Category : 未分類
自衛隊は災害派遣で私有地に入れないのだろうか?
小笠原理恵さんはそう主張している。
■ 違法性阻却事由をご存じない
本当にそうだろうか?
災害派遣の目的は生命財産の保護にある。それは法に定められている。その実施のために私有地に立ち入ることは問題はない。仮に刑法でも民法に違反しても問題とはならない。法令に従った行為のため違法性阻却事由となるからだ。
その点で「私有地に自衛隊が入れないという弊害」「だって不法侵入だもん。」(小笠原)は誤りでしかない。
■ 不法侵入の意味も不鮮明
そもそも小笠原さんの「私有地」への「不法侵入」とは何を指すのだろうか?
囲障で囲われていなければ私有地に立ち入ることに問題はない。管理者が出て行けと言う。でも出ていかない時に不退去罪が成り立つだけでしかない。
つまり、私有地に入ること自体が不法侵入に当たるわけではない。
実際に山火事での災害派遣を考えればよい。地面持ちが誰かは全く考えない。そのまま私有林に立ち入り消火作業は普通にやる。支配を示す囲障に囲われていないためだ。
■ 家屋立ち入りも即時強制も財産収用も可能
さらにいえば囲障地や家屋への立ち入りも可能だ。
消防士は火災に際して立ち入り許可は取らない。囲障があろうが施錠があろうが構わず侵入して消火する。これは先に述べた違法性阻却事由に該当するものだ。
災害派遣で火災となれば自衛隊もそうする。基地周辺で火災があれば近傍災害派遣が行われるが、その際には救命や消火のために必要があれば囲障地や住宅に立ち入る。
場合によれば、財産の破壊もできる。行政権の即時強制と呼ばれる作用だ。大火災での破壊消防はこれである。
さらにいえば財産収用もできる。災害対策基本法64条は自衛官による収用も許容している。あくまでも市町村長の権限が優先するが、それが及ばない場合には自衛隊もやってよいことになっている。
■ 「自衛官を守る会」とやらはこの程度
つまりは、小笠原さんの指摘は完全に誤っているということだ。
その根底には「抑圧されている自衛隊」感があるのだろう。アレ右派が信じている「憲法9条で自衛隊は縛られており何もできない」「緊急事態に何もできない」という神話だ。
実際に小笠原さんは海上警備行動も知らずに「難民対処のためには法改正が必要」と言っている。麻生式対処を考えているのかどうか知らないが、警職法準用で対処できるあたりを知らない点で「縛られた自衛隊」感覚なのだろう。この点は国難を主張する各種宗教のアレと同じだ。
その小笠原さんが代表を務める「自衛官を守る会」もその程度だということだ。宿舎法の下、公務員宿舎の基準も横並びである。財務省が作る合同の普通宿舎も、自衛隊単独の自衛隊宿舎も共済組合にやらせる特借も同じだ。同じ公務員だからだ。それであることを知らずに「自衛官を守る会」は自衛隊だけ特別扱いを求める。その点でも程度が窺える。
■ (オマケ)ファントム炎上はスパイのせいだ(小笠原理恵)
まー「自衛隊は完全無欠、事故は起きない、起きればそれはスパイのせいだ」ってのは強烈だよね。
これ、ワシのオムツに宇宙人がウンコを入れたに近い名言だよね。
ちなみに、こんなのの請願を取り次いでるのが愛国議員の皆さん。佐藤正久さんや三原じゅん子さんの名前を聞くと、親和性はあるなあと。「自衛官を守る会」の請願の実施紹介(http://yakamochi.org/seigan186kokkai.htm)にはやっぱり名前が乗っている。
ま、スパイ対策を主張する不思議オバちゃん団体でも、形だけ親自衛隊を装っていると部隊に来たら接遇しなければならないのは気の毒なものだ。「『自衛官を守る会』から自衛官を守る会」がいるんじゃないかね。
小笠原理恵さんはそう主張している。
小笠原理恵 @riekabot
東日本大震災の時は、倒壊した家屋の中の人を助けるためにも、私有地に自衛隊が入れないという弊害があったことも知っておくべき。だって不法侵入だもん。
https://twitter.com/riekabot/status/920805517554937856
■ 違法性阻却事由をご存じない
本当にそうだろうか?
