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航空宇宙クラスター(自称)の連中は日本の航空宇宙産業をヨイショする。そして将来性があると言い張る。だが、その見積もりは経済性や市場の変化を反映したものではない。していたところで甘々である。
そういった御仁による反論も甘い。日本のロケットなんか将来性ないよといった拙記事に対して「「世界」を宇宙に拡げることを仕事にしたいと考える自営業者。主な仕事はSorae.jpライター&編集者を中心に科学ライター。」の大貫剛さんが反論しているのだが、まあ甘いものだ。
■ 赤ペン入れても経済性がないことは否定できない
もっとも興味深い点が、細部の否定しかないことだ。まず大貫さんは次のように述べている。
だが、以下に続く「赤ペン」(大貫)とやらを拝見しても、日本のロケット打ち上げに未来がないことを否定するような中身ではない。どうでもいい細部の話に満ちているからだ。
■ ファルコン9に負けりゃ終わり
大貫さんはその最初の指摘からして「日本のロケット開発に先がない」ことを否定できていない。
ファルコン9とプロトンに負けていれば市場で勝ち目はない。
そもそも指摘からしてオカシイ。拙記事では「価格で米露に負ける、その他の国とはペイロードで負ける」といっている。
対して、H-2はアリアン5と同価格だといい出している。「この表の他のロケットは全部H-IIAと問う[「同じ」カ]程度かより高い。」(大貫)がそれだ。だが「能力は低い」(筆者)に対して「価格は同じだろ」とは、言葉のキャッチボールができていない感覚しか持ち得ないものだ。
■ アメリカがダンピングしているから日本もダンピングしていい
次の指摘も不思議だ。
大貫さんは日米ともにダンピングしているという。
では、同じようにダンピングしているアメリカが商業打上げシェアを接見し、同じようにダンピングしている日本がシェアを取れないのはなぜなのだろうか?
簡単な話だ。ダンピング価格にしても日本ロケットは見向きもしない価格だということだ。
さらに言えば、大貫さんの主張はスペースXがULAのシェアを食っていることの説明にもなっていない。それは今までの官需衛星価格を破壊した結果である。このあたり、仮に各社とも官需割増をしたとしても「日本のロケット屋はスペースX以上にボッている」ことをうかがわせるものでしかない。
■ 日本の再利用実験の内実をしりつつ過大評価
さらに、日本は再利用で先行しているといった過大評価もある。
確かに日本は再利用の実験をやった。だがそれは後追いである。実用品である商業ロケットに発展するものではない。
対してフランスはその実用に大金をブッ込もうとしている。商業化に結びつかないお遊び程度の再利用実験を「JAXAはずっとやってるのだが何言ってんだ。」(大貫)といきがってどうするのだろうかね。
■ じゃあ「こうのとり」に費用対効果があるか言ってみなよ
そして費用対効果についてのユニークな主張だ。
興味深い点は「日本の宇宙開発は費用対効果が優れる」と断言できていないことだ。
大貫さんは費用対効果を持ち出されるとどうしようもないことを知っている。だから「費用対効果が優れる」とは決して口にできないのである。
「『事実関係の客観的な根拠がない。』」とはそういうことだ。
更問すれば簡単なんだけどね。「ISSに宇宙飛行士を一人居候させるのに年間350億円は妥当な費用であるか?」と「ISS参加の理由としていた宇宙創薬は成功したのか?」あるいは「宇宙創薬は成功する見込みはあるのか? 成果は年間350億と釣り合うものか?」と聞いてみるだけだ。イエス・ノーをいわずに口を濁すだろうね。
総括すると、囲い込んだ信者向けの商売って楽だよねとしかね。航空宇宙ファンに「航空宇宙セクターには将来がある」と力説するのって、日本人に向けて「日本スゲー、日本始まった」ってTV作るのと変わらないもんだ。実際に科学ライターさんの新聞・雑誌記事読んても、デリカットじゃない方が日本を褒めている記事と中身は同じだよねくらいの感想しかないものだよ。
そういった御仁による反論も甘い。日本のロケットなんか将来性ないよといった拙記事に対して「「世界」を宇宙に拡げることを仕事にしたいと考える自営業者。主な仕事はSorae.jpライター&編集者を中心に科学ライター。」の大貫剛さんが反論しているのだが、まあ甘いものだ。
■ 赤ペン入れても経済性がないことは否定できない
もっとも興味深い点が、細部の否定しかないことだ。まず大貫さんは次のように述べている。
大貫剛 @ohnuki_tsuyoshi
継続すべきか日本のロケット打ち上げ http://japan-indepth.jp/?p=38663 また文谷氏か。片っ端から赤ペンで直しを入れたくなるな。
https://twitter.com/ohnuki_tsuyoshi/status/968737831081390081
だが、以下に続く「赤ペン」(大貫)とやらを拝見しても、日本のロケット打ち上げに未来がないことを否定するような中身ではない。どうでもいい細部の話に満ちているからだ。
■ ファルコン9に負けりゃ終わり
大貫さんはその最初の指摘からして「日本のロケット開発に先がない」ことを否定できていない。
大貫剛 @ohnuki_tsuyoshi
まず日本のロケットと諸外国の比較がおかしい。ペイロード単価が米露より日本の方が高いと言っているが、よく見ると米露でもH-IIAより安いのはFalcon9とプロトンだけ。逆に言えば、この表の他のロケットは全部H-IIAと問う程度かより高い。少なくともこの表では。
https://twitter.com/ohnuki_tsuyoshi/status/968740437333872640
ファルコン9とプロトンに負けていれば市場で勝ち目はない。
そもそも指摘からしてオカシイ。拙記事では「価格で米露に負ける、その他の国とはペイロードで負ける」といっている。
対して、H-2はアリアン5と同価格だといい出している。「この表の他のロケットは全部H-IIAと問う[「同じ」カ]程度かより高い。」(大貫)がそれだ。だが「能力は低い」(筆者)に対して「価格は同じだろ」とは、言葉のキャッチボールができていない感覚しか持ち得ないものだ。
■ アメリカがダンピングしているから日本もダンピングしていい
次の指摘も不思議だ。
大貫剛 @ohnuki_tsuyoshi
次いで、日本のロケットについて「「日本の官需衛星を高めにし、海外受注を国際価格かそれ以下で受注しているのではないか」といった想像は払拭できない。」と書いてるけど、それアメリカもだから。Falcon9が安いのは民需価格で、官需はもっと高いから。
https://twitter.com/ohnuki_tsuyoshi/status/968740437333872640
大貫さんは日米ともにダンピングしているという。
では、同じようにダンピングしているアメリカが商業打上げシェアを接見し、同じようにダンピングしている日本がシェアを取れないのはなぜなのだろうか?
