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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2017.02
23
CM:2
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15:15
Category : 未分類
前回(「太陽光はペイしない」ように逆計算する加藤AZUKIさん)の続き

 太陽光発電の加藤ADUKIさんが釈明に転じているのだが、その主張がまた資料と異なっている。


■ 「産総研の調査だと1/3が壊れる」(加藤ADUKI)

 加藤AZUKIさんは太陽光否定のために逆算した結果、10年にインバータを1ー2回交換しなければならないと主張した。

 どうみてもその計算はオカシイといった反論に次の用意説明している。

加藤AZUKI@「超」怖い話怪顧‏@azukiglg
「パネルは20年、パワコンは10年保ちます。メンテフリーです」という一般的な太陽光発電セールストークに比して、実際には故障率は30%あるらしい。産総研では実際に複数のメーカー製品を試して、実装から5年目までの故障率が30%近くに上った、という。
https://twitter.com/azukiglg/status/834633405220298754



加藤AZUKI@「超」怖い話怪顧‏@azukiglg
パワコンの製品寿命10年というのは、「何事もなく最後まで機能した場合」だけど、1/3の割合で5年目までに故障、或いは交換が必要になるという感じらしい。また、家庭用太陽光発電で売電価格に下駄が履かせて貰えるのは10年目までだったかと思う。
https://twitter.com/azukiglg/status/834635732601876480



■ 産総研いわく「5年目で8%で、その後はバスタブの底で故障率低下」

 だが、その産総研の資料は「実装から5年目までの故障率が30%近くに上った」(加藤AZUKI)などとは述べていない。

 これは11年前の「NEDO:『太陽光発電システム共通基盤技術研究開発』(事後評価)分科会」資料、http://www.nedo.go.jp/content/100092887.pdfの8p/10pを見てみればわかる。

 初期5年間のインバータ故障について、1-3-2-1-1%で合計8%としか書いていないからだ。

 その点で「[産総研の資料では]実装から5年目までの故障率が30%近くに上った」(加藤AZUKI)も全く事実ではないということだ。

 しかもこれは11年前の話である。インバータの改良、工法の改良、施工法周知が進んだ今日ではそこまではいかない。


■ 弥縫策的な釈明

 その後の説明もオカシイ。パネルが壊れないことを知ると主張がズレるせいで鳥の糞がと言い出したからだ。

加藤AZUKI@「超」怖い話怪顧‏@azukiglg
しかしカラスによる鳥害は、投石意外に糞も問題らしい。まあ、カラスの糞、デカイし多いし色が黄色いしw、パネル表面に化学的腐食をもたらすとか、気が付いて洗浄かけようにも大抵干からびてカピカピになってるから放水くらいじゃ落ちなくて、専門のメンテ業者に依頼すると費用が嵩んで(ry
https://twitter.com/azukiglg/status/834638554173054976


 果たして「カラスの糞[略]パネル表面に化学的腐食をもたらす」(加藤AZUKI)のだろうか? 
 
 加藤AZUKIさんは腐食すると主張している。太陽光パネルの表面はガラスになっているが、ガラスが糞の尿素なりで化学的腐食を起こすと言っている。

 それなら和風建築の屋根瓦も腐食する。今の和風瓦は釉薬が掛かっており、表面はガラス質だ。加藤AZUKI理論なら、そこにカラスが糞をすると腐食するはずだ。

 さらにいえば、加藤AZUKI理論ならガリバニは穴が開くだろう。アルミのドブ漬けで不動態を作るとはいえ、内容的には腐食代でしかない。ガラスを腐食させるような化学物質なら直ぐにアルミを溶かして中の鉄板も貫通する。

 このあたりも、読者・フォロワーを相当に甘く見ていることが伺える。化学的腐食といえば信じる程度のオツムだと思っているのだろう。まずは偏差値55以下のネトウヨだけを相手にする主張としかいいようもない。


■ 車についた鳥の糞を専門業者に取ってもらう加藤AZUKIさん

 さらに、鳥の糞が放水で流れないとまで言い出すのはゲラゲラだ。車のウインドウに鳥の糞がつくが、普通に雨水で流れてしまう。その程度が放水洗浄でながれないと主張する。専門のメンテ業者を呼ぶという。

 加藤AZUKIさんは、車のウインドウについたカラスの糞を専門業者に頼んで除去してもらっているのだろう。自家用車に「カラスの糞」がついて、ガラスの「表面に化学的腐食をもたらす」けど「洗浄かけようにも大抵干からびてカピカピになってるから放水くらいじゃ落ちなくて、専門のメンテ業者に依頼」したから「費用が嵩んで(ry」(加藤AZUKI)しかたがないと。
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2017.02
23
CM:7
TB:0
02:29
Category : 未分類
 サイリスタやパワートランジスタが3年で壊れるだろうか? 

