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軍事ホニャララを自称され、軍クラ萌え化を唱えていた、はらぺこ(CV:沢城みゆき)さんが輸入弾薬について興味深い発言をしている。

■ NATO弾で回転不良とか軍用銃として繊細すぎる
なによりも不思議な点は、「規格弾薬で回転しない自動小銃に問題がある」と考えないことだ。
輸入弾薬で89式小銃がジャムったという。提示資料では「(排莢不良による連発停止)」が挙げられている。
はらぺこさんはそれを引いて「弾の国産化理由というか輸入弾薬の弊害例。」と述べている。
だが、銃と弾薬、悪いのはどちらだろうか?
明らかに銃が悪い。
本来、銃は弾薬に対して広い許容度を持つべきだからだ。同じカートリッジでも弱装から強装まで、軽量弾頭から重量弾頭まで対応する必要がある。
しかも軍用銃でありながらNATO規格の弾薬に対応しないのは論外だ。
軍用弾薬には挙動差はほぼない。同一カートリッジで同一重量の弾頭がくっついており、同一初速でぶっ放せるような雷管と火薬量になっている。その点で民生用弾薬とはことなる。
それにもかかわらず89式は銃側が回転不良を起こす。銃として繊細にすぎる。
悪いのは国産小銃だということだ。それを「輸入弾薬の弊害例。」と言い出すのは主客転倒している。軍事ホニャララを自称しながら見巧者ではないということだ。
■ 「契約条件が甘い」とは考えない
さらに、契約が甘いと考えないのも不思議なものだ。
銃弾の引き渡しについて「輸入品は検品時の不良発覚や納期遅れも問題」としている。
それは相手を勝手に信頼しただけの話ではないか?
防衛調達関連は厳しさがない。防衛省に官需だのみのメーカが群がっている。官側は調達でメーカーになんでもぶん投げる。下手すれば仕様書の書きようも投げる。
だから甲乙の立場が峻別されない。なあなあで済ませたり、信義則を持ち出しての馴れ合いになっている。
そして予想外の事態が起きると揉める。攻撃ヘリの調達をやめたときの精算とか最初から決めていないから混乱する。
欠品問題も納期問題もその甘い甘いお汁粉契約を海外とやったからしくじっただけだ。不良品率やら納期やらでペナルティで減額できる契約にしておけば、納品元もそれなりに検品をするし納期を守る。
そのような前提をすっ飛ばして、甘やかされた国内防衛調達どおりやって失敗した例を挙げて はらぺこさんは「輸入弾薬の弊害」といい出している。それは妥当ではない。
■ 国産をヨイショするための記述と疑えない
最後が、この輸入弾薬の不具合提示等を「国産ヨイショ」記述と疑えないことだ。これも不思議なものだ。
防衛産業は国産を維持したい。同性能で安価、あるいは高性能で安価な輸入品を避けたい発想がある。
防衛省もそれに乗っかる連中がいる。天下りを抱えているからだ。あるいは防衛産業もコントロール下に置く経産もそちらのほうが都合が良い。
そのような背景からあることを知っていれば、記述はその意向に添っている、都合良すぎる内容であることに気づくだろう。安価な輸入弾薬を排除したい、国産を維持したい。そのための作文であるようにも見えるからだ。
そもそも、実際の射撃で国産弾薬と輸入弾薬でジャム率に差があるのだろうか?