簡単な話だ。ダンピング価格にしても日本ロケットは見向きもしない価格だということだ。
さらに言えば、大貫さんの主張はスペースXがULAのシェアを食っていることの説明にもなっていない。それは今までの官需衛星価格を破壊した結果である。このあたり、仮に各社とも官需割増をしたとしても「日本のロケット屋はスペースX以上にボッている」ことをうかがわせるものでしかない。
■ 日本の再利用実験の内実をしりつつ過大評価
さらに、日本は再利用で先行しているといった過大評価もある。
大貫剛 @ohnuki_tsuyoshi
続いて「ヨーロッパは再使用しようとしていてえらい!日本は再使用やる気ないし、H3で半額になるなら今までが無駄遣い」といったことを書いてるけど、ヨーロッパは再使用実験したことなくて、JAXAはずっとやってるのだが何言ってんだ。そして「安くしたら今までが無駄遣い」はただのイチャモン。
https://twitter.com/ohnuki_tsuyoshi/status/968743367202033665
確かに日本は再利用の実験をやった。だがそれは後追いである。実用品である商業ロケットに発展するものではない。
対してフランスはその実用に大金をブッ込もうとしている。商業化に結びつかないお遊び程度の再利用実験を「JAXAはずっとやってるのだが何言ってんだ。」(大貫)といきがってどうするのだろうかね。
■ じゃあ「こうのとり」に費用対効果があるか言ってみなよ
そして費用対効果についてのユニークな主張だ。
大貫剛 @ohnuki_tsuyoshi
最後に「日本宇宙開発には費用対効果の検討がないからだ。あってもお手盛りである。」と書いてあるけど、この記事こそ「事実関係の客観的な根拠がない。あっても手前味噌である」としか言いようがない。
https://twitter.com/ohnuki_tsuyoshi/status/968743771973279744
興味深い点は「日本の宇宙開発は費用対効果が優れる」と断言できていないことだ。
大貫さんは費用対効果を持ち出されるとどうしようもないことを知っている。だから「費用対効果が優れる」とは決して口にできないのである。
「『事実関係の客観的な根拠がない。』」とはそういうことだ。
更問すれば簡単なんだけどね。「ISSに宇宙飛行士を一人居候させるのに年間350億円は妥当な費用であるか?」と「ISS参加の理由としていた宇宙創薬は成功したのか?」あるいは「宇宙創薬は成功する見込みはあるのか? 成果は年間350億と釣り合うものか?」と聞いてみるだけだ。イエス・ノーをいわずに口を濁すだろうね。
総括すると、囲い込んだ信者向けの商売って楽だよねとしかね。航空宇宙ファンに「航空宇宙セクターには将来がある」と力説するのって、日本人に向けて「日本スゲー、日本始まった」ってTV作るのと変わらないもんだ。実際に科学ライターさんの新聞・雑誌記事読んても、デリカットじゃない方が日本を褒めている記事と中身は同じだよねくらいの感想しかないものだよ。
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千鳥ヶ淵のボート乗り場付近にカエルが這い出てきた。どう数えるか知らないが二箇所で二匹あるいは二頭。
午前中に永田町でホニャララに参加というか取材というか饗応というか好き勝手しゃべった。ちなみに月一、月二くらいで左右両方のホニャララともでている。その後に国会図書館に夕刻七時前まで籠もった。
そんなに寒くもないので神保町・上野まで歩いた。
そこで遭遇。昼間に暖かかったから日当たりの良い南斜面で冬眠中が起きだしたのかね。




もちろん動作は緩慢。しかも夜で気温も落ちている。お饅頭が落ちている程度で寄るとどうにか動く程度。
まだ餌もいないのだろうにねえ。
サイズはそこそこに大きい。二匹とも頭からお尻までの大きさがだいたい己の握りこぶしくらい、まずはiPhoneと同じくありの大きさ。
よく考えりゃ天敵がいない。田舎ほど蛇も見ない。皇居にアオダイショウがいるというのだが、首都高部分の横断とかあるせいだろうが千鳥ヶ淵では見たこともない。ヒバカリクラスの蛇があいてならある程度大きくなれば生き残れるし、むしろ捕食側になれるだろう。
午前中に永田町でホニャララに参加というか取材というか饗応というか好き勝手しゃべった。ちなみに月一、月二くらいで左右両方のホニャララともでている。その後に国会図書館に夕刻七時前まで籠もった。
そんなに寒くもないので神保町・上野まで歩いた。
そこで遭遇。昼間に暖かかったから日当たりの良い南斜面で冬眠中が起きだしたのかね。




もちろん動作は緩慢。しかも夜で気温も落ちている。お饅頭が落ちている程度で寄るとどうにか動く程度。
まだ餌もいないのだろうにねえ。
サイズはそこそこに大きい。二匹とも頭からお尻までの大きさがだいたい己の握りこぶしくらい、まずはiPhoneと同じくありの大きさ。
よく考えりゃ天敵がいない。田舎ほど蛇も見ない。皇居にアオダイショウがいるというのだが、首都高部分の横断とかあるせいだろうが千鳥ヶ淵では見たこともない。ヒバカリクラスの蛇があいてならある程度大きくなれば生き残れるし、むしろ捕食側になれるだろう。
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つねづね「ロケットが失敗しますように」と念じていたのだけどね。残念ながらH-2Aロケットが打ち上げに成功した。おちればよかったのに。
まあこんなこともあろうかと打ち上げに成功した場合の記事を『JAPAN In-Depth』に預かってもらっていた。帰りの汽車の中で反映を確認。
「継続すべきか日本のロケット打ち上げ」がそれだ。
■ ヤフーコメントでなかなかのご意見
記事はYAHOOに転載される。「YAHOOで内容に則さない反射的反発があるのだろうな」と読んでいたところ、興味深いご意見を拝見した。

日本のロケットはスゴイ高品質なんだといいだいのだろうけれども。
論拠で補強されるのは逆ではあるまいか?
ロケット屋の「搭載する人工衛星に対しての要求仕様の水準が高過ぎる」ので「海外のロケットを使った方が楽だし断然安上がりだから、みんな海外ロケットを使いたがる。」とは、日本ロケット敗北の補強にしかなっていない。
まー、もちろん「日本ロケットが駄目駄目で未来がないことは同意するけど、その理由はコストと将来性だけではない」ならわかるんだけどね。
■ 液体酸素と水素で軍事転用とかね
あと「日本のロケットで抑止力」とかいうネトウヨは、H-2/3シリーズが液体酸素と液体水素のエンジンを使っているのを知らないんだろうなあと。というよりも自分たちから軍事転用できないような不便なロケットにした経緯もご存じないなと思いましたです。
ちなみに、情報収集衛星アゲのコメントもあったけど、あれも「将来的にはマイクロサットになるんじゃね」という意見もあるんだよねえ。通信衛星も偵察衛星も仕方がないので国家がやってるけど請け負ってくれる所があればそこに頼めばいいのではといったもの。
まあこんなこともあろうかと打ち上げに成功した場合の記事を『JAPAN In-Depth』に預かってもらっていた。帰りの汽車の中で反映を確認。
「継続すべきか日本のロケット打ち上げ」がそれだ。
■ ヤフーコメントでなかなかのご意見
記事はYAHOOに転載される。「YAHOOで内容に則さない反射的反発があるのだろうな」と読んでいたところ、興味深いご意見を拝見した。

lin***** | 10分前
表面しか調査していないような書き方。
海外のロケットと違って、日本のロケットは、搭載する人工衛星に対しての要求仕様の水準が高過ぎる(ロケットに支障が絶対にないように試験とかが厳しい)。
そんなことだから、海外のロケットを使った方が楽だし断然安上がりだから、みんな海外ロケットを使いたがる。
https://headlines.yahoo.co.jp/cm/articlemain?d=20180227-00010001-jindepth-soci&s=create_time&o=desc&p=1
日本のロケットはスゴイ高品質なんだといいだいのだろうけれども。
論拠で補強されるのは逆ではあるまいか?
ロケット屋の「搭載する人工衛星に対しての要求仕様の水準が高過ぎる」ので「海外のロケットを使った方が楽だし断然安上がりだから、みんな海外ロケットを使いたがる。」とは、日本ロケット敗北の補強にしかなっていない。
まー、もちろん「日本ロケットが駄目駄目で未来がないことは同意するけど、その理由はコストと将来性だけではない」ならわかるんだけどね。
■ 液体酸素と水素で軍事転用とかね
あと「日本のロケットで抑止力」とかいうネトウヨは、H-2/3シリーズが液体酸素と液体水素のエンジンを使っているのを知らないんだろうなあと。というよりも自分たちから軍事転用できないような不便なロケットにした経緯もご存じないなと思いましたです。
ちなみに、情報収集衛星アゲのコメントもあったけど、あれも「将来的にはマイクロサットになるんじゃね」という意見もあるんだよねえ。通信衛星も偵察衛星も仕方がないので国家がやってるけど請け負ってくれる所があればそこに頼めばいいのではといったもの。
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サイエンス・ライターは不思議なものだ。無害で取るに足らないことにも「科学的に正しくない」と怒れるあたりは、控えめにいってどうかしている。
「自然が一番」に松永和紀さんが文句ををつけている。よくある天然自然志向に反論するものだ。具体的には「『絶対に電子レンジを使わない』食の専門家が実践する調理法」『週刊朝日』に対する「食のフェイクニュースに惑わされるな〜週刊朝日の記事をじっくり検証してみた 」がそれだ。
結論は「科学的に間違っている」といった退屈な内容だ。
それを書く価値はあるか?
ない。元記事の南清貴さんの言ってることも目新しくなく否定すべきほどの害もない。自然に帰ろう、自然が一番といった素朴な発想があり、個人の自由でそれを実践しているだけの話だ。ヨギーがヨガをやったり菜食したりするようなものだ。そこには悪気もないし何の実害もない。
それを「科学的に正しくない」と怒ってどうなるというのだろうか?
余計なお世話でしかない。むしろ社会とのズレしか感じない。農業の進歩や食品産業の成果との付き合い方は自由である。全てを拒絶しよう(としようと)、いいとこ取りしようと、全て享受しようとそれは勝手である。
それを「科学的に差がないから食品工業製品を食え」とは「クアアイナなんか食品科学的にはマクドナルドと同じ」といったチグハグ感しか感じないものだ。放し飼い地鶏と鶏卵には市場ではプレミアムが付くが、それはオカシイと文句をつけても意味はない。
■ 「科学を知らない愚昧を啓蒙」が一番気持ち悪い
なにより気にかかるのは、件の「科学的に否定されていないから安全」なんだけどね。
その反論は「工業化された食品は安全だから疑うな」がある。添加物も気にする必要はないと断言している。
だが、それはじつは安全ではない。正確に言えば安全側に振ってない。
本当に安全を前に出すなら、基本は保守主義になる。昔からあったものだから大丈夫だろうとなる。
その点で、いつもの理系カルトの啓蒙でしかない。科学の成果だから受容しろというアレだ。科学をしらない愚昧なお前たちに科学を布教してやるといった傲慢である。
それは科学ライターの類友、SF作家が推していることでも明瞭になっている。
「ひどいインチキ記事」(山本)って何がインチキなんだろうね。
繰り返すが、元の記事は素朴な自然礼賛で穏当な内容である。何かの害があるわけでもない。あったところで「コーラを飲むと骨は溶ける」程度の他愛もないもので、しかも別段の実害もない。工業化された食品ではなく自然食品を食べても、コーラを飲まない生活をしても何の健康被害もない。
それを「ひどいインチキ記事」(山本)と言い出すような、そんなお理工さんの方が叩き潰された方がいいと思う。
何に叩き潰されるかはしらないが、例えば「偉そうに厳しいことを言いながら身内は甘くて剽窃には寛大なのな」みたいな事態で叩き潰されたら愉快なものだ。高校生の時に相対性理論を理解できたなら、中年のときには商売界隈の掟である著作権も剽窃の概念も理解できたはずだけどね。
■ オマケ
つーか、これはフード右翼とフード左翼の対立そのものだよね。松永さんも、そもそもの『買ってはいけない』への反論からしてフード左翼的なものへの反発がある。他の理系カルトもだいたいそうで、しかもそれが例のワクチンでも表出している。不安があれば立ち止まるのが保守なんだが、フード右翼だから食や生活の工業化イケイケの科学の子であると。
まあ、いい年こいて全肯定の「科学の子」の存在そのものが見ていて哀しい、あるいはお気の毒だけど
「自然が一番」に松永和紀さんが文句ををつけている。よくある天然自然志向に反論するものだ。具体的には「『絶対に電子レンジを使わない』食の専門家が実践する調理法」『週刊朝日』に対する「食のフェイクニュースに惑わされるな〜週刊朝日の記事をじっくり検証してみた 」がそれだ。
結論は「科学的に間違っている」といった退屈な内容だ。
間違いを指摘するのは簡単です。はっきりいって、科学的には間違いだらけ。正しいところを見つけるのが難しいほどです。しかも、おなじみのレトリックが並びます。この十数年、何度も「これは間違い」と書き続けてきたものばかり。またか! というのが正直な気持ちです。
https://www.buzzfeed.com/jp/wakimatsunaga/shuukanasahi-foodnews?utm_term=.hfMZVwJK8A#.op2VQ6XOzj
それを書く価値はあるか?
