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今時、国内航空輸送のような近距離・軽輸送の所要を言い出してどうするのだろうか? 商業誌に書いたC-2記事について「戦術輸送機だからC-2は失敗ではない」と主張するのは不思議なものだ。
■ 「戦術輸送機であるC-2」(はらぺこ)
はらぺこさんは次のように述べている

「戦術輸送機であるC-2」(はらぺこ)といった認識は興味深い。擁護しているC-2を短距離かつ軽輸送が任務の輸送機である。そのような認識の開陳であるからだ。
仮にそれであれば、C-2開発や調達は無駄だったと認めるようなものだからだ。
なぜなら、C-2は航空輸送への需要の変化をうけて開発・整備される機体だからだ。 国内に航空輸送の所要は、ほぼない。必要なのは硫黄島と沖縄だけに過ぎない。あとは訓練がてら空気輸送しているようなものだ。 対して海外派遣の所要は大きい。そして空自の海外派遣はまずは輸送機となる。
つまり、空自輸送機に求められる役割は国内ではなく、海外にある。
その点で、短距離・軽輸送のニュアンスとして「戦術輸送機であるC-2」(はらぺこ)とするのは、むしろC-2の航続距離や活用法を否定するものだからだ。
■ 輸送力で劣るC-2
さらに、C-2輸送力をC-17に比肩すると主張するのは、国産機贔屓がすぎるものだ。
明示された数字をみても、C-2は幅も長さも高さもC-17に劣っている。当然だが開口部も小さい。より嵩高・大重物輸送に耐えるのはどちらかは明らかだ。
その点で、天井高だけを指摘してC-2はC-17に劣らないというのは強心臓である。「最低高がある以上制限でますよね。それガン無視してC-2のよりC-17ふんだららって言われましても」(はらぺこ)と述べているのがそれだ。C-2はC-17に劣ることは明らかなのに
さらにいえば、C-2は断面他を出していない。出しているのは16×4×4mの数字だけ。防衛関係は優れている点は鉦や太鼓を叩いて吹聴する。それが天井高さ4mだが、それ以外を提示しない。このあたりをみると凡庸あるいはそれ以下であることが疑われる。
これはランプも同じ。C-130ストレッチ型の床面積と同じといった主張に、ランプを含んでいないと言いだしているが、ランプ長も、そのどこまで積めるかも明示していない。ただ16×4×4mというだけだ。まずはC-130と比較してさほど優位を示せないといったものだ。
■ 将来の所要を予想できない
なによりも不思議なのは、将来所要への不足が見込まれることだ。
自衛隊の海外派遣は回数も規模も拡大する。その見込の中では、輸送機にはなるべく全地球的な行動力と輸送容量を持たせる必要がある。
その点で、C-2はできたときには時代遅れになっている。寸法や重量的に輸送ヘリや掃海ヘリ、重量だと戦車や人道支援用の土木重機の輸送は厳しい。あるいは、単純な生活物資輸送(ベルリン空輸では石炭も運んだ)の能力にしても、既存のC-130の倍はない。
結局はカンボジアPKOレベルの対応でしかない。90年末に過去20年の所要をみて作った機体が、2020年近くなって登場したようなものだ。
その点で、C-2はC-1の失敗を繰り返す可能性が高い。C-1は完成時には既に能力不足であった。これは過去の需要にあわせて作った機体であり、できたときには時代遅れだったからだ。
そして登場直後にC-130導入が決まった。ちなみに、C-1もできたときにはヨイショされていたが、C-130導入以降には輸送力としては全く顧みられていない。
この点でも「戦術輸送機であるC-2」(はらぺこ)には、C-2の擁護になっていない。現在そして将来の所要に耐えるかといった視点の欠如を示すものでしかない。戦術輸送機であるC-2」(はらぺこ)で今後の航空輸送への要求に耐えることができるかどうか。それを考えるべきだ。
■ 「戦術輸送機であるC-2」(はらぺこ)
はらぺこさんは次のように述べている
はらぺこ(CV:沢城みゆき) @harapeko11
軍研のC-2記事がツッコミどころ満載とのことだので買ってみたら著者はスミキンで安定のツッコミどころ満載記事だった
https://twitter.com/harapeko11/status/837237118573256704