災害派遣の目的は生命財産の保護にある。それは法に定められている。その実施のために私有地に立ち入ることは問題はない。仮に刑法でも民法に違反しても問題とはならない。法令に従った行為のため違法性阻却事由となるからだ。
その点で「私有地に自衛隊が入れないという弊害」「だって不法侵入だもん。」(小笠原)は誤りでしかない。
■ 不法侵入の意味も不鮮明
そもそも小笠原さんの「私有地」への「不法侵入」とは何を指すのだろうか?
囲障で囲われていなければ私有地に立ち入ることに問題はない。管理者が出て行けと言う。でも出ていかない時に不退去罪が成り立つだけでしかない。
つまり、私有地に入ること自体が不法侵入に当たるわけではない。
実際に山火事での災害派遣を考えればよい。地面持ちが誰かは全く考えない。そのまま私有林に立ち入り消火作業は普通にやる。支配を示す囲障に囲われていないためだ。
■ 家屋立ち入りも即時強制も財産収用も可能
さらにいえば囲障地や家屋への立ち入りも可能だ。
消防士は火災に際して立ち入り許可は取らない。囲障があろうが施錠があろうが構わず侵入して消火する。これは先に述べた違法性阻却事由に該当するものだ。
災害派遣で火災となれば自衛隊もそうする。基地周辺で火災があれば近傍災害派遣が行われるが、その際には救命や消火のために必要があれば囲障地や住宅に立ち入る。
場合によれば、財産の破壊もできる。行政権の即時強制と呼ばれる作用だ。大火災での破壊消防はこれである。
さらにいえば財産収用もできる。災害対策基本法64条は自衛官による収用も許容している。あくまでも市町村長の権限が優先するが、それが及ばない場合には自衛隊もやってよいことになっている。
■ 「自衛官を守る会」とやらはこの程度
つまりは、小笠原さんの指摘は完全に誤っているということだ。
その根底には「抑圧されている自衛隊」感があるのだろう。アレ右派が信じている「憲法9条で自衛隊は縛られており何もできない」「緊急事態に何もできない」という神話だ。
実際に小笠原さんは海上警備行動も知らずに「難民対処のためには法改正が必要」と言っている。麻生式対処を考えているのかどうか知らないが、警職法準用で対処できるあたりを知らない点で「縛られた自衛隊」感覚なのだろう。この点は国難を主張する各種宗教のアレと同じだ。
小笠原理恵 @riekabot
『【拡散お願い】北朝鮮有事の難民問題対処のための法律改正、予算は急務です!間に合わないよ~』
⇒ https://ameblo.jp/calorstars/entry-12319392349.html … この選挙がおわれば11月以降いつ半島で戦争が再開されるかわからない。難民問題対処に国会が審議拒否をつづける状況では間に合わないです。
https://twitter.com/riekabot/status/919725928824967168
その小笠原さんが代表を務める「自衛官を守る会」もその程度だということだ。宿舎法の下、公務員宿舎の基準も横並びである。財務省が作る合同の普通宿舎も、自衛隊単独の自衛隊宿舎も共済組合にやらせる特借も同じだ。同じ公務員だからだ。それであることを知らずに「自衛官を守る会」は自衛隊だけ特別扱いを求める。その点でも程度が窺える。
■ (オマケ)ファントム炎上はスパイのせいだ(小笠原理恵)
まー「自衛隊は完全無欠、事故は起きない、起きればそれはスパイのせいだ」ってのは強烈だよね。
小笠原理恵 @riekabot
ヘリの事故も多く、ファントムの事故も続いてきた。自衛隊内に潜入している工作員の存在を疑う妄想してしまう。自衛隊員の応募状況は最悪。工作員チェックもできずに採用してるのかも。
https://twitter.com/riekabot/status/920803737446125569
これ、ワシのオムツに宇宙人がウンコを入れたに近い名言だよね。
ちなみに、こんなのの請願を取り次いでるのが愛国議員の皆さん。佐藤正久さんや三原じゅん子さんの名前を聞くと、親和性はあるなあと。「自衛官を守る会」の請願の実施紹介(http://yakamochi.org/seigan186kokkai.htm)にはやっぱり名前が乗っている。
ま、スパイ対策を主張する不思議オバちゃん団体でも、形だけ親自衛隊を装っていると部隊に来たら接遇しなければならないのは気の毒なものだ。「『自衛官を守る会』から自衛官を守る会」がいるんじゃないかね。
スポンサーサイト