ない。元記事の南清貴さんの言ってることも目新しくなく否定すべきほどの害もない。自然に帰ろう、自然が一番といった素朴な発想があり、個人の自由でそれを実践しているだけの話だ。ヨギーがヨガをやったり菜食したりするようなものだ。そこには悪気もないし何の実害もない。
それを「科学的に正しくない」と怒ってどうなるというのだろうか?
余計なお世話でしかない。むしろ社会とのズレしか感じない。農業の進歩や食品産業の成果との付き合い方は自由である。全てを拒絶しよう(としようと)、いいとこ取りしようと、全て享受しようとそれは勝手である。
それを「科学的に差がないから食品工業製品を食え」とは「クアアイナなんか食品科学的にはマクドナルドと同じ」といったチグハグ感しか感じないものだ。放し飼い地鶏と鶏卵には市場ではプレミアムが付くが、それはオカシイと文句をつけても意味はない。
■ 「科学を知らない愚昧を啓蒙」が一番気持ち悪い
なにより気にかかるのは、件の「科学的に否定されていないから安全」なんだけどね。
その反論は「工業化された食品は安全だから疑うな」がある。添加物も気にする必要はないと断言している。
だが、それはじつは安全ではない。正確に言えば安全側に振ってない。
本当に安全を前に出すなら、基本は保守主義になる。昔からあったものだから大丈夫だろうとなる。
その点で、いつもの理系カルトの啓蒙でしかない。科学の成果だから受容しろというアレだ。科学をしらない愚昧なお前たちに科学を布教してやるといった傲慢である。
それは科学ライターの類友、SF作家が推していることでも明瞭になっている。
山本弘 『BIS ビブリオバトル部』 @hirorin0015
食のフェイクニュースに惑わされるな〜週刊朝日の記事をじっくり検証してみた https://www.buzzfeed.com/jp/wakimatsunaga/shuukanasahi-foodnews?utm_term=.pcPJbzVr9q … @waki1711さんから
松永さんが乗り出してきた。ほんと、こういうひどいインチキ記事は叩き潰してほしい。
https://twitter.com/hirorin0015/status/966597051541630976
「ひどいインチキ記事」(山本)って何がインチキなんだろうね。
繰り返すが、元の記事は素朴な自然礼賛で穏当な内容である。何かの害があるわけでもない。あったところで「コーラを飲むと骨は溶ける」程度の他愛もないもので、しかも別段の実害もない。工業化された食品ではなく自然食品を食べても、コーラを飲まない生活をしても何の健康被害もない。
それを「ひどいインチキ記事」(山本)と言い出すような、そんなお理工さんの方が叩き潰された方がいいと思う。
何に叩き潰されるかはしらないが、例えば「偉そうに厳しいことを言いながら身内は甘くて剽窃には寛大なのな」みたいな事態で叩き潰されたら愉快なものだ。高校生の時に相対性理論を理解できたなら、中年のときには商売界隈の掟である著作権も剽窃の概念も理解できたはずだけどね。
■ オマケ
つーか、これはフード右翼とフード左翼の対立そのものだよね。松永さんも、そもそもの『買ってはいけない』への反論からしてフード左翼的なものへの反発がある。他の理系カルトもだいたいそうで、しかもそれが例のワクチンでも表出している。不安があれば立ち止まるのが保守なんだが、フード右翼だから食や生活の工業化イケイケの科学の子であると。
まあ、いい年こいて全肯定の「科学の子」の存在そのものが見ていて哀しい、あるいはお気の毒だけど
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空挺団の降下訓練も相当に金がかかってる。
入間からC-1/C-130を呼んできて下総におろして荷物を積んで習志野で落として入間に帰る。
T-56×4のC-130で4回離着陸、搭載時もエンジンかけっぱなしとはカネの無駄でしかない。燃料だけでも5トン以上は使っている。C-1にしてもCH-47にしても同じ。
本来は廃盤になったスカイバンあたりにやらせればいい。700馬力×2で10人は詰める。カネは全然かからない。陸自も自前で使えるから訓練にも便利なのだがね。
実際には中国からY-12買って使えばよさげなものだ。アレはスカイバン同様の機材であり横1.8高さ1.7の方形断面だから中も広い。
アレもランプがアレば申し分はないはず。売れるだろうから中国にランプ型作ってくれとかいってみてもいい。ライセンス受けてランプ型作ってHACブランドで売ってもいい商売だとおもうけどね。重くなったてもエンジンをT-800でいいだろう。T-700にすれば車両搭載幅にできて車も積めるんじゃないかねえ。
入間からC-1/C-130を呼んできて下総におろして荷物を積んで習志野で落として入間に帰る。
T-56×4のC-130で4回離着陸、搭載時もエンジンかけっぱなしとはカネの無駄でしかない。燃料だけでも5トン以上は使っている。C-1にしてもCH-47にしても同じ。
本来は廃盤になったスカイバンあたりにやらせればいい。700馬力×2で10人は詰める。カネは全然かからない。陸自も自前で使えるから訓練にも便利なのだがね。
実際には中国からY-12買って使えばよさげなものだ。アレはスカイバン同様の機材であり横1.8高さ1.7の方形断面だから中も広い。
アレもランプがアレば申し分はないはず。売れるだろうから中国にランプ型作ってくれとかいってみてもいい。ライセンス受けてランプ型作ってHACブランドで売ってもいい商売だとおもうけどね。重くなったてもエンジンをT-800でいいだろう。T-700にすれば車両搭載幅にできて車も積めるんじゃないかねえ。
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沖縄県は米軍様に楯突くなとはなかなか言える意見ではない。

■ 被害者風情が進駐軍サマに文句をいうとは何事か(嶋田兵庫大允隆志)
今の在沖海兵隊の振る舞いを見ながら「県議会ごときが軍の事情に介入はできない」(嶋田兵庫大允隆志)とはフザけた発言だ。
海兵隊は迷惑を掛け続けている。航空機事故の頻発は事実である。短期間にオスプレイとスタリオンで略墜落の事件を二件起こし、幼稚園と小学校に部品を落とし、しかも小学校上空を飛ばないと約束して直ぐに反故にした。
その整備態勢に疑いが向けられるのは当然だ。とうてい安全ではない。それは明らかだからだ。
議会が海兵隊ヘリの危険性に注目するのも当たり前である。米海兵隊の整備能力が低下していること議題として扱い、問題視するのは正当な仕事である。
それに「県議会ごときが軍の事情に介入はできない」(嶋田兵庫大允隆志)とはなんだろうか。
■ 軍尊民卑の価値観
「そもそもそのような情報を公に話すとは沖縄県議会の幼稚さが見て取れる。」(嶋田兵庫大允隆志)も同じだ。
そもそも情報の秘密性は問題とはならない。中身もこの程度だ。
部内の事情といった程度の秘密性を云々得するとすれば米軍構成員だろう関係者を責める話だ。
内容も軍隊の行動や戦力組成に関わるものではない。「米軍従業員を今年一〇〇人採用したよ」「嫌気がさした兵隊が一〇人やめたよ」程度の話である。どこにも秘密はない。
それよりも気持ち悪い点は軍尊民卑の価値観である。米軍は県議会よりもエライ、県は米軍より卑しい。沖縄県は米軍の端女なのだろう。
兵隊でよくあるアレだ。騒音問題で苦情を言い立てる周辺住民を悪質クレーマーやアカの手先と公然というどうしようもない奴に近い。
■ なによりもペラペラ商売を示すもんでもないけどね
なによりも理解しがたい点は、ツイッターで自分の商売を半分バラしている点だ。それでそういうことを言えばどうなるかを全く理解できていない。その点がいちばんどうかしている。
