
そしてイスラム教徒虐殺で知られる2002年のクジャラート暴動での関与も指摘される人物である。州首相であったにもかかわらず治安維持活動を抑制し、あるいは暴徒をけしかけたとも言われている。ちなみにイスラム教徒790人が死んだとされる事件だ。
はたして「グジャラート州知事時代から清廉潔白」(歳川)と言えるだろうか?
プーチンと比較すればよい。プーチンの国内統治は人道的に問題がある。それをおいて「プーチンの統治は清廉潔白で知られ」と手放しでヨイショするのは躊躇われるものだ。
■ インドはどんな夢も叶えてくれるユートピアではない
インドとの連携や商売そのものはかまわない。ネイビー・トゥ・ネイヴィーの関係進展で日本がインド洋での活動ができるようになり、インド海軍が南シナ海に出てくることは日本の得でそのまますすめればよい。経済関係を進めるのも問題はない。投資機会を確保するのは悪いことではない。さらに、いつ手のひらリバースされるかわからないUS-2輸出や、インドは買う気もない原発ビジネスで一時の夢見心地を味わうのもいいだろう。
だがモディさんをプレスター・ジョンと勘違いし、インドやその政権に過剰な夢を持つものではない。インドはどんな夢も叶えてくれるわけでも、素晴らしいユートピアでも、愛の国でもない。
中身は産経の通常運転、現政権政策についての翼賛記事となっている。インドにいいようにされ、中国との対峙を日本だけが背負い込む構造に陥っていることや、原発等でのインド口約束で騙されていることにも全く触れていない。
■ クジャラート暴動を放置したモディ州首相
それよりも唖然とするのは、モディさんの州首相時代を褒めている点だ。
01年から13年間務めたグジャラート州知事時代から清廉潔白で知られ、国民の人気が高い。66歳。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20161108/plt1611081700002-n1.htm
モディさんはヒンドゥ至上主義者、あるいはヒンデゥ民族主義者として知られる。安倍首相が日本会議や宗教右派とズブズブなことと同じようなものだ。
そしてイスラム教徒虐殺で知られる2002年のクジャラート暴動での関与も指摘される人物である。州首相であったにもかかわらず治安維持活動を抑制し、あるいは暴徒をけしかけたとも言われている。ちなみにイスラム教徒790人が死んだとされる事件だ。
はたして「グジャラート州知事時代から清廉潔白」(歳川)と言えるだろうか?
プーチンと比較すればよい。プーチンの国内統治は人道的に問題がある。それをおいて「プーチンの統治は清廉潔白で知られ」と手放しでヨイショするのは躊躇われるものだ。
■ インドはどんな夢も叶えてくれるユートピアではない
インドとの連携や商売そのものはかまわない。ネイビー・トゥ・ネイヴィーの関係進展で日本がインド洋での活動ができるようになり、インド海軍が南シナ海に出てくることは日本の得でそのまますすめればよい。経済関係を進めるのも問題はない。投資機会を確保するのは悪いことではない。さらに、いつ手のひらリバースされるかわからないUS-2輸出や、インドは買う気もない原発ビジネスで一時の夢見心地を味わうのもいいだろう。
だがモディさんをプレスター・ジョンと勘違いし、インドやその政権に過剰な夢を持つものではない。インドはどんな夢も叶えてくれるわけでも、素晴らしいユートピアでも、愛の国でもない。
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米国には「ICBMを更新しろ」と主張する論者がいる。説得力に乏しい理屈を振り回す姿は日本の戦車論者の言い分に似ている。どちらも非現実的な設定をしていることは同じである。
■ ターゲット・スポンジ
現在の米核抑止はSLBMで充分達成されている。オハイオ級14隻、計336発のトライデントで世界中の都市を焼き尽くせるからだ。
それに対し、ICBM論者はSLBMはICBMの代替はできないという。なによりもオハイオ級は敵の核攻撃を吸収しきないと主張する。今のICBMサイロ400は敵核弾頭400を吸収する。米国を核攻撃するにはそれ以上の弾頭を必要とさせる。これは敵の核攻撃の敷居を高くするものだとするターゲット・スポンジ論を展開している。
