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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
→ 新刊・既刊等はこちら

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2017.06
25
CM:14
TB:0
01:02
Category : 未分類
 沖縄戦は本土決戦の時間稼ぎであった。 内地は本土決戦を行い最後の一人まで戦うといった。その準備のため、沖縄に時間を稼いでくれと頼んだ。

 そして沖縄県民に戦闘協力を強要した。当時の内地人からすれば、沖縄県民は日本人の仲間としては一品下るとみていた。植民地人に毛の生えた程度、一.五等市民扱いであった。* その沖縄県民に「君たちも日本国民である、大和民族である」と戦闘協力を強要した。そして戦闘被害や戦後軍政の苦渋を舐めさせた。

 だが、内地は本土決戦しなかった。掌を返すように米国との和平を決めた。供犠として学徒中心の特攻隊や軍艦大和や県知事を送っただけだ。

 復帰後の沖縄援助は「捨て石」とした、やましさの現れだ。だから沖縄開発には予算を注ぎ込んだ。建設土木、教育、税制、イベントといったものだ。返還後の沖縄海洋博はそれだし、今でもガソリン税が安いのもそれだ。


■ 歴史を知らない「捨て石」否定

 だが、若い人はこのような事情を知らない。普天間・辺野古問題で沖縄の悪口を言うようになったのはそれだ。カルトがくっついている反・反基地運動に引っかかるあたりは事情を知らないことこの上ないものだ。

 そして、客観性は揺るがない「捨て石」を否認する主張である。AKIRAさんの発言がそれだ。

AKIRA‏ @5ken6
#報ステ は沖縄を「本土防衛の捨て石にされた」と断定しているが、沖縄を守るために何人の兵士が沖縄に動員され、何人が戦死したか言ってみろ。全兵士は沖縄を守るために戦った。それは沖縄が「日本」だからだ。軽く「捨て石」など言えないんだよ。沖縄戦の全兵士を侮辱した。
#沖縄慰霊の日
6:52 - 2017年6月23日
https://twitter.com/5ken6/status/878249396500013057



■ 当の戦死者も「捨て石」だと考える

 そもそも、この種の言動は戦死者の利用でしかない。少数の志願者を除き、あとは引っ張られた連中である。

 もし、本人たちに事後の状況を説明すれば「馬鹿らしい」といっただろう。

 沖縄戦は決定的となった敗北受容を拒否し、先送りするものでしかなかったからだ。

 日本は降伏するしかない状況である。戦前の日本指導部の戦争観では本土空襲を継続的にうけることはない、つまり継続的に受ける状況なら講和であた。また、比島戦以降は侵攻を押しとどめることはできないとも判断されている。

 既に和平努力も始まっている。もともと43年のカイロ宣言の段階で外務省は「無条件降伏もアリ」と判断している。無条件降伏で日本が降服できること、領土範囲として日清戦争以前が保全されることを見抜いたためだ。さらに沖縄戦の時期にはアレン・ダレスと加瀬俊一の交渉も始まっているからだ。

 そして、内地は最後に無条件降伏し、陸戦を回避している。

 この状況において「沖縄は捨て石」ではなかったといえるだろうか?

 どういいつくろっても「捨て石」は認めざるを得ない。


■ 都合よく戦死者を利用

 さらに戦死者を利用するのも嫌らしい。

 AKIRAさんは戦死者を都合よく使っている。自分の主張の補強にしていることがそれだ。戦死が如何に価値があったかのように述べている。当時の言い方なら悠久の大義、最近なら「日本を守るため」であり、上記では「沖縄を守るため」(AKIRA)と言っている。

 その上、説教に転じている。「沖縄戦の全兵士を侮辱した。」(AKIRA)といったものだ。


■ 「侮辱した」と述べる権利があるのだろうか?

 だが、AKIRAさんが「侮辱した」と言う権利はあるのだろうか?

 主張者は沖縄戦に従軍したわけでもない。当然ながら戦死したわけではない。おそらくは兵隊に行ったこともない。ネット戦士でしかないからだ。

 それを参加者の如く「沖縄戦は無駄ではない、戦死者も無駄ではない」と獅子吼している。

 もちろん沖縄戦に参加した御仁ならそれもいいだろう。戦争でエライ目にあったからだ。その主張はともかく、大変でしたね位は思うものだ。

 だが、戦争に参加してもいないネット聖戦士がそれを言うのは不思議なものだ。「あなたは兵隊に取られて、戦争に行ったのですか?」といった質問しか浮かばない。もちろん、質問の回答は知っているのだが。




* ウチはもとはブラジル移民で昭和17年5月に日本に帰ってきた。そこそこ成り上がった様子だが戦争では農園等を処分して、時刻表トリックでも使ったのか開戦後に日本にもどったのだが。
 その時のことについて「かわいそうだけど沖縄人はおいてきた」と言った。祖父母は10年前に百歳近くで死んだが、米軍の臨検うけたといった話の中に自然に「日本人はみんな連れてきた、沖縄人はかわいそうだけとおいてきた」といっていた。日本人の範疇に沖縄人が含まれないことにはショックを受けた。
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2017.06
23
CM:4
TB:0
13:07
Category : 未分類
 ようやく東京市内に出られてワイダの遺作をみてきたのだが、かなり混んでる。木曜日、岩波ホールで午後4時半回を見てきたのだが、上映15分前に切符を買うと整理券番号は60番、その後にも並んでいた。無慮100人近く。

 上映2周目、週なかの昼間回なのにこれは多い。座席の半分が埋まっている。これだけ混んでいるのは、3年くらい前の修道院映画に次ぐ。あのときは御宗旨の皆様だったが今回は集団に偏りなし。