自分では「安全保障セクターのために粉骨砕身」なんだろうが、足をひっぱる存在でしかないもんだ。
まー、ご商売は具体的に存じているけどこの見識じゃね。勇ましいことを言っていれば身内はそれっぽく扱ってくれると信じているのだろう。

嶋田兵庫大允隆志@Shimada_Hyougo
予見できても県議会ごときが軍の事情に介入はできないし、そもそもそのような情報を公に話すとは沖縄県議会の幼稚さが見て取れる。 「普天間の熟練整備員、ごそっと退職」 沖縄県議、米軍側情報として明かす(沖縄タイムス) - Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180216-00210424-okinawat-oki … @YahooNewsTopics
https://twitter.com/Shimada_Hyougo/status/964781672590815232
■ 被害者風情が進駐軍サマに文句をいうとは何事か(嶋田兵庫大允隆志)
今の在沖海兵隊の振る舞いを見ながら「県議会ごときが軍の事情に介入はできない」(嶋田兵庫大允隆志)とはフザけた発言だ。
海兵隊は迷惑を掛け続けている。航空機事故の頻発は事実である。短期間にオスプレイとスタリオンで略墜落の事件を二件起こし、幼稚園と小学校に部品を落とし、しかも小学校上空を飛ばないと約束して直ぐに反故にした。
その整備態勢に疑いが向けられるのは当然だ。とうてい安全ではない。それは明らかだからだ。
議会が海兵隊ヘリの危険性に注目するのも当たり前である。米海兵隊の整備能力が低下していること議題として扱い、問題視するのは正当な仕事である。
それに「県議会ごときが軍の事情に介入はできない」(嶋田兵庫大允隆志)とはなんだろうか。
■ 軍尊民卑の価値観
「そもそもそのような情報を公に話すとは沖縄県議会の幼稚さが見て取れる。」(嶋田兵庫大允隆志)も同じだ。
そもそも情報の秘密性は問題とはならない。中身もこの程度だ。
15日の沖縄県議会米軍基地関係特別委員会で、山川典二氏(沖縄・自民)が米軍関係者から約1年前に得た情報として、普天間飛行場の「熟練した整備員」が組織内の人間関係を理由に「ごそっと退職した」と説明した。「(その関係者は)『恐らく今後、いろんな問題が出る』と予測するように話していた」と述べた。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/210424
部内の事情といった程度の秘密性を云々得するとすれば米軍構成員だろう関係者を責める話だ。
内容も軍隊の行動や戦力組成に関わるものではない。「米軍従業員を今年一〇〇人採用したよ」「嫌気がさした兵隊が一〇人やめたよ」程度の話である。どこにも秘密はない。
それよりも気持ち悪い点は軍尊民卑の価値観である。米軍は県議会よりもエライ、県は米軍より卑しい。沖縄県は米軍の端女なのだろう。
兵隊でよくあるアレだ。騒音問題で苦情を言い立てる周辺住民を悪質クレーマーやアカの手先と公然というどうしようもない奴に近い。
■ なによりもペラペラ商売を示すもんでもないけどね
なによりも理解しがたい点は、ツイッターで自分の商売を半分バラしている点だ。それでそういうことを言えばどうなるかを全く理解できていない。その点がいちばんどうかしている。
自分では「安全保障セクターのために粉骨砕身」なんだろうが、足をひっぱる存在でしかないもんだ。
まー、ご商売は具体的に存じているけどこの見識じゃね。勇ましいことを言っていれば身内はそれっぽく扱ってくれると信じているのだろう。
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ハンセン病患者の強制隔離を後押ししたのも科学だろとしか言いようもないものだ。
■ 薬害と公害病は「エビデンスがない」で門前払いした結果だよね
大元は田中康夫元知事の「子宮頸がんワクチンには疑義がある」「『エビデンスを欠く』と言い出すワクチン推進派は怪訝だ」といった発言に端を発する。
それに対しいつもの「薬害なんてないさ」連中が反発をした。
「科学がようやく差別を止めた」(tadataru)はその末の発言である。確かに科学は「ハンセン病患者は天罰ではない」といったかもしれない。だが「隔離すればらいは絶滅できる」とし強制隔離を後押ししたのも科学である。
その点で「ハンセン病患者がどんな扱い受けてたか」「科学がようやく差別を止めたんやで。」(tadataru)はあまりにも無邪気すぎる。
そもそも、今までの薬害や公害病の被害拡大は「エビデンスがない」で門前払いをして結果である。そしてそのときには決まって科学が持ち出され被害者側や懐疑側を「非科学的」であると断じられていた。
もちろん科学そのものは善悪からは中立である。
だが、安全性への疑義の段階で「科学的に完全立証されないから、危険ではない」と言い出すのはロクなものではない。それで非科学的と言い出すヤツに関しては、善悪はともかく身体の一部分が悪いとしか言いようもない。
■ 50年前なら無機水銀と有機水銀は科学的に違うとかいってたんじゃない?
ちなみにいつもの御仁も「科学的に完全立証されないから、危険ではない」スタンスを披露している。
50年前に科学ライターをやっていらっしゃたらチッソ無罪論に協力してたと思うよ。「無機水銀が有機水銀になっている証明がないからチッソ無罪」とか言っていたのだろう。無機水銀と有機水銀は違う。水銀だから同じという直感は「いかに信用ならないかという認識からこそ、科学は始まっている。」(松浦)とかいってたんじゃないかなと。
ホントよくできたお理工な科学の子だよね。
tadataru@tadataru
お前らハンセン病患者がどんな扱い受けてたか知らんわけじゃないやろ。科学がようやく差別を止めたんやで。
https://twitter.com/tadataru/status/963956712565698560
■ 薬害と公害病は「エビデンスがない」で門前払いした結果だよね
大元は田中康夫元知事の「子宮頸がんワクチンには疑義がある」「『エビデンスを欠く』と言い出すワクチン推進派は怪訝だ」といった発言に端を発する。
それに対しいつもの「薬害なんてないさ」連中が反発をした。
EARL⊿@DrMagicianEARL
その他 EARL⊿さんが前田牧/はかた法律事務所をリツイートしました
「科学が風評に負けるのは国辱」てのはこういうことを言うんじゃないかな。副反応も科学無くしては語れない。五感でおかしいと感じているで押し通してくるなら「五感でおかしくないと感じている」って返されたらそれまでだよ
https://twitter.com/DrMagicianEARL/status/963946124963848192
「科学がようやく差別を止めた」(tadataru)はその末の発言である。確かに科学は「ハンセン病患者は天罰ではない」といったかもしれない。だが「隔離すればらいは絶滅できる」とし強制隔離を後押ししたのも科学である。
その点で「ハンセン病患者がどんな扱い受けてたか」「科学がようやく差別を止めたんやで。」(tadataru)はあまりにも無邪気すぎる。
そもそも、今までの薬害や公害病の被害拡大は「エビデンスがない」で門前払いをして結果である。そしてそのときには決まって科学が持ち出され被害者側や懐疑側を「非科学的」であると断じられていた。
もちろん科学そのものは善悪からは中立である。
だが、安全性への疑義の段階で「科学的に完全立証されないから、危険ではない」と言い出すのはロクなものではない。それで非科学的と言い出すヤツに関しては、善悪はともかく身体の一部分が悪いとしか言いようもない。
■ 50年前なら無機水銀と有機水銀は科学的に違うとかいってたんじゃない?