だが、ターゲット・スポンジ論は抑止そのものとは全く関連はない。核抑止は核攻撃を行えば報復攻撃を受けるといった相互確証破壊によっている。報復目標は相手の都市にある。400のサイロではない。
簡単な話だ。400のサイロが潰しきらないから敵都市への報復を諦めると言った発想があるだろうか? あるいは、400のサイロを先制核攻撃で潰せば相手の報復がないといえるだろうか? どちらも誤りだ。米国の先制核攻撃を受ければ、被攻撃国は第二次報復も無視して大都市を狙う。また、米国400のサイロを先制核攻撃して潰しても、SLBMや戦略爆撃機からの巡航ミサイルによる報復は免れない。
これを世間はそれをマヌケな理屈と見ている。相互確証破壊はSLBMで充分なことはわかりきっているためだ。
だがICBM屋は大真面目である。身内ではそれが常識だからだ。ICBMサイロには敵核攻撃を吸収する機能がある。だから、多数準備すれば敵の核攻撃の敷居を高くできる。あるいは躊躇するだろう。
それこそ一種の教義、ドクトリンとして教育し信じ切っている。だから珍奇な主張であることに気づいていないのである。
■ 本土決戦論
これは日本の戦車論者も同じだ。
今日の日本防衛で戦車は何の価値もない。中国との対立は東シナ海から太平洋、インド洋といった海で行われているためだ。そこでは戦車は役に立たない。逆にそこで負ければ日本は海へのアクセスを失って終わりとなる。
だが、戦車論者はそれがわかっていない。連中が口々に言うのは本土決戦となった場合には戦車がなければ戦えないといったものだ。だから最新戦車や機動戦闘車が必要というものだ。
しかし、実態を考えると本土決戦だけの理屈には意味はない。平時の中国とのゲームでは何の意味もなく、戦時を考えても中国には日本本土に上陸することが目的でもない。日本としても海で負ければ戦争を続ける意味もない。そこで中国の要求なりを飲んでおわりだ。
そのあたりを考えず、戦争となれば敵は日本の支配を目的とする、必ず上陸してると言い出すあたりが、やはりズレている。
これもまた世間とズレている。中国との対立は海空戦力の対峙であることに気づいているからだ。
■ 更新する理由がない
そして両者の理屈に共通するのは、新型にする必要を説明できないことだ。
ICBM論者のターゲット・スポンジ理論は旧式のICBMでも成り立つ。そこに核ミサイルがあるとすれば、たとえ旧式でも敵の核弾頭は吸収されるためだ。別に新型にする必要はない。
戦車論者も同じである。今でも日本は戦車を持っている。10式と同性能の90式は既に装備し、機動戦闘車と同じ主砲を持ち防御力はむしろ強力な74式も残存している。別段、新戦車や機動戦闘車である必要もない。
このあたりの抜け方も似ている。結局は細部だけをみて全体がみられない主張だということだ。たぶん、中国や北朝鮮でも、斜陽の兵器について、職域やマニアは似たようなことを言っているのだろう。
■ ターゲット・スポンジ
現在の米核抑止はSLBMで充分達成されている。オハイオ級14隻、計336発のトライデントで世界中の都市を焼き尽くせるからだ。
それに対し、ICBM論者はSLBMはICBMの代替はできないという。なによりもオハイオ級は敵の核攻撃を吸収しきないと主張する。今のICBMサイロ400は敵核弾頭400を吸収する。米国を核攻撃するにはそれ以上の弾頭を必要とさせる。これは敵の核攻撃の敷居を高くするものだとするターゲット・スポンジ論を展開している。
だが、ターゲット・スポンジ論は抑止そのものとは全く関連はない。核抑止は核攻撃を行えば報復攻撃を受けるといった相互確証破壊によっている。報復目標は相手の都市にある。400のサイロではない。
簡単な話だ。400のサイロが潰しきらないから敵都市への報復を諦めると言った発想があるだろうか? あるいは、400のサイロを先制核攻撃で潰せば相手の報復がないといえるだろうか? どちらも誤りだ。米国の先制核攻撃を受ければ、被攻撃国は第二次報復も無視して大都市を狙う。また、米国400のサイロを先制核攻撃して潰しても、SLBMや戦略爆撃機からの巡航ミサイルによる報復は免れない。