 そのような話、電力関係では聞いたこともない。

 だが、加藤AZUKIさんはそのように主張している。


■ 「太陽光は10年目でパネル交換」(加藤AZUKI)

 具体的には太陽光はペイしないとする主張がそれだ。

加藤AZUKI@「超」怖い話怪顧‏@azukiglg
太陽光パネルの寿命が10~15年だけど、コンバータの寿命が3~5年程度で、一般家庭が自宅消費分差し引いて初期投資を回収できるのは、だいたい10年目くらいなんだけど、その頃にはパネル交換(そこまでで既に2~3回のコンバータ交換)があって、
https://twitter.com/azukiglg/status/834344409235742720

加藤AZUKI@「超」怖い話怪顧‏@azukiglg
それを踏まえると、家庭用ソーラーは「電気代を前倒しして支払うようなもの」或いは「電気代がローンに置き変わるようなもの」かつ、「ローンの支払いを終えた頃には施設寿命が来るもの」っていうような話を聞いて、ちょっとホロっと、
https://twitter.com/azukiglg/status/834344719035424769

加藤AZUKI@「超」怖い話怪顧‏@azukiglg
家庭用ソーラーの場合、初期投資は200万前後から(パネルやコンバータやその他諸々込み)らしいんだけど、一カ月の電気代を仮に18000円くらいとして、年間で21万くらい。10年で210万円とすると、結局「10年分を先払いするようなもの」っていうのは言い得て妙。
https://twitter.com/azukiglg/status/834345329843544064


 加藤AZUKIさんは太陽光関連の半導体は10年を経ずに壊れるとしている。寿命から5年以内にコンバータ交換、10年目でパネル全替といったものだ。


■ ペイしないように逆算

 これは「太陽光発電はペイしない」というマヤカシのために逆算したものだ。 実際に「太陽光パネルの寿命が10~15年だけど、コンバータの寿命が3~5年」(加藤AZUKI)ということはない。

 これは体感的に理解できる。世上にはそのような評価は見かけない。自宅や友人、近所でそのような話は聞かない。太陽光発電は普及から既に10年を経過している。だが、太陽光パネルの寿命が切れたという話は聞かない。DC/ADコンバータの交換が頻繁で10年に2回もといった話も聞かない。

 根拠となる数字もある。メーカー保証期間からみれば誤りであることは明瞭である。京セラは無償保証の範囲としてコンバータも10年、パネルについてはその出力を20年保証している。さらに、少額を払い込むことでコンバータ15年も保証している。95%はそれくらい持つ、あるいはそれ以上も持つということだ。

 この点から、加藤AZUKI式寿命計算はオカシイ。

 これは「200万投資しても10年間で寿命が来る。だからペイしない」と主張するため、ひっくり返して計算した寿命を示したものだ。「200万を回収させない」ために「パネル10年、パワーコンディショナ5年」(加藤AZUKI)といい出したものだ。


■ 電力用半導体が3年で壊れるか?

 そもそも、半導体が3-5年で壊れるというのが大概な主張だ。パワーコンディショナーの中身は電力用半導体、サイリスタやパワートランジスタの類だ。低周波数帯で定格を守って使えばまず壊れるものでもない。

 家庭用で使う分には寿命は尽きない。パワーコンディショナーは10kw以下といった規模でつかわる。しかもその周波数は60hz未満である。全く過酷ではない。さらに、実際には定格から相当に余裕を持って使われている。

 充分に放熱される環境であれば、まずは壊れない。寿命を縮める唯一の要素は温度上昇だが、それさえ防げれば問題はない。直射日光が当たる南側に設置するとか、しかも空気が滞留して放熱できないような環境でもない限り、半導体としての保証寿命は問題とはならない。

 それが壊れると主張するなら、他の家電も壊れる。例えばインバータエアコンも3-5年で壊れることになる。空調用のモータの制御機構は全くそれだからだ。


■ 太陽光が憎い

 なぜ、加藤AZUKIさんはそのような主張をするのか?

 太陽光発電が憎いからだ。要は反・サヨクとしての反・反原発スタンスの吐露だ。反サヨクが昂じた結果、原子力ヨイショに廻った。だが、今日、原子力発電の地位は特に太陽光に脅かされている。そして彼からみた「サヨク」が再生エネルギーの優位と将来を主張する上での道具としている。だから、それを否定するため「太陽光はペイしない」と主張する。

 かつて加藤AZUKIさんが反捕鯨運動が憎いためにそのような主張をしたことと同じだ。捕鯨についてのご都合主義の主張は「科学憲兵はこういうのを取り締まらない」のとおり。

 どちらも辻褄の合わない粗雑な理屈だが、それでもかまわない。彼のフォロワーは頭が悪いからだ。自分に都合の良い内容なら頭からそれを信じる。ネトウヨが土地価格9億、廃棄物撤去8億のロジックを問題ないと信じこもうとするように。そう踏んだのだろう。

 実際にフォロワーはメーカ保証期間も調べずRTしている。だから、この点についてだけは加藤AZUKIさんの見通しは正しいということだ。さぞチョロいと思っていらっしゃるのだろうよ。