 中身は不器用ですからの芸術家の話。ポーランド現在美術の草分けストゥシェミンスキーさんがスターリン礼賛態勢のポーランドで抹殺される話。芸術大臣の前で社会主義リアリズムを否定した結果、大学教授の職を失い、芸術家協会の同業組合から排除され、絵の具購入もできなくなり、最後には職と配給から排除される話。

 類型だと思ったのは、会議中に立ち上がるカットね。集団圧力の中で反論を述べるために立ち上がって意見を述べるのは『ワレサ』のときにも見たカット。アレはポーランドや旧東側的には相当の迫力をもっているのだろうと。

 ただねえ、ワレサ程の同情もない。資本主義下でも自由が保証された社会でも芸術家は「不器用ですから」で食ってけるものでもない。芸術家は旦那あっての商売だからだ。逆に難解な理論美術やらそのままでは食っていけない古典芸術、現代美術は採算度外視、あるいは経済性無視の社会主義体制下でこそ職業として生き残れるもの。体制に馴れ合うにせよ、反発するにせよ、適当に折り合いをつけられないのはどうしようもない。拒否する、抵抗するなら抵抗するでやりようはある。体制べったりだったはずのショスタコービッチも没後に色々やっていた。

 とはいえ、スターリン礼賛時代への批判、その異様性の提示でもあるのだろうけどね。その後のポーランドは急速に軟化する。八〇年代の連帯運動は軍政との出来レースとしかいいようもない。そのポーランド社会がストゥシェミンスキーさんに何も手助けしないあたりが知らないポーランドだったといったもの。



 でもまー、この時期も対ソ協力は徹底的に拒否してるし、身体拘束しない点では人権無配慮でもないんだけどね。ソ連軍はポーランド国内で好き勝手できないし、逆にポーランドがソ連軍人をとっ捕まえることもできる。反体制運動で逮捕しても長期拘束しない。鉄条網切っただけで医療も与えず長期勾留した中世司法国の、法の支配から離れた政権とは大違いとね。
2017.06
15
CM:3
TB:0
06:37
Category : 未分類
「自衛隊の建物はボロい、かわいそうだから予算をつけてやれ」はだいたい誤解だ

 たとえばHoundさんが指摘する「ハットメントがボロい問題」「予算がつかない問題」はそれである。
 
 なぜならハットメントは正規の倉庫ではない。駐留米軍が残したかまぼこ隊舎とも俗称される建築物だが、あれは本来はあるべき建物ではない。施設整備のルールでは取り壊すものを、部隊の都合で残しているだけだ。

 正規倉庫ではないから予算がつかないだけだ。

 だが、一般にはそれはすべて混同される。結果、「駐屯地のとある倉庫はこんな感じで古く、それを大事に使ってる状況。ほんとお疲れ様です」(Hound)といった発言となるである。

Hound@C92土曜 東ミ-17a‏ @Hound_7
第11旅団。NBC偵察車や師団等指揮システムなど新しい装備が来ているから「予算も装備も足りている」と思われる方も居ると思いますが、そんな事はなく。駐屯地のとある倉庫はこんな感じで古く、それを大事に使ってる状況。ほんとお疲れ様です(ただし重要な物は頑丈な倉庫に入れているようです)
https://twitter.com/Hound_7/status/874998325308674048



■ ハットメントは幽霊物件

 そもそもハットメントは一種の幽霊のようなものだ。

 自衛隊は昭和30-50年代ころに「オンボロのハットメントでは困る」と隊舎や倉庫を新設した。

 その整備は、本来は既存ハットメントの解体を含むものとなるはずだった。ハットメントにいた人員物資を新しい建物に移すことが目的だからだ。

 だが「何かに使えるだろう」と部隊側が「解体はしない」と決めた。解体予算も浮くので安くなる、別に使えるという色気もあった。ちなみにその際には、自衛隊の施設整備サイドは「不要な建物だから維持費はつかないよ」と念をおしている。

 そしてそのまま今日に至った。本来死ぬはずだったものが生きていると言った意味で幽霊である。一応は国有財産に含めるものであり、実際に台帳に乗せているが維持費用はつかない。

 つまり部隊側が泣き言をいうのは筋違いである。そのだいたい平成初期ころから残置したハットメントや旧軍の木造建築物についての不満がでてきた。さらにそれに乗っかって自衛隊の建物はボロい、防衛予算を増やせといった応援団の発言もでてきたが、そういうことだ。


■ 施設整備関連者しかしらない

 だが、この事情を知るのは施設整備関係者だけだ。末端の兵隊どころかそれに従事しない幹部も知らない。これは仕方がない話だ。

 結果、次のような会話が生まれる。
Hound@C92土曜 東ミ-17a‏ @Hound_7
どの駐屯地に言っても、倉庫などの建物に関しては
「予算ないのですか?」と質問すると、けものフレンズのアルパカさんみたいに「無いね~、全然無いね~」なので涙
ちなみに人員も同じ状況(来ないね~全然来ないね~)
https://twitter.com/Hound_7/status/874999133676781568


 この話は互いに誤解した問答である。仕方ない話だが、事情をしらない同士の話だからだ。

 ハットメントの維持整備は上からお金が降ってくるわけではない。本来は部隊が自分で面倒をみるものだ。資材を調達して自分たちでトントン屋さんをやるのが本来である。それができないなら隊力で壊すだけだ。

 ちなみに海自八戸や下総は営繕や施設員の隊力出直している。さほどボロくはない

 逆に、本来の庁舎や隊舎、格納庫、車庫、倉庫には金がついている。仕組みが違うので相互転用できないが、宿舎予算も同じ。予算はないということはない。
2017.06
13
CM:2
TB:0
12:05
Category : 未分類
 MAST ASIAに行ってきたのだが。その基調講演での装備庁長官の講演がどうしようもなかった。