ちなみにいつもの御仁も「科学的に完全立証されないから、危険ではない」スタンスを披露している。
松浦晋也@ShinyaMatsuura
「だって太陽は空を動いているじゃないか。地面が動いているはずがない」的インパクト。五感がいかに信用ならないかという認識からこそ、科学は始まっている。前田牧/はかた法律事務所@hakatalawoffice
HPVワクチン薬害東京訴訟、門前でのリレートークにて田中康夫さんがトーク中。「私たちが五感でおかしいと感じていることに、知識系だという人がエビデンスエビデンスと反論する象徴的な事件」「私たちの力は微力だけど無力ではい」と。
https://twitter.com/ShinyaMatsuura/status/964048971508334592
50年前に科学ライターをやっていらっしゃたらチッソ無罪論に協力してたと思うよ。「無機水銀が有機水銀になっている証明がないからチッソ無罪」とか言っていたのだろう。無機水銀と有機水銀は違う。水銀だから同じという直感は「いかに信用ならないかという認識からこそ、科学は始まっている。」(松浦)とかいってたんじゃないかなと。
ホントよくできたお理工な科学の子だよね。
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件の「自衛官を守る会」の小笠原理恵さんが軍法会議が必要と主張している。
その主張のキモは「検察が自衛隊員を被疑者として刑法199条の殺人罪で起訴し、日本の裁判所で審理するほかないのです。」(小笠原)といった部分だ。それでアレ右派の連中の情緒に訴えようとしているのだろう。
■ 違法性阻却事由をご存じない
だが、どうしようもない内容である。「任務で射撃したとしてもそれを隊員個人の殺人罪になる可能性がある」(小笠原)はそれだ。
違法性阻却事由とは、この場合について簡単に言えば「命令を受け、業務として射撃した場合には殺人罪にはならない」といったものだ。防衛出動や治安出動、あるいは海上警備行動や領空侵犯措置、PKOなら特例法で規定された条件を満たしていれば違法性はない。あるいは警職法で武器を使用する条件を満たしていても違法性はない。
つまりは軍法会議がないから「任務で射撃したとしてもそれを隊員個人の殺人罪になる可能性があるって言う段階でダメダメダメってことなのです。」(小笠原)はダメダメすぎるということだ。
■ 軍法会議があっても検察官に裁かれる
また、その行為に違法性があれば隊員はPKOでも当然裁かれる。例えば海外派遣で射撃訓練のあと、薬莢拾いに来た寡婦や子供を撃てば殺人罪となる。
その場合には軍法会議でも検察官に裁かれる。だから「[軍法会議がなければ]検察が自衛隊員を被疑者として刑法199条の殺人罪で起訴」(小笠原)も誤りだ。
その検察官もシャバの法曹と変わらない。旧陸海軍であれば法務士官から検察官が指定されるが、かれらはちなみに旧司法試験合格者である。ちなみに志願してくるのは司法省に入れない出来の悪い子が相場とされていた。
つまりは、軍法会議があっても検察が自衛隊員を被疑者として殺人罪で起訴されるのである。
この点でも「検察が自衛隊員を被疑者として刑法199条の殺人罪で起訴し、日本の裁判所で審理するほかないのです。」(小笠原)といったアレ右派情緒扇動は誤りである。
■ 軍法会議のいいところは検察官を軍司令官がコントロールできること
結局は、制度的には何も変わらないということだ。
唯一変わる点は、検察と訴訟を軍司令官がコントロールできることだ。それにより恣意的な裁判が可能となる。
特に敗戦前には不告不理が悪用された。軍法会議に士官が掛からない理由はほぼそれだ。軍司令官の指揮下にある検察官が起訴しなければ裁判にならない。また罪状をコントロールすれば微罪にできるからだ。
■ 薬莢拾いを射殺して「業務中の事件だから日本の軍法会議に」とかを望むんだろ
小笠原さんはこのあたりを承知しているかどうかは怪しい。言っていること全てが聞きかじりで情緒に訴える話ばかりである。それほどの知識があるとも思えないからだ。
だが、知恵をつけているあたりはそれを狙っているのかもしれない。
いずれにせよ「自衛官を守る会」のトップがヨイショしている。それを見ると「自衛官をどう守るつもりなのか?」と怪訝となるものだ。海外で薬莢回収の女子供を殺した咎人に「業務中の事件だから日本の軍法会議に」や「執行猶予をつけろ」とか難癖をつけて守れるような制度がほしいのだろう。
■ まー、入会権も知らないみたいだしね
小笠原さんは実際にそういうと思うよ。「演習場に入ってきたから射殺した」とか言ってね。
なんせ入会権も知らない程度だからね。
地元住民には山に入って山菜や飼料、肥料、燃料を取る権利がある。従前からそのような採取を行っていた場合、国が土地を買って演習場としても権利は残る。囲い込むにしてもアクセスを許す形としなければならない
それを「フェンスで囲っていてもそれを超えて山菜などをとる人たちがいると聞きます。その人達を処罰したりする権限はありません。」(小笠原)と権利がないように書いている。「処罰できない」ではない。それは権利であることを理解していないのだ。
■ 「日本国の財産である薬莢を守るために犯人を射殺した」とか言い出すよ
その程度の御仁である。薬莢拾いを射殺しても「日本国の財産である薬莢を守った、薬莢は卑金属であり高額」や「薬莢は武器の一部であり武器等防護に相当」といいだすのだろう。あるいは「非文明的な○○国の非人道的裁判には掛けられない」とかね。顔を見てもそういうことを言いそうなお面だものね。
その主張のキモは「検察が自衛隊員を被疑者として刑法199条の殺人罪で起訴し、日本の裁判所で審理するほかないのです。」(小笠原)といった部分だ。それでアレ右派の連中の情緒に訴えようとしているのだろう。
軍法会議がないと、どのようなことになるのでしょうか。
PKO(国際連合平和維持活動)に派遣された自衛隊の部隊が現地で武装勢力から攻撃を受け、戦闘に巻き込まれた民間人が死傷したとします。こうした場合、PKO部隊の兵士の行為が適切だったかどうかはそれぞれの派遣国の軍法会議によって裁かれることになっていますが、日本には軍司法制度がありません。そうなるとこの事件は、検察が自衛隊員を被疑者として刑法199条の殺人罪で起訴し、日本の裁判所で審理するほかないのです。
https://news.yahoo.co.jp/byline/tachibanaakira/20180205-00080933/
任務で射撃したとしてもそれを隊員個人の殺人罪になる可能性があるって言う段階でダメダメダメってことなのです。
https://ameblo.jp/calorstars/entry-12351362848.html
■ 違法性阻却事由をご存じない
だが、どうしようもない内容である。「任務で射撃したとしてもそれを隊員個人の殺人罪になる可能性がある」(小笠原)はそれだ。
違法性阻却事由とは、この場合について簡単に言えば「命令を受け、業務として射撃した場合には殺人罪にはならない」といったものだ。防衛出動や治安出動、あるいは海上警備行動や領空侵犯措置、PKOなら特例法で規定された条件を満たしていれば違法性はない。あるいは警職法で武器を使用する条件を満たしていても違法性はない。
つまりは軍法会議がないから「任務で射撃したとしてもそれを隊員個人の殺人罪になる可能性があるって言う段階でダメダメダメってことなのです。」(小笠原)はダメダメすぎるということだ。
■ 軍法会議があっても検察官に裁かれる
また、その行為に違法性があれば隊員はPKOでも当然裁かれる。例えば海外派遣で射撃訓練のあと、薬莢拾いに来た寡婦や子供を撃てば殺人罪となる。
その場合には軍法会議でも検察官に裁かれる。だから「[軍法会議がなければ]検察が自衛隊員を被疑者として刑法199条の殺人罪で起訴」(小笠原)も誤りだ。
その検察官もシャバの法曹と変わらない。旧陸海軍であれば法務士官から検察官が指定されるが、かれらはちなみに旧司法試験合格者である。ちなみに志願してくるのは司法省に入れない出来の悪い子が相場とされていた。
つまりは、軍法会議があっても検察が自衛隊員を被疑者として殺人罪で起訴されるのである。
この点でも「検察が自衛隊員を被疑者として刑法199条の殺人罪で起訴し、日本の裁判所で審理するほかないのです。」(小笠原)といったアレ右派情緒扇動は誤りである。
■ 軍法会議のいいところは検察官を軍司令官がコントロールできること
結局は、制度的には何も変わらないということだ。
唯一変わる点は、検察と訴訟を軍司令官がコントロールできることだ。それにより恣意的な裁判が可能となる。
特に敗戦前には不告不理が悪用された。軍法会議に士官が掛からない理由はほぼそれだ。軍司令官の指揮下にある検察官が起訴しなければ裁判にならない。また罪状をコントロールすれば微罪にできるからだ。
■ 薬莢拾いを射殺して「業務中の事件だから日本の軍法会議に」とかを望むんだろ
小笠原さんはこのあたりを承知しているかどうかは怪しい。言っていること全てが聞きかじりで情緒に訴える話ばかりである。それほどの知識があるとも思えないからだ。
だが、知恵をつけているあたりはそれを狙っているのかもしれない。
いずれにせよ「自衛官を守る会」のトップがヨイショしている。それを見ると「自衛官をどう守るつもりなのか?」と怪訝となるものだ。海外で薬莢回収の女子供を殺した咎人に「業務中の事件だから日本の軍法会議に」や「執行猶予をつけろ」とか難癖をつけて守れるような制度がほしいのだろう。
■ まー、入会権も知らないみたいだしね
小笠原さんは実際にそういうと思うよ。「演習場に入ってきたから射殺した」とか言ってね。
なんせ入会権も知らない程度だからね。
自衛隊は広大な演習場をもっていますし、フェンスで囲っていてもそれを超えて山菜などをとる人たちがいると聞きます。その人達を処罰したりする権限はありません。演習場のフェンスを人が超えられない強固なものにする予算もありません。監視カメラなどを設けて24時間監視するにも予算とそれなりの人員が必要です。そんな余分な予算は自衛隊にはありません。
「オークションで自衛隊の武器が売られている謎」
地元住民には山に入って山菜や飼料、肥料、燃料を取る権利がある。従前からそのような採取を行っていた場合、国が土地を買って演習場としても権利は残る。囲い込むにしてもアクセスを許す形としなければならない
それを「フェンスで囲っていてもそれを超えて山菜などをとる人たちがいると聞きます。その人達を処罰したりする権限はありません。」(小笠原)と権利がないように書いている。「処罰できない」ではない。それは権利であることを理解していないのだ。
■ 「日本国の財産である薬莢を守るために犯人を射殺した」とか言い出すよ
その程度の御仁である。薬莢拾いを射殺しても「日本国の財産である薬莢を守った、薬莢は卑金属であり高額」や「薬莢は武器の一部であり武器等防護に相当」といいだすのだろう。あるいは「非文明的な○○国の非人道的裁判には掛けられない」とかね。顔を見てもそういうことを言いそうなお面だものね。
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複雑巧緻な攻撃ってだいたい失敗するよね。アウトレンジとか超長距離隱密雷撃とか、あるいは空母で釣り上げて水上艦隊で決戦とかの類はたいていそう。
そこから出される結論はシンプル・イズ・ベストということだ。あるいはKISSでもいい。これはKeep It Simple,Stupidの略。
■ 複雑巧緻な攻撃法主張
だが、それを理解できない御仁がいらっしゃる。ASM-3擁護派の方の発言は複雑巧緻に満ちている。
いずれも不思議な発言だが、それぞれについて並びの順番で述べれば次のとおりだ。
■ 必要と主張する「各種の手段」はミサイルの種類か?
