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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2017.06
10
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12:59
Category : 未分類
 自社後援イベントを記者が批判できることはむしろ素晴らしいものだ。

 だが、それを否定する意見がある。

 ゼロ戦擁護の話で持ち出される奇妙なロジックがそれだ。具体的には「自社後援イベントの批判だから主張は誤り」とするものだ。


■ 竿尾さんの主張

 実際に竿尾さんはそのように主張している。自社イベント批判をした記者を「一般的な知識と常識が不足」(竿尾)とするのがそれだ。ゼロ戦批判は「自社が後援してるのも知らない」(竿尾)によってその主張を誤りと断ずるものだ。

竿尾 さを‏ @niffysix
最近の例の流れ見てると、一部のジャーナリストは一般的な知識と常識が不足していて、インターネットを全く活用できず馬脚を現す場にしかなってない…。書き込む前に気になる語句、画面の上のバーに打ち込んだら調べられるよ? 自社が後援してるのも知らないなんて、ねぇ…
https://twitter.com/niffysix/status/872503979111874560


 ちなみに、これはゼロ戦批判の竹下郁子さんに関する言及であることは明らかである。それは後に加藤ADUKIさんの発言を引き、それを受けての発言から明瞭となっている。

竿尾 さを‏ @niffysix
去年、熊本復興支援のために熊本の空零戦飛んだのも知らないんだろうなー。知ってたら去年騒いだはず。自社が後援に名を連ねてるのも調べられないようなジャーナリスト?だし>RT
https://twitter.com/azukiglg/status/872709397205602305

竿尾 さを‏ @niffysix
去年、熊本復興支援のために熊本の空零戦飛んだのも知らないんだろうなー。知ってたら去年騒いだはず。自社が後援に名を連ねてるのも調べられないようなジャーナリスト?だし>RT
https://twitter.com/niffysix/status/872775544793833472



■ 立場と論理の混同

 これは立場の矛盾と論理の破綻を混同したものだ。

 もちろん、社員が会社のスタンスに合わない主張をすることは組織面からみれば矛盾である。会社としての後援つまり肯定と、社員竹下さんによる批判つまり否定は相反する。両者が朝日新聞の内部でともに存在することは矛盾である。

 しかし、それで竹下さんの主張は論理として否定されない。会社が肯定している内容だからといって、竹下さんの主張は誤りとなるわけではない。ゼロ戦は日本侵略の象徴であること。それを飛ばしているのはチャンネル桜のウハウハであること。そして、それをおためごかしに「平和を考える機会」とするのは欺瞞でであるといった主張は崩せないからだ。


■ ニシキ鯉放流を肯定するのか?

 これは、別問題に置き換えればよい。

 新聞社が環境整備イベントのニシキ鯉放流を後援した。その記者がニシキ鯉放流に反対した。川の生物多様性を破壊する、在来種を駆逐すると主張した。

 それを会社の方針と矛盾しているから論理として誤っているといえるだろうか?

 それをそう言っているのが竿尾さんだということだ。自社イベント批判であるからとして「一般的な知識と常識が不足」(竿尾)や「自社が後援してるのも知らない」(竿尾)によってその主張を誤りと断ずる立場はそれだ。


■ 出版社が軍隊を否定したら竿尾さんも否定するのだろう

 なによりも醜悪なものが、個人は組織に従属する発想でである。組織の立場に反する主張をしたことをもって「一般的な知識と常識が不足」(竿尾)と言い出す精神である。

 組織や社会が転換して、竿尾さんの作品が否定されたらどうするのだろうか?

 竿尾式ロジックなら、出版社が社会が戦争や軍隊を否定したあとなら「戦争や軍隊を否定する作品を出すのは当然」と竿尾さんは言い出すのだろう。それが「一般的な知識と常識」(竿尾)の結果だからだ。

 その点から、将来に竿尾さんの取引先が中国愛国資本に買われることを夢見るものだ。それにより竿尾さんの自己批判マンガが読めるからだ。

 きっと「インターネットを全く活用」(竿尾)して迎合してくれるだろう。、「自社が後援に名を連ね」(竿尾)イベントや「書き込む前に気になる語句、画面の上のバーに打ち込んだら調べ」(竿尾)て、中国憤青に媚びるマンガを書いてくれる。「『ゲート』は中国侵略に失敗したことを嘆く日本軍国主義者の精神的補償」「反ファシスト戦争を否定する妄想」といったものか。

 それが世間知に長けた竿尾さんの生き方だということだ。
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