 装備行政そのものではなく、スピーチとしてどうかといったもの。

 まずあるべき立場の説明がない。「装備庁は/防衛省はホニャララのためにホニャララするがない。役所の役人が施策を説明する立場なのだから最初はそこから始まるべきだがそれがない。


■ 組織の目標が示せていない

 中途からの「技術的優越の確保」がそれにあたるのだろう。だが、その抽象性から具体的な手法への橋渡しもない。技術要素としての無人化、スマート化、高出力エネルギーをあげ、この三者を重点項目としているが、それは研究対象にすぎない。本来ならそこに金をつぎ込む体制を作る、そこに絞って金をつぎ込むといったような行政としてのやり方があるはずだ。

 しかも無人化、スマート化、高出力エネルギーもいずれも周回おくれにある。無人化とスマート化は軍事分野では米国とイスラエルが図抜けており、民間分野もそれに欧州や中国を足した民間セクターに遅れをといっている。高出力エネルギーは米国以外にできる国もない。

 いまさら後追いして「技術的優越の確保」はできるのだろうか?

 できるわけはない。本来ならその先に来るのが何かを探して投資研究すべきだが、それすら探せない状態にあるからだ。本来ならSMESと呼ばれる中小企業の、アニマルスピリッツに基づくようなイノベーションの芽のある研究に金を突っ込むべきだ。

 もちろんそれができるなら今の体たらくはない。防衛が音頭を取った大企業カルテル体制でモノマネ兵器しか作らない日本防衛産業にそれは見込めない。


■ メモを読むだけ

 さらにどうしようもないのはメモを読むだけの姿勢。目は常に机の上の原稿を追っている。聴衆の反応を見ていない。

 つまり、聴衆にあわせた説明の追加もできない。英米豪と目される白人連のほかに、南アジア系、おそらくインド人も多かった。それはそれで目論見どおりなのだが、彼らの反応にあわせた展開や追加説明ができない。ちなみに事前要旨もないので齟齬が起きていたらそれっきりとなる。

 完全台本を読んでいるだけとすればそれもできない。組織の規範から一部の重点説明もし難いのだろう。

 結果、クソつまらない内容となる。今やっていることの横断列挙でしかないからだ。

 もちろん、長官の見識は高いはずだ。理系採用の技本生え抜きだからだ。「自分はこうする」といった意見はある。それが技術か、あるいは技術行政の方向性であるかはともかく、野望もある。

 だが、組織の規範から一部の重点説明もし難くなる。減点法的な扱いを恐れるからだ。それをやると技本での立場や防衛省内での立場が悪くなる。あるいは企業等の関連団体との関係が悪くなるといったものだ。

 ちなみに、プロジェクタで国産装備の動画をループさせていた。これは話の筋とは一切関係ないものだ。普通はそんな馬鹿なことはしない。みんながそっちをみて話を聞かなくなるからだ。もちろん、逆に意味のない話をして誤魔化す上なら、動画に意識を逸らせることは正解なのだが。


■ 質疑に出てこない

 最後が質疑に出てこないことだ。

 外人どもが質問したいのは誰だろうか? ということだ。森本元防衛省でもなく、金田海将(提督と将軍はRETをつけない)でもない。装備庁の親分の話だ。

 だが、原稿を読み上げた後はドロン。質疑の席にも座らない。

 これは開催国として不誠実ではないか。インド人は「具体的にインドと何かするの?」やフランス人は「フランスと技術情報共有しない?」、豪州人は「相互にほしい武器を供給しない?」と言った話をしたい。技術的には無人機の焦点はUAV、USV、UUV、UGVといったものでもよい。

 残った森本さんや金田さんに何が言えるか? 太平洋・インド洋諸国で仲良くしましょうね程度しかない。当然ながら技術協力の話なんか深化しない。ぶっちゃけ技術の話ができないから相互協力としてのHA/DRの話とかしていた。



 まー、金田さんも金田さんだったけどね。いまさら中国コンテインメントの話をしたりとか。外人でも相手が安全保障屋ならそれで頷いてくれるのだろうけど、安全保障屋以外なら夢見心地とおもわれたのではないかね。

 あと、今の政権のヨイショもね。棺桶に片足突っ込んでいる安倍首相がおっしゃるとか稲田防衛大臣のご発言ではといったあたり、特に日本人側からすれば、その言いかたは不思議だよねと。日本の施策としては勇み足に類される部分で、実際にその方向に進められるかといったもの。まずはご商売の構造、その中で立たなければならないスタンスを感じるものだった。養殖物ではなく天然モノなら、むしろ「ウーン」度はあがるけどね。





■ オマケ:このUUVに未来はない

UUV.jpg

 展示についても全肯定できるわけではないけどね。

 まず海外勢が売る気がない。そりゃ日本は買うものは買ってる、あとは買う気はないからしょうがない。インド海軍やらイラン?海軍もいたけど、どっちも日本同様に良い商売相手ではない。アクロバッティック契約解釈の商売でしかも日本同様に国産バイアスの強いインドは敬遠したいし、同様にまだ西側はイランに武器を売れる段階ではない。

 国内勢もお付き合い感を強く感じるものだ。

 マニア連はMESに注目しているが、アレは「こんなフネ作れますよ」のポンチ絵でしかない。飛行甲板型にせよアントニオ風にせよ揚陸艦なんて商船と大差ないものだ。船体やら機関やらにさほどの工夫はいらない。あとはドックやランプやエレベータやクレーンと言った部材の配置、取り合い、細工、あとはフロア配置といったもので運用側の要望を設計に落とし込めるかで終わる。ちなみに、その肝腎の自衛隊側の運用要求がキレがないどころか曖昧、おそらく本人たちもよくわかってない状況だろう。

