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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2017.08
27
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15:13
Category : 未分類
 ネトウヨは左派論難はテンプレートでしかない。どっかのだれかが言ったことを理解せずにオウム返しにするものだ。

 そして、それで左派に勝った気になっている。左派、革新、人権主張、平和主張勢力、護憲派に勝利宣言できる。それで自分が評価されると考えているのだろう。


■ 間違った主張のオウム返し

 だが、それのオウム返しは誤っている場合は多い。

 具体例をあげれば梓弓さんの発言がそれだ。 これは想定上の徴兵反対の主張に対する主張だ「現代戦はハイテク兵器を使うから素人は役に立たない、だから徴兵なんてない」といった主張だが、いつものオウム返しであり、しかも誤った発言である。

梓弓‏ @Ma_R8 5時間5時間前
だからハイテク兵器主体の現代戦では素人かき集めても意味なしで「戦争になっても軍隊に行かない、あるいは銃を取らない」ってイキがってることじたいが、そんなの最初から求められてねえってこと理解してませんなあ。
https://twitter.com/Ma_R8/status/901614183677968384

梓弓‏ @Ma_R8
「ハイテク兵器は素人にも扱える」は、実際の兵器見た事ない幻想だし、現代戦のハイテクとは別に兵器だけではなく、サイバーセキュリティや情報を駆使した組織的運用なんかも含む事も知らない、アホ判定リトマス試験紙です。
https://twitter.com/Ma_R8/status/901609713120329729


 これはだが、これは一つの疑問の提示で崩れる理屈だ。それは「イラク戦争やアフガン戦争が「ハイテク兵器主体の現代戦」(梓弓)だったか?」である。

 どちらも治安維持の段階で泥沼化した。そのため五軍とも正面部隊の不足を超える規模の大規模動員や志願兵を募って送り込んだ。治安維持は頭数が重視される戦争だからだ。あまりの兵員不足に海軍にも大隊を作らせて陸戦に送り込む話が出たくらいだ。

 2つの戦いではハイテク兵器は主役ではない。UAVを警戒監視で飛ばし、誘導爆弾や砲弾を多用した程度だ。

 結局は小火器の戦争でおわっている。使われたのは機関銃と小銃、あとはボディーアーマーの戦争だった。

 操作したのもパートタイマーが多数だ。それで一生食ってく職業軍人では足らず、例年の志願兵だけでも足りていない。だから陸軍では州兵が大量に投入されたが、訓練かねてのローテーションで回ってくるような優良部隊だけではなく、装備不良の部隊も送り込まれた。各軍とも当座の訓練が終わっただけの兵員を送り込んでいる。

 つまりは素人が小火器でやった戦争だったということだ。、米国では貧乏人が兵隊を志願して死傷している。その意味では左派のいう経済的徴兵制といった言い方は間違っているとはいえない。「素人かき集めても意味なし」(梓弓)だっどころではなく、それをやった戦争だったということだ。

 つまりは自分の間違いを示すものでしかない。梓弓さんの主張、あるいはどこかのだれかのオウム返しは、ご自身の見識の高さを誇るものではなく、間違いを表明するといった奇妙な主張なのである。


■ 「防衛ドクトリン」の意味も不鮮明

 さらにいえば「防衛ドクトリン」やら「専守防衛」のあたりのいいぶりもおかしい。

 遡ると次のような発言もしている。
梓弓‏ @Ma_R8
タレントが戦争になったら戦場に行きたくないたら偉い人からどうぞたら言ってるけど、現在の日本の防衛ドクトリンはイキナリ本土決戦なので「戦場に行く」んじゃなくて「日本が戦場になる」んだよ。
そう言う心配は、他国並みに策源地攻撃の能力持ってからの話で、今は、その選択肢すらない。
https://twitter.com/Ma_R8/status/901372137323216897


 「現在の日本の防衛ドクトリンはイキナリ本土決戦」(梓弓)は本気で言っているのだろうか?

 そもそも、軍事におけるドクトリンとは「我々はこうやって勝つ」といった共通認識や観念である。盆暗の軍クラはそれを野外令のようなマニュアルや戦略構想と勘違いしているがそうではない。だから「ドクトリン」といった言葉を振り回すヤツはほぼ見当ハズレだと思って間違いはない。

 そして、そこで本土に引き釣りこむといった不思議な主張をしている人はいない。ドクトリンとしてそんな話はない。

 さらにいえば、本土外周部での防衛体制は全く見えていないのも不思議だ。海自の長距離哨戒機や外洋艦隊、空自のAWACSや航続距離の長い戦闘機、対艦攻撃力をもつ支援戦闘機は何のためにいるのだろうか?といったものだ。

 そして「戦争になったら」「現在の日本の防衛ドクトリンはイキナリ本土決戦」(梓弓)は日米同盟を全く無視している。米国のバックアップがあるなかで、戦争になって「イキナリ本土決戦」というのは、カーフェリーで開戦初頭に対日上陸戦をいい出した軍クラと同程度の発想だということだ
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