まずは、各種の手段が必須といった意見だ。
「対艦攻撃では各種の手段を持つことが一番大事なんだってのもわかってないあたりに死んだほうが良いなという印象。」(SUDO@大和さん可愛い)がそれだ
そもそもが聞かない主張だ。
もちろん対艦ミサイルと魚雷と艦砲を別々に準備して使い分けるのはいいだろう。
だが、固定翼機に搭載する対艦ミサイルを何種類も持つ必要はあるだろうか?
それは必要性もなく無駄でしかない。FAC攻撃用に艦載ヘリ用の小型ミサイルを準備するならともかく、戦闘機や攻撃機用の対艦ミサイルを何種類も並行整備するのは無駄でしかない。せめてシーカやシーカの作動モードを入れ替えられるようにすればいい程度だ
「対艦攻撃では各種の手段を持つことが一番大事なんだ」とそれっぽい言葉を作り、そのなかで実質的に同種の攻撃手段であるASM-3とJSMの併存を正当化しようとするあたりは、状況が「わかってない」のだろう。ホニャララするまでもないが、そのあたりは気づいたほうが「良いなという印象。」を持つものだ。
■ 攻撃時に併用の利益はない
その下の二発言はそれ以下だ。
自分の言っていることに現実味がない。それを理解できていないからだ。
「実際のところ、海自的には、ステレス亜音速ミサイルと超音速ミサイルを混ぜて撃つつもりでっしゃろ」(H.M.S.BlackPrince)と述べている。
だが、その利益はなんだろうか?
何の利益もない。ステルスが有効ならJSMだけでよい。超音速ミサイルは何の価値もない。もちろん電子戦対策としてシーカの作動モードを混ぜるなら効果はあるだろう。だが亜音速と超音速を混ぜる効果はない。危険度や撃破が容易な順番で迎撃していくだけだ。
もちろん飽和攻撃でTOTをする状況ではあり得るだろうが、その際には混用そのものの意味はない。単なる数での飽和だからだ。
これも、それっぽい理屈を立てているだけだ。実際にそれがどのような効果を持つかを考えていない。あるいは考えられないのである。
■ ミサイルは軍艦よりも速いことをご存じない
そしてファンタジーだ。
「敵艦隊前衛の防空ミサイル艦をJSMでひきつけて、反対方向からASM-3で攻撃」(BARSERGA)である。
ミサイルと軍艦の速度差は理解しているのだろうか?
「敵艦隊前衛の防空ミサイル艦をJSMでひきつけ」る(BARSERGA)とは、「敵空母を囮艦隊でひきつける」アイデアからの類推なのだろう。それで空母や揚陸艦等の被護衛艦から引き離せると考えているのだろう。だが軍艦とミサイルの速力差からそれはできないし、ミサイル攻撃の継続時間も護衛を引き離せるほど長くもない。
そして「反対方向からASM-3で攻撃」(BARSERGA)も不思議なイメージなのだろう。今の艦隊は輪形陣は組まないものの、重要部隊の護衛ならなんとなく護衛対象を囲む。反対側にも軍艦は配している。またエリア・ディフェンス・ミサイルなら艦隊の反対側までも防空圏に含める。つまり「反対方向からASM-3で攻撃」(BARSERGA)も意味はない攻撃である。60年代のオケアン演習ならともかく今は意味はない。
こんな面倒なことをするなら同じ方向から数にまかせてTOTをしたほうがよい。
■ 国産超音速に夢を見すぎ
なによりも不思議な点は「米軍自身が超音速ミサイルに興味を持っていない」ことに気づかない点だ
米軍は超音速ミサイルは攻防とも歯牙にも掛けていない。攻撃用として話は出ても不要と捨てられる。防御側でみても超音速対策はなおざりにされている。
後者はイージスシステムや艦載SAMの来歴をみれば歴然としている。
防空システムは超音速をさほと脅威としていない。タイフォンは超音速ミサイル対策にも比重が置かれていたが、イージスに変わる際にはそれはなくなっている。脅威は徹頭徹尾シースキマーである。サンバーン以降が登場してもこれは変わらない。
艦載対空ミサイルはさらに徹底している。SM-2のバージョンアップ、シースパローの発展は常に極低空目標対処につきている。改修部分では常に「目標探知装置が極低空目標に対応」と書かれている。RAMやファランクス1B、艦載砲の信管も同じだ。これもシークラッター対策等、極低空目標対処につきているのだ。
つまり、超音速ミサイル対処は困難ではない。そう判断しているのである。
その超音速ミサイルを必殺技であるように信じ込んでいる。高価で使いにくいASM-3について、国産であり超音速である点だけで他国製ミサイルよりもエライと思い込めるのは幸せなものだ。
そこから出される結論はシンプル・イズ・ベストということだ。あるいはKISSでもいい。これはKeep It Simple,Stupidの略。
■ 複雑巧緻な攻撃法主張
だが、それを理解できない御仁がいらっしゃる。ASM-3擁護派の方の発言は複雑巧緻に満ちている。
H.M.S.BlackPrince @HMS_BlackPrince
国産ミサイルはいらない http://japan-indepth.jp/?p=38372 なかなかユニークな修辞が並んでいて注目に値する記事。軍事関係で「エラくはない」という表現は初見であり、定量的な比較がミサイル本体の重量以外に何もないというのも珍しく、一読の価値はある。
https://twitter.com/HMS_BlackPrince/status/961839399594999808
SUDO@大和さん可愛い@sudo_simoigusa
対艦攻撃では各種の手段を持つことが一番大事なんだってのもわかってないあたりに死んだほうが良いなという印象。ステルスなんて10年後には通じないかもしれないとか想像すらできないんだな
https://twitter.com/sudo_simoigusa/status/961839998159831040
H.M.S.BlackPrince@HMS_BlackPrince
実際のところ、海自的には、ステレス亜音速ミサイルと超音速ミサイルを混ぜて撃つつもりでっしゃろ、的な使い方よねー、とおもうんだけど、なぜ卵を一つのかごに盛ろうとするのか。
https://twitter.com/HMS_BlackPrince/status/961840448993050630
BARSERGA@BARSERGA
ある種の炎上芸?なのかしらんとは思うデスが、そのぉねぇ、と。
仮想敵艦隊前衛の防空ミサイル艦をJSMでひきつけて、反対方向からASM-3で攻撃とかそのぉ、いろいろあるだろうに、とか思うんですが。
https://twitter.com/BARSERGA/status/961847561979027456
いずれも不思議な発言だが、それぞれについて並びの順番で述べれば次のとおりだ。
■ 必要と主張する「各種の手段」はミサイルの種類か?
まずは、各種の手段が必須といった意見だ。
「対艦攻撃では各種の手段を持つことが一番大事なんだってのもわかってないあたりに死んだほうが良いなという印象。」(SUDO@大和さん可愛い)がそれだ
そもそもが聞かない主張だ。
もちろん対艦ミサイルと魚雷と艦砲を別々に準備して使い分けるのはいいだろう。
だが、固定翼機に搭載する対艦ミサイルを何種類も持つ必要はあるだろうか?
それは必要性もなく無駄でしかない。FAC攻撃用に艦載ヘリ用の小型ミサイルを準備するならともかく、戦闘機や攻撃機用の対艦ミサイルを何種類も並行整備するのは無駄でしかない。せめてシーカやシーカの作動モードを入れ替えられるようにすればいい程度だ
「対艦攻撃では各種の手段を持つことが一番大事なんだ」とそれっぽい言葉を作り、そのなかで実質的に同種の攻撃手段であるASM-3とJSMの併存を正当化しようとするあたりは、状況が「わかってない」のだろう。ホニャララするまでもないが、そのあたりは気づいたほうが「良いなという印象。」を持つものだ。
■ 攻撃時に併用の利益はない
その下の二発言はそれ以下だ。
自分の言っていることに現実味がない。それを理解できていないからだ。
「実際のところ、海自的には、ステレス亜音速ミサイルと超音速ミサイルを混ぜて撃つつもりでっしゃろ」(H.M.S.BlackPrince)と述べている。
だが、その利益はなんだろうか?
何の利益もない。ステルスが有効ならJSMだけでよい。超音速ミサイルは何の価値もない。もちろん電子戦対策としてシーカの作動モードを混ぜるなら効果はあるだろう。だが亜音速と超音速を混ぜる効果はない。危険度や撃破が容易な順番で迎撃していくだけだ。
もちろん飽和攻撃でTOTをする状況ではあり得るだろうが、その際には混用そのものの意味はない。単なる数での飽和だからだ。
これも、それっぽい理屈を立てているだけだ。実際にそれがどのような効果を持つかを考えていない。あるいは考えられないのである。
■ ミサイルは軍艦よりも速いことをご存じない
そしてファンタジーだ。
「敵艦隊前衛の防空ミサイル艦をJSMでひきつけて、反対方向からASM-3で攻撃」(BARSERGA)である。
ミサイルと軍艦の速度差は理解しているのだろうか?