 三井の本人たちも「大した展示じゃない」ことに気づいている。ポンチ絵を書いてみてもも「ウチの会社の提案です、これスゲーです」といった長所がない。「安い」でもいいのだが、「他にできないことができる」ことがないので謙虚になっている。

 逆にそれをヨイショするマニアは残酷に見える。知らない故に三井を困らせている、ホメゴロシをしているようなものだからだ。

 一生懸命なのは三菱と装備庁だけだ。

 だが、両者の中身はろくなもんじゃない。展示には陽気なしゃぎっぷりがあるのだが、で「ホントに何ができるの?」がないところがそれだ。よく考えれば両者に世界の武器シェアを圧倒するような発想があるかどうかを考えてもらえば良い。生産技術だのデュアル・ユースといってるあたりは、武器としてスゲー商品が作れるようには見えないものだ。装備庁・三菱に限らないが、やってることは世界のマネッコだからだ。「ドラえもん」が流行ったアトで「うまい棒」のデザインをみるようなものか。

 行政組織なので否定しやすい装備庁についてはUUVね。搬入しやすいからと持ってきたけどまったくアレ。特徴で水中通信でUSV連接(IHIに投げたやつね)とかいってるけど、電波と比較すると通信に使える帯域幅は狭すぎるし減衰も甚だしいでまあ駄目なことが歴然と。

 その後継で燃料電池タイプ作るといってる。

 目的は長期運用云々なのだが、ディーゼル・電池併用でいいんじゃないかなとなるが、それだと「ボーイングのボイジャーでいーじゃん」になるからできないのだろう。C-2作ったときと同じ、本来は国産不必要な武器を作るために要求性能弄るアレの親戚のようなものだ。

 行政事業レビューで叩かれんじゃないかな。燃料電池技術は民生先行なので、必要になってからそれにあわせて作ればいーじゃんとか、水中からの常時接続なんて運用めんどくさくないみたいな。


■ オマケのオマケ(北杜夫ふうに)

 んー、UUVつくるよりも、REMUS他の各国UUVにアドオンできる特殊サイドスキャンソーナー作ったほうがいいと思う。その点でSEAの「対係維機雷三次元イメージングソナー」は、方向性的に正解。繋維機雷捜索としてみると疑問で、上空から肉眼なりブルーレーザで透視(マイン・スポティング)したほうが早道だ。でも、

 SEA路線は商業的な発展方向でも、技術に対する需要でも方向性も優先順位も正しい。ヘンテコ国産UUVと心中しなくてもいいし、従来のREMUSユーザに売りつけられるし、1パスによる海底状況の立体イメージの取得は別にも使えるからだ。
2017.06
12
CM:6
TB:0
00:01
Category : 未分類
 加藤AZUKIさんが「なぜか日本がカタール・イランと断行する」前提でオイルショックを語っている。それは原発大事、超大事といった主張につなげるためだ。そして、その補強のためにさらには原油が入らなくなると危ないを大袈裟にいっている。

 原料用の用途が満たせないといった発言、具体的には連続する次のツイートがそれだ
加藤AZUKI@「忌」怖い話香典怪談? @azukiglg
原油(精製前)は、燃油としての価値だけでなく、樹脂原料その他の「材料に加工する前の原料」としての用途が割とあって、リーマンショックのとき、それと原油精製基地が被災した東日本大震災とき何が不足したかというと、「包装フィルム、納豆のパック、ペットボトルのフタ、印刷物のインク」などなど
https://twitter.com/azukiglg/status/873828110915031041

加藤AZUKI@「忌」怖い話香典怪談? @azukiglg
およそ「燃料としての石油」の片鱗も想像つかないようなものの値段が軒並み高騰し、「価格を抑える」ために数量を減らす、という対策に出た。結果、100g入の菓子や食品が80g入で値段据え置きになったりしてたけど、あれも原油数量の影響なんだよなあ。
https://twitter.com/azukiglg/status/873828497281744896



■ エチレンモノマーに対する不理解

 だが、その中身はおかしい。

 まずは、原材料用所要については、輸入原油石油からしか満たせないといった点が間違っている。「樹脂原料その他の「材料に加工する前の原料」としての用途が割とあって[中略]「包装フィルム、納豆のパック、ペットボトルのフタ、印刷物のインク」などなど」(加藤AZUKI)を挙げているが、その原料としての「「原油(精製前)」の所要が燃料と並ぶほど重要といったものだ。

 だが、樹脂等の原料となるモノマーは石油以外からも作れる。石炭でも、木材でも極端な話では二酸化炭素からでもメタンやエタンは作る出すことができ、そこからエチレンモノマーを作りだすことできる。

 特に最近では価格が低下した天然ガスからの生産が増えている。ガスと石油のその価格差からすれば、今後は石油から得られるナフサはモノマーにするよりも重合させて燃料する方向となるだろう。

 また、樹脂原料等は日本国内で作る必要もない。エチレンモノマーを合成して対象樹脂を作るが、最初はペレットの形となる。それを買ってくれば良いからだ。実際に輸入化が進んでいる。そんな作業は地代が安く、安価な天然ガスが入手できる中国やアメリカでやったほうがいいからだ。

 つまり、加藤AZUKIさんは現状に合わない発言をしているということだ。これは昔の常識「樹脂原料は原油由来のナフサからできる」「日本の消費分は日本で作っている」といった発想に引きづられたものだろう。


■ 原油不足は原因ではない

 また、因果関係の理解も間違っている。

 石油不足から高分子製品不足となったとする理解がそれである。「リーマンショックのとき、それと原油精製基地が被災した東日本大震災とき何が不足したかというと、「包装フィルム、納豆のパック、ペットボトルのフタ、印刷物のインク」などなど」(加藤AZUKI)といったものだ