これを世間はそれをマヌケな理屈と見ている。相互確証破壊はSLBMで充分なことはわかりきっているためだ。
だがICBM屋は大真面目である。身内ではそれが常識だからだ。ICBMサイロには敵核攻撃を吸収する機能がある。だから、多数準備すれば敵の核攻撃の敷居を高くできる。あるいは躊躇するだろう。
それこそ一種の教義、ドクトリンとして教育し信じ切っている。だから珍奇な主張であることに気づいていないのである。
■ 本土決戦論
これは日本の戦車論者も同じだ。
今日の日本防衛で戦車は何の価値もない。中国との対立は東シナ海から太平洋、インド洋といった海で行われているためだ。そこでは戦車は役に立たない。逆にそこで負ければ日本は海へのアクセスを失って終わりとなる。
だが、戦車論者はそれがわかっていない。連中が口々に言うのは本土決戦となった場合には戦車がなければ戦えないといったものだ。だから最新戦車や機動戦闘車が必要というものだ。
しかし、実態を考えると本土決戦だけの理屈には意味はない。平時の中国とのゲームでは何の意味もなく、戦時を考えても中国には日本本土に上陸することが目的でもない。日本としても海で負ければ戦争を続ける意味もない。そこで中国の要求なりを飲んでおわりだ。
そのあたりを考えず、戦争となれば敵は日本の支配を目的とする、必ず上陸してると言い出すあたりが、やはりズレている。
これもまた世間とズレている。中国との対立は海空戦力の対峙であることに気づいているからだ。
■ 更新する理由がない
そして両者の理屈に共通するのは、新型にする必要を説明できないことだ。
ICBM論者のターゲット・スポンジ理論は旧式のICBMでも成り立つ。そこに核ミサイルがあるとすれば、たとえ旧式でも敵の核弾頭は吸収されるためだ。別に新型にする必要はない。
戦車論者も同じである。今でも日本は戦車を持っている。10式と同性能の90式は既に装備し、機動戦闘車と同じ主砲を持ち防御力はむしろ強力な74式も残存している。別段、新戦車や機動戦闘車である必要もない。
このあたりの抜け方も似ている。結局は細部だけをみて全体がみられない主張だということだ。たぶん、中国や北朝鮮でも、斜陽の兵器について、職域やマニアは似たようなことを言っているのだろう。
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桜井よしこさんは日本はアジア諸国のリーダーを目指す前提で書かれている。想定読者層も日本はアジア諸国のリーダーを目指すべきといった人に向いてかかれたものなのだろう。30年前のジャパン・アズ・ナンバーワンの時代の残滓であり、センスが古い。
「欧米流の合理的戦略論だけでなくアジアの曖昧路線を理解する重要性」は、そのような脳天気な認識に溢れており、面白い読み物となっている。
■ 味方認定するとドゥテルテも褒める桜井さん
まず、桜井さんはフィリピンのドゥテルテ大統領を評価している。「日本が大好きだ」だけで日本の味方認定したためだろう。安っぽいものだ。
フィリピンからみればチョロいものだ。フィリピンの大統領が援助を貰える日本を訪問して日本を褒めた。それを指して「フィリピンに日本と同一の方向性を共有させることに成功した」(桜井)というのは、まず脳天気なものだ。
■ アセアン海洋国の態度を理解できない桜井さん
それを受けてアジア的曖昧さ言い出すのは、まずは桜井さんの不見識さを示すものでしかない。
単に発言主張に一貫性がないだけの話を曖昧路線といいだすのは持ち上げたものだ。世論に乗っかるだけのポピュリズム大統領は深慮があって曖昧にしているわけではない。その場しのぎに過ぎない。
しかもそれをアジア的で理解不能と言い出している。このあたりは他国の立場の理解も怪しいことが窺われる。
中国問題でのアセアン海洋国の態度は普通に理屈で説明できる。安全保障で不安を抱えているが、経済的には中国の協調を維持したいだけの話だ。日本は中国とのバランサーで引き込みたいが、アレな日本の対中政策に巻き込まれると中国との経済的関係を損なう。だから、日本の歓心をひきつつ中国を否定しない言動をとっているだけだ。
