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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2016.12
07
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13:29
Category : 未分類
 新聞には序列がある。どう逆立ちしても産経は朝日に勝てない。その差は開くばかりであり、産経は朝日ほかに大きく引き離された第二集団以下となっている。冷戦集結により、自己規程していた「反共」の存在価値が失われたためだ。結果、カルト・ネトウヨ層シフトしたが、それで新聞としての価値を失った。歴史戦や宗教保守ヨイショはまともな新聞はやらないものだ。

 差異の拡大はタブロイドでも起きている。当然だが夕刊紙にも序列がある。夕刊フジは日刊ゲンダイに勝てない。部数に大差があることは周知のとおりだが、やはりそこにも理由がある。


■ 「いまさら竹中w」が書けないフジ

 最近の記事を比較すれば、次の記事が好例だ。

・ ゲンダイ「小池塾に『カネ返せ』の声…講師に竹中平蔵氏の時代錯誤」(12月5日)
・ フジ「小池知事、塾講師務める猪瀬直樹氏に『リアルな話聞ける。実りが多い』」(11月12日)

 タブロイドとして、落ち目の小池都知事を躊躇なく批判できるゲンダイと「保守だから擁護」回路で批判できないフジの差がそこにある。なによりもフジは「いまさら竹中w」が書けない。時代錯誤、ゴシップで小馬鹿にできるチャンスを政治信条から活かせない点で、プチ鹿島さんのいう「下世話なオヤジジャーナル」失格である。


■ タブロイドのくせに体制擁護

 そもそもタブロイドのくせに体制擁護を使命としているあたり、覚悟がない。いまだにカジノ法案を擁護しようとするあたりが、私設体制擁護庁機関紙でしかない。

・ フジ「カジノ整備は発想の転換を 経済効果を最大化するには統一的な規制法が必要」(12月7日 もちろん筆者は高橋洋一さん)

 タブロイドとしての売上を稼ぐ上で、あの醜悪醜態な法案推進をヨイショしてどうなるのだろうか?

 この手の記事は枚挙の限りもない。

 籾井失脚の記事も、愚劣会長として政権に捨てられた経緯やそいつを選んだ人を見る目もない盆暗は誰かを表に出すゲンダイと、マヌケが「残り任期を『全力を尽くしてやります』と語った」(フジ)しか書けないフジとの差は大きい。


■ エロ・ギャンブルも差があるのだろう

 おそらくはエロ記事やギャンブルにも差があるのだろう。これはWEB版には出てこない部分で確認できない。だが、扇情第一に徹せるか徹せないかの差はそこにも出てくる。

 政治以外の分野も夕刊フジはつまらないということだ。桜林美佐さんの単調な防衛産業ヨイショ記事にゲラゲラにしようと国会の新聞室で閲覧したときもそのような感じであった。

 特に城の連載記事の質が取り立てて低かった。中身は観光案内の抄訳以下で筆者をみると「日本李登輝友の会理事」だから仕方がない。その方面の研究者も「『名護屋城の正門が仙台に移設された』とか、発掘時のスパン測定で否定されたことをいまさら」と呆れていた。

 この点からすれば、フジが売れ残るのは当然といったものだ。深夜になってもフジはうづたかく積み上がっている。ゲンダイと東スポの比ではない。さらに、タブロイドの補充員もゲンダイだけしかみたことがない。本体の産経同様に滅びる新聞ということだ。

 読者層もアレ保守オヤジばかりなのだろう。反「反基地」やら「『日本死ね』は許さない」あたり、いい歳こいて『GATE』読んで喜ぶような頭の悪い連中だ。だが、フジの売れ行きからすれば、その数はさほどでもない。
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