 だが、まずはリーマンショックで物資不足は起きていない。むしろ原料も製品も余った。原油価格は暴落し、製品在庫は積み増しされた。リーマンショックつまり不景気が売買の停滞であることからすればあたりまえのことだ。

 おそらくその前の原油価格高騰をいいたいのだろう。

 だが、原油価格と原油消費量に大差はない。これは全世界の原油生産量をみれば理解は容易い。1980年以降は一定規模で成長しており、価格と全く関係がないことが明らかである。

 さらに、東日本大震での物資不足も間違いだ。

 加藤さんは次のように述べている。「原油精製基地が被災した東日本大震災とき何が不足したかというと、「包装フィルム、納豆のパック、ペットボトルのフタ、印刷物のインク」などなど」(加藤AZUKI)と述べている。

 だが、石油精製基地が被災と原料不足は関係がない。地震のあった2011年のエチレン例生産量は10年とも12年ともほぼ変わらない。世界シェアを中国や米国に押されてもともと生産能力が余っていたのだから当たり前の話だ。

 「「包装フィルム、納豆のパック、ペットボトルのフタ、印刷物のインク」などなど」(加藤AZUKI)が一時的に不足したのは工場や物流や倉庫の混乱によるものだ。そもそも原料の樹脂ペレット等の不足が問題ではない。


■ ポテチ減量と袋代は関係しない

 最後の間違いとして示すのは、石油輸入の数的不足によりポテチが減ったとする主張である。

 これは「原油数量の影響」により「100g入の菓子や食品が80g入で値段据え置きになった」(加藤AZUKI)というものだ。

 この主張は原油価格と入手量の問題を混同していることはさておく。

 だが、樹脂原料不足でポテチの中身を減らすといったアプローチそのものに違和感を感じないことが不思議である。樹脂原料でお菓子コストが圧迫されるなら、袋を小さくするあるいは、紙等の別材料を使う方向にシフトするはずだからだ。あるいは袋面積あたりの中身量を増やすため、値段を挙げて袋を大きくする方向に動く。

 また、袋価格でお菓子の値段が影響をうけるといった発想も誤っている。

 ざっと調べると袋一つ3gである。20ミクロンのアルミ蒸着ポチエチレンであり重量150g/平米程度からすれば、ポテチ用袋の袋重量は3gでしかない。

 その価格が0.5円から0.6円に上がったからといって中身を減らすだろうか。2000年以降、樹脂原料の価格はだいたいトン15万であり、価格ピークでも1トン20万円でしかない。つまりは0.5円が0.6円に上がる程度でしかない。

 それをもって「100g入の菓子や食品が80g入で値段据え置きになったりしてたけど、あれも原油数量の影響なんだよなあ」(加藤AZUKI)とはいえないということだ。

 石油不足ではなく価格高騰としても袋単価は問題とならない。なるのは製造工程熱源としての重油や天然ガス価格の上昇や、燃料コスト増加による物流コスト上昇を反映したもの。普通はそう考えるだろう。

 加藤AZUKIさんの樹脂原料に関する主張は、すべての面で現実と合致していないということだ。
2017.06
11
CM:7
TB:0
07:39
Category : 未分類
 カタール問題で石油やLNG輸入が途絶えるのだろうか?

 加藤AZUKIさんは輸入途絶により反原発論は否定されると主張している。火力発電の脆弱性から原発は必要となる。「反原発論者の言う『原発運転の必要はない』とする主張は崩れる」といったものだ。

加藤AZUKI@「忌」怖い話香典怪談‏ @azukiglg
2012年頃の「原発など不要」「即時廃炉」「給料がゼロになっても原発反対」「火発で足りる」って言ってた人達に、今の「カタール問題」をどう捉えているのか聞いてみたいなと思ったんだけど、【あらかたブロックされてた!】
https://twitter.com/azukiglg/status/873626407112327168

加藤AZUKI@「忌」怖い話香典怪談‏ @azukiglg
実際今、カタールの問題が持ち上がってるけど、火発至上主義の人達はLNGの15%の輸入先と、日本の原油の最多輸入先の対立をどう見てんだろうかね QT @tyurukichi_AA: @azukiglg 原発停止の問題はコストそれ自体じゃなくて、火力発電所の事故を併発することとタンカ
https://twitter.com/azukiglg/status/873625841858564096

加藤AZUKI@「忌」怖い話香典怪談‏ @azukiglg
原油に限った場合で、サウジ、UAEの肩を持ってイランとカタールを断交したら、原油輸入量の13.2%がなくなるし、逆をやったら58.7%がなくなるし
https://twitter.com/azukiglg/status/873625841858564096



■ LNG入手は困らない

 だが、LNGはカタール以外からでも買えることを無視している。パイプラインのように山元と消費国は固定関係にないこと。しかも最近はコモディディ化が進んでおり、しかもガスも液化能力もダブついている。

 仮にカタールから買えなくなってもスポットなら話はすぐにまとまる。あとはLNGタンカーを送ればすぐに買える。北極海やメキシコ湾岸からの購入なら、耐氷グレードやパナマックスといった専用タンカーが必要となるが、オーストラリアや西アフリカならカタール向けのカタールマックスで対応できる。

 その価格も低廉だ。例えばヘンリー・ハブ渡しのスポット価格で100万BTUあたり7ドル程度といわれている。これは液化や日本までの輸送費を含んでいる。ガスだけで100万BTUの11ドル程度のカタール産天然ガスよりも安い。


■ なぜ日本が断交するのか?

