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産経は読者が読みたい記事を掲載する。「日本は中国に勝てる」といった中身を読者が欲っすれば「日本は中国に勝てる」と書く。UFO信者にあわせて「UFOは存在する」記事を書くオカルト誌の迎合そのものだ。
だから「ガス田で訴訟しても勝てる」と書く。産経WESTの「中国、東シナ海で合意無視の違法開発 『国際裁判所に訴えるべきだ』 自民・原田義昭委員長」がそれだ。
■ どーなったら「勝ち」なのかね
だが「勝てる」とは何か?
「中国が採掘をやめさせること」を勝ちとするのではその見込はない。
なぜならむしろ中国側に勝ち目がある。
なによりも中間線の向こうの採掘の話だ。中国は日本主張の中間線からみて中国側で採掘している。つまり、日本の主張にぶつからない範囲での経済活動である。それに文句をつけてどうなるものでもない。
海底ストロー理論も通用するとは思えない。中国側も中間線から最低2km程度は離隔しているからだ。海底地質調査も行っていないし日本側が地下で繋がっているとは証明できない。
なによりも採掘していない点で日本は中国に対抗できない。日本側は採掘実績がない点で、実損が主張し難い。これはストロー理論の証明も同じだ。それまで採掘していれば、その品位や圧力低下で証明のしようもあるだろうが、そもそも採掘していないのでそれでも証明できない。
中国の大陸棚理論を否定できる見込みもない。中国は中間線を越えた自然大陸棚の境界で採掘しているわけではないからだ。訴えられない中身である。当然ながらそれについて判断は出ない。判決は訴えの範囲を出ないからだ。
■ 「中国の採掘は乱暴かもしれない」と書かれれば満足なのか
強いて探せば、中国の採掘態度への批判かあれば勝利といったものだ。「日本とよく話し合うべきだったのに」とか「日本と約束したあとで新しいガス井を作ったのは妥当ではない」といった記述が出現したことをもって勝利とみなすものだ。
だが、そんな記述がでたところで、ガス田問題は何も解決しない。「中国の採掘は違法なのですぐやめろ」といった判決がでなければ何が書いてあっても「今までのとおり採掘OK」の御墨付きとなる。それはむしろ中国勝利だ。
そのような中身について「日本が勝つ」見込みがあるような記事にするのは、まずは読者に迎合したものだ。
その点、新聞としての存在価値が幇間とも言える。アレ右派に「日本スゲー」をみせることだけが目的だからだ。
産経はそこにしか生きる道もない。もともと保守紙としての地位が高いわけではなかったが、90年代後半以降は読売・日経からさらに引き離される凋落の一途である。だから残ったカスのようなネトウヨ層に媚びるしかないのだろう。UFO信者が求める「UFOは実在する」記事を量産するオカルト誌の商売のようなものだ。
だから「ガス田で訴訟しても勝てる」と書く。産経WESTの「中国、東シナ海で合意無視の違法開発 『国際裁判所に訴えるべきだ』 自民・原田義昭委員長」がそれだ。
--[ガス田問題で]中国を提訴して勝てるのか[産経]
「28年3月にも同じように、訴えるべきだという提言をまとめた。それから党内で議論し、外務省や法務省などを呼んで勉強した。そして、訴えるだけの理論はあるとして党で今回の決議文をまとめた。提訴するかどうかは政府の専権だ」[中略]
「国際公法で世界的権威の実務家、ポール・ライクラー弁護士にも党で講演してもらった。[中略]『十分、争いに値するのではないか』『訴えるに値する』という指摘を頂いた。
■ どーなったら「勝ち」なのかね
だが「勝てる」とは何か?
「中国が採掘をやめさせること」を勝ちとするのではその見込はない。
なぜならむしろ中国側に勝ち目がある。
なによりも中間線の向こうの採掘の話だ。中国は日本主張の中間線からみて中国側で採掘している。つまり、日本の主張にぶつからない範囲での経済活動である。それに文句をつけてどうなるものでもない。
海底ストロー理論も通用するとは思えない。中国側も中間線から最低2km程度は離隔しているからだ。海底地質調査も行っていないし日本側が地下で繋がっているとは証明できない。
なによりも採掘していない点で日本は中国に対抗できない。日本側は採掘実績がない点で、実損が主張し難い。これはストロー理論の証明も同じだ。それまで採掘していれば、その品位や圧力低下で証明のしようもあるだろうが、そもそも採掘していないのでそれでも証明できない。
中国の大陸棚理論を否定できる見込みもない。中国は中間線を越えた自然大陸棚の境界で採掘しているわけではないからだ。訴えられない中身である。当然ながらそれについて判断は出ない。判決は訴えの範囲を出ないからだ。
■ 「中国の採掘は乱暴かもしれない」と書かれれば満足なのか
強いて探せば、中国の採掘態度への批判かあれば勝利といったものだ。「日本とよく話し合うべきだったのに」とか「日本と約束したあとで新しいガス井を作ったのは妥当ではない」といった記述が出現したことをもって勝利とみなすものだ。
だが、そんな記述がでたところで、ガス田問題は何も解決しない。「中国の採掘は違法なのですぐやめろ」といった判決がでなければ何が書いてあっても「今までのとおり採掘OK」の御墨付きとなる。それはむしろ中国勝利だ。
そのような中身について「日本が勝つ」見込みがあるような記事にするのは、まずは読者に迎合したものだ。
その点、新聞としての存在価値が幇間とも言える。アレ右派に「日本スゲー」をみせることだけが目的だからだ。
産経はそこにしか生きる道もない。もともと保守紙としての地位が高いわけではなかったが、90年代後半以降は読売・日経からさらに引き離される凋落の一途である。だから残ったカスのようなネトウヨ層に媚びるしかないのだろう。UFO信者が求める「UFOは実在する」記事を量産するオカルト誌の商売のようなものだ。
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