■ いまだにアジアの盟主気取りの桜井さん
なかでも、最も時代錯誤な状況認識が「アジアのリーダー」である。桜井さんは最後に
と述べている。
「常識では理解し難い現象が世界中で続発するとき、「日本人」とひとくくりにされる私たち日本民族の、実は非常な多様性に満ちた歴史を思い出して、1つの価値で決めつけることへの自戒とするのだ。」(桜井)とは何をいっているのか分からない。何を主語として「自戒とする」のかは不明である。
だが「アジア諸国のリーダーともなり得るのである。」(桜井)の主語は前文の「私たち日本民族」か「日本人」かどちらかである。
だが、いまどき日本がアジアでリーダーの地位に立てるのだろうか? それを考えればよい。そんな見込みはないし、それによる利益もない。老大国日本の消耗を早めるだけに終わる。
それを訴える桜井さんも相当に時代錯誤でしかない。まずは60年代70年代の英国で大英帝国復興を訴える老人のようなものだ。そして、その主張を得とする桜井読者もまた、かつてのジャパン・アズ・ナンバーワンで時代が止まった御仁だということだ。いまだにマレーシアのマハティールがルックイーストとかいいだすつもりなのだろう。既にテイクオフしたマレーシアに日本がデカイ顔をできたのは00年、せめて05年くらいまでの話なのに。
著者と読者はともに年を取るという。桜井さんもそろそろ後期高齢者となる。ご老人には長生きしてもらいたものだが、中にはさっさと仏壇の中に引っ越してほしい方もいるなあと思ったものだ。
■ 追 記
やっぱ文章としてどうかしてる
・ 「常識では理解し難い現象が世界中で続発するとき、『日本人』とひとくくりにされる私たち日本民族の、実は非常な多様性に満ちた歴史を思い出して、1つの価値で決めつけることへの自戒とするのだ。」(桜井)
の修飾節を抜くと
・ 「常識では理解し難い現象が世界中で続発するとき、1つの価値で決めつけることへの自戒とするのだ。」
となるが。そっから骨格部分を抜き出しても
・ 「理解し難いとき、決めつけることへの自戒とするのだ。」
としかならない
本文の文脈から言いたいことが
「理解しがたい事態が起きたときには、理解できるように視点を切り替えるべきだ。一つの視点に拘泥するのではなく、多視点でみるように心がけなければならない。理解できないといった認識そのものが固定した観点への執着であり、視野の狭窄を示すものだ。自戒すべきだ」かね。
まあ、『月刊日本』の小林節さんの記事によると対談にアシスタントがきて対談を作る。そこでも「桜井が『こう言ってくれ』と言っているから総主張してくれ」が実情とのことだから。アルバイトさんあたりのヤッツケ仕事なんだろうね。桜井さんのチェックが甘いし、いざとなれば「日本が大好きだ」といえば許してくれるから手抜きしても大丈夫だと思ってるんじゃないかな。
「欧米流の合理的戦略論だけでなくアジアの曖昧路線を理解する重要性」は、そのような脳天気な認識に溢れており、面白い読み物となっている。
■ 味方認定するとドゥテルテも褒める桜井さん
まず、桜井さんはフィリピンのドゥテルテ大統領を評価している。「日本が大好きだ」だけで日本の味方認定したためだろう。安っぽいものだ。
大統領は南シナ海問題を持ち出し「日本とフィリピンは同じような状況にある」「われわれは常に日本の側に立つ」と、それぞれ2回、繰り返したという。
明らかに安倍首相はドゥテルテ大統領の心を開いたのだ。財界人との会合で「日本が大好きだ」と大統領は繰り返した。
ドゥテルテ大統領に、「日本に感謝している」と言わしめたのは、フィリピン独自の感じ方を日本側が受け止め得ているからであろう。押し付けるのではなく、語り合うことで、フィリピンに日本と同一の方向性を共有させることに成功したのが今回の例ではないか
フィリピンからみればチョロいものだ。フィリピンの大統領が援助を貰える日本を訪問して日本を褒めた。それを指して「フィリピンに日本と同一の方向性を共有させることに成功した」(桜井)というのは、まず脳天気なものだ。