 また、加藤AZUKIさんはエネルギー飢饉を強調するためなぜか日本が湾岸各国と断交する話をしている。「[日本が]サウジ、UAEの肩を持ってイランとカタールを断交したら、原油輸入量の13.2%がなくなるし、逆をやったら58.7%がなくなる」(加藤AZUKI)がそれだ。

 しかし、なぜ日本がカタールやサウジと断交しなければならないのだろうか?

 地域対立にあわせて日本が国交断絶しなければならない理由はない。

 これは実例をみても明らかだ。ペルシア湾岸であれば、日本は革命後のイランとも国交を閉ざしたことはない。イランと米国との関係が深刻となっても、イライラ戦争が始まっても、核開発疑惑を掛けられても、シリアやイエメンでの汎スンニズム勢力との対立が起きても国交は保っている。

 加藤AZUKIさんが述べる「[日本が]イランとカタールを断交したら」や「[日本がサウジやUAEへの国交断絶といった]逆をやったら」といった仮定自体が空中楼閣なのである。


■ 石油もダブついている

 そして、その石油入手性の問題もない。石油もダブついているからだ。これはラスト・オイルショックの意味がかつてと今で逆転したことからも明らかである。

 仮にイランとカタールの原油が入らなくなってもその穴は埋められる。不足から価格上昇すればOPECは減産を取りやめ、北米シェールオイル採掘で在庫状態にあった高価格油井の生産も再開する。中期的にはカナダのサンドオイルの増産、長期的には北極等での油田開発やオリノコ・ヘビータールの増産、ガス液化・石炭液化ももあるからだ。

 ちなみに国交途絶で原油購入ができなくなっても中継購入は可能だ。イランやカタールの原油をインドや中国から買えばいいし、あるいは対日余剰分を中国やインドが買い叩いた結果、不要となった高価格原油を買っても良い。

 なによりも、それ以上の困難だったイライラ戦争でも湾岸戦争でも原油輸入は止まらなかったことを思い起こすべきだろう。それからすれば、加藤AZUKIさんのエネルギー飢饉論は机上の空論なのである。


■ 「数字」も「概念」も「理屈」も粗雑

 つまりは粗雑な主張だということだ。

 加藤AZUKIさんはつぎのようにも述べている。
加藤AZUKI bot‏ @azukiglgbot
「こまけえことはプロが考えろ、我々は方針を決定するだけだ」系の廃炉論者は、そういえば文系というか「数字」か「概念」か「理屈」を説明できない人が多かったな。今思えば、あれは理論の破綻というより、信仰(思考停止)だった、と考えれば筋は通るか。
https://twitter.com/azukiglgbot/status/873635155386146816


 だが「カタール問題で反原発論を否定できるのです」といった加藤さんの主張こそがそれだろう。持ち出した天然ガスシェアの「数字」はむしろ影響範囲が小さいことを示すものであり、日本との国交断絶といった「概念」やその効果として石油輸入ができなくなるといった「理屈」は現実を反映したものでないからだ。

 カタール問題とアンチ反原発・原発ヨイショを結びつけた主張は「理論の破綻というより、信仰(思考停止)だった、と考えれば筋は通る」(加藤AZUKI )。そういって差し支えはない。
2017.06
10
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12:59
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 自社後援イベントを記者が批判できることはむしろ素晴らしいものだ。

 だが、それを否定する意見がある。

 ゼロ戦擁護の話で持ち出される奇妙なロジックがそれだ。具体的には「自社後援イベントの批判だから主張は誤り」とするものだ。


■ 竿尾さんの主張

 実際に竿尾さんはそのように主張している。自社イベント批判をした記者を「一般的な知識と常識が不足」(竿尾)とするのがそれだ。ゼロ戦批判は「自社が後援してるのも知らない」(竿尾)によってその主張を誤りと断ずるものだ。

竿尾 さを‏ @niffysix
最近の例の流れ見てると、一部のジャーナリストは一般的な知識と常識が不足していて、インターネットを全く活用できず馬脚を現す場にしかなってない…。書き込む前に気になる語句、画面の上のバーに打ち込んだら調べられるよ? 自社が後援してるのも知らないなんて、ねぇ…
https://twitter.com/niffysix/status/872503979111874560


 ちなみに、これはゼロ戦批判の竹下郁子さんに関する言及であることは明らかである。それは後に加藤ADUKIさんの発言を引き、それを受けての発言から明瞭となっている。

竿尾 さを‏ @niffysix
去年、熊本復興支援のために熊本の空零戦飛んだのも知らないんだろうなー。知ってたら去年騒いだはず。自社が後援に名を連ねてるのも調べられないようなジャーナリスト?だし>RT
https://twitter.com/azukiglg/status/872709397205602305

竿尾 さを‏ @niffysix
去年、熊本復興支援のために熊本の空零戦飛んだのも知らないんだろうなー。知ってたら去年騒いだはず。自社が後援に名を連ねてるのも調べられないようなジャーナリスト?だし>RT
https://twitter.com/niffysix/status/872775544793833472



■ 立場と論理の混同

 これは立場の矛盾と論理の破綻を混同したものだ。

 もちろん、社員が会社のスタンスに合わない主張をすることは組織面からみれば矛盾である。会社としての後援つまり肯定と、社員竹下さんによる批判つまり否定は相反する。両者が朝日新聞の内部でともに存在することは矛盾である。

 しかし、それで竹下さんの主張は論理として否定されない。会社が肯定している内容だからといって、竹下さんの主張は誤りとなるわけではない。ゼロ戦は日本侵略の象徴であること。それを飛ばしているのはチャンネル桜のウハウハであること。そして、それをおためごかしに「平和を考える機会」とするのは欺瞞でであるといった主張は崩せないからだ。


■ ニシキ鯉放流を肯定するのか?

