Category : 未分類
宇宙開発ならなんでも肯定する連中がいる。自称航空宇宙クラスターとやらがそれだ。本来、産業におけるクラスターは企業や利害者を集めたアクターである。「北欧の海運クラスター」といった形で使うものだ。ただのマニアやファンは含まないのだが、それはさておく。
それが堀江さんのロケット開発で頼まれてもいないヨイショをしている。失敗した打ち上げを成功を言い張るマヌケがそれだ。何よりも判子を押したように同じことを言い、同じマンガを貼り付けている。主張や表現にオリジナリティの欠片もない。個別の発言者ではなく、一般的な例で示すため発言者にモザイクを掛けたが、次のようなツイートがそれだ*

うちみに、ボクの友達のユダヤ人(仮名:山本さん)は「みんなが同じこと言ってるときはそれを疑え、それユダヤの知恵」と日本語でいっていた。
■ 将来見通しがない
そして何よりも不思議なのは、将来の見通しに現実味がないことだ。念仏のようにロケットは失敗を繰り返して成功すると自己暗示をかけている。だが、今後に堀江さんのロケットが完成するかどうかはわからないし、メカとして成功しても事業の成功につながるかもわからない。
特に事業についての盲目性は滑稽ですらある。いい歳こいたメカミリの連中それに全く言及していないのだ。
もちろん花火の打ち上げに興じているならそれでよい。イベントとして面白いよねといった消費なら頷けるものだ。
だが、それが航空宇宙クラスター(自称)は、日本の科学技術立国やら宇宙商売での日本シェア挽回につながると吹いている。まずは文系的な社会への理解を疑うものだ。理系カルトやお理工さんと、その知性の偏りと不足を指摘されて然るべき言動である。
堀江さんの小型商業ロケット事業は前途安泰ではない。思いつくままでも技術、市場、企業統治に問題を抱えているためだ。
■ 経済性が実現できるか?
まず、技術面での問題である。
これは工学的問題だけではない。純技術的にはロケットが宇宙に到達するか否か、そのペイロードは如何ほどかといった疑問があるが、問題はそれだけではない。
なによりも経済性が実現できるかが問題となる。堀江さんが私企業低コスト国産ロケット製造に成功しても、他国の私企業低コスト小型ロケットより高ければ意味はない。100億円の政府系ロケットに対し1億を実現できても、アメリカや中国、インドが3000万のロケットを製造すれば太刀打ちできないということだ。
そして、この手の話には航空宇宙クラスター(自称)はまず乗ってこない。頭の良い人もいてそれに気づくのだろうが、雰囲気から言い出せないのだろう。そもそもそれで食っている連中の金主はほぼ同じである。国産ヨイショ記事を欲しがるメディアでの商売を考えるとそれを言い出せない。そうみえるものだ。
■ 市場で生き残れるか
そして市場に参入できるか、生き残れるかの問題もある。
これはロケット単体価格だけではない。打ち上げ用地や支援設備も同じだ。これらは日本で作るとどうしても高くなる。
その意味で、国産ロケットを日本で打ち上げる事業そのものは難しくなる。日本での打ち上げには広大な場所の確保や周辺対策、天候不順の問題もある。海沿いでは漁業との関係があるし、北海道では特に最後の天候不順も問題となる。さらにいえば、低緯度でなければ使いにくいといった問題もある。
果たしてアメリカやインドや中国に対抗できるのかということだ。
ちなみに、製造元の産業基盤でもアメリカと中国は強いだろう。どちらも軍事産業そのものの下請けあたりを使えるからだ。他にもSA-2やらSM-1ERやらの在庫ブースタあたりを転用されれば短期的には勝ち目はない。
つまりは、低コスト小型ロケット打ち上げ企業を日本で作っても世界に勝てるかは疑問なのだ。
それからすれば国産と国内打ち上げにこだわる利点は薄い。諸外国のベンチャーが作ったヨリ安価なロケットを海外で打ち上げたほうがよい。銭ゲバ的見地を詰めれば法的規制がザルで環境意識の低く、人口稠密度が低く命の値段も安いフィリピンやパプアニューギニアで打ち上げるほうがよいだろう。
これも航空宇宙クラスター(自称)とやらは言及しない話だ。
■ 企業統治に不安はないか
最後は企業統治の問題である。
堀江さんの経営であることには触れない。ライブドアの企業統治や、投資確保や株価上昇だけを目的とした企業経営や、現実的には他を圧する技術を持たなかった点はここでは触れない。