「敵艦隊前衛の防空ミサイル艦をJSMでひきつけ」る(BARSERGA)とは、「敵空母を囮艦隊でひきつける」アイデアからの類推なのだろう。それで空母や揚陸艦等の被護衛艦から引き離せると考えているのだろう。だが軍艦とミサイルの速力差からそれはできないし、ミサイル攻撃の継続時間も護衛を引き離せるほど長くもない。
そして「反対方向からASM-3で攻撃」(BARSERGA)も不思議なイメージなのだろう。今の艦隊は輪形陣は組まないものの、重要部隊の護衛ならなんとなく護衛対象を囲む。反対側にも軍艦は配している。またエリア・ディフェンス・ミサイルなら艦隊の反対側までも防空圏に含める。つまり「反対方向からASM-3で攻撃」(BARSERGA)も意味はない攻撃である。60年代のオケアン演習ならともかく今は意味はない。
こんな面倒なことをするなら同じ方向から数にまかせてTOTをしたほうがよい。
■ 国産超音速に夢を見すぎ
なによりも不思議な点は「米軍自身が超音速ミサイルに興味を持っていない」ことに気づかない点だ
米軍は超音速ミサイルは攻防とも歯牙にも掛けていない。攻撃用として話は出ても不要と捨てられる。防御側でみても超音速対策はなおざりにされている。
後者はイージスシステムや艦載SAMの来歴をみれば歴然としている。
防空システムは超音速をさほと脅威としていない。タイフォンは超音速ミサイル対策にも比重が置かれていたが、イージスに変わる際にはそれはなくなっている。脅威は徹頭徹尾シースキマーである。サンバーン以降が登場してもこれは変わらない。
艦載対空ミサイルはさらに徹底している。SM-2のバージョンアップ、シースパローの発展は常に極低空目標対処につきている。改修部分では常に「目標探知装置が極低空目標に対応」と書かれている。RAMやファランクス1B、艦載砲の信管も同じだ。これもシークラッター対策等、極低空目標対処につきているのだ。
つまり、超音速ミサイル対処は困難ではない。そう判断しているのである。
その超音速ミサイルを必殺技であるように信じ込んでいる。高価で使いにくいASM-3について、国産であり超音速である点だけで他国製ミサイルよりもエライと思い込めるのは幸せなものだ。
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はすみとしこの講演会を引き受けた書泉が今度は『日之丸街宣女子』のサイン本を並べるとのことだ。矜持とかないのかね。

まあ、はすみとしこの件から書泉は行かないのだが、滅びたほうがいいんじゃないかな。
あそこは昔の争議あたりからどうも棚揃えとかがアレになった感じがする。昔は5階が技術フロアで建築土木の取扱がよかったのだけどそれも00年ころにはなくなった。
1階も迷走してマンガやラノベみたいな売れる本だけ並べようとしていたが、売れる本だけしかない本屋には用はないもんだ。おそらく現段階でも東京堂に負けてるのだろうね。

高岩ヨシヒロ@takayoshi50
『日之丸街宣女子(ひのまるがいせんおとめ)3』
青林堂より 2月10日発売 http://amzn.asia/aoOwvSI
秋葉原書泉ブックタワーでサイン本ゲットしよう!
https://twitter.com/takayoshi50/status/961018273637658625
まあ、はすみとしこの件から書泉は行かないのだが、滅びたほうがいいんじゃないかな。
あそこは昔の争議あたりからどうも棚揃えとかがアレになった感じがする。昔は5階が技術フロアで建築土木の取扱がよかったのだけどそれも00年ころにはなくなった。
1階も迷走してマンガやラノベみたいな売れる本だけ並べようとしていたが、売れる本だけしかない本屋には用はないもんだ。おそらく現段階でも東京堂に負けてるのだろうね。
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図書館で金沢正夫さんの海軍報道部長談話を拾ってきた。39年5月7日の『朝日新聞』*1 に掲載されていたが相当に威勢のいいことを言っている。
これは39年5月4・5日の空襲後に出されたものだ。楊天石先生の「日机大轟及其対蒋介石的”斬首行動”」*2 によれば死亡5400余人、受傷3100人である。重慶爆撃で生じた死者の1/3が発生した空襲である。
空襲について楊天石先生は『蒋介石日記』当日条から次の通り紹介している。
注目すべきは冒頭である。空襲の苦痛にあっても民衆は抗戦[日本帝国主義との戦い]を批判しなかった部分だ。つまり蒋介石の認識としては空襲では抗日戦での国民戦意は揺るがないと見ていたということである。
その意味でも重慶爆撃はあまり意味はなかった。仮に蒋介石を殺害できても抗日戦意は萎えない。むしろ国府は従前以上に共産党と協力して日本と戦っただろう。
*1 「蒋、今や隠れ家もなし全支我海鷲の制圧下 海軍報道部長談」『朝日新聞』1939年5月7日朝刊 (東京,朝日新聞,1939)pp.3
*2 楊天石「日机大轟及其対蒋介石的”斬首行動”」『世紀』(上海市文史研究館,2016.2)pp.61-67
今となっては、成都に限らず、何処へ遁入して見たところで、我が海軍航空隊の優秀なる爆撃部隊の能力を考えて見れば判る筈であるが、もはや如何にしても我が空襲は免れやうがなく、四百余州広しと雖も蒋の身を置くべきところなしといふ実情である。敵が一歩後退すれば、我が航空部隊の基地は二歩前進するといふことも考へて見ねばなるまい。
「蒋、今や隠れ家もなし全支我海鷲の制圧下 海軍報道部長談」
これは39年5月4・5日の空襲後に出されたものだ。楊天石先生の「日机大轟及其対蒋介石的”斬首行動”」*2 によれば死亡5400余人、受傷3100人である。重慶爆撃で生じた死者の1/3が発生した空襲である。
空襲について楊天石先生は『蒋介石日記』当日条から次の通り紹介している。
民众遭此苦痛仍无一句怨恨抗战之言,思之更难 自安,对此无知纯洁之同胞,其行动虽多难约束,然 而其神情之可爱,使余铭感无涯,遭此惨残不能忍受 之艰难,惟见此更增余乐观与勇气矣。
『蒋介石日記』5月5日条を「日机大轟及其対蒋介石的”斬首行動”」p.62から孫引き
注目すべきは冒頭である。空襲の苦痛にあっても民衆は抗戦[日本帝国主義との戦い]を批判しなかった部分だ。つまり蒋介石の認識としては空襲では抗日戦での国民戦意は揺るがないと見ていたということである。
その意味でも重慶爆撃はあまり意味はなかった。仮に蒋介石を殺害できても抗日戦意は萎えない。むしろ国府は従前以上に共産党と協力して日本と戦っただろう。
*1 「蒋、今や隠れ家もなし全支我海鷲の制圧下 海軍報道部長談」『朝日新聞』1939年5月7日朝刊 (東京,朝日新聞,1939)pp.3
*2 楊天石「日机大轟及其対蒋介石的”斬首行動”」『世紀』(上海市文史研究館,2016.2)pp.61-67
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とらのあなの通販在庫が赤くなったので冬新刊、F-35B本の手許予備を全部納品しました。
順調に売れております。ガッツリ刷ったのですけどほぼ払底しています。店舗店頭用の在庫そのほかの関係もあるのですぐにはなくならないでしょうが、オフセで増刷するかオンデマンドにするかカラーレーザ表紙* の手製本にするか考えております。
とらのあな、メロンブックス、東方書店でご覧になっていただければと思います
■ とらのあな

とらのあな(通販) http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/59/79/040030597943.html
店頭にも配架されています。今日時点では「とらのあな」秋葉原店A、千葉店、札幌店、なんば店A、名古屋店、三宮店、広島店にあるそうです。
■ メロンブックス(通販)
同人通販もうひとつの雄、メロンブックス委託分です。
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=323545
店頭分は今日時点で横浜店、高崎店、名古屋2号店、大阪日本橋店に在庫しております。
■ 東方書店
神保町においでになる方なら、かの有名な東方書店にもおいてあります。中国書で内山書店と日本を二分する大本屋です。古書でいえば一誠堂書店や玉英堂書店みたいな本屋さんです。
http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=9900010346&bookType=jp
東方書店さんにはコピー誌(表紙カラー、135kgのあれです)を含む旧刊も委託をお願いしています。こちらはプロ向けの効果がすごいのです。
・ 瀛報 第46号 駝峰航空輸送戦 敵は封鎖に屈服するか? (2017年08月 864円)
・ 瀛報 第44号 巡洋艦戦略の利点 中国海軍力への対抗策(2016年08月 864円)
・ 瀛報 第38号 中国との戦争はどのようになるか?(2013年12月 864円)
・ 瀛報 第36号 中国は第二列島線に進出できるか?(2013年08月 864円)
・ 瀛報 第33号 長江鉄道橋 現代中国の急所、鉄道網、河川通航、石炭輸送(2012年08月 864円)
* 時間の調整が可能になってオフセで出せるようになるとカラーレーザのトナーが減らないのがねえ。ゼロックスのA3機なんだけど、年末に「トナーがヘリました」で各色二セットを合計10万で買ったけど肝心のトナーが切れない。なんでだろうと考えていたら同人の表紙、CMYKとも濃度50%を夏冬に300枚づつ刷るような馬鹿な使い方しないからだと
