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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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文谷数重

Author:文谷数重
 零細サークルの隅田金属です。メカミリっぽいけど、メカミリではない、でもまあミリタリー風味といったところでしょうか。
 ちなみに、コミケでは「情報評論系」です

連絡先:q_montagne@pop02.odn.ne.jp

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2018.05
04
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21:35
Category : 未分類
 WEB記事の「新イージス艦名『よしの』なら中国への配慮必要」の件について反論があった。

 「『よしの』は川だろ」という反論は来ると思っていた。ただDEの「よしの」は山の名前を使った軍艦吉野があってその名前を継承が先だ。「川から名付けた」は辻褄あわせにすぎない。

 そもそもあの海自にとっては命名基準はどうとでもなるものだ。なによりも殊勲艦の艦名継承が先である。必要があればそれにあわせて命名基準を変える。

 それについては前科4犯だ。

・初犯 「しらせ」は地名だと言い張った
・再犯 「こんごう」で突然「かぜ」をやめて「これからDDGは山岳名にしたから」と後出しじゃんけんをした
・三犯 「ひゅうが」で突然旧国名をつかって「これからDDHは旧国名ね」と後出しじゃん
・四犯 「そうりゅう」では、ついに言うに事欠いて「吉祥動物」とか言い出した

 「よしの」にしたければ「前の『よしの』は川の名前、今度の『よしの』は山の名前」と真顔でいい抜ける。命名基準はその程度の制約でしかない。


■ 「『三笠』は三笠保存所の工作物」はねえ

 だが「『三笠』は三笠保存所の工作物」(大砲屋)は驚いた。それを知らないのは「知識のアップデートができてないのではなかろうか?」(大砲屋)だという。以下は大砲屋さんによる「三笠は艦船ではない」といった反論である。

大砲屋@Tai_hou_ya
>なお[新イージス艦名に]「みかさ」はない。(中略)理由は現役だからだ。横須賀にある「三笠」は今でも防衛省の現役艦船である。国有財産台帳でも防衛省雑船「三笠」となっている。(以下注釈部)
>台帳は横須賀地方総監部施設課にある。2003年ころ筆者が勤務した際の財産名は「防衛庁雑船『三笠』」であり台帳価格は60万円
5:26 - 2018年5月3日
https://twitter.com/Tai_hou_ya/status/992017449422733312

大砲屋@Tai_hou_ya
Wikipediaの三笠の項によると
>防衛省が所有する行政財産であり、海上自衛隊横須賀地方総監部の施設「旧三笠艦保存所」として登録(中略)船舶の機能を喪失した非実用的施設であることから、自衛艦や防衛施設ではなく「敷地内の工作物」として扱われ、会計評価額は2円で土地は約2億5千万円である。
5:28 - 2018年5月3日
https://twitter.com/Tai_hou_ya/status/992018154959220736

大砲屋@Tai_hou_ya
http://www.kokuyuzaisan-info.mof.go.jp/kokuyu/  
上記サイトにて国有財産を調べてみると「海上自衛隊横須賀地方総監部旧三笠艦保存所」なるものが。
土地247,688,694円 工作物2円となってるので、Wikipediaの項と符合する。
いつから工作物になったのかはわからないが、知識のアップデートができてないのではなかろうか?
5:37 - 2018年5月3日
https://twitter.com/Tai_hou_ya/status/992020401566826498


 しかし、残念なことに「三笠保存所」と「三笠」本体は別口座である。

 「三笠保存所」に三笠は含まれていない。ちなみに三笠公園とも違う。三笠の投影面積から幅5mくらいとった凸レンズ断面図みたいな土地。そして三笠が据え付けている部分は空白になっている。付随工作物はたしか電柱だった。

 そして「『三笠』がデータベースに出てこない」とする大砲屋さんの論拠はご自身の主張の補強にならない。「上記[の国有財産]サイト 」(大砲屋)に三笠が載っていないことを証拠にしている。だが、そのサイトは他の自衛隊艦船を検索してもでてこない。つまり船舶は入っていない。目的がまずは普通財産を売り払うためのサイトだからそうなのだろう。


■ 工作物に落とすと観客が入れない

 そもそも、大砲屋さんの主張どおりだと人が入れなくなる。不特定多数の観衆は絶対に入れられない。

 これは工作物や建物に落としたらどうなるか? と考えればよい。

 記念艦三笠は建築基準法と消防法を満たすだろうか?

 その場合「三笠」は階段と採光と空調と内装と防火設備の規定をクリアできない。階段の傾斜、床面積あたりの窓・開口部確保で引っかかる。無窓とするには空調と内装制限と消防設備が必要だがそうすると記念艦ではなくなってしまう。

 既存不適格を主張しても駄目だ。多人数が出入りする施設では危険性から基準法による使用禁止命令がでる。消防法は既存でも消防設備をつけろと命令される。

 逆に言えば「三笠」は艦船だから助かっている。艦船扱いすることでそれらの規定を全部すっとばせるからだ。例えば三笠保存会の事務所は基準法の居室採光規定を絶対クリアできない部屋を事務室にできている。

 Wikipediaの既述を参考にするのはよいが、それが鵜呑みすると間違えるということだ。



 まー「さぁて何処から突っ込もうかしら…。」「知識のアップデート」とか言い出す軍事マニアの人って、だいたい○○○○で○○○の○○かつ○○○○○だよねー
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