 これは、別問題に置き換えればよい。

 新聞社が環境整備イベントのニシキ鯉放流を後援した。その記者がニシキ鯉放流に反対した。川の生物多様性を破壊する、在来種を駆逐すると主張した。

 それを会社の方針と矛盾しているから論理として誤っているといえるだろうか?

 それをそう言っているのが竿尾さんだということだ。自社イベント批判であるからとして「一般的な知識と常識が不足」(竿尾)や「自社が後援してるのも知らない」(竿尾)によってその主張を誤りと断ずる立場はそれだ。


■ 出版社が軍隊を否定したら竿尾さんも否定するのだろう

 なによりも醜悪なものが、個人は組織に従属する発想でである。組織の立場に反する主張をしたことをもって「一般的な知識と常識が不足」(竿尾)と言い出す精神である。

 組織や社会が転換して、竿尾さんの作品が否定されたらどうするのだろうか?

 竿尾式ロジックなら、出版社が社会が戦争や軍隊を否定したあとなら「戦争や軍隊を否定する作品を出すのは当然」と竿尾さんは言い出すのだろう。それが「一般的な知識と常識」(竿尾)の結果だからだ。

 その点から、将来に竿尾さんの取引先が中国愛国資本に買われることを夢見るものだ。それにより竿尾さんの自己批判マンガが読めるからだ。

 きっと「インターネットを全く活用」(竿尾)して迎合してくれるだろう。、「自社が後援に名を連ね」(竿尾)イベントや「書き込む前に気になる語句、画面の上のバーに打ち込んだら調べ」(竿尾)て、中国憤青に媚びるマンガを書いてくれる。「『ゲート』は中国侵略に失敗したことを嘆く日本軍国主義者の精神的補償」「反ファシスト戦争を否定する妄想」といったものか。

 それが世間知に長けた竿尾さんの生き方だということだ。
2017.06
09
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20:01
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 コミケ当籤しました
 13日(日曜日) 東地区 "ア" ブロック 60a です

 たぶん「援蒋ルートとハンプ」をやります
2017.06
08
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11:53
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 戦争に反対するために艦これとガルパンをと言い出す。野尻抱介さんはそのように主張している。

尻P(野尻抱介)‏ @nojiri_h
艦これとガルパンにはまるまでは、日本軍の兵器って忌避感が強かった。戦中派二世なせいか、どうも生々しくて、いまでも抵抗がないわけではない。でも戦争というやつは、ちゃんと知らなきゃ的確に反対できない。目を逸らさずに、いろんな角度から見ていかないと
https://twitter.com/nojiri_h/status/872479091785478144


 これは逆だ。単に「女の子とメカと鉄砲」のどーしようもない話を肯定するために戦争を持ち出しているからだ。


■ ラーメンに寿司を載せてカレーを掛けたゲテモノ

 ファンは「女の子とメカと鉄砲」が一体化しているから勝手に喜んでいるだけだ。ラーメンに寿司を載せてカレーを掛けたゲテモノでむしろ食えたものではない。同じように艦これもガルパンも話としてはつまらないものだ。アニメ版の艦これはクズそのものだったし、ガルパンも話は退屈この上ない。

 しかし、その中身のない「女の子とメカと鉄砲」嗜好を肯定したい。それが「戦争というやつは、ちゃんと知らなきゃ的確に反対できない。」(野尻)といった欺瞞だ。

 艦これ、ガルパンについて、あたかも価値があるように誤魔化すものといってもよい。両者とも経済的消費を除けば世間的に無価値にすぎない、それに意味があるように装うものといってもよい。


■ 戦争に反対するつもりもない

 だが、そのロジックは言い訳であり使い古されている上、当てはまるものでもない。艦これ、ガルパンで戦争が理解できるだろうか? 武器の名前を覚えられるだけだ。どですがでんの小学生が国鉄の駅を全部覚えても、あくまでも駅の名前を全部知っているだけにすぎない。それで交通政策は理解できない

 そもそも戦争に反対するつもりもない御仁たちだ。それが「戦争というやつは、ちゃんと知らなきゃ的確に反対できない。」(野尻)というのは「それっぽいこと言ってりゃみんな黙る」といった学級会の御都合発言そのものだ。


■ ランカイ屋の手先(無償協力)

 さらにいえば、ランカイ屋のゼロ戦飛行をヨイショする立場も同じだ。

 千葉でエアレースをやった。それは無用な危険であり、近隣には騒音も伴うアブガスの無駄遣い。自動車レース同様に技術向上としても無意味な見世物だが、それはさておく。

 だが、そこにゼロ戦がでてきたことが問題となり、さらに反対意見に対する反発も生まれた。

 そして、その後者のヘンテコ擁護は今回の野尻さん主張と融和的である。艦これ、ガルパンのファンと反・反ゼロ戦スタンスは重なる部分が多い上「ボクが好きなオモチャをバカにするな」以外がない点がそれだ。

 実際にはランカイ屋のゼロ戦商売なのにね。ゼロ戦を飛ばせば金になるし、飛ぶゼロ戦はいつか高値転売できるかもしれない。それだけの商売なのだが、それを飾った「日本人所有の飛行可能な零戦を日本の空で飛ばす」にコロリと騙されるものだ。

 まー、日本人が所有するゼロ戦と言い出すあたりに何の意味もないのだけれどもね。


■ 理系カルトとも重なる

 さらにいえば理系カルトとも重なる。「自分の嗜好に社会が肯定してくれない」だけの問題にフラストレーションを抱え「社会は肯定すべきだ」といいだす。そのあたりは原発擁護も近いからだ。