順調に売れております。ガッツリ刷ったのですけどほぼ払底しています。店舗店頭用の在庫そのほかの関係もあるのですぐにはなくならないでしょうが、オフセで増刷するかオンデマンドにするかカラーレーザ表紙* の手製本にするか考えております。
とらのあな、メロンブックス、東方書店でご覧になっていただければと思います
■ とらのあな

とらのあな(通販) http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/59/79/040030597943.html
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■ メロンブックス(通販)
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https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=323545
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■ 東方書店
神保町においでになる方なら、かの有名な東方書店にもおいてあります。中国書で内山書店と日本を二分する大本屋です。古書でいえば一誠堂書店や玉英堂書店みたいな本屋さんです。
http://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=9900010346&bookType=jp
東方書店さんにはコピー誌(表紙カラー、135kgのあれです)を含む旧刊も委託をお願いしています。こちらはプロ向けの効果がすごいのです。
・ 瀛報 第46号 駝峰航空輸送戦 敵は封鎖に屈服するか? (2017年08月 864円)
・ 瀛報 第44号 巡洋艦戦略の利点 中国海軍力への対抗策(2016年08月 864円)
・ 瀛報 第38号 中国との戦争はどのようになるか?(2013年12月 864円)
・ 瀛報 第36号 中国は第二列島線に進出できるか?(2013年08月 864円)
・ 瀛報 第33号 長江鉄道橋 現代中国の急所、鉄道網、河川通航、石炭輸送(2012年08月 864円)
* 時間の調整が可能になってオフセで出せるようになるとカラーレーザのトナーが減らないのがねえ。ゼロックスのA3機なんだけど、年末に「トナーがヘリました」で各色二セットを合計10万で買ったけど肝心のトナーが切れない。なんでだろうと考えていたら同人の表紙、CMYKとも濃度50%を夏冬に300枚づつ刷るような馬鹿な使い方しないからだと
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中文の雑誌記事を読んでたら自分の名前が出てきた。
ここ10日間ほど積んどいた本や雑誌の類に眼を通している。11月頃から忙しくて入手しても眼を通してない分がある。それを消化しようと中年ボディに鞭を打っている。ファミレスや喫茶店で午後2時くらいから集中力が切れる、あるいは老眼で眼が駄目になるまで3-4時間、同様に夜8-9時から12時あるいは深夜2時まで同じように3-4時間をやっている。これを先週の木曜からの10日間に8日やった。
■ 楊震先生の記事で己の筆名を発見
そこで楊震先生の記事を読んでいて発見。ちなみに楊震先生、余子道先生、楊天石先生の記事は探してどうにか入手して読んでいる。その『東北亜論壇』の「論中日海権矛盾中的南海問題」*1 がそれ。
註を見ると『現代艦船』が己の記事を勝手に翻訳して乗っけてるみたいね。中国著作権法だと合法らしい。
まあ、それなら己に『現代艦船』も発注してくれなんだがねえ。中国に抜かれ韓国に追いつかれた日本世論が焦っている様子なんかいくらでも書くし、焦った挙句の「安全保障のダイヤモンド」とか言い出すアレの話なんかも書けるもんだが。
■ 楊天石先生の積ん読は全部消化した
ちなみに、今日読んだ記事でもう一つ面白かったのが楊天石先生の「日机大轟及其対蒋介石的”斬首行動”」*2 。2016年とやや古い記事を入手したものだが、日本海軍の爆撃を蒋介石抹殺の観点からまとめ直したもの。
10年前に中国社会科学院が手書きで写しをとってきた蒋介石日記資料を利用した部分では「オレを殺すため60機で爆撃しやがった。警衛20人と人民400人が死傷した」がある。
また大本営海軍部で金沢正夫少将の発言を拾っている。「四百余州に蒋介石が隠れる場所はない」といった豪語があってなかなか。これはあとで新聞で拾ってこようと考えている。ちなみに中文は「400余州」となっていた。「白髪3000丈」みたいな感じ。
ちなみに中国への戦略爆撃についての小括でもある。6年間に渡る重慶爆撃による中国側死傷者数は16376人死亡、16453人負傷とある。日本だけが空襲被害者だというには無理があるということだ。またソ連軍による空軍援助に蒋介石は「旧式機ばかりではないか」と言い、太平洋戦争以降にあったフライングタイガースの他戦域転用には「ふざけるな」と激怒した件もある。
ちなみに楊天石先生記事では「1937:中国軍隊対日作戦的第一年」も読んだが、最後の平型関の戦いへの高評価もなかなか興味深い。衛立煌指揮下に国共双方で日本軍と五分に渡り合った戦いとしている。背景には綏遠戦役への中国側高評価、国府、共産党、土豪が協力すれば日本とその傀儡軍と渡り合えるといった公的評価の影響も窺える。
*1 楊震、蔡亮「論中日海権矛盾中的南海問題」『東北亜論壇』(吉林大学,2017.6)pp.3-14
*2 楊天石「日机大轟及其対蒋介石的”斬首行動”」『世紀』(上海市文史研究館,2016.2)pp.61-67
*3 楊天石「1937:中国軍隊対日作戦的第一年」(青海省文学艺术界联合会,2015.6)pp.112-128
ここ10日間ほど積んどいた本や雑誌の類に眼を通している。11月頃から忙しくて入手しても眼を通してない分がある。それを消化しようと中年ボディに鞭を打っている。ファミレスや喫茶店で午後2時くらいから集中力が切れる、あるいは老眼で眼が駄目になるまで3-4時間、同様に夜8-9時から12時あるいは深夜2時まで同じように3-4時間をやっている。これを先週の木曜からの10日間に8日やった。
■ 楊震先生の記事で己の筆名を発見
そこで楊震先生の記事を読んでいて発見。ちなみに楊震先生、余子道先生、楊天石先生の記事は探してどうにか入手して読んでいる。その『東北亜論壇』の「論中日海権矛盾中的南海問題」*1 がそれ。
此外,日本在南海问题上挑起事端还有一个目的:日本在东海大陆架问题和钓鱼岛问题上挑起海洋争端,由于中国综合国力增长迅速且展开了卓有成效的斗争,日本渐渐落入下风。为挽回颓势,日本开始在南海问题上向中国发难,挑唆菲律宾和越南等与中国有海洋权益争端的国家向其展开对抗,企图借此牵扯中国的精力与资源,并达到在国际社会上孤立中国的目的,从而减轻日本在东海方向的巨大压力。日本学者文谷数重据此认为,日本与其杞人忧天地担心南海航线,不如在某种程度上掀起南海波澜,促使中国进军海洋的方向从东海转向南海,日本应该重视这种消耗战。在南沙、西沙及台湾问题上安抚中国,口头上说些好听的话。另一方面,应该为越南、菲律宾及澳大利亚提供后盾。
楊震、蔡亮「論中日海権矛盾中的南海問題」『東北亜論壇』(吉林大学,2017.6)pp.3-14
註を見ると『現代艦船』が己の記事を勝手に翻訳して乗っけてるみたいね。中国著作権法だと合法らしい。
まあ、それなら己に『現代艦船』も発注してくれなんだがねえ。中国に抜かれ韓国に追いつかれた日本世論が焦っている様子なんかいくらでも書くし、焦った挙句の「安全保障のダイヤモンド」とか言い出すアレの話なんかも書けるもんだが。
■ 楊天石先生の積ん読は全部消化した
ちなみに、今日読んだ記事でもう一つ面白かったのが楊天石先生の「日机大轟及其対蒋介石的”斬首行動”」*2 。2016年とやや古い記事を入手したものだが、日本海軍の爆撃を蒋介石抹殺の観点からまとめ直したもの。
10年前に中国社会科学院が手書きで写しをとってきた蒋介石日記資料を利用した部分では「オレを殺すため60機で爆撃しやがった。警衛20人と人民400人が死傷した」がある。
また大本営海軍部で金沢正夫少将の発言を拾っている。「四百余州に蒋介石が隠れる場所はない」といった豪語があってなかなか。これはあとで新聞で拾ってこようと考えている。ちなみに中文は「400余州」となっていた。「白髪3000丈」みたいな感じ。
ちなみに中国への戦略爆撃についての小括でもある。6年間に渡る重慶爆撃による中国側死傷者数は16376人死亡、16453人負傷とある。日本だけが空襲被害者だというには無理があるということだ。またソ連軍による空軍援助に蒋介石は「旧式機ばかりではないか」と言い、太平洋戦争以降にあったフライングタイガースの他戦域転用には「ふざけるな」と激怒した件もある。
ちなみに楊天石先生記事では「1937:中国軍隊対日作戦的第一年」も読んだが、最後の平型関の戦いへの高評価もなかなか興味深い。衛立煌指揮下に国共双方で日本軍と五分に渡り合った戦いとしている。背景には綏遠戦役への中国側高評価、国府、共産党、土豪が協力すれば日本とその傀儡軍と渡り合えるといった公的評価の影響も窺える。
*1 楊震、蔡亮「論中日海権矛盾中的南海問題」『東北亜論壇』(吉林大学,2017.6)pp.3-14
*2 楊天石「日机大轟及其対蒋介石的”斬首行動”」『世紀』(上海市文史研究館,2016.2)pp.61-67
*3 楊天石「1937:中国軍隊対日作戦的第一年」(青海省文学艺术界联合会,2015.6)pp.112-128