提示写真は輸入弾薬でジャムったことがあると提示するものだ。
だが、国産弾薬でもジャムらないとはどこにも書いていない。
実際には国産弾薬と輸入弾薬でジャム率に差はないかもしれないし、あるいは輸入弾薬のほうが優れている可能性もある。
このあたりを疑えないのも不思議だ。公的発表を批判的に読まずにそのまま信じ込むあたりは素直にすぎるだろう。
仮に89式小銃が国産弾薬でも同じようにジャムったとき、はらぺこさんはどう論評するのか聞いてみたいものだ。

はらぺこ(CV:沢城みゆき) @harapeko11
弾の国産化理由というか輸入弾薬の弊害例。
https://twitter.com/harapeko11/status/952176628372684800
■ NATO弾で回転不良とか軍用銃として繊細すぎる
なによりも不思議な点は、「規格弾薬で回転しない自動小銃に問題がある」と考えないことだ。
輸入弾薬で89式小銃がジャムったという。提示資料では「(排莢不良による連発停止)」が挙げられている。
はらぺこさんはそれを引いて「弾の国産化理由というか輸入弾薬の弊害例。」と述べている。
だが、銃と弾薬、悪いのはどちらだろうか?
明らかに銃が悪い。
本来、銃は弾薬に対して広い許容度を持つべきだからだ。同じカートリッジでも弱装から強装まで、軽量弾頭から重量弾頭まで対応する必要がある。
しかも軍用銃でありながらNATO規格の弾薬に対応しないのは論外だ。
軍用弾薬には挙動差はほぼない。同一カートリッジで同一重量の弾頭がくっついており、同一初速でぶっ放せるような雷管と火薬量になっている。その点で民生用弾薬とはことなる。
それにもかかわらず89式は銃側が回転不良を起こす。銃として繊細にすぎる。
悪いのは国産小銃だということだ。それを「輸入弾薬の弊害例。」と言い出すのは主客転倒している。軍事ホニャララを自称しながら見巧者ではないということだ。
■ 「契約条件が甘い」とは考えない
さらに、契約が甘いと考えないのも不思議なものだ。
銃弾の引き渡しについて「輸入品は検品時の不良発覚や納期遅れも問題」としている。
それは相手を勝手に信頼しただけの話ではないか?
防衛調達関連は厳しさがない。防衛省に官需だのみのメーカが群がっている。官側は調達でメーカーになんでもぶん投げる。下手すれば仕様書の書きようも投げる。
だから甲乙の立場が峻別されない。なあなあで済ませたり、信義則を持ち出しての馴れ合いになっている。
そして予想外の事態が起きると揉める。攻撃ヘリの調達をやめたときの精算とか最初から決めていないから混乱する。
欠品問題も納期問題もその甘い甘いお汁粉契約を海外とやったからしくじっただけだ。不良品率やら納期やらでペナルティで減額できる契約にしておけば、納品元もそれなりに検品をするし納期を守る。
そのような前提をすっ飛ばして、甘やかされた国内防衛調達どおりやって失敗した例を挙げて はらぺこさんは「輸入弾薬の弊害」といい出している。それは妥当ではない。
■ 国産をヨイショするための記述と疑えない
最後が、この輸入弾薬の不具合提示等を「国産ヨイショ」記述と疑えないことだ。これも不思議なものだ。
防衛産業は国産を維持したい。同性能で安価、あるいは高性能で安価な輸入品を避けたい発想がある。
防衛省もそれに乗っかる連中がいる。天下りを抱えているからだ。あるいは防衛産業もコントロール下に置く経産もそちらのほうが都合が良い。
そのような背景からあることを知っていれば、記述はその意向に添っている、都合良すぎる内容であることに気づくだろう。安価な輸入弾薬を排除したい、国産を維持したい。そのための作文であるようにも見えるからだ。
そもそも、実際の射撃で国産弾薬と輸入弾薬でジャム率に差があるのだろうか?
提示写真は輸入弾薬でジャムったことがあると提示するものだ。
だが、国産弾薬でもジャムらないとはどこにも書いていない。
実際には国産弾薬と輸入弾薬でジャム率に差はないかもしれないし、あるいは輸入弾薬のほうが優れている可能性もある。
このあたりを疑えないのも不思議だ。公的発表を批判的に読まずにそのまま信じ込むあたりは素直にすぎるだろう。
仮に89式小銃が国産弾薬でも同じようにジャムったとき、はらぺこさんはどう論評するのか聞いてみたいものだ。
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