■ アセアン海洋国の態度を理解できない桜井さん
それを受けてアジア的曖昧さ言い出すのは、まずは桜井さんの不見識さを示すものでしかない。
米国の影響力が相対的に弱まる中、日本は米国の合理的戦略論とともに、アジア流の曖昧路線を理解することが大事である。欧米流の理屈だけでは対処できないことを肝に銘じ、各国独自の歴史や文明、価値観を心に刻むことである。
単に発言主張に一貫性がないだけの話を曖昧路線といいだすのは持ち上げたものだ。世論に乗っかるだけのポピュリズム大統領は深慮があって曖昧にしているわけではない。その場しのぎに過ぎない。
しかもそれをアジア的で理解不能と言い出している。このあたりは他国の立場の理解も怪しいことが窺われる。
白とも黒ともはっきりしない曖昧な立場は、理屈では説明できない。フィリピンを含むアジア諸国の主張はこのようによく分からないことが多い。
中国問題でのアセアン海洋国の態度は普通に理屈で説明できる。安全保障で不安を抱えているが、経済的には中国の協調を維持したいだけの話だ。日本は中国とのバランサーで引き込みたいが、アレな日本の対中政策に巻き込まれると中国との経済的関係を損なう。だから、日本の歓心をひきつつ中国を否定しない言動をとっているだけだ。
■ いまだにアジアの盟主気取りの桜井さん
なかでも、最も時代錯誤な状況認識が「アジアのリーダー」である。桜井さんは最後に
常識では理解し難い現象が世界中で続発するとき、「日本人」とひとくくりにされる私たち日本民族の、実は非常な多様性に満ちた歴史を思い出して、1つの価値で決めつけることへの自戒とするのだ。そうしてこそ、アジアの「曖昧さ」も理解でき、したがってアジア諸国のリーダーともなり得るのである。
と述べている。
「常識では理解し難い現象が世界中で続発するとき、「日本人」とひとくくりにされる私たち日本民族の、実は非常な多様性に満ちた歴史を思い出して、1つの価値で決めつけることへの自戒とするのだ。」(桜井)とは何をいっているのか分からない。何を主語として「自戒とする」のかは不明である。
だが「アジア諸国のリーダーともなり得るのである。」(桜井)の主語は前文の「私たち日本民族」か「日本人」かどちらかである。
だが、いまどき日本がアジアでリーダーの地位に立てるのだろうか? それを考えればよい。そんな見込みはないし、それによる利益もない。老大国日本の消耗を早めるだけに終わる。
それを訴える桜井さんも相当に時代錯誤でしかない。まずは60年代70年代の英国で大英帝国復興を訴える老人のようなものだ。そして、その主張を得とする桜井読者もまた、かつてのジャパン・アズ・ナンバーワンで時代が止まった御仁だということだ。いまだにマレーシアのマハティールがルックイーストとかいいだすつもりなのだろう。既にテイクオフしたマレーシアに日本がデカイ顔をできたのは00年、せめて05年くらいまでの話なのに。
著者と読者はともに年を取るという。桜井さんもそろそろ後期高齢者となる。ご老人には長生きしてもらいたものだが、中にはさっさと仏壇の中に引っ越してほしい方もいるなあと思ったものだ。
■ 追 記
やっぱ文章としてどうかしてる
・ 「常識では理解し難い現象が世界中で続発するとき、『日本人』とひとくくりにされる私たち日本民族の、実は非常な多様性に満ちた歴史を思い出して、1つの価値で決めつけることへの自戒とするのだ。」(桜井)
の修飾節を抜くと
・ 「常識では理解し難い現象が世界中で続発するとき、1つの価値で決めつけることへの自戒とするのだ。」
となるが。そっから骨格部分を抜き出しても
・ 「理解し難いとき、決めつけることへの自戒とするのだ。」
としかならない
本文の文脈から言いたいことが
「理解しがたい事態が起きたときには、理解できるように視点を切り替えるべきだ。一つの視点に拘泥するのではなく、多視点でみるように心がけなければならない。理解できないといった認識そのものが固定した観点への執着であり、視野の狭窄を示すものだ。自戒すべきだ」かね。
