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「ボクたち理系は賢いから宇宙開発詐欺に引っかからないのです」は興味深い発言である。
なぜなら今まで「できるできる」詐欺に引っかかり、それどころか片棒を担いできた経緯に反するからだ。
例えば次のような無邪気な発言である。(ここでは名前は秘す)*
これは理系カルトが詐術を見抜けなかったことと反している。今までの宇宙開発、航空開発、原子力政策の詐欺を見抜けず、むしろ詐術に加担してきた経緯と矛盾するものだ。
■ ロケット開発の詐欺性に言及しない
だが、もし本当に航空宇宙クラスタが賢いなら、なぜ日本の宇宙開発にある詐欺性に言及しないかは不思議なものだ。昔から商業的成功の見込みがあると嘘をついて開発するが、商業的に成功した例は皆無である。
例えばH-2や2Aをみればよい。ほとんどが国内官需である。最近になって民生分を2件受註しているがアリバイでしかない。だいたいロケットは補助金をぶち込んで飛ばしている。その点からすれば受注金額ではペイしないダンピングである。そこに商業的成功はない。
だが、それを宇宙屋は批判しなかった。それで食っている連中ならともかくとしよう。メシの食い上げだからだ。だが利害関係もない「宇宙クラスタは理屈っぽいことが好きなので、理論が破綻してるとあっさり詐欺だって見破られる」はずの連中はその詐欺性を指摘していない。
これは準天頂衛星も同じだ。需要があるから飛ばした衛星ではない。これは打ち上げを決めてから使い途を公募した経緯を思い出せばよい。補正信号を出すといった機能にしても地上波でのデファレンシャル等補正データ放送の普及で終わっている。
この無駄遣いも航空宇宙クラスタは何もいわなかった。目的と手段、コストと利益のロジックが破綻しているにもかかわらずヨイショしかしていない。
■ ヒコーキも同じ
これは航空機開発も同じだ。
F-2開発もヨイショしかしなかった。あれはF-16のコピーでしかない。もともと成功が保証されている空力モデルをそのまま流用しただけだからだ。いくら構造再計算しようがサイズを一回り大きくしようが変わらない。その能力もF-16そのものであった。ミサイル4発搭載なぞバッカニアでもトーネートでも実現した性能だ。それをさも強力無比であるように褒め称えた。
そして航空宇宙クラスタ連は「それならF-16買えばよい」とは一言もいわなかった。無駄遣いであることを理解できなかったか、無駄遣いの詐欺的事業でも国産ヒコーキだからと指摘しなかったかだ。
これはP-1/C-2も同じだ。P-1のようなドンガラに金を突っ込むべきではないとは誰もいわない。自主開発でもP-8の内臓を国産にすればよい点は指摘していない。C-2は能力不足ともいわない。本当に必要な機体はC-17なのだが、それを理解できないか、理解しても国産ヒコーキだから躊躇したのだろう。
■ 核燃料リサイクルも同じ
さらにいえば、その種の理系カルトは核燃料リサイクルも詐欺であると声を挙げていない。事業として破綻しているのに何もいわない。
ちなみに航空宇宙クラスタとやらは、かつては、あるいま今でも原子力をヨイショしている連中を含んでいる。
はたして「宇宙クラスタは理屈っぽいことが好きなので、理論が破綻してるとあっさり詐欺だって見破られる」のかは怪訝だ。
そ知識興味とやらもまずはメカミリだけの興味でしかない。歯車とピコピコの理屈は好きなのだろう。だが経済性や実現可能性、需要との合致についての理屈はない。社会の仕組みはまったく好きではないのだろう。**
だいたい理系カルトに詐欺のような欺瞞を見破る力があるかはさらに怪しい。原発事故でも「メルトダウンではないだす」「馬鹿は黙ってろ」といった位だ。
当時でも「フクシマでは何かありえない事態が起きている」ことは普通に理解できた。政府や電力会社はそれを正確には公表していないことも明白だった。
それを察知できずヨイショしていた連中である。文系的知識以前に、社会的感覚、あるいは世間知の欠如を伺わせるものだ。
そして権威主義なのでエラい人がいえば詐欺でも信じる。特に下層の航空宇宙クラスタは権威主義の塊である。自分よりもエラいクラスター構成要素が「宇宙開発に成功すれば巨万の富が」といえばそれを信じるだろう。上がチューリップが儲かるといえばチューリップを買う、万年青とウサギが儲かるといえば万年青とウサギを買う。その程度の連中である。
* もとの発言はこちらとこちらである。
** 大炎上中のMRJはやや異なる。一応はそろばんを弾いているからだ。ただし原油価格100ドルでなければ市場競争力はないだろう。今の原油価格ならブラジル製のほうがLCCは安い。
なぜなら今まで「できるできる」詐欺に引っかかり、それどころか片棒を担いできた経緯に反するからだ。
例えば次のような無邪気な発言である。(ここでは名前は秘す)*