はらぺこ(CV:沢城みゆき) @harapeko11
この記事、そも戦術輸送機であるC-2を終始中途半端な戦略輸送機として扱ってC-17と比較し批判してるのが頭痛い。
https://twitter.com/harapeko11/status/837252505293594624

「戦術輸送機であるC-2」(はらぺこ)といった認識は興味深い。擁護しているC-2を短距離かつ軽輸送が任務の輸送機である。そのような認識の開陳であるからだ。
仮にそれであれば、C-2開発や調達は無駄だったと認めるようなものだからだ。
なぜなら、C-2は航空輸送への需要の変化をうけて開発・整備される機体だからだ。 国内に航空輸送の所要は、ほぼない。必要なのは硫黄島と沖縄だけに過ぎない。あとは訓練がてら空気輸送しているようなものだ。 対して海外派遣の所要は大きい。そして空自の海外派遣はまずは輸送機となる。
つまり、空自輸送機に求められる役割は国内ではなく、海外にある。
その点で、短距離・軽輸送のニュアンスとして「戦術輸送機であるC-2」(はらぺこ)とするのは、むしろC-2の航続距離や活用法を否定するものだからだ。
■ 輸送力で劣るC-2
さらに、C-2輸送力をC-17に比肩すると主張するのは、国産機贔屓がすぎるものだ。
はらぺこ(CV:沢城みゆき) @harapeko11 9 時間9 時間前
ああ、うん。確かにC-17の最大高はC-2より高いですね。でも最低高がある以上制限でますよね。それガン無視してC-2のよりC-17ふんだららって言われましてもですね。
https://twitter.com/harapeko11/status/837254407213371393
明示された数字をみても、C-2は幅も長さも高さもC-17に劣っている。当然だが開口部も小さい。より嵩高・大重物輸送に耐えるのはどちらかは明らかだ。
その点で、天井高だけを指摘してC-2はC-17に劣らないというのは強心臓である。「最低高がある以上制限でますよね。それガン無視してC-2のよりC-17ふんだららって言われましても」(はらぺこ)と述べているのがそれだ。C-2はC-17に劣ることは明らかなのに
さらにいえば、C-2は断面他を出していない。出しているのは16×4×4mの数字だけ。防衛関係は優れている点は鉦や太鼓を叩いて吹聴する。それが天井高さ4mだが、それ以外を提示しない。このあたりをみると凡庸あるいはそれ以下であることが疑われる。
これはランプも同じ。C-130ストレッチ型の床面積と同じといった主張に、ランプを含んでいないと言いだしているが、ランプ長も、そのどこまで積めるかも明示していない。ただ16×4×4mというだけだ。まずはC-130と比較してさほど優位を示せないといったものだ。
■ 将来の所要を予想できない
なによりも不思議なのは、将来所要への不足が見込まれることだ。
自衛隊の海外派遣は回数も規模も拡大する。その見込の中では、輸送機にはなるべく全地球的な行動力と輸送容量を持たせる必要がある。
その点で、C-2はできたときには時代遅れになっている。寸法や重量的に輸送ヘリや掃海ヘリ、重量だと戦車や人道支援用の土木重機の輸送は厳しい。あるいは、単純な生活物資輸送(ベルリン空輸では石炭も運んだ)の能力にしても、既存のC-130の倍はない。
結局はカンボジアPKOレベルの対応でしかない。90年末に過去20年の所要をみて作った機体が、2020年近くなって登場したようなものだ。
その点で、C-2はC-1の失敗を繰り返す可能性が高い。C-1は完成時には既に能力不足であった。これは過去の需要にあわせて作った機体であり、できたときには時代遅れだったからだ。
そして登場直後にC-130導入が決まった。ちなみに、C-1もできたときにはヨイショされていたが、C-130導入以降には輸送力としては全く顧みられていない。
この点でも「戦術輸送機であるC-2」(はらぺこ)には、C-2の擁護になっていない。現在そして将来の所要に耐えるかといった視点の欠如を示すものでしかない。戦術輸送機であるC-2」(はらぺこ)で今後の航空輸送への要求に耐えることができるかどうか。それを考えるべきだ。
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