まあ、『月刊日本』の小林節さんの記事によると対談にアシスタントがきて対談を作る。そこでも「桜井が『こう言ってくれ』と言っているから総主張してくれ」が実情とのことだから。アルバイトさんあたりのヤッツケ仕事なんだろうね。桜井さんのチェックが甘いし、いざとなれば「日本が大好きだ」といえば許してくれるから手抜きしても大丈夫だと思ってるんじゃないかな。
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米国すら乗り気でないTPPに内閣が執着している。
TPPそのものはやってもやらなくてもよい。右行っても左行っても同じようなものだ。どっちも利益もあるし不利益もある。
だが、内閣の乗り気は尋常ではない。それはヨイショ新聞の産経が「菅義偉官房長官、TPP採決延期に危機感 『TPPを日本主導で仕上げないといけない』」といつものヨイショ・ロジックでヨイショしていることでも窺える。アレ政権はそれだけ重視しているというわけだ。
ここまで乗り気だと、背後に何があるのかを想像するのが楽しくなるものだ。
なんせTPPの交渉は甘利さんがやっている。当時担当大臣として交渉したとされるものだ。それを自画自賛しており、ネトサポも交渉で勝った勝ったといっていた。
だが、URの口利きで1200万を抜いた御仁だ。それでURから業者に補償金2.2億を引っ張ってきた。違法性はないとされたが、他人の金を他人に引き渡し、そこから謝礼を抜くことに躊躇はないことを示している。
それなら、TPPの口利きでも抜いていても不思議もない。
「1兆円くらいのキャッシュバックを身内で山分けするのではないか?」と夢想すると面白い。内閣は14兆円の経済効果とフカしている。URの例から5%抜けば7000億くらいとなる。さらに諸外国からもUR手法で抜ける立場にもある。問題となってる保険や医療からも抜ける。まあ1兆円かね。それを山分けすると想像すれば、TPPでハッスルするのも不思議はないねえと納得できるものだ。
なにせTPPに出した代表には、他人の財布から金を出させて他人に渡させ口銭とった前例がある。URでやったことをTPPでやらないというのは、逆に趣旨一貫していないと責めてよい。
まあ、他人の金を身内に分配して上前をハネるのは五輪も豊洲も同じだけどね。そちらも石原さんも森さんも死んだあとで汚名を着せられるのが怖くないのかねえと思うもんだが、もう後には退けないのだろうね。
TPPそのものはやってもやらなくてもよい。右行っても左行っても同じようなものだ。どっちも利益もあるし不利益もある。
だが、内閣の乗り気は尋常ではない。それはヨイショ新聞の産経が「菅義偉官房長官、TPP採決延期に危機感 『TPPを日本主導で仕上げないといけない』」といつものヨイショ・ロジックでヨイショしていることでも窺える。アレ政権はそれだけ重視しているというわけだ。
ここまで乗り気だと、背後に何があるのかを想像するのが楽しくなるものだ。
なんせTPPの交渉は甘利さんがやっている。当時担当大臣として交渉したとされるものだ。それを自画自賛しており、ネトサポも交渉で勝った勝ったといっていた。
だが、URの口利きで1200万を抜いた御仁だ。それでURから業者に補償金2.2億を引っ張ってきた。違法性はないとされたが、他人の金を他人に引き渡し、そこから謝礼を抜くことに躊躇はないことを示している。
それなら、TPPの口利きでも抜いていても不思議もない。
「1兆円くらいのキャッシュバックを身内で山分けするのではないか?」と夢想すると面白い。内閣は14兆円の経済効果とフカしている。URの例から5%抜けば7000億くらいとなる。さらに諸外国からもUR手法で抜ける立場にもある。問題となってる保険や医療からも抜ける。まあ1兆円かね。それを山分けすると想像すれば、TPPでハッスルするのも不思議はないねえと納得できるものだ。
なにせTPPに出した代表には、他人の財布から金を出させて他人に渡させ口銭とった前例がある。URでやったことをTPPでやらないというのは、逆に趣旨一貫していないと責めてよい。
まあ、他人の金を身内に分配して上前をハネるのは五輪も豊洲も同じだけどね。そちらも石原さんも森さんも死んだあとで汚名を着せられるのが怖くないのかねえと思うもんだが、もう後には退けないのだろうね。