近いこと思ったんだけど、「宇宙開発詐欺」って、むしろどんなことをすると宇宙クラスタがホイホイされるのか考えを聞いてみたいところなんだけど…実りのない実績のないことをやってると宇宙クラスタはあっさり離れるよ、机上の空論はそもそもお話にならないからね。
あと、宇宙クラスタは理屈っぽいことが好きなので、理論が破綻してるとあっさり詐欺だって見破られると思う、しかもそれなりに知識がないと語れないからね宇宙開発分野って。
これは理系カルトが詐術を見抜けなかったことと反している。今までの宇宙開発、航空開発、原子力政策の詐欺を見抜けず、むしろ詐術に加担してきた経緯と矛盾するものだ。
■ ロケット開発の詐欺性に言及しない
だが、もし本当に航空宇宙クラスタが賢いなら、なぜ日本の宇宙開発にある詐欺性に言及しないかは不思議なものだ。昔から商業的成功の見込みがあると嘘をついて開発するが、商業的に成功した例は皆無である。
例えばH-2や2Aをみればよい。ほとんどが国内官需である。最近になって民生分を2件受註しているがアリバイでしかない。だいたいロケットは補助金をぶち込んで飛ばしている。その点からすれば受注金額ではペイしないダンピングである。そこに商業的成功はない。
だが、それを宇宙屋は批判しなかった。それで食っている連中ならともかくとしよう。メシの食い上げだからだ。だが利害関係もない「宇宙クラスタは理屈っぽいことが好きなので、理論が破綻してるとあっさり詐欺だって見破られる」はずの連中はその詐欺性を指摘していない。
これは準天頂衛星も同じだ。需要があるから飛ばした衛星ではない。これは打ち上げを決めてから使い途を公募した経緯を思い出せばよい。補正信号を出すといった機能にしても地上波でのデファレンシャル等補正データ放送の普及で終わっている。
この無駄遣いも航空宇宙クラスタは何もいわなかった。目的と手段、コストと利益のロジックが破綻しているにもかかわらずヨイショしかしていない。
■ ヒコーキも同じ
これは航空機開発も同じだ。
F-2開発もヨイショしかしなかった。あれはF-16のコピーでしかない。もともと成功が保証されている空力モデルをそのまま流用しただけだからだ。いくら構造再計算しようがサイズを一回り大きくしようが変わらない。その能力もF-16そのものであった。ミサイル4発搭載なぞバッカニアでもトーネートでも実現した性能だ。それをさも強力無比であるように褒め称えた。
そして航空宇宙クラスタ連は「それならF-16買えばよい」とは一言もいわなかった。無駄遣いであることを理解できなかったか、無駄遣いの詐欺的事業でも国産ヒコーキだからと指摘しなかったかだ。
これはP-1/C-2も同じだ。P-1のようなドンガラに金を突っ込むべきではないとは誰もいわない。自主開発でもP-8の内臓を国産にすればよい点は指摘していない。C-2は能力不足ともいわない。本当に必要な機体はC-17なのだが、それを理解できないか、理解しても国産ヒコーキだから躊躇したのだろう。
■ 核燃料リサイクルも同じ
さらにいえば、その種の理系カルトは核燃料リサイクルも詐欺であると声を挙げていない。事業として破綻しているのに何もいわない。
ちなみに航空宇宙クラスタとやらは、かつては、あるいま今でも原子力をヨイショしている連中を含んでいる。
はたして「宇宙クラスタは理屈っぽいことが好きなので、理論が破綻してるとあっさり詐欺だって見破られる」のかは怪訝だ。
そ知識興味とやらもまずはメカミリだけの興味でしかない。歯車とピコピコの理屈は好きなのだろう。だが経済性や実現可能性、需要との合致についての理屈はない。社会の仕組みはまったく好きではないのだろう。**
だいたい理系カルトに詐欺のような欺瞞を見破る力があるかはさらに怪しい。原発事故でも「メルトダウンではないだす」「馬鹿は黙ってろ」といった位だ。
当時でも「フクシマでは何かありえない事態が起きている」ことは普通に理解できた。政府や電力会社はそれを正確には公表していないことも明白だった。
それを察知できずヨイショしていた連中である。文系的知識以前に、社会的感覚、あるいは世間知の欠如を伺わせるものだ。
そして権威主義なのでエラい人がいえば詐欺でも信じる。特に下層の航空宇宙クラスタは権威主義の塊である。自分よりもエラいクラスター構成要素が「宇宙開発に成功すれば巨万の富が」といえばそれを信じるだろう。上がチューリップが儲かるといえばチューリップを買う、万年青とウサギが儲かるといえば万年青とウサギを買う。その程度の連中である。
* もとの発言はこちらとこちらである。
** 大炎上中のMRJはやや異なる。一応はそろばんを弾いているからだ。ただし原油価格100ドルでなければ市場競争力はないだろう。今の原油価格ならブラジル製のほうがLCCは安い。
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