FC2ブログ

RSS
Admin
Archives

隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

→ サークルMS「隅田金属」
→ 新刊・既刊等はこちら

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2017.10
26
CM:3
TB:0
13:13
Category : 未分類
 産経記事は蔡英文ヨイショだけができればよいのだろう。 田中靖人「台湾・蔡総統、中台を「もう一歩改善。現在は変化のチャンス」 関係停滞の打開に意欲」 はそれ。

 あるべき指摘が全く欠けている。蔡英文が両岸関係を悪化させたこと。北京政権と台北政権に平和協定はありえないこと。そもそも主張上、両立し得ない内戦であるにもかかわらず国家間の紛争状態であるようにのべていることだ。

■ 両岸関係を悪化させたのは蔡英文
 関係改善について、悪化させた張本人がそれを主張している点を示していない。「『両岸(中台)関係をもう一歩、改善したい。現在はまさに変化のチャンスだ』と述べて、中台関係の停滞打開に意欲を示した。」「蔡氏は『新たな思考』で『両岸関係の突破』に向けて知恵を絞るよう改めて習氏に呼びかけた。」(田中)とあるが、両岸関係を停滞させたのは蔡英文そのものである。

 それに中国政府が乗るかといったものだ。中国は両岸関係で困っていない。台湾は中国に依存しているが、中国は台湾に依存していない。ある意味、日本の安倍が「日中関係を改善したい」といいだすのと同じだ。馬鹿にするなで終わりとなるものだ。


■ 両岸関係は内戦である前提で成り立っている
 「平和協定」や「紛争状態」を使う点も奇妙である。記者はそれがありえないこと、理解として正しくないことを承知しながら使っているためだ。

 「平和協定」はありえないことを承知しながら書く怪訝がある。台北政権と北京政権の対立は中国全土の支配を賭けた内戦である。現状の両岸関係も両者がその構造に収まることで成り立っている。台湾省の土着政権が独立を望むものではない。そこに「平和協定」はない。どちらかがどちらかを打倒し、併合するだけだ。

 だから蔡英文の発言部分も「蔡氏は『新たな思考』で『両岸関係の突破』に向けて知恵を絞るよう改めて習氏に呼びかけた。また、『敵対関係と戦争の恐怖を永遠に取り除く』ことを提案した。」(田中)となっている。いままでの因縁から和平や平和協定が成り立たない、言い出せないことを承知しているからそのような言い回しとしているのである。
 これは「紛争状態」も同じだ。国と国との争いではないし、地方独立の問題ではないからだ。


■ 蔡英文のアプローチが成功する見込みはない
 最後に付け加えれば、アプローチが成功する見込みがないことを指摘しない点も不十分である。

 なんで中国がいまさら蔡英文の言うことを聞くのかということだ。

 就任からして敵対的である。台湾省は大陸を頼らない。関係密接化を拒否する。日本や米国につく。台湾は天然状態で独立している。最初からそのような喧嘩を売っている。中国はそのようなスタンスを取る政権と付き合う必要はない。別に弱みもないからだ。

 それが経済が悪化し政権が凋落してから都合いいことを言い出したわけだ。何をいまさらでしかない。

 さらに、蔡英文のパワーもなくなっている。まずは「コイツと約束しても何もならない」 そんな政権の言うことを聞く必要はないわけだ。実際に約束したらしたで蔡英文は緑に引きづりおろされる。アレ宰相が「憲法改正やめます」と日本会議に逆らうようなものだからだ。そうすれば神がかり右派からひきづりおろされる。

 結局は産経の台湾ヨイショでしかないということだ。台湾や蔡英文の未来は明るいといった姿勢に反しないように不都合なことには触れない。これは「安倍政権の未来は明るい」といった政権ヨイショ姿勢により「日本は経済成長している」といった幻想を振りまくのと同じ伝である。


 まー、民主化以降の台湾は身勝手さがね。今までの経緯や両岸関係での約束を全部取っ払って被害者ヅラするのがねえ。すくなくとも政府機関としての台北は独立とか言えた話ではない。その点で他の世界の独立運動とは違って全然共感できないんだよね。
スポンサーサイト