だが、クラウドファウンディングで金を集めたロケット打ち上げ事業に継続性があるかどうかは疑問だ。
それは本来の健全な投資ではない。小型ロケットの商業打ち上げが本当にベンチャーである、儲かる商売なら株式なり社債なりと言った形で出資を募り、配当あるいは利子を付けるのが常道である。
対して「なつのロケット団」とやらは見世物としての投げ銭頂戴である。3万払えばステッカーをあげます、Tシャツをあげますとするのは、例えば、今考えた比喩の例としては日本軍隊のレプリカ戦闘機(ロシア2000年製製造:2億円)を作って、現存する貴重な隼戦闘機を飛ばしますので愛国人士や戦中派二世は献金しましょうと変わらない。
さらに、広告塔は露骨である。航空宇宙クラスター(自称)とやらの重鎮が座っている。もちろん八千草薫がでてくる健康食品とは言わないが、事業としての目論見を示す数字は見たことがない。それよりも投げ銭頂戴を優先しているようにも見るものだ。
はたしてそのようなやり方でうまくいくのだろうか。そのような疑念が浮かぶ。
だが、そのような批判的見地が航空宇宙クラスター(自称)ない。これもオメデタイものだ。
■ 堀江さんはともかく支持層がアレ
もちろん、堀江さんの事業にケチを付けるつもりはない。ベンチャーとはそういうものだからだ。十に一はモノになるかもしれない。そうなれば堀江さんは真の成功者となるだろう。
だが、ヨイショ連は賢くは見えない。自称クラスター連は、十に一のベンチャーであることを見抜けないのではないかと疑うものだ。
仮に、モノホンの宇宙開発詐欺があればキレイに引っかかるだろう。例えば、仮に旧本軍秘密兵器のロケットを見つけてきて、ロシアの金持ちに転売しようとしたが石油価格暴落で失敗した。だから「日本の空を再び」とでも称して花火大会をしよう程度の香具師がでてきた時には抵抗できるかわからない。
そのときには、無償ボランティアでサクラをするのではないかね。打ち上げの度に種子島に行って、金のなくなった日本の宇宙開発ヨイショをするようなSF作家やらが片棒を担いで安愚楽牧場になるのではないかと踏んでいる。実際にそうなる方にこのカシオミニをかけても良い。
■ オマケ
まあ、北朝鮮と合弁したら大笑いして堀江さんを褒めるけどね。それなら目のつけどころが違う。技術レベルも同コストでは日本の10倍、打ち上げ場所に制限はないし、危険な燃料や製造プロセスでも労働法規や環境法規の制限なく扱える。失敗して人家におちても保障は安い。あるいは最終アッセンブリをロシアにしてロシア製を装い、輸送費はともかく時間対応が難しいけどキューバあたりから打ち上げとかね。
* 個別の発言についてとりあげたものではなく、一般例をしめしたものなのでアドレスは示さない。元ツイートはこれ。
それが堀江さんのロケット開発で頼まれてもいないヨイショをしている。失敗した打ち上げを成功を言い張るマヌケがそれだ。何よりも判子を押したように同じことを言い、同じマンガを貼り付けている。主張や表現にオリジナリティの欠片もない。個別の発言者ではなく、一般的な例で示すため発言者にモザイクを掛けたが、次のようなツイートがそれだ*

うちみに、ボクの友達のユダヤ人(仮名:山本さん)は「みんなが同じこと言ってるときはそれを疑え、それユダヤの知恵」と日本語でいっていた。
■ 将来見通しがない
そして何よりも不思議なのは、将来の見通しに現実味がないことだ。念仏のようにロケットは失敗を繰り返して成功すると自己暗示をかけている。だが、今後に堀江さんのロケットが完成するかどうかはわからないし、メカとして成功しても事業の成功につながるかもわからない。
特に事業についての盲目性は滑稽ですらある。いい歳こいたメカミリの連中それに全く言及していないのだ。
もちろん花火の打ち上げに興じているならそれでよい。イベントとして面白いよねといった消費なら頷けるものだ。
だが、それが航空宇宙クラスター(自称)は、日本の科学技術立国やら宇宙商売での日本シェア挽回につながると吹いている。まずは文系的な社会への理解を疑うものだ。理系カルトやお理工さんと、その知性の偏りと不足を指摘されて然るべき言動である。
堀江さんの小型商業ロケット事業は前途安泰ではない。思いつくままでも技術、市場、企業統治に問題を抱えているためだ。
■ 経済性が実現できるか?
