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件の「自衛官を守る会」の小笠原理恵さんが軍法会議が必要と主張している。
その主張のキモは「検察が自衛隊員を被疑者として刑法199条の殺人罪で起訴し、日本の裁判所で審理するほかないのです。」(小笠原)といった部分だ。それでアレ右派の連中の情緒に訴えようとしているのだろう。
■ 違法性阻却事由をご存じない
だが、どうしようもない内容である。「任務で射撃したとしてもそれを隊員個人の殺人罪になる可能性がある」(小笠原)はそれだ。
違法性阻却事由とは、この場合について簡単に言えば「命令を受け、業務として射撃した場合には殺人罪にはならない」といったものだ。防衛出動や治安出動、あるいは海上警備行動や領空侵犯措置、PKOなら特例法で規定された条件を満たしていれば違法性はない。あるいは警職法で武器を使用する条件を満たしていても違法性はない。
つまりは軍法会議がないから「任務で射撃したとしてもそれを隊員個人の殺人罪になる可能性があるって言う段階でダメダメダメってことなのです。」(小笠原)はダメダメすぎるということだ。
■ 軍法会議があっても検察官に裁かれる
また、その行為に違法性があれば隊員はPKOでも当然裁かれる。例えば海外派遣で射撃訓練のあと、薬莢拾いに来た寡婦や子供を撃てば殺人罪となる。
その場合には軍法会議でも検察官に裁かれる。だから「[軍法会議がなければ]検察が自衛隊員を被疑者として刑法199条の殺人罪で起訴」(小笠原)も誤りだ。
その検察官もシャバの法曹と変わらない。旧陸海軍であれば法務士官から検察官が指定されるが、かれらはちなみに旧司法試験合格者である。ちなみに志願してくるのは司法省に入れない出来の悪い子が相場とされていた。
つまりは、軍法会議があっても検察が自衛隊員を被疑者として殺人罪で起訴されるのである。
この点でも「検察が自衛隊員を被疑者として刑法199条の殺人罪で起訴し、日本の裁判所で審理するほかないのです。」(小笠原)といったアレ右派情緒扇動は誤りである。
■ 軍法会議のいいところは検察官を軍司令官がコントロールできること
結局は、制度的には何も変わらないということだ。
唯一変わる点は、検察と訴訟を軍司令官がコントロールできることだ。それにより恣意的な裁判が可能となる。
特に敗戦前には不告不理が悪用された。軍法会議に士官が掛からない理由はほぼそれだ。軍司令官の指揮下にある検察官が起訴しなければ裁判にならない。また罪状をコントロールすれば微罪にできるからだ。
■ 薬莢拾いを射殺して「業務中の事件だから日本の軍法会議に」とかを望むんだろ
小笠原さんはこのあたりを承知しているかどうかは怪しい。言っていること全てが聞きかじりで情緒に訴える話ばかりである。それほどの知識があるとも思えないからだ。
だが、知恵をつけているあたりはそれを狙っているのかもしれない。
いずれにせよ「自衛官を守る会」のトップがヨイショしている。それを見ると「自衛官をどう守るつもりなのか?」と怪訝となるものだ。海外で薬莢回収の女子供を殺した咎人に「業務中の事件だから日本の軍法会議に」や「執行猶予をつけろ」とか難癖をつけて守れるような制度がほしいのだろう。
■ まー、入会権も知らないみたいだしね
小笠原さんは実際にそういうと思うよ。「演習場に入ってきたから射殺した」とか言ってね。
なんせ入会権も知らない程度だからね。
地元住民には山に入って山菜や飼料、肥料、燃料を取る権利がある。従前からそのような採取を行っていた場合、国が土地を買って演習場としても権利は残る。囲い込むにしてもアクセスを許す形としなければならない
それを「フェンスで囲っていてもそれを超えて山菜などをとる人たちがいると聞きます。その人達を処罰したりする権限はありません。」(小笠原)と権利がないように書いている。「処罰できない」ではない。それは権利であることを理解していないのだ。
■ 「日本国の財産である薬莢を守るために犯人を射殺した」とか言い出すよ
その程度の御仁である。薬莢拾いを射殺しても「日本国の財産である薬莢を守った、薬莢は卑金属であり高額」や「薬莢は武器の一部であり武器等防護に相当」といいだすのだろう。あるいは「非文明的な○○国の非人道的裁判には掛けられない」とかね。顔を見てもそういうことを言いそうなお面だものね。
その主張のキモは「検察が自衛隊員を被疑者として刑法199条の殺人罪で起訴し、日本の裁判所で審理するほかないのです。」(小笠原)といった部分だ。それでアレ右派の連中の情緒に訴えようとしているのだろう。
軍法会議がないと、どのようなことになるのでしょうか。
PKO(国際連合平和維持活動)に派遣された自衛隊の部隊が現地で武装勢力から攻撃を受け、戦闘に巻き込まれた民間人が死傷したとします。こうした場合、PKO部隊の兵士の行為が適切だったかどうかはそれぞれの派遣国の軍法会議によって裁かれることになっていますが、日本には軍司法制度がありません。そうなるとこの事件は、検察が自衛隊員を被疑者として刑法199条の殺人罪で起訴し、日本の裁判所で審理するほかないのです。