 なんにせよ艦これ、ガルパン、ゼロ戦商売からみれば「チョロいもの」だろう。言い方を変えれば養分そのものでもあるものだ。実際に、ガルパンの爆音上映に何回も参加してボクはファンだからと満足するあたりはまったく養分そのものでしかない。

 あの商売は分配や費消もアレだけどね。誰が儲けているのか、何に投資されるのかといったものだ。まー、アイマスのゲームの搾取はアニマスやデレマスアニメといった花を咲かせるが、艦これの搾取はあのクソのようなアニメしか産まなかった。商業的にも才覚のない、単純に収奪して終わりのスペイン征服者植民地的なサブカルでしかない。
2017.06
08
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00:27
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 4月から中文資料ばかりを読んでいる。領収書整理でコピーの申請回数と枚数で計算すると1500枚くらい複写して、その半分かそれ以上が中文だから800枚位。5月の連休は中文記事ばかり読んでいた。その前にコピーした一人の先生の記事60件、600枚位もあるので1500枚くらい読んだのかね。

 そのなかで綏遠での抗日戦資料を読んでいると「百灵庙」といった地名が出て来る。庙は廟なんだが、灵がわからないでアイフォンの中文手書入力で書くと霊と出た。百霊廟だ。

 で、どっかで聞いた名前だなと思いながら読んでいく。

 綏遠は抗日戦のトピック。国民党(メモだとKMT、英語略称と日本語が一致する)と共産党、土豪が協力して日帝と戦って勝利した戦闘だからだ。

 ちなみに国民党側の指揮官は傅作義。この人は新中国でも評価された名将。平津戦役で最後まで戦ったが、ついに北平(北京)戦いとなると市民を巻き込めない、部下も無駄死にさせられないと無血開城を決意した将軍。遼瀋戦役とは大違いで後の新中国でも要職についている。

 だが、どの記事を読んでも百霊廟で引っかかる。どっかで聞いたなあと思いながら一月程度たって不図おもいだした。

 ガングリフォン無印の最後、で黒いチューリップ書いたやつと戦うエピソードの場所がそれ。リビア・キエフ・シベリア鉄道襲撃、フフホト、張家口、連雲港(米・キューバ連合軍が上陸してくる)のあとで格納庫内で一体一でやるやつ。

 つまらないことを覚えているものだと思ったよ。ちなみに大学生の時にでてハマりまくっていてダッシュしながら後ろを向いて主砲で偏差射撃とか、連雲港だと主砲でVTではない通常弾でF-117落としたりXM-8クラブを撃破したりしていた。

 兵隊になって正月当直のとき、2をOP用会議室のプロジェクタでやってたら近所に家建てた副長(定年前)がヒマなせいか様子を見に来て、仕方のないやつだ程度に軽く怒られたあと「俺にもやらせろ」で使い方教えたらほぼその日は取られた。夕方に「今から買いに行くが何と何を買えばよいか」といわれたよ。(ただ、これはパンツァーフロントだったかもしれない)




 つまらないことばかりを思い出すものだが。宴会のあと何人かでブラブラ、なぜかゲーセン入ったアト、2000年位にあった旅客機のフライトシミュレータがあって、おトッツァンPに「こんなのできるの?」という話になり「やったことないけどできるだろ」とやったら難なくできて「この人ホントに飛行機運転できるんだ」と思った。
2017.06
03
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00:50
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 不法労働行為で有名な青林堂が和田政宗さんの本を出すという。

青林堂‏ @seirindo_book
6月7日いよいよ発売!チバレイこと千葉麗子さんも納得!日本の真実50問50答 わかりやすい保守のドリル』著:和田政宗 「憲法9条で平和が守られたというのは本当ですか?」など素朴な疑問に和田先生がお答えします!http://amzn.to/2qLm8D2 。
https://twitter.com/seirindo_book/status/870600505394843648


 まずはUFO本と変わるものがない。UFO研究家がUFO信者向けにUFO出版社が書いた本といったものだ。そこに容色衰え落ちぶれてUFOタレントとなった卒塔婆小町が帯を書く形になっている。

 中身は読まずともわかるものだ。押し付け憲法で日本は堕落した、WGIPで日本人は骨抜きになった、憲法9条を守ると国が滅びる、中国韓国北朝鮮はグルになって日本を滅ぼそうとしている。

 これもUFO本がロズウェル事件やら宇宙人解剖やら異星人機密情報やらに尽きるのと同じだ。

 結局は身内同士の連帯保証である。すでに誰かが言ったことを、別の誰かが言って、それをまた別の誰かが頷く構図にすぎない。一言でいえば紙の無駄だ。


■ 支持者は本を買わない

 それがどれだけ売れるのか?

 和田さんのネトウヨ支持者は本に金を出すまい。どこかのネトウヨが書いたネットの無料ネトウヨ情報を読んで、それを「日本の真実」だと納得するネトウヨ層がメインだ。ネットでは和田さんをヨイショするだろうが実際に金を払って買うことはないだろう。

 地元支持者も同じようなものだ。和田政宗の名前二文字で騙され、それが解けない連中は和田さんの主張には別段興味もない。惰性で支持しているようなものだ。


■ 事務所で爆買したらバカにしてよい

 あったら面白いのが事務所大量購入だけどね。新聞の新刊売上に名前を出すため、和田さんの事務所が1000冊程度を八重洲ブックセンターやらジュンク堂で100冊づつで注文するような行為である。

 実際に似た例はある。アレ宰相が幇間に書かせたヨイショ本を大量購入して書籍販売ランキングを操作したものだ。

 もし仮に、和田さんがそれをしたらバカにして良いだろう。

 まあ、今の青林堂だとそれに対応できるほどの数を刷らないだろうけどね。なによりも早く潰れるか、書店からボイコットされるかしてほしいものだ。