まず、技術面での問題である。
これは工学的問題だけではない。純技術的にはロケットが宇宙に到達するか否か、そのペイロードは如何ほどかといった疑問があるが、問題はそれだけではない。
なによりも経済性が実現できるかが問題となる。堀江さんが私企業低コスト国産ロケット製造に成功しても、他国の私企業低コスト小型ロケットより高ければ意味はない。100億円の政府系ロケットに対し1億を実現できても、アメリカや中国、インドが3000万のロケットを製造すれば太刀打ちできないということだ。
そして、この手の話には航空宇宙クラスター(自称)はまず乗ってこない。頭の良い人もいてそれに気づくのだろうが、雰囲気から言い出せないのだろう。そもそもそれで食っている連中の金主はほぼ同じである。国産ヨイショ記事を欲しがるメディアでの商売を考えるとそれを言い出せない。そうみえるものだ。
■ 市場で生き残れるか
そして市場に参入できるか、生き残れるかの問題もある。
これはロケット単体価格だけではない。打ち上げ用地や支援設備も同じだ。これらは日本で作るとどうしても高くなる。
その意味で、国産ロケットを日本で打ち上げる事業そのものは難しくなる。日本での打ち上げには広大な場所の確保や周辺対策、天候不順の問題もある。海沿いでは漁業との関係があるし、北海道では特に最後の天候不順も問題となる。さらにいえば、低緯度でなければ使いにくいといった問題もある。
果たしてアメリカやインドや中国に対抗できるのかということだ。
ちなみに、製造元の産業基盤でもアメリカと中国は強いだろう。どちらも軍事産業そのものの下請けあたりを使えるからだ。他にもSA-2やらSM-1ERやらの在庫ブースタあたりを転用されれば短期的には勝ち目はない。
つまりは、低コスト小型ロケット打ち上げ企業を日本で作っても世界に勝てるかは疑問なのだ。
それからすれば国産と国内打ち上げにこだわる利点は薄い。諸外国のベンチャーが作ったヨリ安価なロケットを海外で打ち上げたほうがよい。銭ゲバ的見地を詰めれば法的規制がザルで環境意識の低く、人口稠密度が低く命の値段も安いフィリピンやパプアニューギニアで打ち上げるほうがよいだろう。
これも航空宇宙クラスター(自称)とやらは言及しない話だ。
■ 企業統治に不安はないか
最後は企業統治の問題である。
堀江さんの経営であることには触れない。ライブドアの企業統治や、投資確保や株価上昇だけを目的とした企業経営や、現実的には他を圧する技術を持たなかった点はここでは触れない。
だが、クラウドファウンディングで金を集めたロケット打ち上げ事業に継続性があるかどうかは疑問だ。
それは本来の健全な投資ではない。小型ロケットの商業打ち上げが本当にベンチャーである、儲かる商売なら株式なり社債なりと言った形で出資を募り、配当あるいは利子を付けるのが常道である。
対して「なつのロケット団」とやらは見世物としての投げ銭頂戴である。3万払えばステッカーをあげます、Tシャツをあげますとするのは、例えば、今考えた比喩の例としては日本軍隊のレプリカ戦闘機(ロシア2000年製製造:2億円)を作って、現存する貴重な隼戦闘機を飛ばしますので愛国人士や戦中派二世は献金しましょうと変わらない。
さらに、広告塔は露骨である。航空宇宙クラスター(自称)とやらの重鎮が座っている。もちろん八千草薫がでてくる健康食品とは言わないが、事業としての目論見を示す数字は見たことがない。それよりも投げ銭頂戴を優先しているようにも見るものだ。
はたしてそのようなやり方でうまくいくのだろうか。そのような疑念が浮かぶ。
だが、そのような批判的見地が航空宇宙クラスター(自称)ない。これもオメデタイものだ。
■ 堀江さんはともかく支持層がアレ
もちろん、堀江さんの事業にケチを付けるつもりはない。ベンチャーとはそういうものだからだ。十に一はモノになるかもしれない。そうなれば堀江さんは真の成功者となるだろう。
だが、ヨイショ連は賢くは見えない。自称クラスター連は、十に一のベンチャーであることを見抜けないのではないかと疑うものだ。
仮に、モノホンの宇宙開発詐欺があればキレイに引っかかるだろう。例えば、仮に旧本軍秘密兵器のロケットを見つけてきて、ロシアの金持ちに転売しようとしたが石油価格暴落で失敗した。だから「日本の空を再び」とでも称して花火大会をしよう程度の香具師がでてきた時には抵抗できるかわからない。
そのときには、無償ボランティアでサクラをするのではないかね。打ち上げの度に種子島に行って、金のなくなった日本の宇宙開発ヨイショをするようなSF作家やらが片棒を担いで安愚楽牧場になるのではないかと踏んでいる。実際にそうなる方にこのカシオミニをかけても良い。
■ オマケ
まあ、北朝鮮と合弁したら大笑いして堀江さんを褒めるけどね。それなら目のつけどころが違う。技術レベルも同コストでは日本の10倍、打ち上げ場所に制限はないし、危険な燃料や製造プロセスでも労働法規や環境法規の制限なく扱える。失敗して人家におちても保障は安い。あるいは最終アッセンブリをロシアにしてロシア製を装い、輸送費はともかく時間対応が難しいけどキューバあたりから打ち上げとかね。
* 個別の発言についてとりあげたものではなく、一般例をしめしたものなのでアドレスは示さない。元ツイートはこれ。
スポンサーサイト