https://news.yahoo.co.jp/byline/tachibanaakira/20180205-00080933/
任務で射撃したとしてもそれを隊員個人の殺人罪になる可能性があるって言う段階でダメダメダメってことなのです。
https://ameblo.jp/calorstars/entry-12351362848.html
■ 違法性阻却事由をご存じない
だが、どうしようもない内容である。「任務で射撃したとしてもそれを隊員個人の殺人罪になる可能性がある」(小笠原)はそれだ。
違法性阻却事由とは、この場合について簡単に言えば「命令を受け、業務として射撃した場合には殺人罪にはならない」といったものだ。防衛出動や治安出動、あるいは海上警備行動や領空侵犯措置、PKOなら特例法で規定された条件を満たしていれば違法性はない。あるいは警職法で武器を使用する条件を満たしていても違法性はない。
つまりは軍法会議がないから「任務で射撃したとしてもそれを隊員個人の殺人罪になる可能性があるって言う段階でダメダメダメってことなのです。」(小笠原)はダメダメすぎるということだ。
■ 軍法会議があっても検察官に裁かれる
また、その行為に違法性があれば隊員はPKOでも当然裁かれる。例えば海外派遣で射撃訓練のあと、薬莢拾いに来た寡婦や子供を撃てば殺人罪となる。
その場合には軍法会議でも検察官に裁かれる。だから「[軍法会議がなければ]検察が自衛隊員を被疑者として刑法199条の殺人罪で起訴」(小笠原)も誤りだ。
その検察官もシャバの法曹と変わらない。旧陸海軍であれば法務士官から検察官が指定されるが、かれらはちなみに旧司法試験合格者である。ちなみに志願してくるのは司法省に入れない出来の悪い子が相場とされていた。
つまりは、軍法会議があっても検察が自衛隊員を被疑者として殺人罪で起訴されるのである。
この点でも「検察が自衛隊員を被疑者として刑法199条の殺人罪で起訴し、日本の裁判所で審理するほかないのです。」(小笠原)といったアレ右派情緒扇動は誤りである。
■ 軍法会議のいいところは検察官を軍司令官がコントロールできること
結局は、制度的には何も変わらないということだ。
唯一変わる点は、検察と訴訟を軍司令官がコントロールできることだ。それにより恣意的な裁判が可能となる。
特に敗戦前には不告不理が悪用された。軍法会議に士官が掛からない理由はほぼそれだ。軍司令官の指揮下にある検察官が起訴しなければ裁判にならない。また罪状をコントロールすれば微罪にできるからだ。
■ 薬莢拾いを射殺して「業務中の事件だから日本の軍法会議に」とかを望むんだろ
小笠原さんはこのあたりを承知しているかどうかは怪しい。言っていること全てが聞きかじりで情緒に訴える話ばかりである。それほどの知識があるとも思えないからだ。
だが、知恵をつけているあたりはそれを狙っているのかもしれない。
いずれにせよ「自衛官を守る会」のトップがヨイショしている。それを見ると「自衛官をどう守るつもりなのか?」と怪訝となるものだ。海外で薬莢回収の女子供を殺した咎人に「業務中の事件だから日本の軍法会議に」や「執行猶予をつけろ」とか難癖をつけて守れるような制度がほしいのだろう。
■ まー、入会権も知らないみたいだしね
小笠原さんは実際にそういうと思うよ。「演習場に入ってきたから射殺した」とか言ってね。
なんせ入会権も知らない程度だからね。
自衛隊は広大な演習場をもっていますし、フェンスで囲っていてもそれを超えて山菜などをとる人たちがいると聞きます。その人達を処罰したりする権限はありません。演習場のフェンスを人が超えられない強固なものにする予算もありません。監視カメラなどを設けて24時間監視するにも予算とそれなりの人員が必要です。そんな余分な予算は自衛隊にはありません。
「オークションで自衛隊の武器が売られている謎」
地元住民には山に入って山菜や飼料、肥料、燃料を取る権利がある。従前からそのような採取を行っていた場合、国が土地を買って演習場としても権利は残る。囲い込むにしてもアクセスを許す形としなければならない
それを「フェンスで囲っていてもそれを超えて山菜などをとる人たちがいると聞きます。その人達を処罰したりする権限はありません。」(小笠原)と権利がないように書いている。「処罰できない」ではない。それは権利であることを理解していないのだ。
■ 「日本国の財産である薬莢を守るために犯人を射殺した」とか言い出すよ
その程度の御仁である。薬莢拾いを射殺しても「日本国の財産である薬莢を守った、薬莢は卑金属であり高額」や「薬莢は武器の一部であり武器等防護に相当」といいだすのだろう。あるいは「非文明的な○○国の非人道的裁判には掛けられない」とかね。顔を見てもそういうことを言いそうなお面だものね。
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